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オタマジャクシ - Wikipedia

オタマジャクシ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

オタマジャクシ

オタマジャクシ(Tadpole larva)とは、カエル幼生の総称である。胴体は球形に近く、四肢はなく、尾が発達する。水田など身近な淡水域で見られ、古くから親しまれている。

目次

[編集] 概要

カエル類の一般的な幼生は、親との外見の相違が大きく、また魚類にも見えない独特の形である。水中で泳いでいることから両生類の粘膜状の皮膚も嫌悪を感じさせず、愛嬌のある小動物として認知される。

オーストラリア産アマガエルの一種 Litoria xanthomera
オーストラリア産アマガエルの一種 Litoria xanthomera

有尾類の幼生も便宜上オタマジャクシと呼ばれる場合があり、例えば「サンショウウオのオタマジャクシ」などという表現もある。ただしこれらは外鰓が発達すること、早い段階で成体にかなり近い体型であることなどから、あまり一般的ではない。

魚類では全体に流線型など滑らかな体型が多く、胴体だけが大きいオタマジャクシの体型は魚類とも大きく異なる[1]。いずれにせよオタマジャクシの形は独特で、それを表現する言葉としてオタマジャクシ型が通用する。例えば楽譜に使われる音符や動物の精子をオタマジャクシと呼んだり、学術面でもホヤのオタマジャクシ型幼生の例もある。もっとも、オタマジャクシにもさまざまな例があり、ヒメアマガエルやツメガエルなど遊泳性の強い分類群では魚に近いプロポーションのものもある。

名前は玉杓子(おたま)に由来する。ただしカエルの子の方は「お」を略すことができない。

[編集] 構造

初期のオタマジャクシ外鰓が確認できる
初期のオタマジャクシ
外鰓が確認できる

全体は頭と腹からなる胴部と尾部にはっきりと区別できる。頭と腹の区別がはっきりせず、首がくびれない点は親に似ているとも言えるが、それ以外の点は大きく異なる。は頭部上面両端から側面にあるが親のようには突出せず、小さい。口は先端下側にあって大きく開かない。また、口の周囲にはひだと細かい歯があって、餌を削り落として食べる。なお、このひだの部分の構造は種の区別点としても使われる。アフリカツメガエルのオタマジャクシは口のそばに一対のを持つ。

頭部の後ろのに内鰓があり、そこに鰓孔が開く。左右一対もつ種もあるが、日本産のものは全部左側にだけ鰓穴がある。鰓孔はやや管状に出て、後ろ向に開く。有尾類の幼生は外鰓をもつが、カエルでは外鰓は孵化直後にわずかに発達してその後は退化し、オタマジャクシはほぼ内鰓で呼吸する。

腹部は大きく膨らみ、渦を巻くようにして長い腸が収まる。純肉食性の親に対してオタマジャクシは雑食性のものが多く、腸は親よりはるかに長い。腸の渦巻き模様は外からも確認できる。

尾は胴部より長いのが普通で、左右から偏平で先端が尖る。上下に膜状のヒレをもち、横から見ると楕円形になる。尾は筋肉質でよく曲がり、これを全体にくねらせて泳ぐ。中層を泳ぐものでは、尾を大きく動かすのではなく、先端を細かく動かすメダカのような動きをするものもある。

[編集] 体色

オタマジャクシは黒いものと思われがちだが、必ずしもそうではない。実際幼いうちは黒い例が多いが、卵がたいてい黒いので、それを引きずっていると思われる。成長後もはっきりと黒いのはヒキガエルアカガエルなどで、これらはいずれも変態直前まで黒い。 普通に見られるツチガエルヌマガエルは褐色で、細かい黒い斑紋が出る。ウシガエルなどはやや緑がかり、アマガエルではヒレに赤を発色する場合がよくある。中にはヒメアマガエルなど半透明のものもいるが、熱帯魚のようなカラフルなものはいないようである。

親にはトノサマガエルのようにはっきりした斑紋を持つ例もあるが、そのオタマジャクシもたいていは地味で、変態時に次第に種ごとの斑紋が発現する。

[編集] 習性

多くは水底周辺をゆらゆらと泳ぎ、それほど活発ではない。水草や基物の表面の藻類バイオフィルム)、デトリタスなどをこそげ取るようにして食べるが、動物の死体なども食べる。飼育下では茹でたホウレンソウ、薄く削った鰹節などをよく食べるが、メダカなどと同じ水槽で飼うとメダカは食べられてしまう場合が多く、意外に獰猛な所もある。

中にはヒメアマガエルのようにむしろ中層や表層近くで泳ぐものもあり、その姿はややメダカなどの魚類に似る。これらは水中の微粒子やプランクトンなどを吸い取って食べる。

[編集] 変態

オタマジャクシは変態がはっきりしているのも特徴である。有尾類の場合、幼生にはかなり初期に四肢が生え、その後外鰓を失って変態するが、それらの過程は長くてゆるやかに見える。オタマジャクシの場合、手足の出るのと内鰓を失うのがほぼ前後し、さらにこの時に尾がなくなるので、変化が大きく急激である。

四肢は、まず後肢が出て、続いて前肢が出る。童謡の「やがて手が出る足が出る」は順序が逆である。特徴的なのは、この前肢が皮膚の下に形成されることで、できあがった後に皮膚を破るようにして出てくる。ちなみに、鰓穴が開いている左の前足がより早く出る。また、尾は次第に内部がくずれ、胴部に吸収されるようにして無くなる。それらに前後して体の形も成体のそれに変わる。カエルの成体は陸上生活をするものが多く、それらは変態後に上陸する。

幼生の体の半分以上が尾であるから、これが無くなることで全長は一時的に短くなる。その後は子ガエルが成長し、やがて幼生時以上の全長となる。ただし親の方がずっと小さいままのアベコベガエルという種類も知られる。アベコベガエルの幼生は20cmに達するが、成体は最大7cmほどしかない。

なお、変態には甲状腺ホルモンが作用していることが知られている。

[編集] オタマジャクシの期間

ウシガエルのオタマジャクシ
ウシガエルのオタマジャクシ

孵化から変態までに要する期間は、種によって異なる。日本では(移入種であるが)ウシガエルが特に長くて1-2年を要し、途中で越冬する。他にツチガエルでも越冬幼生が知られるが、それ以外はほとんどは年内に変態する。ニホンヒキガエルで二カ月半程度。短い方ではニホンアマガエルなどは一カ月半ほどで変態に至る。

[編集] 生息環境

多くの種が静かな淡水に生息する。流れのあるところに生息するものや、渓流に住むものもある。日本ではカジカガエルナガレヒキガエルが渓流に生息するが、それらのオタマジャクシは口が吸盤になっており、岩に張り付いて流されないようになっている。

種によっては、一時的な水たまりにもよく生息する。一生を水中で生活する魚とは異なり、種によっては数週間で上陸するので、変態できる時間さえあれば生育が可能となる。アマガエルは約一カ月半で変態し、このような水域でも十分に生育する。ただし、時には干上がった水たまりの底にオタマジャクシの死体がかたまっているのを見ることもある。このような事態に陥るカエルの種類はほぼ決まっているが、これらは様々な水域に産卵する小卵多産型のものが多く、そのために個体数が激減することなどには繋がりにくい。

[編集] 季節

日本ではほとんどいつでもどれかのオタマジャクシを見ることができる。これは当然ながらカエルの産卵時期に連動している。真冬にはヒキガエルやアカガエルが産卵し、春にはシュレーゲルアオガエル、初夏には多くのカエルが産卵する。中でもツチガエルやウシガエルは九月まで続く。したがってやはり夏にオタマジャクシが多い。冬に産卵する種が孵化するまではオタマジャクシはほとんど見られなくなるが、ツチガエルとウシガエルはオタマジャクシでの越冬が知られる。

ただし、日本の稲作では乾田化や農薬の使用が進められ、水田のオタマジャクシを減少させる原因となっている。冬季に産卵するアカガエルや幼生時期が長いトノサマガエルは各地で個体数が激減しているが、これは夏の一時的な水抜きや冬の水抜きなどが影響を及ぼしているといわれる。

俳句では季語である。ただ、オタマジャクシでは長いので蝌蚪(かと)が使われることが多い。

[編集] 自然界における役割

カエルは幼生期のみの水棲動物であり、成体が陸を移動するので、孤立した一時的な水たまりにも生息可能である。また一次消費者であることから、そのような環境における小型動物として特異な位置を占め、タガメゲンゴロウ等の大型の水生昆虫水鳥などの高次消費者にとっては重要な食料である。特に日本では水田の面積が広く、そこではオタマジャクシはほとんど優占的な位置にある。例えば水田ではヌマガエル・ツチガエル・アマガエルなどいくつかの種のオタマジャクシが見られる。

[編集] 文化

身近な小動物としてよく親しまれ、童謡などにも歌われる。ポケモンのなかにもオタマジャクシをモチーフにしたものがいくつか存在する。それらでは腹の渦巻模様(透けて見える腸)がポイントになっている。

その他にオタマジャクシは音楽や楽譜の比喩としても使われる。音符の形からの連想である。たとえば『おたまじゃくし無用論』(小泉文夫)といった例がある。

[編集] 参考文献


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