サラマンダー (ゾイド)
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サラマンダー(SALAMANDER)は、タカラトミー(旧トミー)より発売されているゾイドシリーズのひとつであり、またその背景設定に登場する架空の兵器である。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 機体解説
サラマンダー SALAMANDER |
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型式番号 | RPZ-1(旧) RZ-045(新) |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | 翼竜型 |
全高 | 17.1m |
全長 | 24.1m |
全幅 | 26.6m |
最大翼長 | 33.3m |
重量 | 100.0t |
最高速度 | マッハ2 |
乗員人数 | 2名 |
主な搭乗者 | アインデッカー中尉 パフィ・フィスト少佐(サラマンダーカーゴ) |
武装 | 火炎放射器(口腔内に装備) 連装ミサイル発射機(対空または対地ミサイルを搭載) バルカンファランクス×2 2連対空レーザー(回転可能)×2 小口径レーザー×4 |
ヘリック共和国が初めて開発した翼竜型の戦闘爆撃機ゾイド。中央大陸戦争では「アイアンウィング」のあだ名で恐れられていた。1万5000kmの航続距離と高度3万m以上の上昇高度は圧倒的であり、大量配備が可能であればサラマンダーの戦略爆撃だけで戦争を勝利に導く力を持つと言われるが、極端に個体数の少ないゾイドであるうえ、ZAC2056年の惑星Zi大異変で絶滅寸前まで減少してしまった。
だが、来るべき暗黒大陸の戦いに備え、再び戦場に送り込まれることになった。ZAC2101年3月のガイロス帝国軍によるニクシー基地空爆に際しては、大型艦用の対空ミサイルを装備してホエールキングの艦隊を攻撃し、旗艦のモビーディック以下合計5隻のホエールキングを撃墜した。なお、旧仕様と現行機にカラーリングの違いはない。
キットは絶妙なバランスにより、尻尾を支えとしない完全な二足歩行である。また、背部ミサイルをスプリングにより発射するギミックが付いている。ゾイドバトルストーリー1巻のゾイドクループロフィールに登場したアインデッカー中尉がパイロットとされている。
※機体諸元は当時、発売された「メカ生体ZOIDS RPZ-1サラマンダー」と、「RZ-045サラマンダー」より
[編集] 機体バリエーション
- サラマンダーF2(ファイティングファルコン)
サラマンダーF2 SALAMANDER F2 |
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型式番号 | RPZ-14 |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | 翼竜型 |
全長 | 24.1m |
全高 | 17.1m |
全幅 | 26.6m |
重量 | 90t |
最高速度 | マッハ3.5 |
主な搭乗者 | ロイ・ジー・クルーガ中尉 バード少尉 |
武装 | 火炎放射器 連装ミサイル バルカンファランクス×2 二連対空レーザー×2 小口径レーザー×4 |
対暗黒軍用に開発された主力飛行ゾイド。主翼に電磁フロートシステムを用い、さらに機体を軽量化し、高速での機動力を向上させた。その凄まじい戦闘によりファイティングファルコンと呼ばれている。
ゾイドグラフィックスでは複雑に入り組んだ地形のデビルズメイズ攻略の主力となった。
新ゾイドバトルストーリーではクルーガ中尉の愛機の一つであり、暗黒軍の共和国首都空爆に立ち向かった。その後もギル・ベイダー基地を襲撃し、ギル・ベイダーと交戦するもビームスマッシャーにより撃墜されてしまった。
※機体諸元は当時、発売された「メカ生体ZOIDS RPZ-14サラマンダーF2」より
- サラマンダーボンヴァーン
サラマンダーボンヴァーン SALAMANDER BOMBVERN |
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型式番号 | 11(製品ナンバー) |
所属 | ヘリック共和国 |
分類 | 翼竜型 |
全長 | 24.1m |
全高 | 17.1m |
全幅 | 26.6m |
重量 | 100.0t |
最高速度 | マッハ2 |
主な搭乗者 | ゴゴ・サティ |
武装 | AZ高熱火炎放射器 2連装戦術ミサイル バルカンファランクス×2 二連装ハイパーレーザーガン×2 小口径対空レーザー×2 ロングレンジバスターキャノン×2 |
妄想戦記シリーズとして限定発売されたゾイド。ゴジュラスキャノンを好む共和国軍パイロット、ゴゴ・サティがサラマンダーにカスタマイズパーツCP-010ゴジュラスキャノン(ロングレンジバスターキャノン)を装備させた。ものすごく無理な装備に見えるが、彼が行った超高高度からの射撃は実戦にて多大な戦果をあげた。のちにサラマンダーボンヴァーンのコンセプトを元にバスターイーグルが開発されることになる。なお、旧シリーズではこの装備形態は「マーキュリー」と呼ばれていた。
※機体諸元は当時、発売された「ZOIDS妄想戦記シリーズ サラマンダーボンヴァーン」より
[編集] 製品
価格は旧製品が3000円で、F2が3200円、そして平成版が2500円。2001年に再販された。
動力は単三電池一本。背部スイッチを入れと歩行し、尾を振り、翼を上げて拡げ、首を持ち上げて口を開閉させる。
背部のミサイルランチャーはスプリング発射機構付き。
尚、旧製品と同じ金めっきのパイロットと、当時のシールが付属している。
[編集] 改造バリエーション
- レッドバロン
サラマンダーの高速迎撃仕様。
背中に大型ブースターを装備しており、一撃離脱戦法を得意としている。機体色は赤系統である。
- ブラックバード
改造サラマンダーの一つ。
背中に大型レドームを搭載した早期警戒機仕様であり、夜間戦闘機でもある。機体色は黒系統である。
- ガブリエーレ
ゾイドバトルストーリー4巻に登場した改造サラマンダーの一つ。
サラマンダーにゴジュラスの腕を装着し、銃を持たせた空挺仕様である。ランフォリンクスと共にロバーツ大佐率いるデスバード(デスザウラーの爆撃機仕様)基地奇襲作戦に使われたが、基地に配備されていた改造デスザウラー「デスシャドー」に撃破されてしまい、奇襲作戦は失敗に終わった。
- ランフォリンクス
ゾイドバトルストーリー4巻に登場した改造サラマンダーの一つ。
中型ゾイドを輸送するために作られた輸送機仕様である。サラマンダーの空挺仕様であるガブリエーレと共にデスバード基地奇襲作戦に使われが、デスシャドーに撃破されてしまった。
その後も輸送任務に従事し、50機のランフォリンクスが100機のアロザウラーを両脇にかかえて一夜にして敵陣の後方へ運んで戦果を挙げたことがある。
- サラマンダーカーゴ
ゾイド公式ファンブック3に登場したサラマンダーの輸送機仕様。
鉄竜騎兵団(アイゼンドラグーン)との戦いに苦戦する閃光師団(レイフォース)の増援に、ガンブラスターを空輸した。
- サラマンダーSS(ストラトスフィア)
サラマンダーに対巨大艦用の装備・「AZ空対空ギガミサイル」を装備したもの。 ギガミサイルは側面に補助ブースターが取り付けられており、機体の上昇を助ける機能も持つ。
この装備で先述のホエールキング艦隊を撃破した。
※機体諸元はコロコロコミック掲載「ゾイドバトルストーリー20 史上最大の空中戦!!ウルトラザウルス防衛作戦!!」より