ザ・ヒットパレード〜芸能界を変えた男・渡辺晋物語〜
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『ザ・ヒットパレード〜芸能界を変えた男・渡辺晋物語〜』(ザ・ヒットパレードげいのうかいをかえたおとこわたなべしんものがたり)は、2006年5月26日と27日に、フジテレビ系列で放送されたテレビドラマのスペシャルである。
目次 |
[編集] 放送日時・時間
- 2006年5月26日 21:00〜22:52(金曜エンタテイメント枠) 視聴率15.3%
- 同年5月27日 21:00〜22:54(土曜プレミアム枠) 視聴率15.3%
- (時間は日本時間で表記している。)
[編集] 概要
- 渡辺プロダクション創立50周年プロジェクトの一環で製作された。キャストの多くがワタナベエンターテインメント所属俳優・タレントで占められている。
- テレビ界の改革者、その上芸能界やエンターテインメントの礎を築き上げた、渡辺晋の生涯にスポットを当てつつ、彼を支えてきた妻の美佐や、キラ星のごとく登場したスターおよび熱きテレビマン達が生きたテレビ黎明期を描いている。当然、実話が元にはなっているが、清水高志や森山猛らの架空の人物も加えるなど、ドラマ的フィクションが加わった作品に仕上がっている。
- 所々で、実際のニュース映像やCM、番組映像(シャボン玉ホリデー・紅白歌合戦や現在同局で毎年元日に放送している「新春かくし芸大会」など)も挿入され、ドラマの本編では、当時を意図した白黒画像処理された映像も取り入れられている。
- また、番宣ポスター等がフジテレビの旧ロゴ(1986年3月まで)になっている。
[編集] ストーリー
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
- 前編は、晋がジャズバンドという職に目をつけ、高志らと「渡辺晋とシックス・ジョーズ」として米軍キャンプで演奏するところから話は始まる。そこで曲直瀬美佐(のちの渡辺美佐)と知り合い、自分達のマネージャーになってほしいと依頼する。まもなく、ロカビリーの時代が到来し、仲間達の挫折を目の当たりにした中で、「マネージメントで日本のエンターテインメントを変える」ことを決意し、美佐と結婚、「渡辺プロダクション」を設立する。ハナ肇や山下敬二郎、植木等ら新しい才能を発掘してゆく。そして、開局間近になったフジテレビに入社する椙山が、ハナ肇とクレージーキャッツにテレビの出演を依頼し、青島を放送作家として起用して『おとなの漫画』として成功するのと同時に、番組のスポンサーであった大空石油社長の森山猛から誘われ「若手財界人の会」へ入会する。『おとなの漫画』の成功を受けて、椙山らと『ザ・ヒットパレード』を企画。しかし、資金面の問題で一度挫折しかけるが、晋が椙山に「制作費は全部ウチが出す。その代わり、(渡辺プロダクションの)テロップを出してほしい」と持ちかけたため、再び企画が動き出す。番組は、「手弁当感覚でやろう」ということで、司会にはミッキー・カーチス、“売り”はのちにザ・ピーナッツとなる双子の姉妹、バックバンドとして「踊る指揮者」として異名を取っていたスマイリー小原とスカイライナーズでやろうということにもなり、タイトルも『ザ・ヒットパレード』と決定した。しかし、晋が「何かが足りない…」と言い出したため、強烈なインパクトを与えるために、番組のテーマ曲を作ることを決め、第1回目の放送を迎えることになる。
- 後編は、山下の独立と、『おとなの漫画』のスポンサーであった大空石油社長の森山から誘われて入会した「若手財界人の会」から除名を言い渡されるところから展開してゆく。そんな中、植木が鼻歌で口ずさんでいた歌が自社製作でレコード化されることになるものの、青島がつけた歌詞がバカバカしく、「こんなバカげた歌を歌うために歌手になったんじゃない」と思い悩んだ植木は実家の父(父親は真宗大谷派・お寺の住職)に相談する。ところが、歌詞の一部である「わかっちゃいるけどやめられない」のフレーズを聞いたとき、植木の父は、「これは、親鸞上人に通ずるものがある。また、誰がお前のためにレコードを製作してくれる会社がある」と諭され、植木は歌うことを決意する。これがのちの「スーダラ節」になる。晋は、一度見放された財界へ向き合おうと決意し努力するが、身体は精神的にも肉体的にも追い詰められ、社内でも孤立していき、遂に晋は倒れてしまう。そんな中、突然のキャンディーズの解散宣言で、忘れかけていた“マネージメントで日本のエンターテインメントを変えること”を美佐とともに思い出す。キャンディーズに「いいよ、夢を与えてくれてありがとう、そしてお疲れ様」と解散を許す。それでも、晋の体調は次第に悪化してゆき、再度入院する。その病床で森山から「藍綬褒章」の受章が決まったと聞かされる。
[編集] キャスト
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- 椙山浩一(すぎやまこういち) - 原田泰造
- 清水高志 - 吉田栄作
- 青島幸男 - 石黒賢
- 宮川泰 - 近藤芳正
- ハナ肇 - 阿南健治
- スマイリー小原 - 宇梶剛士
- ザ・ピーナッツ
- 辻一郎(渡辺プロの社員) - 杉崎真宏 ※ナレーションも担当(辻から見た視点)
- 辻太郎(一郎の父)- 平賀雅臣
- 辻花子(一郎の母) - 松本明子
- 奥沢運転手 - 金田明夫
- 丸山義彦 - 佐藤二朗
- 中村八大 - ふかわりょう
- 山下敬二郎 - 和田正人
- ミッキーカーチス - 城田優
- キャンディーズ
- ハナ肇とクレージーキャッツ
- 沢田研二 - 遠藤雄弥
- 平尾昌晃 - 山崎雄介
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- 植木等の父 - 伊東四朗
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- 森山猛 - 時任三郎
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[編集] スタッフ
- 脚本 - 矢島正雄
- 音楽 - 佐橋俊彦
- 制作統括 - 大多亮、石原隆
- プロデューサー - 後藤博幸
- 企画・プロデュース - 栗原美和子、渡辺ミキ
- 演出 - 鈴木雅之
- 制作著作 - フジテレビ、渡辺プロダクション