スコレー (ファッションブランド)
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『スコレー』(ΣΧΘΛΗ)は、1990年 - 1996年頃(詳細不明)までレナウンが展開していた生活総合ブランド。
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[編集] 概要
ΣΧΘΛΗ[skcle:]とは、ギリシャ語で「自由時間」という意味である。
- 「休日の白いシャツ」をブランドコンセプトに掲げ、『オフタイムをゆったり気分良く過ごせたら、生活がより豊かになるのでは』と提案された、レナウンのオリジナル生活総合ブランドで、シャツクロージングを始め、生活雑貨や家具など、シンプルでベーシックなデザインアイテムを数多く展開し、メインの定番ラインナップとして様々な「白いシャツ」や、カラーバリエーション豊富な「カラーシャツ」の展開に積極的であった。また、早くよりエコロジーも意識した商品も見られた。例えるならば、UNIQLOの高級志向版といった印象もあった。 レディースクロージングでも、比較的ゆったりとした造りのトップスも多く、サイズ表記では「UM(Unisex M)」サイズや「US(Unisex S)」サイズという、性別を問わない男女兼用サイズの商品も展開していた希有なブランドでもあった。
- 1990年のブランド立ち上げ当時は、自由が丘や藤沢など全国数箇所に直営の路面店、池袋東武を始めとした都内主要百貨店でのテナント出店や、取扱い店舗を全国各地に展開していた。また、地方店舗は比較的好調であったため、地方での成功を期待したものの、1994年頃より収益が振るわなくなり、路面店や都内百貨店テナント・取扱い店も次々と撤退し、あっという間に規模を縮小し、1996年頃には取扱い店舗すら見かけなくなってしまった。
[編集] 展開していたカテゴリー
[編集] レディース
[編集] ユニセックス
[編集] キッズ ※1990年 - 1991年まで
[編集] バッグ類(レディースのみ)
[編集] ファッション小物(レディースのみ)
- 靴下、帽子、ストール、マフラー、手袋、シューズ など
[編集] アクセサリー小物(レディースのみ)
- ボタンカバー、カフス、マンテル、シャツプレート、シャツクリップ、ブローチ、チョーカー、アームバンド、サスペンダー、ベルト など
[編集] 食器類・テーブル用品
- マグカップ、ティーカップ、ティーポット、皿、グラス、ランチョンマット、食品保管用ボトル、弁当箱 など
[編集] 生活雑貨
- 雨傘、日傘、レインコート、ラグマット、クッションカバー、ハンドタオル、アウトドア用品、花瓶、バスケット、文房具、オーナメント(装飾品)、パフューム・ギャレ(芳香石)、ラッピング用品、ぬいぐるみ(テディベア)、万華鏡、写真立て、チェス など
[編集] ファニチャー(シェーカー)
- テーブル、椅子、裁縫箱
[編集] その他消耗品
- キャンドル、紅茶葉 など
[編集] かつて出店していた店舗
[編集] 路面店
- 自由が丘スコレーハウス、藤沢スコレーハウス ほか
[編集] 百貨店
[編集] ショッピングセンターほか取扱いセレクトショップなど
[編集] キャッチコピー
- 1990年 - 鳥も休む。花も休む。 休日の白いシャツ<スコレー>。
- 1991年 - 休んでも、会いたい。 休日の白いシャツ<スコレー>。
- 1992年 春夏期 - 1993年 春夏期 遺伝子が、「遊べ」という。 白いシャツでくらそう。スコレー。
- 1993年 春夏期 - 幸福な猫は、あくびする。 自由時間の白いシャツ。スコレー。
- 1993年 秋冬期 - 羽が、のびてきたよ。 白いシャツで過ごす、いい時間。スコレー。
- 1994年 春夏期 - 体内時計のネジを巻く。 白いシャツで過ごす休日。スコレー。
- 1994年 秋冬期 - 今日、私のプラグを抜いてみる。 白いシャツ、いい一日。スコレー。
- 1995年 春夏期 - 天使といっしょに昼寝する。 洗いたての休日。スコレーの白いシャツ。
- 1995年 秋冬期 - ― わたしを洗う白いシャツ。スコレー。
- 1996年 春夏期 - ― やさしい気持ちに、着がえましょう。スコレー。
- 1996年 秋冬期 - 好き、と言えた。 気持ちが丸くなる、シャツです。スコレー。
[編集] イメージモデル
- 観月はスコレーブランド立ち上げ当初より、長年に渡りイメージモデルとしてブランドイメージポスター、コレクションカタログ等に起用されていた。またテレビCMでは、「口笛を吹く少女」や、“ハロー CQCQ こちら
X92ΣXO -”と無線コードを言いながら、京人参を掘り出す『遺伝子が、「遊べ」という。』篇、「ゴム跳びをする少女」で、当時の観月の透明感とCMのインパクトが一躍話題となった。なお、テレビCMは1990年 - 1992年まで製作しオンエアされていたが、1993年以降は、レナウンの経営事情によりテレビCMでの宣伝広告は打ち切りとなった。
- 江角は上記契約期間、コレクションカタログのみに起用されており、また、その時期には観月と2人でコレクションカタログに登場していた。この契約期間中に、江角がテレビドラマ等で活躍し始めブレイクしたため、メインモデルを務めていた観月よりもギャラが高値になったいう逸話もある。
[編集] その他
- 生活雑貨としては比較的高価なものが多く、また特に実用性が低いアイテムほど高価であったという印象が強い。
- レナウンの取扱いブランドリスト(会社沿革を除く)からも名前が削除されているにも関わらず、2008年現在でも、レナウン社製でスコレーブランドのアイテムを販売している取扱店が地方に幾つかあるが、現在、レナウンの中でスコレーブランドがどのようなポジションになっているかは不明である。
- 時代の流れ・ニーズの変化には抗えなかったせいか、現在は、1990年 - 1996年当時のスコレーブランドイメージやコンセプトとは大きく変わり、アクセサリー小物や食器・テーブル用品や生活雑貨のラインナップ展開は撤退した模様で、100%完全にレディースクロージングオンリーのラインナップのみに絞った様子である。