クレマンソー級航空母艦
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クレマンソー級航空母艦 | |
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艦級概観 | |
艦種 | 航空母艦 |
艦名 | 人名 |
前級 | |
次級 | |
性能諸元 | |
排水量 | 基準 24,200t 満載 32,780t |
全長 | 265.0m |
全幅 | 31.7m |
吃水 | |
機関 | 2軸推進 |
最大速力 | 32kt |
航続距離 | 7,500浬/15kt |
乗員 | 1,338名 |
兵装 | 10cm単装砲 4門 30mm機関砲 2門 12.7mm機銃 8門 マトラ・サドラル近接防御ミサイルシステム(6連装) 2基 |
搭載機 | 44機 |
クレマンソー級航空母艦(くれまんそーきゅうこうくうぼかん)は、フランス海軍が建造した航空母艦。同級は2隻建造され、一番艦のクレマンソーは1961年に、二番艦フォッシュは1963年に就役した。
搭載機は、攻撃機のシュペールエタンダールは核攻撃能力も付与されている。戦闘機にはアメリカ製のF-8E(FN)クルセイダー、対潜哨戒機にはアリゼが搭載されていた。
目次 |
[編集] 概要
フランス海軍は、第二次世界大戦においてほぼ壊滅状態となり、戦後の再建は他の連合国諸国からの供与艦を主力としていた。航空母艦も供与されていたが、それらは軽空母や護衛空母であり、排水量も1万トン前後のものであった。1950年代後半になると、フランスの国力も回復し、それらの艦も性能が陳腐化したために、より大型の国産航空母艦としてクレマンソー級が建造された。
[編集] 退役後の解体問題
1997年にクレマンソーは退役し、スペインで民間業者に解体される予定だったが、当該業者が契約に違反してトルコに運搬しようとしたため、フランス海軍がイタリア沖で同艦を停止させて契約を解除した経緯がある。退役時に500ないし1000トンのアスベストがあったとされるが、フランス国内でのアスベスト除去作業により、フランス政府発表によると45トンまでアスベスト残有量が減少したとされる。2006年にインドで解体される予定であったが、インドに入港を断られ、フランスに引き返した。
2005年現在、フォッシュはブラジル海軍へ売却され、サン・パウロと改名された。