カイロス (ポケモン)
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カイロス | |
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全般 | |
英語名 | Pinsir |
進化体系 | たねポケモン |
進化前 | なし |
進化後 | なし |
世代 | 第1世代 |
ポケモン学 | |
分類 | くわがたポケモン |
タイプ | むし |
高さ | 1.5 m |
重さ | 55.0 kg |
特性 | かいりきバサミ/かたやぶり |
カイロスは、ポケットモンスターシリーズに登場する492種の架空のキャラクター(モンスター)のうちの一種である。
目次 |
[編集] 特徴
クワガタムシに似た形態を持つ(色や角の形としてはノコギリクワガタが近い。なお実在のクワガタムシが持つハサミは角ではなく大アゴである)。角で獲物を挟むと千切れるまで放さないが、中々千切れない時は振り回して投げ飛ばす戦法を使う。樹液争いでヘラクロスとよくケンカをする。
[編集] ゲームでのカイロス
『ポケットモンスター 赤・緑』では緑バージョンにのみ登場する。サファリパークでもほとんど出現しない上に捕獲も困難で、スロットの景品としても登場していたが相当数のコインを要し、かなりレアなポケモンであった。
こうげきが高く、「じごくぐるま」等のかくとうタイプの技を中心に覚える。相手を一撃で倒す「ハサミギロチン」を覚えるもののむしタイプの技を一切覚えず、かくとうタイプの技ばかり覚えていたためその能力の高さに見合わず、使われることはあまりなかった。
『ポケットモンスター 金・銀』ではしぜんこうえんのイベント・虫取り大会中のみ出現。出現率は高くないがカイロスを捕まえればかなりの確率で優勝できる。戦闘面ではむしタイプの技の「れんぞくぎり」をわざマシンでおぼえるが、ストライクがハッサムに進化できるようになったり、むしタイプ最強の技「メガホーン」を使えるヘラクロスが登場したりと、影の薄いポケモンになってしまった。
『ルビー・サファイア・エメラルド』と『ファイアレッド・リーフグリーン』では、それぞれの地方のサファリゾーンに登場する。わざマシンで強力なじめんタイプの技「じしん」を覚えるようになり、弱点であるほのおタイプやいわタイプに対抗できるようになったが、あいかわらず強力なむしタイプの技を覚えず、「めざめるパワー」のタイプ一致に頼るしかなかった。
『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』ではパールのみゲームクリア後のマップで登場する。やっとのことでむしタイプの技「シザークロス」を習得し、高い攻撃力をフルに生かせるようになった。また、新しく加わったとくせい「かたやぶり」はとくせいを無視して攻撃を当てることが出来、「ふゆう」を持つゲンガーに「じしん」を当てたり、「がんじょう」を持っているポケモンに「ハサミギロチン」を当てたりできる。効果抜群のタイプの技以外の攻撃を受け付けない特性「ふしぎなまもり」を持つヌケニンに対抗する事も可能。これにより、これまでの作品よりも有効的活躍が出来るようになった。
[編集] アニメでのカイロス
トキワの森にて、サムライの手持ちとして登場。相性が悪いにもかかわらず、サトシのピジョンを倒すが、挟まれたトランセルが「かたくなる」を使う事により、角の突起が欠けてしまい戦闘不能になった。
ヘラクロスとの縄張り争いの回でも登場。飛べない代わりにジャンプ力が優れている事が分かる。縄張り争いは、ロケット団の樹液吸収機「カイロスメカ」の出現によってカイロスの縄張りが荒らされ、ヘラクロスの森に侵入した事がきっかけ。結局ヘラクロスがそのメカを投げ飛ばし、生態系が崩れずに済んだ。カイロスも自分の縄張りに戻った。
[編集] ポケモンカードでのカイロス
ポケモンカードゲームでは、カイロスは草タイプのたねポケモンとして扱われている。弱点は炎タイプで、抵抗力はなし。
初登場はポケットモンスターカードゲーム拡張パック第二弾「ポケモンジャングル」で、草タイプとして収録された。その際のレアリティは★で、ホログラム入りのレアカードだった。HPは60と低めだったが、「ハサミギロチン」は50ダメージを与えられる大技だったため、中核戦力としてデッキに入れられていた。
ポケットモンスターカードゲームジム拡張第二弾「闇からの挑戦」では、草タイプ、「サカキのカイロス」として収録された。その際のレアリティは★。自分のベンチポケモンにもダメージを与える可能性のあるワザ、「うしろなげ」を覚えていた。そのため、あまり使われなかった。
ポケモンカード★VS第一弾「リーダーズポケモン 草雷ハーフデッキ」では、草タイプ、「ツクシのカイロス」として収録された。その際のレアリティは●で、コレクションナンバーは010。ポケモンカード★VS自体がお試し版だったこともあり、大して強くはなかった。
ポケモンカードe第三弾拡張パック「海からの風」では、草タイプとして収録された。その際のレアリティは●で、コレクションナンバーは018。コインを二回投げ、全てオモテなら90ダメージを与えるが、一枚でもウラなら失敗するワザ、「ひっさつバサミ」を覚えていたため、代打の一発屋のような使い方がされた。
ポケモンカードゲーム拡張パック「まぼろしの森」では、草タイプとして収録された。その際のレアリティは★で、コレクションナンバーは007。自分の場のポケモンが自分だけなら、相手のたねポケモンは全て技をつかえなくなる便利なポケボディー、「ひかるつの」を持っており、ラティアスや同パックのミュウexなどを封じることができた。
[編集] 映画でのカイロス
『劇場版ポケットモンスター アドバンスジェネレーション ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ』で、パラセクトと共に海賊ファントムの手持ちポケモンとして登場した。