ガリクソン
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ガリクソン(GALICSON)は、アニメ『機動戦士Vガンダム』に登場する架空の兵器(型式番号:ZMT-A03G)。
目次 |
[編集] 機体解説
ガリクソン | |
型式番号 | ZMT-A03G |
所属 | ザンスカール帝国 |
生産形態 | |
全長 | 16.5m |
本体重量 | 11.3t |
全備重量 | 13.7t |
ジェネレータ出力 | 5420kW |
アポジモーター数 | 18 |
装甲材質 | ハイチタン合金ネオセラミック複合材 |
主な搭乗者 | ドゥカー・イク |
武装 | ビームキャノン ガトリングガン |
ザンスカール帝国の試作兵器。型式番号からモビルアーマーに分類されるが、実際の運用は従来の機体と大きく異なっており、どちらかというと装甲車両に近い、大型の二つのタイヤで地面を走破するバイクタイプの機動兵器である。機体のカラーリングは朱色。後に建造されるアインラッド、アドラステア、リシテアなどのタイヤで地面を走る事ができるタイプの兵器や戦艦の機構試験用として開発された。コクピットは複座式で、シートが横に二つ並ぶタイプとなっている。
装甲は頑丈なようでジェムズガンのビームの直撃にもある程度は耐えられるようである。その低い車高と高い機動力から地形によってはMSにまったく引けをとらない。しかし、飛行能力がないため空を移動する相手には苦戦を強いられている。
[編集] 劇中での活躍
地球上での軍事活動に於いて、急勾配の崖を難なく移動し、高スピードで減速する事もなく標的であるVガンダムを狙撃していた。パイロットの素養をダイレクトに反応させるポテンシャルを保持するバイク・タイプのマシンであり、ザンスカール帝国の誇る索敵力に秀でた機体である。
複数のガリクソンによる波状攻撃力に言及するなら、パイロットのデュカー・イクの劇中での台詞に「バイク乗り魂を見せてやる!」とあるが、その言葉に嘘はなく、Vガンダムをも撃破寸前に追い込んでいた。
後に地球ローラー作戦の名目でガリクソンを大型化した超重量級の戦艦が登場するが、ガリクソンの細やかな機動性とは反比例する物だった。
[編集] バリエーション
[編集] 戦斗バイク(甲型・乙型)
サンライズのアニメーション作品で戦闘バイクの登場は、ありふれたものではある。だが、富野監督によるガンダムシリーズにあっては、極めて異例の抜擢であった。従来の小型ホバーやMS、MAでの作劇上の移動及び索敵の概念を打ち破る、いわば画期的な登用といえよう。
現実的には当時のサンライズ側から、玩具商戦用に新しい商品のオファーが制作スタジオ側へあったとされているが、事実上この戦闘バイクのアイデアもビジネスレベルでの要求に富野監督が答えた可能性は否めない。しかしそれでも、ガリクソンの登場は次のガンダムシリーズへのオマージュとして、厳然と存在するのである。
[編集] 関連項目
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ガンダムシリーズの映像作品 | ||||||
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ガンダムシリーズの劇中項目 | ||||||
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