スターオーシャン セカンドストーリー
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ジャンル | ロールプレイングゲーム |
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対応機種 | プレイステーション プレイステーション・ポータブル |
開発元 | PS版:トライエース PSP版:スクウェア・エニックス |
発売元 | PS版:エニックス (現スクウェア・エニックス) PSP版:スクウェア・エニックス |
人数 | 1人 |
メディア | PS版:CD-ROM 2枚組 PSP版:UMD 1枚 |
発売日 | PS版:1998年7月30日 PSP版:2008年4月2日 |
価格 | PS版:7,140円(税込) PSP版:5,040円(税込) |
対象年齢 | CERO: 全年齢 |
売上本数 | 72万本(日本) 37万本(海外) |
その他 | PS版にはアストロノーカの体験版が付属 |
『スターオーシャン セカンドストーリー』 (STAR OCEAN THE SECOND STORY) は、トライエースが開発、エニックス(現スクウェア・エニックス)が1998年7月30日に発売したプレイステーション用ロールプレイングゲームである。2008年4月2日にはプレイステーション・ポータブルに移植された。
目次 |
[編集] 概要
スターオーシャンシリーズのメインタイトル第2作目。略称は「SO2」。ゲーム本編はDisc2枚で、これに『アストロノーカ』体験版の1枚を加えたDisc3枚組みで発売された。後に直接の続編として『スターオーシャン ブルースフィア』が作られている。キャラクターデザインは恋緒みなとで、『月刊少年ガンガン』では同名の漫画が東まゆみによって連載され、この漫画作品を原作にテレビアニメ『スターオーシャンEX』が製作された。
本作には様々なバグがあり、中にはゲームバランスを崩壊させたり、ゲームの進行に致命的な影響を与えるバグもある。特に初期出荷版においてはこれが顕著であるが、修正版が幾度かリリースされており、バージョンごとによってバグや一部の戦闘における難度が異なるため、上手く使い分けてプレイすることも出来る。
ゲーム版のタイトルロゴは、パラマウント映画制作のTVドラマ『新スタートレック』と同様のフォントである。
2005年3月3日には廉価版PS one Booksとしてスクウェア・エニックスより発売された。
PSP版は、『スターオーシャン2 Second Evolution』のタイトルで発売された。
[編集] ストーリー
[編集] システム
[編集] ダブルヒーローシステム
プレイヤーは最初にクロードとレナの二人の主人公から一人を選びゲームをスタートさせる。このシステムは「ダブルヒーローシステム」と呼ばれ、同一の物語を自分が選択した主人公の視点で進めることとなる。ただし、選択しなかったキャラクターもすぐにパーティに加わり基本的には一緒に行動するので、まったく別の視点から物語を進めるというよりは「あのとき仲間は何をしていたのか」が分かる程度の違いとなる。なお、主人公によっては仲間にできないキャラクターも存在する。
[編集] プライベートアクション(PA)
スターオーシャンシリーズの特徴である「プライベートアクション(PA)」は『SO1』を強化した形で本作にも採用されている。フィールドマップから町に入る際に□ボタンを押すことによってPAが発生し、パーティーは一時解散してそれぞれ町の中で個人行動を行なうことになる。一回のPAは町から出るまで続き、その間は町の中にいる仲間たちと会話することができる。また各町ごとにイベントを伴った特殊なPAがいくつか用意されており、単にPAといった場合にはこちらを指すことが多い。このようなPAは主人公、仲間、所持金、ストーリーの進展状況などが発生の条件となっているものもあり、一度のプレイですべてのPAを見ることはできない。PAの中身はアイテムの入手、敵との戦闘、新たな仲間の参加など多岐にわたり、別のPAの発生条件となっているようなPAもある。こうした目に見える結果以外に多くのPAでは仲間への思いを表した「感情度」の変動が伴う。
感情度は仲間同士の思いを数値化したもので、友情度と愛情度の2つがある。全てのキャラクターが他の全ての仲間に対して両方の数値を持っており、この数値はエンディングなどに影響を与える。ただし、感情度は隠されていて他のステータスのようにプレイヤーが直接その数値を知ることはできない。同性同士の場合は友情度が、異性同士の場合には愛情度が重要となることが多い。なお、感情度は前述のPA以外では特定敵との戦闘、一部のアイテムの使用などで変動する。
[編集] 戦闘
イベント以外の戦闘はランダムエンカウントで発生する。戦闘は『SO1』の形式を受け継ぎ、自由に動ける奥行きをもった擬似3Dのフィールドで2Dのキャラクター同士によって展開される。味方の戦闘参加は4人までで、そのうち一人をプレイヤーが操作する。戦闘においてパーティキャラクターは戦士と術士の2つのタイプに分かれる。戦士は通常攻撃のほかにMPを消費して使用する必殺技を2つまでセットでき、戦闘中ボタン一つで発動できる。術士は必殺技は使えないがコマンドを選択して紋章術(魔法)を使用できる。
HPが0になるとそのキャラクターは戦闘不能となり、味方全員が戦闘不能または石化、麻痺の状態異常になるとゲームオーバーになる。戦闘不能になった際、戦闘に参加している味方に感情度が高いキャラクターがいるとそのキャラクターが「怒り状態」となることがある。この間は敵に与えるダメージが2倍になる。戦闘スキルのスキルレベルを上げていた場合、戦闘中にスキルレベルに応じた確率で戦闘スキルが発動する。
[編集] スキル
キャラクターはレベルアップだけでなく「スキルレベル(SLV)」によってもステータスを上昇させることができる。本作のスキルシステムは『SO1』に類似して、全46個のスキルに「スキルポイント(SP)」を振り分け、それぞれのスキルのレベルを上昇させていく。SLVは全てのスキルに10段階設定されていて、STR+SLV*20などのステータス上昇が設定されているものもある。SPは各キャラクターごとにレベルアップ時に獲得し、一度振り分けたSPを他のスキルに分けなおすことはできない。いくつかのスキルのレベルを上げることで様々な「特技」を習得することができる。
[編集] アイテムクリエーション(IC)
スキルによって習得できる特技のうち、新たなアイテムを生み出すことのできる特技を「アイテムクリエーション(IC)」と呼ぶ。ICはスターオーシャンシリーズの特徴の一つであり、本作の魅力の一つとなっている。
[編集] ボイスコレクション
『SO1』のサウンドテストから、本作では独立した「ボイスコレクション(VC)」として、戦闘中の音声コレクション(やり込み)に変更されている。
ゲーム機に挿入されているメモリーカードに存在するすべてのセーブデータが対象で、各データで一度でも聞いた戦闘ボイスを再生することができる。VCで扱われるボイスは全部で1279個だが、ゲーム中で使われていないものもあるためすべて集めることはできない。本作ではコレクションに見返りが存在し、全体の50%を集めることで新規で始める際に上級の難易度の選択が可能になり、70%ではBGMを聴くことができるサウンドモードが選択できるようになる。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。 →[記述をスキップ]
[編集] 登場人物
[編集] 仲間キャラクター
パーティは最大8人までだが、主人公の2人以外の加入は任意。キャラによっては仲間になるイベントが必ず起こるが、実際に仲間にするかどうかの選択があり、断ると仲間にならずにストーリーが進む。クロード編でのみレオンを、レナ編でのみディアスを仲間にすることができる(ただし、レオンはレナ編でも一時的に仲間になる)。アシュトンとオペラ、プリシスとボーマンはそれぞれどちらか1人しか仲間にすることはできない。またエルネストはオペラを仲間にしていなければイベントが発生しないため、アシュトンとエルネストも同じパーティにすることはできない。初期ロットのソフトでは、セーブデータの仲間を1人消し、別のデータから他の仲間を入れ替えられるバグがあった。
エルネストを仲間に加えない限りパーティが9人になることはなく、択一で選択しなければいけない仲間以外は全てのキャラクターをパーティに加えることができる。ただしエルネストを加えようとすると最大人数の8人を超えるため誰か1人を諦めなければならない。
声優は「PS/PSP」とする。
- クロード・C・ケニー (Crawd C. Kenny)
- 声優:うえだゆうじ / 浪川大輔
- 19歳 身長175cm 体重68kg 地球人
- 男性主人公。銀河連邦軍の少尉。『SO1』の仲間キャラクター、ロニキス・J・ケニーの息子。父親のことは尊敬しているが、周りから英雄の息子としか見られないため、コンプレックスになっている。当初は父達の元への帰還を目的にしていたが、仲間達と冒険を共にする内にそこが自分の居場所と認識するようになる。
- ストーリーの冒頭、父であり上官のロニキスから護身用としてフェイズガンを渡され必殺技として使用できるがストーリー序盤で使用不能となる。使用武器は剣で、必殺技は剣技と気功術。好物はステーキ。昔「ラティ」という名前の犬を飼っていた。
- 本編では彼の母親について明確に語られない。『SO1』の仲間キャラであるイリア・シルベストリと同じように戦闘の結果を点数に例えたり、イリアが使っていた技を使っている、また金髪である、ということから母親はイリアではないかとファンの間でしばしば語られていたが、『SOBS』で母親がイリアであることが判明する。
- レナ・ランフォード (Rena Lanford)
- 声優:久川綾 / 水樹奈々
- 17歳 身長161cm 体重45kg ネーデ人
- 女性主人公。未開惑星エクスペルのアーリア村に住む少女。生まれつき治癒の力を持っている。ゲームでは共に暮らす母は生みの親ではないということを知っているが、漫画版では不明。ゲーム後半で彼女の出生が明らかとなる。
- 体術の心得があり武器はナックル。回復・補助を中心とした呪紋全般を習得する。好物はショートケーキ。
- セリーヌ・ジュレス (Celine Jules)
- 声優:甲斐田ゆき / 中島沙樹
- 23歳 身長167cm 体重50kg エクスペル人
- エクスペルのマーズ村出身の紋章術師。趣味はトレジャーハント(宝探し)。出会うキッカケもトレジャーハントの護衛依頼である。この依頼を受けると一時的に仲間になり、後で改めて正式に仲間にするかどうかの選択がある。また仲間にしなかった場合でも、その後マーズ村の誘拐事件を手がけるときに、クロード編の場合のみ一時的に仲間になる。
- 使用武器は杖で、紋章術を駆使して戦う。主に火、雷、光属性の術を習得する。好物は仔うさぎのリゾット。なお、彼女はレナ編において、特定のイベントを起こすと、他の仲間との感情度が一定以下であればそのイベントに関係したエンディングとなる。
- アシュトン・アンカース (Ashton Anchors)
- 声優:阪口大助 / 石田彰
- 20歳 身長180cm 体重80kg エクスペル人
- 双頭の魔物龍に取り憑かれた、不運な紋章剣士。特定のイベントを発生させることで仲間になる。双頭龍には、後にレナによって「ギョロ」と「ウルルン」という名前を付けられる。本来は二つの首は一心同体であったが、このことにより、それぞれに自我が目覚め、喧嘩したりもするようになってしまう。なお、出身地となるはずだった町が容量の都合で(攻略本のインタビューより)登場しないため、唯一出身地が明らかにならないキャラクターとなっている。
- ただし町を配置する予定だった地域はワールドマップ上に残されたままになっており(その地域への通過地点となるイベントの全くないダンジョンが残っていることや攻略本でのスタッフの発言などから、ほぼその地域で確定といえる)、砂漠の民であったらしいことがわかる。
- 設定どおり、パラメータ上もLUCの数値が非常に低い。武器は2本1組の双剣だが、ごく一部の武器をクロード、ディアスと共有する。扱う剣術は紋章剣と呼ばれる一子相伝の剣技。好みのタイプは「巫女さん」なのだが、本編中プリシスを気にしたり(初期愛情値もプリシスが一番高く、彼女とのイベントも多い)、病気の少女の元へ通ってたりしている。樽について造詣が深いという変わり者で、樽のことになるとキャラが変わることがある(ファンシティでは、近くの仲間から心配されるほど)。好物はハンバーグ。セリーヌ同様レナ編で特定のイベントを起こすことによって特別エンディングが用意される。
- プリシス・F・ノイマン (Precis F Neumann)
- 声優:住友優子 / 釘宮理恵
- 16歳 身長155cm 体重43kg エクスペル人
- エクスペルのリンガに父と2人で暮らす発明少女。特定のPA(プライベートアクション)で仲間になる。
- 武器は背負ったリュックサックに装備されたマジックハンド。必殺技は自作のロボット「無人くん」や背中のターボザックから(明らかに体積や質量を無視して)飛び出す発明品を使った攻撃が中心。アイテムクリエーションのマシーナリーで専用の武器・必殺技習得アイテムを作ることもある。好物はチョコクレープ。
- エクスペルでは機械技術が紋章術に比べて未発達なため、周囲からは半ば村八分されている立場にある。そのためか、一行の前で見せる顔は必要以上に明るい演技を好んで行っているようである。
- 続編『SOBS』ではレオンと共に地球に留学し、博士号を取得。「マナクリーナー」と呼ばれる洗浄機械を開発し、エナジーストーンで汚染されたエクスペルを完全に救うことに成功する。
- この技術力が銀河連邦に認められ、惑星エクスペルが銀河連邦に加盟するのは、本作から5年後の宇宙暦371年である。
- ボーマン・ジーン (Bowman Jean)
- 声優:堀川りょう / 藤原啓治
- 27歳 身長175cm 体重78kg エクスペル人
- エクスペルのリンガに住む薬剤師。妻ニーネと2人で薬屋「Jean Medicine Home」を営む、パーティで唯一の既婚者。言語学者のキースとは大学時代からの友人。一度興味を持ったものは何でも極めようとする性格。様々な分野に興味を広げており、体術の心得もある。
- 武器はナックルで、レナ、ノエルと一部の武器を共有する。必殺技は体術による攻撃と、自ら調合した毒薬や火薬での攻撃がある。好物は大根の味噌汁。
- ゲームの序盤で手に入る古文書は、キースに解読を依頼したまま最後まで内容が分からずじまいであるが、彼の単独エンディングでのみ、解読が終了し内容が明らかになる。
- ディアス・フラック (Dias Flac)
- 声優:堀川りょう / 杉田智和
- 25歳 身長192cm 体重82kg エクスペル人
- エクスペルのアーリア村出身の流浪の剣士。クロードのライバル的存在。レナの幼馴染だが、野盗に家族を惨殺された事件をきっかけに村を出る。当初はクロードから一方的な嫉妬を受けていたが、後に互いに実力を認め合うようになる。主人公達とは何度か出会うが、クロード編では仲間にすることはできない。孤独を好むためか、唯一プライベートアクションが存在しない。
- 武器は長刀で、クロードと一部の武器を共有する。必殺技は剣技。好物は地鶏串焼き。
- レオン・D・S・ゲーステ (Leon D. S. Geeste)
- 声優:甲斐田ゆき / 小林由美子
- 12歳 身長135cm 体重36kg フェルプール
- エクスペルのラクール王国で、両親と共に紋章兵器の研究を行っているフェルプールの天才少年。ぶかぶかの白衣を着ている。背伸びした発言が多いが子どもらしいところもある。出会った当初は生意気な少年であり、他の学者からの評判もよくなかったが、クロード達と出会うことによって徐々に変わってゆく。イベントで一時的に仲間になり、クロードが主人公の場合、後で再び仲間に加えることができる。
- 武器は本。といっても本で殴るわけではなく、本から飛び出す精霊のようなもので攻撃する。紋章術を使い、闇、氷属性の術の他、補助系の術も習得する。好物はキャロットジュース。
- 続編『SOBS』ではプリシスと共に地球に留学し、博士号を取得。『SO3』の時代では歴史上の偉人として名を残しており、「レオン博士」と呼ばれている。
- 本作からかなりの時代が経過し同一世界という実感が薄い同作において、本編中の台詞に出た過去のシリーズに深く関連した単語はこの「レオン博士」のみである。
- オペラ・ベクトラ (Opera Vectora)
- 声優:永島由子 / 田中敦子
- 23歳 身長160cm 体重50kg テトラジェネス人
- 額に第三の目を持つ種族、テトラジェネスの女性。特定のイベントを発生させることで仲間になる。複数の人工衛星からなる都市国家テトラジェネシスの貴族ベクトラ家の令嬢だが、恋人エルネストを追いかけ銀河を旅していた途中、エクスペルに不時着し、クロードらと出会う。
- 武器はカレイドスコープと呼ばれる紋章銃(装備品はカートリッジ)だが、通常攻撃は遠距離からの射撃ではなく接近して敵を銃で叩くというもの。空中にいる敵に対しては発砲して攻撃する。必殺技は銃を使った遠距離攻撃が中心。技はレベルアップで習得するものの他、ICのマシーナリーで作り出すアイテムを使うことで習得するものもある。好物はドゥルフォール。オパール・ベクトラという妹がおり、ボーマンとエルネストのエンディングで登場する。
- 「自動車みたいな名前」とたびたび指摘され、スタッフも認めている。
- エルネスト・レヴィード (Ernest Revied)
- 声優:東地宏樹 / 同左
- 35歳 身長190cm 体重90kg テトラジェネス人
- テトラジェネスの考古学者。オペラを仲間にした上でいくつかのイベントを起こさなければ仲間にならない。
- 武器は鞭。必殺技も鞭を使ったもので、中 - 遠距離からの攻撃が中心。オペラの解説によると、クロードも呆れ返るほどの強力な火器をも所持し使用していたようだが、仲間になってからはその類の武器を使うことは無い。好物は船中八策(酒)。
- ノエル・チャンドラー (Noel Chandler)
- 声優:阪口大助 / 水島大宙
- 24歳 身長173cm 体重74kg ネーデ人
- エナジーネーデの動物学者。実家はギヴァウェイだが、現在は紅水晶の洞窟の近くの家に住んでいる。一時的に仲間になった後、一緒に旅を続けるか選択することができる。
- 武器はナックルでレナ、ボーマンと一部の武器を共有する。紋章術を使い、地・風属性の攻撃術や、一部の回復呪紋を習得する。好物はおおとろ。
- ゲーム中のドット絵と公式イラストが大きく異なるキャラクター。ゲーム本編ではドット絵に則って猫似のフェルプールとして扱われているが、イラストではチサト同様の尖った耳を持つ典型的なネーデ人として描かれている。
- チサト・マディソン (Chisato Madison)
- 声優:笠原留美 / 大浦冬華
- 22歳 身長164cm 体重52kg ネーデ人
- エナジーネーデのノースシティ出身の新聞記者。十賢者と戦う主人公たちの行動を追いかけている。仲間にするにはいくつかの手順を踏む必要がある。実家は道具屋。
- 武器はスタンガンだが、通常攻撃は蹴り。神宮流体術を習得していて、必殺技はこの体術を使った近距離攻撃か、様々な痴漢撃退グッズを使った遠距離攻撃がある。ネーデ防衛軍に爆撃支援要請をするという一風変わった必殺技も。好物はフルーツサンドだが、PS版のゲーム中ではフルーツサンドを入手する手段が無いため、実質好物は無しということになっている。PSP版では修正された。
- ウェルチ・ビンヤード (Welch Vineyard)
- 声: - / 半場友恵
- ?歳 身長?cm 体重?kg 種族不明
- PSP版のみ登場する。武器は指し棒。
- 『SO3』の登場人物であるが、なぜかラクール城の空から降ってきて、仲間にすることができる。『SO3』の舞台とは違う星であるエクスペル(しかも大昔)にいる理由や方法などはいっさい不明であるが、どうやら同一人物のようである。『SO1FD』にも登場。
- 好物はチョコバナナDX。
[編集] 敵キャラクター
[編集] 神の十賢者
遥か昔、銀河系を平和に統治していた惑星ネーデの科学力を悪用し、銀河征服を目論んだ犯罪者。鎮圧後、「エタニティスペース」と呼ばれる時間が停止した空間に封印され宇宙に放逐された。そして彼らのことを教訓として、自分達の科学力を抑制し、世界に悪影響を与えないためにエナジーネーデと呼ばれる人工惑星にネーデ人は移住することになった。
エナジーネーデの公式記録にはこのように記されているが、真実はネーデが作り出した強力な紋章力を宿した生体軍事兵器。作られた当初の目的はネーデを守護するための反乱鎮圧用兵器であったが、プロジェクト責任者であり十賢者の生みの親であるランティス博士の娘・フィリアの死によって歯車は狂い始め、博士により目的をネーデの守護から全宇宙の破壊へと変更され、崩壊紋章による全宇宙の破壊を目論む。公式記録の通り、反乱(暴走)はネーデ軍に追い詰められた彼らが「エタニティスペース」内にランティスの手により封印(この場合は避難)されることで決着を見たが、遥かな時を経て、何らかの原因でその封印は解除されている。また、ネーデ人がエナジーネーデに移住することになったのも、この事件により、正規軍の半分以上が壊滅したことで、統治惑星が続々反乱を起こし、それから逃れるためである。
十賢者はその存在自体がかつてのネーデの科学力の結晶であり、地球や銀河連邦加盟の惑星の一般的な科学力レベルではその体に傷を付けることすら出来ない。唯一、反物質を用いた武器でのみ物理的なダメージを与えることが可能だが、反物質を空間に安定させる技術は比較的技術レベルが高い地球出身のクロードをして「物理的に不可能」と断言させるほどのものであり、エナジーネーデにおいても(実用目的の)武器の製造が禁止されて久しいためロストテクノロジーになりつつあった。
なお名称はアブラハムの宗教における天使に由来する。
- ガブリエル<最終破壊兵器>
- 声優:佐藤正治 / 小山力也
- 十賢者のリーダーであり、十賢者最強の素体。四属性最強紋章術を使いこなし、「神曲」などの全体攻撃を放つ。かつての十賢者の反乱のときは未完成だったが、自殺する前にランティスが自らの思考ルーチンと彼の娘であるフィリアの思考ルーチンを別途組み込んだ。それゆえに複数の意識(ガブリエル、ランティス、フィリア)が存在する。フィリアの思考ルーチンはリミッターの役目をしており、本来の戦闘力が押さえ込まれている。このリミッターを取り除いた「真・ガブリエル(攻略本のみの名称)」になったときの強さ通常のガブリエルとは比べ物にならないほど強い(後述のイセリア・クイーンに匹敵するほど)。
- ルシフェル<十賢者監視用素体>
- 声優:小林顕作 / 三木眞一郎
- 反乱抑止の因子を担うガブリエルの参謀。「亡びの風」を代表とする風・雷・闇属性の攻撃を得意とする。ちなみに名前のluciferのラテン語での原意は「光を導く者」となっている。彼との戦闘曲である「The Incarnation of Devil」は後のトライエース作品にも使用されるなど、屈指の人気を誇る名曲。名前はルキフェル(サタン)に由来し、性格やシナリオ上の役割にも影響が見られる。「亡びの風」使用時に喋るセリフが、使用頻度はそんなに低くない割にやたらと長いことでも有名。
- ミカエル<戦術兵器>
- 声優:東地宏樹 / 同左
- メタトロン、ジョフィエル、ザフィケルを統括、自らも兵器として戦闘可能な素体。戦闘において連発する、強力な火炎系攻撃「スピキュール」の圧倒的な性能と、発動時の掛け声「うぉ〜、あっち〜!」はその強烈なインパクトからプレイヤーの度肝を抜いた。
- ハニエル<民衆統轄素体>
- 声優:小林顕作 / 楠大典
- ラファエル、カマエル、サディケルを統括、情報分析と民衆の反乱を防ぐ。腕部のマルチランチャーから放たれる「マインドブラスト」は脅威の破壊力で、ミカエルと共にプレイヤーを苦しめた。
- サディケル<情報収集用素体>
- 声優: - / 矢澤喜代美
- 若い男性(攻略本では少年とされている)の姿をした素体。音叉状の武器から放つ波動攻撃を得意とする。
- カマエル<情報収集用素体>
- 声優: - / 武虎
- 老人の姿をした素体。強力な紋章術を得意とする。
- ラファエル<情報分析用素体>
- 声優: - / 佐藤晴男
- マントを羽織った異形の素体。体内に超空間を持ち、それを利用した吸い込み攻撃を得意とする。まれに雷系の紋章術を使用。
- ザフィケル<近接戦闘兵器>
- 声優: - / 間宮康弘
- 身の丈ほどの大剣を振るう巨漢の戦士の姿をした素体。「クルーアリーラッシュ」「イニシャルスレイ」などの剣技を放ってくる。
- ジョフィエル<遠隔射撃兵器>
- 声優: - / 北沢力
- 痩せた異形の身体を持つ素体で、そのセリフに平仮名はいっさいなく、漢字とカタカナのみで構成される。高エネルギー弾を体内で生成し、発射する能力を持つ。また、高い機動力を活かした格闘戦も得意とする。
- メタトロン<拠点防衛用特殊兵器>
- 声優: - / 浜田賢二
- 全身を強固な鎧で包んだ騎士のような素体。絶対防御シールド「メタガード」とカウンター技「メタキャンセル」を持ち、防衛任務に秀でている。
[編集] 魔物
- シン
- ラクール前線基地に対して攻撃を行う魔物達のリーダー(といっても上下関係があるのかは不明)。彼とは3回戦うのだが最初の2回は半無敵状態でいるために通常の方法ではどうあがいても倒すことができない(いちおう、体力を強制的に半減させるハーフデッドボムなどを湯水の如く使うことで勝つことは可能だが、シナリオは負けたときと同じように進む)。十賢者の(エクスペルでの)直属の部下に当たる立場であり、魔物の軍勢を一度撃退したラクールホープ対策として、十賢者より航宙艦に使われる電磁シールドを持たされ、これによってラクールホープを防ぐ。レナ編では謎の力によりシンが独力でラクールホープを弾いたようにしか見えないが、クロード編ではクロードが航宙艦シールドの技術を利用していることを見抜いている。
[編集] その他のキャラクター
- フィリア
- 声優:笠原留美 / 佐藤利奈
- ランティスの愛娘。十賢者防衛計画に反対する反乱軍のテロに巻き込まれ死亡したが、ランティスによって思考ルーチンがガブリエルに組み込まれ、その後はガブリエルの思考ルーチンとして生き続けることになる。
- 現代のクリクで予言者として登場する。ここでの出会いは真実の解明に重要な役割を果たすことになる。また、クリクで登場する彼女からはあるレアアイテムが盗めるが、ゲーム開始時の初期タレントに必要なタレントがなければ失敗する確率が高い(そのタレントを開花させるための特技がその時点では実行できないため)。
- ガブリエ・セレスタ
- 隠しダンジョン「試練の洞窟」のボス。前作では、同じデザインの「ガブリエル」という敵が、隠しボスとして登場する。本作における外見は少女のようだが男性寄りの人格らしい。
- イセリア・クイーン
- ガブリエ・セレスタの分身。ガブリエ・セレスタと違いボスとしてではなく特技の音楽で出現する。最大レベル、最強武装でも即死することがあり、その強さはもはや狂気の沙汰。あらかじめ対策をしておかなければまともに勝つことは非常に難しい。まともに戦えば5分以上はかかるが、あるアイテムのバグを利用すると10秒未満で倒せる。
- なお、ガブリエとイセリアの2人は今作以降のトライエース作品恒例の隠しボスとなった。
- ラドル
- 港町ハーリーを目指す旅人。本シリーズでは、お馴染みの存在。なお「彼の方向オンチはもはや芸術の域にある」が、根気よくハーリーへ誘導すると素敵なプレゼントが待っている。
- パフィ
- 本編に何度か登場する少女。クロードたちに「2年前の恨み!」と言って勝負を吹っかけてくる。この少女の言う「2年前の恨み」とは、前作のあるミニイベントに関係しており、前作でそのミニイベントを最後までこなしていないと少々理解しにくい。『SO3』にも登場し、クリエイターとして登場する。
- ロニキス・J・ケニー
- 声優: - / 浜田賢二
- クロードの父親。
[編集] 作中用語
- エナジーストーン
- ラクール紋章兵器研究所の調査隊によって発見された鉱石。クォドラティック・スフィアを起動する際、必要となるクォドラティック・キーの原材料となる物質。
- クォドラティック・キー
- エナジーストーンを極限まで高純度化した物。ある種のエネルギーを増幅させる性質があり、クォドラティック・スフィアと組み合わせることによって反物質反応を超えるエネルギーを発生させることができる。また、これの材料であるエナジーストーンには生物の肉体や精神に悪影響を与える効果がある。
- クォドラティック・スフィア
- 紋章科学の粋を集めて作られた物質で、クォドラティック・キーと組み合わせることによって反物質反応を超えるエネルギーを発生させることができる。必ずクォドラティック・キーとセットで生成され、作り出されたときに対であったキーとしか組み合わせることは出来ない。
- ソーサリーグローブ
- 惑星エクスペルに落下した巨大な物体。中心部に巨大なクォドラティック・スフィアがあり、惑星の軌道をずらせるほどの膨大なエネルギーを秘めている。しかし、落下時に対応するクォドラティック・キーが行方不明になり、鎮静状態にある。
- 航宙艦シールド
- 銀河連邦の一般的な航宙艦に使われているシールド技術。強力な電磁波により、任意の場所にエネルギーを与えることで、反重力によるフィールドや物理的な力場を発生させる。基本的に無色透明だが、攻撃を受ける瞬間は薄く発光するためガラスのようにやや視認が可能である。シールドの防御力を上回らない出力のものを逸らして回避することが出来る(打ち消して中和するわけではない)。シールドの防御力を上回る攻撃を受けると、攻撃を受けた箇所から融解するような形で穴が開いていく。作中には実弾兵器に対してシールドを使用した描写が無いが、公式設定によると実弾兵器を含めてほとんど何でも防げるらしい。
- 展開するサイズもかなり融通が利き、戦艦を丸ごと覆い隠すサイズから、人間一人を覆うだけのサイズまで可能(作中では個人サイズのシールドを展開したのはシンだけであり、専用の装置によるものなのか、紋章術を利用したものなのかは不明)。
- 防護フィールド(仮称)
- 十賢者が身体の表面に張り巡らせているフィールド。絶対的な防御力を誇り、通常の物質を利用した武器では実弾・非実弾問わず全く干渉できない(そのため、作中ではクロード・レナ達は十賢者にかすり傷一つ付けられずに一度敗北した)。
- 反物質フィールド
- 上記の十賢者の防護フィールドを突破するために、使っている武器の周りにコーティングをする形で張り巡らされた、反物質を定着させる機能を持ったフィールド。
- 反物質を空間に安定させる技術は、比較的技術レベルが高い地球出身であるクロードをして「物理的に不可能」と断言させるほどの技術であり、ネーデの科学水準でも、少なくとも十賢者が建造された当時の時点では開発されていなかった技術である。
- なお、反物質武器を製作するにあたってクロードとレナに作られた武器は、武器自体に反物質定着システムが組み込まれているため、フィールドを張り巡らせる必要が無い。それ以外のメンバーの武器は、以前から使っている武器の表面に、特殊な装置によって反物質フィールドを張り巡らせることで代用しているのである。
- 時空転移シールド
- 強大な重力場を発生させ時空間に干渉し、他の時空と相転位させることでエネルギーを空間的に遮断するシステム。一定範囲内の時の流れに干渉したり操作することも可能であり、これを利用して時間移動すら可能にする技術。
- シールドとしては上記の航宙艦シールドよりも遥かに強力であるが、この技術を研究していた紋章兵器研究所が壊滅してしまったため、防御シールドとして気軽に利用するほどには実用化出来ていない様子。
- 崩壊紋章
- 空間の一点に膨大な質量を発生させることができる紋章。発生した質量の生み出す重力により全宇宙の崩壊を引き起こす危険があり、さらに一度発動すると止めることができないため、制御不可能な禁断紋章とされた。
以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] PSP版『スターオーシャン2 Second Evolution』
『スターオーシャン セカンドストーリー』の移植版。スクウェア・エニックスが2007年5月12日・13日に幕張メッセで開催したプライベートショー「SQUARE ENIX PARTY 2007」に先立ち、報道関係者向け発表会を開催し、発表時には『スターオーシャン』のリメイク版である『スターオーシャン1 First Departure』も発売することが明かされた。なお、開発は原作を担当したトライエースではない。
『SO1FD』と同様フルボイスになり、新規プライベートアクションと新キャラクターも追加された。声優もエルネスト役の東地宏樹以外は全員変更され、十賢者全員にも声優が充てられた。
予約特典は、『スターオーシャンシリーズ』や『ヴァルキリープロファイルシリーズ』を手がけたトライエースの作品プロモーション映像に加え、シリーズの最新作『スターオーシャン4(仮)』の映像も収めたDVDである。
[編集] 主題歌
- 曲名:『Start』
- 歌手:SCANDAL
[編集] システムの変更点
- 1FD と同様、戦士系キャラクタが最大で三回の連続攻撃ができるようになった。
- 一部の呪紋名称が変更。
- ディスペル → キュアコンディション
- アンチ → リフレクション(魔法耐性上昇)
- アースクエイク → ロックレイン
- 10種類あった属性を地水火風光闇の6種類に統廃合。PS版にあった属性は、以下のように変更。
- 雷: 風
- 星: ほとんどが光、トラクタービームのみ地
- 無: プレス系が地に、レオンの呪紋は闇または属性なし
- 負: 属性なし
- 武器にもついていた防御属性がなくなる。
- セリーヌがフォーゲットおよびリフレクション(防御力上昇)を、ノエルがサイレンスを、それぞれ修得しない。これにより、フォーゲットは呪紋自体が消滅。
- 一部のスキルの名前変更、または消滅。
- スターガードが盾扱いからアクセサリー扱いに
[編集] アニメ
『スターオーシャンEX』として、テレビ東京系列全9局ネットで2001年4月から2001年10月まで放送されていた。「SOEX」と略されることが多い。詳細は当該項目を参照。
[編集] 関連商品
[編集] 和書
- 攻略本
- スターオーシャン セカンドストーリー 公式ガイドブック(基礎知識編)
- スターオーシャン セカンドストーリー 公式ガイドブック(徹底攻略編)
- スターオーシャン セカンドストーリー ファイナルガイド
- スターオーシャン セカンドストーリー 惑星探検ガイド
- スターオーシャン セカンドストーリー 完全攻略ガイド
- スターオーシャン2 Second Evolution 公式コンプリートガイド
- スターオーシャン2 Second Evolution ファイナルガイド
- 漫画
- CDコレクション
- イラスト:東まゆみ
- スターオーシャン セカンドストーリー 船上の受難者
- スターオーシャン セカンドストーリー 2 深き夜の王
- スターオーシャン セカンドストーリー 3 約束の小さな瞳
- イラスト集
- Treasure―スターオーシャンセカンドストーリー
- 東まゆみの「スターオーシャンセカンドストーリー」のイラスト集。描き下ろしを含め、60点余りを集める。ドローイングやそれぞれの作品に対するコメントもついている。
- Treasure―スターオーシャンセカンドストーリー
- 小説
[編集] 音楽
- スターオーシャン セカンドストーリー オリジナルサウンドトラック
- スターオーシャン セカンドストーリー アレンジアルバム
- STAR OCEAN THE SECOND STORY FANTASY MEGAMIX
- スターオーシャン2 Second Evolution オリジナルサウンドトラック
- 「スターオーシャン セカンドストーリー オリジナルサウンドトラック」の完全復刻盤。
- プロモーション映像等を納めたDVD付き。
- スターオーシャン2 Second Evolution アレンジアルバム
- 「スターオーシャン セカンドストーリー アレンジアルバム」の完全復刻盤。
[編集] ドラマCD
- スターオーシャン セカンドストーリー
- スターオーシャン セカンドストーリー 2
[編集] 主なスタッフ
- PS版
- ゲームデザイン:則本真樹
- 全プログラム、シナリオ原案:五反田義治
- サウンドディレクター:初芝弘也
- ミュージックコンポーザー:桜庭統
- キャラクターデザイン:恋緒みなと
- ディレクター:浅沼穣
- プロデューサー:山岸功典
- PSP版
- プロデューサー:加藤渉
- アニメーション制作:Production I.G
[編集] 脚注・出典
[編集] 外部リンク
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スターオーシャンシリーズ | SO1 - SO2 - SOBS - SO3 |
ヴァルキリープロファイルシリーズ | VP1 - VP2 |
その他 | ラジアータ ストーリーズ |
TVアニメ | スターオーシャンEX |
天体 | ローク - エクスペル - エナジーネーデ |
用語 | 紋章術(術技形態) - エクスキューショナー - 戦闘専用艦アクアエリー |
関連項目 | ウルフチーム - トライクレッシェンド |