カルロス・デルガド

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カルロス・デルガド Carlos Delgado ニューヨーク・メッツ No.21
基本情報
出身地	プエルトリコ
生年月日	1972年6月25日（35歳）
身長 体重	191cm 109kg
選手情報
投球・打席	右投左打
守備位置	一塁手
プロ入り	1988年 ドラフト外
初出場	1993年10月1日
年俸	$16,000,000[1]（2008年）
経歴
トロント・ブルージェイズ（1993年 - 2004年） フロリダ・マーリンズ（2005年） ニューヨーク・メッツ（2006年 -）
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カルロス・フアン・デルガド・エルナンデス（Carlos Juan Delgado Hernández、1972年6月25日 - ）は、プエルトリコ出身のプロ野球選手。一塁手、右投左打。現在はアメリカメジャーリーグのニューヨーク・メッツ在籍。

1997年から2006年まで10年連続で30本以上の本塁打をマークし続けているメジャーを代表する強打者。通算本塁打431本はプエルトリカンとしてはフアン・ゴンザレスに次ぐ記録である。メジャーデビュー以来、トロント・ブルージェイズ一筋でプレイしてきたが2004年のオフにFAでフロリダ・マーリンズへ、さらに翌2005年のオフにトレードでニューヨーク・メッツへ移籍した。

目次 1 略歴 1.1 トロント・ブルージェイズ 1.2 マーリンズ - メッツ 2 選手としての特徴 3 獲得タイトル・記録 4 年度別打撃成績 5 脚注 6 外部リンク

[編集] 略歴

[編集] トロント・ブルージェイズ

1988年10月9日にトロント・ブルージェイズへ入団。1993年10月1日メジャーデビューを果たした。1年目はわずか2試合の出場で1打数0安打に終わったが、チームがワールドシリーズを制覇したため、チャンピオンリングを手に入れている。元々は捕手だったが、1994年から1995年には主に外野手として出場、1996年には指名打者でスタメンに定着した。

1994年は開幕から本塁打を量産し、4月11日のアスレチックス戦でメジャー初の1試合2本塁打を放ち、4月19日の時点で両リーグ最多の8本塁打を記録した^[1]。しかし、その後本塁打を5月30日まで1本も打てずにいて、6月10日にマイナーへ降格し、その後メジャー昇格はなかった^[1]。1995年は37試合の出場に終わったが、1996年に138試合に出場して打率.270・25本塁打・92打点を記録し、メジャーに定着した。

1997年からジョン・オルルドが退団したため本格的に一塁手に転向した。153試合に出場しチーム1位となる打率.262、30本塁打を記録し^[2]、球団新記録となる3本の満塁本塁打を記録している^[3]。翌1998年は打率.292、38本塁打、チーム最多の115打点を記録した^[4]。

1999年は自己最高となる156安打・327塁打・83長打・44本塁打・134打点を記録し、初めてシルバースラッガー賞を受賞した。134打点はジョージ・ベルが1987年に記録した球団記録に並び、44本塁打は左打者としての球団記録となった^[5]。2000年は全162試合に出場し、リーグ最多、球団新記録^[6]の57二塁打を記録した。また長打率.664、378塁打、137打点も球団新記録となった^[6]。MVPの投票で4位に入った。シーズン終了後球団史上最高額となる4年総額6,800万ドルで契約延長した^[7]。

2001年昨年に続き全162試合に出場し、39本塁打、102打点を記録したが、打率.279と前年より6分5厘低下した。2002年は33本塁打、108打点、打率.277だった。2003年、3年ぶりに打率3割を上回る打率.302、リーグ2位の42本塁打、リーグ1位、球団新記録^[6]となる145打点を記録した。9月25日のタンパベイ・デビルレイズ戦では1回にスリーラン、4・6・8回にソロ本塁打を打ち^[8]、大リーグ史上15人目となる1試合4本塁打を達成した^[9]。MVPの投票ではアレックス・ロドリゲスに次ぐ2位に入った。2004年は打率.269、32本塁打を記録し、99打点と7年ぶりに100打点を下回った。

[編集] マーリンズ - メッツ

2004年シーズン終了後FAとなったデルガドは4年総額5,200万ドルでフロリダ・マーリンズへ移籍した^[10]。移籍1年目の2005年、打率.301、ミゲル・カブレラに並ぶチーム最多タイの33本塁打、リーグ5位の115打点を記録し、MVPの投票では6位に入った。シーズン終了後の10月24日にトレードでメッツへ移籍した。

2006年3月に開催されたワールド・ベースボール・クラシックにはプエルトリコ代表の一員として出場し、迎えた2006年はファンやマスコミのうるさい大都市での活躍が危惧されていたが^[11]、.265、38本塁打、114打点を記録し、チームはプエルトリカンのカルロス・ベルトラン、デビッド・ライトが100打点以上を記録し、18年ぶりに地区優勝した。8月22日に満塁本塁打で通算400本塁打を達成し、バリー・ボンズ（13年）、ジミー・フォックス（12年）、サミー・ソーサ（10年）の3人しか達成していない10年連続30本塁打を達成した^[12]。初のポストシーズンとなったデルガドは10試合で打率.351・4本塁打・11打点の好成績を残した。慈善活動にも熱心で、母国プエルトリコの恵まれない子供らを支援する基金を設立するなど、複数の福祉活動を行っており、オフにはロベルト・クレメンテ賞を受賞した。

マーリンズとの4年契約には移籍を要求できるようになっていたが、「残りの野球人生をメッツでまっとうしたい」と残留した^[11]。2007年はシーズン序盤の不振と、故障での戦線離脱が影響し、30本塁打到達を逃した。チームも終盤失速し地区優勝を逃した。

[編集] 選手としての特徴

10年連続で30本塁打以上を記録するなど、メジャー屈指の長打力を持つと共に、広角に打ち分ける能力も兼ね備えている。超特大の本塁打を放つことも珍しくはないが、決して無理に引っ張ることはせず、状況に応じた柔軟なバッティングを心がける。ヒットから本塁打に至るまで、ほぼすべての打球を満遍なくフィールド上に飛ばすことができ、固め打ちも多い。毎年100三振以上を喫し、三振の多さは否めないが、通算出塁率で4割近くをキープしており、四球を選ぶ選球眼も持っている。守備面では大きな穴ではないがあまり得意なほうとは言えない。

[編集] 獲得タイトル・記録

• 打点王 1回：2003年
• シルバースラッガー賞 3回：1999年、2000年、2003年
• ハンク・アーロン賞 1回：2000年
• ロベルト・クレメンテ賞 1回：2006年
• MLBオールスターゲーム選出 2回：2000年、2003年

[編集] 年度別打撃成績

年 度	チ 丨 ム	試 合	打 数	得 点	安 打	二 塁 打	三 塁 打	本 塁 打	打 点	盗 塁	盗 塁 死	四 球	三 振	打 率	出 塁 率	長 打 率	塁 打	犠 打	犠 飛	敬 遠	死 球	併 殺 打	O P S
1993	TOR	2	1	0	0	0	0	0	0	0	0	1	0	.000	.500	.000	0	0	0	0	0	0	0.500
1994	TOR	43	130	17	28	2	0	9	24	1	1	25	46	.215	.352	.438	57	0	1	4	3	5	0.790
1995	TOR	37	91	7	15	3	0	3	11	0	0	6	26	.165	.212	.297	27	0	2	0	0	1	0.509
1996	TOR	138	488	68	132	28	2	25	92	0	0	58	139	.270	.353	.490	239	0	8	2	9	13	0.843
1997	TOR	153	519	79	136	42	3	30	91	0	3	64	133	.262	.350	.528	274	0	4	9	8	6	0.878
1998	TOR	142	530	94	155	43	1	38	115	3	0	73	139	.292	.385	.592	314	0	6	13	11	8	0.977
1999	TOR	152	573	113	156	39	0	44	134	1	1	86	141	.272	.377	.571	327	0	7	7	15	11	0.948
2000	TOR	162	569	115	196	57	1	41	137	0	1	123	104	.344	.470	.664	378	0	4	18	15	12	1.134
2001	TOR	162	574	102	160	31	1	39	102	3	0	111	136	.279	.408	.540	310	0	3	22	16	9	0.948
2002	TOR	143	505	103	140	34	2	33	108	1	0	102	126	.277	.406	.549	277	0	8	18	13	8	0.955
2003	TOR	161	570	117	172	38	1	42	145	0	0	109	137	.302	.426	.593	338	0	7	23	19	9	1.019
2004	TOR	128	458	74	123	26	0	32	99	0	1	69	115	.269	.372	.535	245	0	11	12	13	11	0.907
2005	FLA	144	521	81	157	41	3	33	115	0	0	72	121	.301	.399	.582	303	0	6	20	17	16	0.981
2006	NYM	144	524	89	139	30	2	38	114	0	0	74	120	.265	.361	.548	287	0	10	11	10	12	0.909
2007	NYM	139	538	71	139	30	0	24	87	4	0	52	118	.258	.333	.448	241	0	6	8	11	12	0.781
通算	15年	1850	6591	1130	1848	444	16	431	1374	13	7	1025	1601	.280	.386	.549	3617	0	83	167	160	133	0.935

• 数字は2007年までのもの。太字はリーグ1位。

[編集] 脚注

[編集] 外部リンク

• 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube

獲得タイトル・記録
先代: アレックス・ロドリゲス ア・リーグ打点王 2003年 次代: ミゲル・テハダ 先代: マニー・ラミレス ア・リーグハンク・アーロン賞 2000年 次代: アレックス・ロドリゲス 先代: ジョン・スモルツ ロベルト・クレメンテ賞 2006年 次代: クレイグ・ビジオ 先代: ラファエル・パルメイロ ジェイソン・ジアンビ ア・リーグシルバースラッガー賞一塁手 1999年 - 2000年 2003年 次代: ジェイソン・ジアンビ マーク・ティシェイラ

表・話・編・歴 ニューヨーク・メッツ ロースター
投手	72 アダム・ボスティック / 40 アンビオリックス・ブルゴス / 36 ウィリー・コラーゾ / 25 ペドロ・フェリシアーノ / 48 アーロン・ハイルマン / 26 オーランド・ヘルナンデス / 49 ルディ・ルーゴ / 33 ジョン・メイン / 45 ペドロ・マルティネス / 32 カルロス・ムニス / 34 マイク・ペルフリー / 46 オリバー・ペレス / 50 デュアネル・サンチェス / 57 ヨハン・サンタナ / 60 スコット・ショーエンワイス / 35 ジョー・スミス / 39 クラウディオ・バルガス / -- ジェイソン・バルガス / 13 ビリー・ワグナー / 38 マット・ワイズ
捕手	4 ロビンソン・キャンセル / 11 ラモン・カストロ / -- グスタボ・モリーナ / 23 ブライアン・シュナイダー
内野手	1 ルイス・カスティーヨ / 21 カルロス・デルガド / 3 ダミオン・イーズリー / -- アンダーソン・ヘルナンデス / 7 ホセ・レイエス / 17 フェルナンド・タティース / 5 デビッド・ライト
外野手	18 モイゼス・アルー / 9 マーロン・アンダーソン / 15 カルロス・ベルトラン / 10 エンディ・チャベス / 19 ライアン・チャーチ / -- ニック・エバンス / 6 トロット・ニクソン / 16 アンヘル・パガン
監督・コーチ	53 ジェリー・マニエル（監督代行） / 51 ルイス・アガヨ（三塁コーチ） / 90 サンディー・アロマー・ジュニア（捕手コーチ） / 2 サンディー・アロマー・シニア（ベンチコーチ） / 52 ガイ・コンティ（ブルペンコーチ） / 20 ハワード・ジョンソン（打撃コーチ） / 56 フアン・ロペス（ブルペン投手） / 55 ケン・オーバーケル（一塁コーチ） / 54 デイブ・ラカニエロ（ブルペン捕手） / 59 ダン・ワーゼン（投手コーチ）
公式サイト（英語）より　40人ロースター　監督・コーチ一覧　2008年6月18日更新