カール・ウルリッヒ・シュナーベル
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カール･ウルリッヒ･シュナーベル(Karl Ulrich Schnabel, 1909年8月6日 - 2001年8月27日)は、ピアノ奏者である。アルトゥル・シュナーベルの長男としてオーストリアに生まれ、米国コロラド州にて没す。ドイツの音楽大学の教授を歴任した後、米国マンハッタン音楽院のピアノ科教授を長く勤めた。
世界60カ国以上のマスタークラスにて後進の指導にあたり、多くのピアニストに影響を与えた。ルドルフ・ゼルキンの信頼を得、彼の息子であるピーター・ゼルキンを幼少の頃より指導したことでも有名。 他にもリチャード・グードやマレイ・ペライアなどが教えを受けている。
声楽家だった夫人との間にできた娘はフルートの先生である。
米国に居を移した後も、夏から秋にかけて父アルトゥル・シュナーベルが購入した北イタリア、コモ湖畔の町ベナージオの別邸で過ごし、ヨーロッパでの演奏活動を続けた。コモ湖を望む山の中腹に立つ平屋の別邸は、スイスアルプスを一望可能であった。その別邸では、ベヒシュタイン製のマホガニーの木目が美しいピアノを愛用していた。ピアノがおいてあった部屋は、父の招きで作曲家ブラームスも訪れたといわれるほど由緒あるスペースである。別邸では、地元メナージオから路線バスで通っていた年配のお手伝いさんが、シュナーベルの食事など身の回りの世話を行っていた。
