シロガネーゼ
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シロガネーゼとは、東京都港区白金及び白金台に居住する専業主婦、または近隣エリアに居住し白金及び白金台でショッピング、食事等を楽しむとされる女性のこと。
なお、名の由来となった地名である「白金」は「しろかね」と読み、濁音は付かない。
[編集] 概要
光文社の女性向け月刊誌「VERY」が1998年に作った造語。白金の高級住宅地化が進んでいたこともあり、その後ファッション誌を中心にマスコミ等で取り上げられた。
基本的には「白金やその隣接エリアで生まれ育ち、高収入の夫を持つあるいは高収入の仕事を持つ」とされるが実態を伴った用語かは定かではなく、実際は、地方出身者で近隣のワンルームマンションに暮らすだけの女性がそう呼ばれる(もしくは自称する)ケースも多い。しかし、古くからの住民は、女性誌によって作り出されたシロガネーゼには冷ややかである[要出典]。
セレブの代表の一つとして扱われ、高級ブランド品を利用するものの、モノトーンを基調としたコンサバファッションが基本で、派手ではない印象の服や小物を好むとされた[要出典](日本における「セレブ」の意味は、セレブリティを参照)。
[編集] 類語
同様の概念として、いくつかの類語があるが、知名度や定着の有無については様々。
- 兵庫県芦屋市に住む、富裕層の女性を「アシヤレーヌ」と称する。
- 兵庫県尼崎市に住む主婦を「アマガネーゼ」と称する。
- 千葉県幕張(千葉市花見川区および美浜区にまたがる地域)に住む主婦をマクハリーヌと称する。
- 東京都足立区に住む主婦をアダチーゼと称する。
- 横浜市青葉区のあざみ野に住む主婦をアザミネーゼと称する。
- 横浜市青葉区のたまプラーザ(地名表記上は美しが丘)に住む主婦をたまプランヌと称する。
- 東京都世田谷区駒沢公園近辺に住む主婦をコマザワンヌと称する。
- 東京都世田谷区二子玉川近辺に住む主婦をニコタマダムと称する。ニコタマダムは東急田園都市線二子玉川駅(ふたこたまがわえき)前にある高島屋玉川店でショッピングを楽しむのをライフスタイルの一部とする。
- 札幌市手稲区に住む、富裕層の女性を「テイネーゼ」と称する。
- 千葉県浦安市新浦安エリアの主婦をマリナーゼと称する。
- 東京都港区麻布十番エリアの主婦をジュヴァーナと称する。
- 東京都江東区豊洲エリアに住む主婦、独身女性をキャナリストと称する。
- 新百合ヶ丘エリアに住む主婦をシンユリーゼと称する。
- 東京都大田区田園調布本町に住む主婦をヌマベーゼと称する。
- 東京都練馬区に住む主婦をネリマダムと称する。
- 神奈川県箱根町を旅行するセレブのことをハコネーゼと称する。
- 東京都板橋区に住む主婦、独身女性をイタバジェンヌ、東京都北区赤羽エリアに住む主婦、独身女性をアカバネーゼと称する。それまで地下鉄空白地帯であった白金に、都営三田線及び東京メトロ南北線が開通した際、雑誌SPA!が同線の沿線エリアとして特集、名付けたのが始まり。
[編集] 関連項目
- ソースティン・ヴェブレン(誇示的消費)
- 女子プロレスラー北斗晶起用のKINCHOの「金鳥ティンクル」のCM「シロガネーゼもダラシネーゼ」(酢的な奥さん)は流行語になった。
- コンサバファッション - シロガネーゼが好むとされるファッション。
- 専業主婦