スバルカスタマイズ工房
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スバルカスタマイズ工房(スバルカスタマイズこうぼう)は、群馬県伊勢崎市にある富士重工業(スバル)の子会社。英訳名はSubaru Customize Kobo Corporation。
自動車部門はスバル車のカスタマイズ、バス部門は日産ディーゼル車のアフターサービス、日産ディーゼル車及び他メーカー車のリニューアルを行っている。
目次 |
[編集] 歴史
- 1947年 富士産業伊勢崎工場が小泉ボデー製作所のバス事業を継承。
- 1958年 バス部門が中心となってスバル360を開発し発売。
- 1961年 スバル360の生産を群馬製作所(群馬県太田市)へ移管。
- 2003年3月28日 バスの最終生産車(東濃鉄道向け日産ディーゼル・スペースアロー)が完成。
- 2003年6月1日 伊勢崎製作所がスバルカスタマイズ工房として独立。スバル車のカスタマイズ事業を開始。
[編集] 富士重工のバスボディー
民生デイゼル工業→日産ディーゼル工業を中心に大型自動車各メーカーのバス車体を架装していた。国内シェアならびに生産数がトップで、1980年頃にはそのピークを迎えたが、自家用車保有台数の増加に伴うバス事業の縮小と、シャーシメーカーのコーチビルダー系列化で生産台数が減少したため、まず1997年~1998年にかけて、富士重工での生産台数が少なく、不採算であった三菱ふそう・日野自動車への架装を打ち切る。また、同じ頃いすゞ自動車からもシャーシ供給の打ち切りを通告されるものの、富士重工側の要望で改造扱いを条件に継続生産されることになった。その後、2002年1月に日産ディーゼルがバス車体の架装を西日本車体工業(西工、福岡県北九州市小倉北区)に集約することを決定したため、同年5月に事業存続は困難と判断し、伊勢崎製作所で行っていたバス車体架装事業を2003年3月で終えた。現在は、同所の後身であるスバルカスタマイズ工房でアフターサービスを行っている。
[編集] ボディ
- R13型 1963~1982年製造
- 13型
- 13型A(3A)
- 13型B(3B)
- 13型D(3D)
- 13型E(3E)
- 13型S(Sデッカー)
- 13型G(Gデッカー)
- 13型P(Pデッカー)
- 13型R1(R1フルデッカー)
- 13型R2(R2フルデッカー)
- R14型 1975~1982年製造
- 14型
- 14型B(4B)
- 14型E(4E)
- R15型 1982~1990年製造
- 15型B(5B 標準床貸切用・路線用)
- 15型E(5E 路線用)
- 15型R1(高床貸切用)
- 15型R2(R2 高床貸切用)
- 15型R3(R3 R3P 高床貸切用)
- 15型HD1(HD1 高床貸切用)
- 15型HD2(HD2 超高床貸切用)
- 15型HD3(HD3 ボルボ アステローペ用 貸切)
- 15型HD2 UFC用
- 2階建
- R16型 1982~1994年製造
- 16型B(6B 中型貸切用)
- 16型E(6E 中型路線用)
- 16型H1(中型貸切用)
- R17型 1988~2002年製造
- 17型B(7B、新7B 標準床貸切用・路線用)
- 17型E(7E、新7E 路線用)
- 17型M(7HD 高床貸切用)
- 17型S2(7S 超高床貸切用)
- 17型S3(7S ボルボ アステローペ用 貸切用)
- 17型S2 UFC用
- R18型 1990~2002年製造
- 18型B(8B、中型貸切用)
- 18型E(8E、中型路線用)
- 18型M(中型貸切用)
- R21型 2000~2002年製造
- 21型M(1M 高床貸切用)
- 21型S(1S 超高床貸切用)
[編集] 導入地域
富士重工製車体の架装のバスは、全国でその導入例が見られる。
ただし、架装指定メーカーとなっていた日産ディーゼル・いすゞを除くとその分布には偏りが見られる。1998年までは架装指定メーカーであったいすゞへの架装も主に中京圏以東の事業者が導入していた。日野製シャシーへの架装は少数ながら各地で見られるが、三菱製シャーシへの架装は1990年代に入ってからは一部特定事業者のみに限られていた。
なお日デに関してはフルフラットノンステなど富士重工の車体架装撤退まで西工では設定されなかった車種が有ったため、京都市交通局など西工製車体を導入していた事業者においても富士重工製車体が導入された事例がある。
新車として富士重工製バスの導入例のない事業者が、首都圏事業者などからの中古車により、富士重工製バスを導入する事例が近年各地で見られる。
観光バスについては、日デ以外にいすゞと日野に架装された例が多く見られる。特に、いすゞ・スーパークルーザーシャーシへはかなりの割合で富士が車体を架装している。日野車についてもスーパーハイデッカーを架装した例がある。観光バスについては路線バスと異なり、関西圏や九州でも日デ以外のシャーシの富士を導入した事業者が有る。