エア・ギアの登場人物
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エア・ギアの登場人物(えあ・ぎあのとうじょうじんぶつ)では、大暮維人の漫画『エア・ギア』、またそれを原作にした同名のテレビアニメに登場する人物について説明する。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 小烏丸(こがらすまる)
Bクラス。イッキがリーダーとなって立ち上げたA・T(エア・トレック)チーム。1人の王(「牙の王」咢)と2つの玉璽(牙,炎)を保有する。名前の由来は同名の日本刀から。かつては東中ガンズというA・Tとは無関係のチームだった。掛け声のフレーズ「小烏丸ブッ殺っ!(こがらすまるぶっころっ!)」は、いまいち不評。アジトは東雲東中学校一帯。
- 南 樹(みなみ いつき、イッキ)(声優:鎌苅健太、少年時代:寺田はるひ)
- 身長167cm、体重52kg、14歳、B型
- 本作の主人公。中学3年生(連載開始時は2年)。リカが8歳の頃「南のおじさん」からリカのもとに預けられ、幼少時から野山野家で暮らしている。髪の中に「クゥ」という名のカラスを飼っている。殴り合いのケンカは強く、かつては東中ガンズというチームのトップだったが、チーム『髑髏十字軍』に敗北後、林檎らにA・Tを教わる。「飛ぶ」事に魅了され、A・Tに夢中になり仲間達と共にチーム『小烏丸』を立ち上げ、リーダーとなる。人前では暴君のごとく振舞うが、その裏には努力がある。スピット・ファイア曰く「超々我流(ウルトラマイペース)」であり、パーツ・ウォウのルールをことごとくブチ壊す(悪い意味ではない)。アントニオ猪木のファンであり、物真似もする(電話の着信音も猪木である)。 林檎との戦いを機に野山野家を出ていく(その際、キスをされる)。
- “翼の道(ウイング・ロード)”を走り「風の王」の候補となり「「空の王」に最も近い男」とも呼ばれた。京都の”鬼三十三間堂(デビルズサ-ティ・サーティ)”での怪我を理由に入院させられ、しばらくの間戦線離脱する。これは“翼の道”の力をイッキに伝えるための空と巻上の企みであった。この結果“翼の道”の力を使いこなせるようになり、初心者ながら王のレベルの力を持つ。キリクによれば、戦レベルは78。
- シムカの誘いにより、一時連合チーム『ジェネシス』の形式的な意味での総長を務めるが、武内空の再起によりその座を追われる。慕っていた空に裏切られたことで無気力になるも、スピット・ファイアからのメッセージにより気力を取り戻し、コロ爺より新たに“凱嵐の道(ハリケーン・ロード)”(嵐の字は「嵐」が二つ)「嵐の王」の名を貰う。この際、鬼三十三間堂際では一部しか見えなかった、無数の翼を携えた剣の巨鳥に跨る漆黒の剣士のような技影がはっきりと出現した。白狼会との戦いにて、玉璽と調律者の重要性に気付き、枢に玉璽の制作を依頼する。それ以降、枢に対する呼び方が「スメラギさん」から「枢」に変わる。
- 美鞍 数馬(みくら かずま、カズ)(本誌では『葛馬』とされていた。)(声優:KENN)
- 身長約165cm、体重49kg、14歳、A型
- イッキの幼馴染みで悪友。ニット帽がトレードマーク。チキンで小烏丸では珍しい誠実な性格かつ正統派の美少年。それゆえ女子に人気がある。超個性的な他のメンバーに比べるといたって常識人であり、イッキ達に(存在感が)「ウスィーの」などと不名誉な仇名をつけられ、自分でも存在の薄さに悩んでいた。両親は海外出張中で姉と二人暮らし。元はいじめられっこだった(そのいじめっこにはイッキも含まれている)。幼いころからイッキとリンゴの関係を見ており、二人が対立していくことに心を痛めている。当の本人はかなりの朴念仁で、エミリの熱烈なラブコールには一切気が付かない。カナヅチ。
- イッキに影響されてA・Tを始めた。長い間イッキの影に隠れて生きてきた事からプレッシャーに弱い性格であったが、『サーベルタイガー』戦でそれを克服、「イッキとは違う道を走る」と決意し、スピードタイプのライダーとして活躍するようになった。その俊敏な動きは姿を捉えるのも難しい程で、物語序盤からすでにEクラスのレベルをはるかに超越するスピードを誇った。技影(シャドウ)名は「ステルス」、戦闘機の姿が浮かび上がる。『アニマルハウス』戦において“炎の道”を発現し、スピット・ファイアからは「炎の王」の後継者として指名を受けた。彼が遺した玉璽を譲り受け(王は名乗っていない)、玉璽の中にあったメモリースティックに彼の最期のメッセージを発見する。スピット・ファイアから「才能があるわけではない」と言われたが、才能は努力と情熱でカバーしている。
- オニギリ(声優:菊池正美)
- イッキの幼馴染み。序盤から登場しているが本名は不明。家はマズイ(が、スイカラーメンは意外と好評)中華料理屋の満珍楼。妹が一人いる模様。何故か頭上にエア・トレックを乗せて、逆さになった状態で滑る走法をとる。エロの鉄人でスイッチが入った後の力は凄まじく、林檎のトップスピードに追いついた事もある。また分厚い壁を隔てても風呂などの内側をリアルにイメージする事が可能で、更にそのイメージを他人に伝えるという超能力まがいの事も出来る。“腐臭の道(スメル・ロード)”を走る。これは自らの汗の余りの臭さで、相手の中枢神経を侵し、一種の催眠状態にしてしまうというもの。技影ではないが、汗蒸気が鎧などで武装したブタを形どる。ほとんどのバトルで悪ふざけをして負けているが、対戦相手が女性だと力を発揮し、容赦なく自分のペースに持ち込もうとする。スメル・ロードは進化してスメラ・ロードになった。最近ではカズ以上の影の薄さで、白狼会とのバトルでは点を決めたものの小さく一瞬しか描かれなかった。
- 御仏 一茶(仏茶)(みほとけ いっさ、ブッチャ)(声優:上別府仁資)
- 元チーム『夜王』のリーダー。体重200㎏を超える巨漢で、ウォールライドオタク(壁バカと書いてクライマーと読む)。イッキとの戦以来仲間意識が芽生え、今ではチームの一員に。アブドーラ・ザ・ブッチャーがモデル。
- 持ち味のパワーを生かし特攻隊長(兼食料大臣)を務めるが、同時に冷静な分析能力も備え参謀的な役割もこなす。その巨体の腹部には脂肪ではなく血液が貯まっており、見かけとは裏腹に体脂肪率は10%前後しかない。その血を体中の筋肉に送り込むことで、一時的な筋力強化「パンプアップ」を発動する。寺の住職の息子で金持ち。一番の好物はマヨネーズご飯。なにか食べる時には必ずマヨネーズをかける生粋のデブ根の持ち主。折原の妹とは現在もチームに内緒で交際しているらしい。
- 体格に恵まれ常に相手に優位に立って生きてきたため、メンタル面が弱く、相手を侮り、些細な事で平常心を失い、失敗を犯すことが多い。それを克服するため、滝に打たれる苦行をしたことで鋼の精神力を手に入れたらしい。
- 鰐島 亜紀人/咢/凛鱗人(わにじま あきと/アギト/リンド)(声優:菊池こころ)
- 身長142cm、体重38kg、14歳、AB型
- 多重人格者。眼帯の位置を移動させる事によって人格が変わる。別人格同士で記憶を共有し、会話も可能。右目を隠している状態が亜紀人、左目を隠している状態が咢となる。どの人格も英語が堪能。咢のA・Tの調律は亜紀人が自分の中の“音"を聞いて行う。カズとは違ったタイプの美少年でクラスの女子の人気も高い。
- 亜紀人は女の子の様におしとやかで優しいイッキラブ、よくことわざの引用をする理知的な性格。普段はおとなしいが、怒り出すと咢以上に手がつけられなくなる(咢曰く『鰐島の血』)。
- “血痕の道”を走る現「牙の王」の咢は凶暴かつ挑発的で口癖の様に「FUCK!」を連発するが、冷静な判断力も持ち合わせている。その頭脳は林檎やウェルに、戦いの天才(ジーニアスファイター)と言われる程。
- 3つ目の人格・凛鱗人(リンド)は脳基移植(ブレインチャージャー)によって移植された一人目の人格。この移植が原因で亜紀人と咢の人格が生まれ、凛鱗人自身は眠っていたが、ウェル戦で苦戦する咢を押しのける形で覚醒した。この人格になった際、眼球(瞳)は十字が浮かび上がるが、他のグラビティチルドレンとは形状が異なっている。眼帯は着用しない。好戦的な性格は咢に似ているが、あらかじめ攻撃することを相手に告げるなど、どこかくどい話し方をする。
- 基本の人格は亜紀人。かつて兄・海人に厳しい練習をさせられ「牙の王」となるが、兄に教わった走りで人を傷つけ、その時から兄にペットとして檻に閉じ込められてしまう。その日から亜紀人はA・Tが走れなくなってしまい、そんな亜紀人を守る為に咢の人格が覚醒した。そのため互いにとって相手のことは特別な存在となっている。亜紀人が兄から逃れ居場所を見つけたことで咢は自分の存在意義に疑問を持ち始め、自分の存在が亜紀人を蝕んでいると考え、ついには亜紀人のために自分は消えたほうがよいとまで考るようになる。先代「牙の王」宇童アキラとはマル風Gメン時代の仕事仲間であり、共にA・Tの腕を磨いた親友だったが、アキラが恋人のために咢を裏切り、その時に牙の玉璽を奪われた。
- マル風Gメンとして海人の下で仕事をしていたが、ひょんなことから海人から離れ、イッキらと行動を共にするようになる。牙の玉璽を取り戻す為にイッキ達を利用するが、徐々に心を開いていき不器用ながらもチームの事を考えて行動するようになる。イッキと共に野山野家に居候し、亜紀人はイッキのベッドに潜り込んで眠り、イッキのファーストキス及びセカンド、サードキスを奪っている。イッキと共に野山野家を出て行き、共に寝泊まりしている。
- 技影名は「海の王(リヴァイアサン)」、巨大なサメが浮かび上がる。アキラから玉璽を取り戻し、「牙」を得る。アキラ戦では玉璽なしで「牙」を放つ荒技も見せる。王だけあってA・Tレベルはチーム内でダントツであり、リードでアギトのレベルを計るとエラーが起こったほど。“血痕の道”以外の「走り」でも一般のライダー以上の力を発揮する。体格ゆえフィジカル面に弱みを持つ。それを牙で補うため足に負担がかかり、体と技の悪循環を生んでいる。驚異的な精神力で自身を支えてきたが、その精神力にもかげりが見えている。ウェル戦の最後の水中戦で、以前より想像していた「ありとあらゆるものを倒す最強の『牙』」を発動。稟鱗人の人格を押しのける形で精神プロテクトを破り、再び咢として覚醒し湖の外に端が飛びだすほどに巨大な『牙』を繰り出すことでウェルを退けた。飛び出した『牙』の端が崩れ落ちる際に模った形は龍に似ていた。
- 安達 絵美理(あだち えみり、エミリ)(声優:石井翔子)
- 身長152cm、B89/ W63/ H83
- 弥生の親友。中学生にしては胸がかなり大きい。東雲東中学女子陸上部員(ヒガチューリクジョ(東中陸女))で、『小烏丸』のサポーターから正式メンバーとなる。自分を犠牲にしてでも仲間の為に戦う姿を見てからカズに好意を持ち、「カズ様」と慕っている。通称根性系ライダー。
- 外見からは想像も出来ないが「角の王」の蛾媚刺を押さえつける怪力を持ち、顔面にパンチをくらっても平気なほどタフ。カズと共に蛾媚刺に襲われた時には、アイオーンが賞賛する程勇敢な一面も見せた。その後A・Tを始めパーツ・ウォウデビューし、ついにチームの戦力になる。デビュー戦でもパワーで敵を圧倒してみせた。必殺技ができたようだが、詳細は不明。
- 家は果物店。店主である父は買い物客にセクハラ的言動も見せる。「大会ではいつも(おそらく順位が)真ん中のスーパー凡人」と言っていたが、500mを1分切るほどの速さで走る(中山談)とんでもない脚力の持ち主。高所恐怖症。
- 中山 弥生(なかやま やよい)(声優:吉本理江子)
- 身長157cm、B79/ W55/ H77
- 同じく東中陸上部員で『小烏丸』のサポーター。絵美理と常に行動を共にする親友。普段は長髪を下の方で二つに結んでいて、髪を下ろすと咢には認識されない。カズと同じく常識人のためちょっと地味で影が薄い。最初はイッキに恋心を抱いていたが、自分よりも林檎の恋を応援するうちにその気持ちは消滅していき、亜紀人(咢)に好意を持つようになる。ストーリーの途中から何故かクゥの言う事が判るようになる。“閃律の道”の素質を持ち、時計を見ずに時刻を答えたり、『トゥール・トゥール・トゥ』が奏でた歌がただの歌ではなく「裏の周波数」を持つ「鳥の声」であることも見抜いている。青汁を愛飲。家は工務店。父親はエミリの父親とも縁があるらしい。枢とは最近仲が良く小烏丸の近況報告などをメールでやり取りしている。
[編集] 眠りの森(スリーピング・フォレスト)
特Aクラス。かつて武内空が立ち上げた伝説のチーム。チームの消滅後、キリクが再び作り上げた。名目上の総長は林檎。メンバー全員が"重力子(グラビティ・チルドレン)"と呼ばれる者達で、何かしらの王を名乗る(咢曰く8人)。瞳孔にキリクと同じ十字が浮かぶ。自らの玉璽による全ての玉璽同士の対消滅を目的としている。空を飛ぶ“恐さ”を知っている為か、玉璽の消滅こそが本当の“自由”と考えている。メインエリアはトロパイオンの塔の最深部。メンバーは“トロパイオンの掟”に縛られ、それを恐れている。これは目的を遂行できなかった者・他者へ漏洩させてしまった者への制裁であると思われる。
- 野山野 林檎(のやまの りんご)(声優:伊瀬茉莉也)
- 身長157cm、B84/ W57/ H81、AB型
- ヒロイン。リカとは血のつながりがなく、ミカン、ウメとともに「南のおじさん(イッキの父親だと思われる)」からリカのもとに預けられている第二世代の"重力子"。イッキの同居人にして幼馴染み。赤毛でツインテールのメガネっ娘。とても真面目な性格。
- 『眠りの森』の正統後継者であり、総長。眠りの森での通り名は「クレイジーアップル」。キリクと共にトロパイオンの塔の頂点に位置する現在の“荊棘の道(ソニア・ロード)”の「荊の王」。技影名は「禁断の果実(クレイジーアップル)」。荊を纏った女神が浮かび上がる。『小烏丸』の危機にクロワッサン仮面(本人はそう名乗ったが、スクール水着を着用しているのでスク水仮面の名称の方が定着している)として登場した事がある。塾に通っており、成績はかなり優秀。イッキに好意を抱いており、本人も自覚しているが、イッキは全く気づいていない。やきもちを妬く場合信じられないほどの怪力を発揮する。ただし、嫉妬深いというわけではないらしい。亜紀人がイツキと一緒に入浴した際には顔がキングスライムばりに膨らみ、イツキに対して肉体的制裁を担当する蜜柑が「今の奴はゴルゴ13の後ろに立つよりも危険だ」と言わしめるほどである。イッキと敵同士となったあとも好意を持ち続いているようだ。
- ジェネシスの総長となり風の玉璽を手にしたイッキを「風の王」と認め、完全に敵と認識、シムカを襲撃した事に端を発しイッキと死闘を繰り広げる。戦いは互いの玉璽が壊れて引き分けに終わる。この時のイッキの玉璽は石和はこが作った粗悪な試作品であり、リンゴもまたイッキの無限の空に巻き込まれそうになった新聞配達人を庇う為、「守り」に徹した結果であるため、互いに本当の力でぶつかっていた場合、どうなっていたかはわからない。シムカを襲撃したのは戦闘能力の無いシムカを自分達との戦争から遠のける為であった。
- 「トロパイオンの塔」の気密が解除された超高気圧空間(=「森の中」)で、地上と同じ様に走れるただ一人のライダー。彼女の“荊の道”は常に肺に高気圧の負荷をかけるため、周りが超高気圧状態に陥っても普段と変わらない感覚で走ることが出来る。むしろ、荊棘の道は超高気圧空間内でこそ真価を発揮する道である。それこそが彼女が『眠りの森』を率いている最大の理由であり、「森の中」で彼女に勝てるライダーは存在しない。故にキリクは彼女を「森の女王」と呼ぶ。
- 野山野 蜜柑(のやまの みかん)(声優:細川聖可)
- 身長164cm、B79/ W60/ H79、O型
- リカとは血のつながりがなく、リンゴ、ウメとともに「南のおじさん」からリカのもとに預けられている第二世代の"重力子"。高校生。性格も外見もボーイッシュ。一人称は俺。意外と博識であり、イッキが犬山と戦った際にアドバイスし、彼が「風の道(ウイングロード)」を見るきっかけを作った。かなりのプロレス好きで、同居人兼下僕のイッキに対しての肉体的制裁は主に彼女が担当。『眠りの森』の一員で、何かしらの「王」。「森の中」において瞳孔に十字が浮かぶ。ラーメンが大好物。
- 野山野 白梅(のやまの しらうめ)(声優:埴岡由紀子)
- A型
- リカとは血のつながりがなく、ミカン、リンゴとともに「南のおじさん」からリカのもとに預けられている第二世代の"重力子"。手先が器用でメカいじりが得意。小学四年生ながら『眠りの森』の一員。蜜柑と同じく、何かしらの「王」。語尾は「~でし」。趣味はゴーゴン人形を作る事。
- 普段はイッキにいじめられてばかりの彼女だが、トロパイオンの塔での無重力下においてはイッキをこてんぱんに打ちのめした。それでも眠りの森のメンバー中では一番弱いとの事。「森の中」において瞳孔に十字が浮かぶ。
- 蛾媚刺(ガビシ)《ガビシの媚は月に眉》
- 『眠りの森』の一員で「角の王」。アキラ達の「牙」と同じ原理の“無限の空”を使う。パワー型のライダーながら、アイオーンにも劣らないスピードを持つ。技影名は「貌なし(スキンフェイス)」。両手が長いライフル状のバッタらしきものが浮かび上がる。
- 通り魔的に『ジェネシス』のライダーを襲撃し、標的の顔の皮を剥ぐという残酷性を見せる。アイオーンや鵺の手で『ジェネシス』に捕われ、王蟲から“口封じ”を受けるが、最後は王蟲と共に釈放される。一応走れるようには回復したようだが、まだ言語機能が回復していない。空達と共に地上に上がった第一世代の"重力子"の一人。「森の中」において瞳孔に十字が浮かぶ。
- ちなみに倒した相手の顔を剥ぐのはチームの方針ではなく、単に蛾媚刺自身の趣味らしい。
- 王蟲(オーム)
- 『眠りの森』の女性メンバーで“泡翠の道(ラザー・ロード)”の「水の王」。「泡爆滅殺(バブルガムクライシス)」の“無限の空”を持つ。技影名は「水鉛師(ラ・モリブデンスタ)」。少女でありながらベンケイにも当たり負けしないパワーを持つ。
- 普段は四足歩行のような形の着ぐるみを着ており、中にはソナーなどの最新機器が入れられており、これで諜報活動を行う。頭の両側についた団子状の髪の束は紐のようになっていてロープ代わりに使用できるが、ベンケイとの戦いで両方とも千切れてしまう。強い人と甘いもの(特にチュッパチャップス)が好き。「トロパイオンの掟」に従い自殺を図るが、ベンケイとカズによって命を救われる。彼女もまた第一世代の"重力子"の一人。瞳孔に十字が浮かぶ。蛾媚刺と行動を共にしている場合が多い。
- キリク
- リンゴと共にトロパイオンの塔の頂点に君臨する「石の王」。
- 空の玉璽が世に出るのを恐れ、その流出を阻止する為、旧・『眠りの森』を壊滅させ、空の玉璽の守人として今の『眠りの森』に作り変えた。
- シムカとは一つの細胞から分かたれた双子の兄(異性一卵性双生児)。生まれつき瞳孔に十字が浮かんでいる。相手の行動に対し採点をする癖がある。空達と同じ第一世代の"重力子"で、空の玉璽の流出を危惧し、『眠りの森』に加わるが空の真意を知り離別、各地に散った“重力子”を集め、旧・『眠りの森』を壊滅させた。“重力子”の中でも特別な存在であり、6年前の旧・『眠りの森』壊滅時点では「1G」、つまり地上においても重力子としての能力を失わない唯一の男であった。旧・『眠りの森』を壊滅させた後、自分自身も心の底で「全てを背負って尚飛べる人間がいる」と信じていたため、コロ爺(校長)とジャ婆に空から奪った風の玉璽の核"バグラム"を預けた。旧・『眠りの森』壊滅直後に、石の玉璽を武内宙に奪われたが、「石の王」を名乗り続けている。
[編集] 創世神(ジェネシス)
トロパイオンの塔を征服する為にのみ存在する、渡り鳥のシムカが総長を務める史上最大の暴風族連合(メガストーム)構成員362名、4人の王と4つの玉璽を保有する。シムカの一存で小烏丸の形式的な傘下チームとなる(小烏丸を含めると6人の王と6つの玉璽になる)。“眠りの森”とは対極の位置に存在するとされていたが、実は旧・眠りの森と同じで、空の玉璽を武内空が手に入れるためだけにニケ(武内宙)によって創世されたチーム。現在、米軍と協力して行動している。
- 武内 空(たけうち そら)(声優:宮本充)
- 「疾風の狼(ウルブス・ガーレ)」の異名を持つ、創世主(ジェネシスマスター)。かつて「空の王」に最も近づいた男。
- 現在は機能を失った脚の代わりとし、枢が復元、強化した風の玉璽を組み込んだA・T型の義足を装着し「風の王」としての能力を取り戻した。
- 第一世代の"重力子(グラビティ・チルドレン)"の一人で、現石の王・ニケ(武内 宙)とは双子の兄弟。塔の中では「SA-503B」と番号で呼ばれていた。初めて地上に出たとき空を見た感動から自らを「空」と名付ける。
- 普段はひょうきんで面倒見の良い兄貴分を演じ、イッキを育て上げる事で、自らの計画のパーツの一つとして機能させようと画策していた。風の玉璽強奪と同時に、本来の人を殺すことにも何の躊躇も無い残忍な素顔をイッキに晒す。
- 幼年期に無能として処分されかけたことに強い怒りと嫌悪を覚えているようである。また、キリクに壊滅された旧・眠りの森のメンバーはキリク以外全員が重力子の処分リストに入っていたことで、落ちこぼれ集団であったと語っている。戦レベルは調律者のはこ曰く300越えとのこと。
- シムカ(声優:田中理恵)
- 身長158cm、B92/ W59/ H88
- 別名「渡り鳥のシムカ(ツバメのシムカ)」。巨乳。イッキがA・Tに興味を持つきっかけとなった人物。ジェネシスの(表向きの)総長で、イッキに「空の王」の素質を見出し、小烏丸の傘下に入る。優れたA・Tの技術を持つが、戦闘力は皆無。彼女の力はジェネシスをまとめあげるカリスマ性にあるといえる。また、調律の才能もあり枢並の才能を持っていると思われる。イッキの調律者になることを提案したが王蟲の襲撃によって挫折、また後遺症を負ってしまう。元『トゥール・トゥール・トゥ』メンバー。髪の色はピンクで、ロングだった髪型を小烏丸の傘下につく際、ショートヘアにしている。ワンウィール式のA・Tを使う。
- "重力子(グラヴィティ・チルドレン)"であり、キリクとはひとつの細胞から分かたれた双子の妹(一卵性違性双生児)。彼女もまたキリクと同じ様に生まれつき瞳孔に十字架が浮かんでいるが、普段はコンタクトを入れて隠している。他の重力子と違い、常に瞳孔に十字が浮かんでいるのが特徴。「玉璽の重さを背負って飛ぶことのできる人が必ず存在する」と信じている。
- 左 安良
- 詳しくは下記チーム「#超獣(ベヒーモス)」を参照のこと。
- 中尉(仮)
- 名前・能力等は不明。口癖は「ぴょん」。米軍に所属しており、隊員から「中尉」と呼ばれている。キリクや巻上とも知り合いらしい。ウェルキンの姉。20巻での人物相関図では重力子とされているが詳細は不明。
- ウェルキン・ゲトリクス
- 宙が集めた王の一人。本国では"水棲の魔龍(オルカ)"と呼ばれていた。水を操り水中でも難なく走ることができる。重力子の特徴である瞳孔の十字が浮かんでいる。技影はオルカ。愛称はウェルだが本人は本名で呼ばれるのを好む。リクス(RIX)にはギリシャ語で王という意味がある。20巻での人物相関図では重力子とされているが詳細は不明。
- カエサル
- 同じくアメリカから呼ばれた七三分けの少年。おそらく王。ウェルキンを監視する立場にある。非常にプライドが高く、自身を「高貴な血」と称する通り血に強い執着があり、出血すると暴走する。また「カエサル」はラテン語で皇帝を表す。詳細は不明だが、レーザーの様なものを多数発する技を使う。20巻での人物相関図では重力子とされているが詳細は不明。
[編集] ブラック・クロウ
Aクラス。ジェネシスの傘下チーム。雷の王・鵺をリーダーとし、子供のみで構成されている雷系のチーム。チーム名の由来はリーダーである「鵺」の字が「夜の鳥(ブラック・クロウ)」と分けられるため。皆白いマントにお化けを模した仮面を付けている。18チーム192名を傘下に持つ。鵺とチームの子供たちは重力子(グラビティ・チルドレン)の第2世代である。子供たちのために現在もジェネシス側についている。
- 鵺(ぬえ)(声優:入野自由)
- まだ幼いながらも『ブラック・クロウ』のリーダーで“紫電の道(ライジング・ロード)”の「雷の王」を務める。ワイヤーホイールのついた非常に重いボディアーマーとメットを身に着けている。成長期であるためすぐ調律が合わなくなるようで、その隙を突かれ蛾媚刺に雷の玉璽を破壊されるが、再調律後に一撃で倒している。重力子(グラビティ・チルドレン)の第2世代。
[編集] エンド&スタート(ループ)
石の王、ニケをリーダーとし、エンド&スタートとダムド・グラニートの2チームで構成されている。
- ニケ(武内 宙(たけうち そら))
- “緋翠の道(ジェド・ロード)”の現役の「石の王」であり、ジェネシス最強の王。度々アメリカに渡るためジェネシスの王が揃うことはほとんどない。本名は武内宙(たけうちそら)。"重力子(グラビティ・チルドレン)"であり、武内空とは双子の兄弟。「大撥条ファクトリー」を強襲し、バグラムとはこを強奪した。キリク・シムカと同じように1Gの世界でも瞳孔に十字架が浮ぶ。以前は王ではなく空の影として汚れの仕事を務めていたが、数年前の現・『眠りの森』との戦いで空を倒し疲弊したキリクから石の玉璽を奪い、空を掴む力と融合し新たな道、緋翠の道を生み出し石の王となる。その後、創世神(ジェネシス)を立ち上げた。
[編集] 三峰将(トライデント)
Aクラスヨシツネ、ベンケイ、ハタケヤマの三人から成る関西最強のチーム。西日本の全チーム・89チーム1436名をまとめ上げ、西日本全域に影響を及ぼす。チームの意向は3人のメンバーの多数決による合議制で決められ、決定にはリーダーのヨシツネも逆らえない。ブラック・クロウと同様、ジェネシス側についた。
- ヨシツネ(声優:真殿光昭)
- チーム『三峰将(トライデント)』のリーダーで「轟の王」。つかみどころのないひょうきんな性格で、テトリスに似たゲームが好き。こてこての関西弁で、大阪弁。ラム・ジェット理論を用いた流線的な轟の玉璽を使う。玉璽の特性上、他の王達の天敵となりうる存在であり、小烏丸との戦いの際にはイッキと咢の風をはね返した。バトルの時以外はA・Tを履いていない事が多く、スケートボードを愛用している。また、かなりの策略家として知られていて、その腹の内を読みとるのは到底不可能。メガネをはずした時の言葉は「本気の本気」。
- ベンケイ(声優:山崎和佳奈)
- 『トライデント』の一人で、ヨシツネ一の家来を自称。通称「ナニワの毘沙門天」。関西弁だが、こちらは京都弁。長身の大女で蹴りが得意。お風呂が大好き。アイオーンと同じく小烏丸の世話役が多いものの、アニマルハウス戦では助っ人として参戦、王蟲と互角に戦う活躍を見せた。豹頭の錫杖(パンサス・コルサ)という両端にホイールの付いた錫杖型の特殊A・Tを使用する。豹柄の服を好んで着用し、先端がドクロの煙管を愛用。
- ハタケヤマ
- 『トライデント』3人目のメンバー。その正体はトライデントの傘下チームのメンバーが書き込む電子掲示板(書き込みの内容などからモデルは2ちゃんねるであると思われる)の名前で、メンバーの総意がハタケヤマの意見となる。参加にはパスワードとIDが必要らしく、(パスワードの取得は困難だが)傘下のメンバー以外でも入手は可能。普通のパソコンにカメラやマイクをつけてあるらしく、ヨシツネ達の会話にもすぐに反応する。ユーザーの名前は「タケちゃん(ここに半角数字がはいる)号さんの呟き」と書かれている。
[編集] 超獣(ベヒーモス)
『ジェネシス』配下のチーム。構成員は1034名で、その傘下チームは大小合わせて150チーム以上(その中にはA、Bクラスのチームも存在する)。パーツ・ウォウはDクラスだが、これはパーツ・ウォウのルールを逆手にとって、わざと留まっているため。チーム内の四強である四聖獣は宇童の下にいなければ王を名乗ってもおかしくないほどの実力を持っている。小烏丸とのバトル後、解散。四聖獣の持っていたデコチャリはイッキに全て粉砕された。
- 宇童 アキラ(うどう あきら)(声優:野島健児)
- チーム『ベヒーモス』のリーダーで、鰐島海人が作り上げた咢と起源を同じくするもう一人の「牙の王」。自らも「超獣」の異名を持つ。咢と牙の玉璽を巡って壮絶なバトルを繰り広げた。
- ミツルの全力のパンチを片手で受け止め、イッキを片手で持ち上げるほどの怪力を持つ。腕輪から下げたチェーンを武器にする。一見非情そうであるが、弱小チームを守るために『べヒーモス』のリーダーとして戦ってきたという優しい一面がある。
- 警視庁マル風Gメンに在籍していた頃に咢と出会い、共に仕事をこなす仲間であり唯一の友人だった。しかし、外国の闇ブローカーを逮捕する為おとり捜査をしていた時に、現在の恋人である蓮花(レンファ)の兄に大怪我を負わせてしまった。その後も頻繁に謝罪に行く内に蓮花に恋愛感情を抱くようになる。二人の距離は徐々に近くなっていったかに見えたが、蓮花が彼に近づいたのはその頃「牙の王」として君臨していた咢の弱点を知るためだった。そのことがわかっても、足が不自由でA・Tが好きにも関わらず使う事のできない蓮花と空を飛ばず暗い檻の中で生きると決意し、彼女の代わりに咢から玉璽を奪う。その日からマル風Gメンをやめ、行方をくらました。
- その後、『ベヒーモス』のリーダーになり、シムカの呼びかけに応じて『ジェネシス』に参加、他チームのCクラス昇進を妨害する役をかって出る。マル風Gメンによる検挙の際、ベヒーモスを解散させ、一人で捕まることで戦闘を回避させた。
- 現在はマル風Gメンのもとへ戻り、当時の明るさを取り戻した。イッキ達からも「アキラ君」と呼ばれ慕われている。ニケ等を捕獲しようとした際、負傷する。
- 技影名は「超獣(ベヒーモス)」巨大な獣の姿が浮かぶ。A・Tで「飛ぶ」のは嫌いだが、「走り」は超一流。
- 坂東 ミツル(ばんどう みつる)(声優:結城比呂)
- 通称「サイクロプス・ハンマー」。技影はサイクロプス。1000kgを超えるパンチ力を持つが、A・Tで「飛ぶ」事は全く出来ない。一人称は「僕」。イッキからは「ウル目」と呼ばれている。おとなしそうな表情をしているが、すぐに感情的になり、好戦的な面が顔を出す。小烏丸との戦いではイッキと対戦していたが、檻が壊れ、急遽イッキ&咢VSアキラ&ミツルのタッグマッチになる。イッキに敗れて以降は友好関係が芽生えたようで、イッキの身の回りに何かが起こると必ず現れ豪腕を振るい去って行く。酒癖がものすごく悪い。デコチャリ愛好者でデコチャリを馬鹿にされると怒る。デコチャリ・マンモス號はイッキに破壊されたが、マンモス2號も作っている。現在は宇童の意思を継いで自分のチームを構成中。
- 五所瓦 風明(ごしょがわら ふうめい)(声優:加瀬康之)
- 通称「ヘカトンケイル・ボム」。技影はジガバチ。異常に長い腕を持ち、己の関節を外して腕を鞭のようにしてパンチを打ち込む。ミツルと対照的に連続パンチが得意。Dクラス本来の戦場であるキューブでなく、その前の水路で戦う戦法をとっていて、その為に手にもホイールをつけている。小烏丸との戦いで仏茶に勝つ。メンバーの中で最も地味で、再登場した時はイッキから名前を忘れられ、「蜂の人」と呼ばれていた。
- 美作 涼(みまさか りょう)(声優:伊藤美紀)
- 四聖獣唯一の女性ライダー、通称「ゴーゴン・シェル(石化の盾)」。技影は蛇。ニケの緋翠の道(ジェド・ロード)と同じ系統の石の道を走る。女性ライダーとしては日本で十指に入る実力を持つ。エロい。
- 白粉彫りの「見えにくい」入れ墨によって相手に視覚的に催眠効果を与えて体機能を鈍らせる。小烏丸との戦いではオニギリの悪臭を放つ汗蒸気で混乱し、服もA・Tも脱いでしまい、試合放棄とみなされ敗れる。昔から左安良の秘書のような存在。ニケに追い詰められた左をかばい、胸をヘリのプロペラで貫かれ死亡。死に際に緋翠の道の原理に関する情報を残す。最後に左に好意があるかのようなセリフを口にしたが本心は「石の女だから口が堅い」といって正直になることを良しとしなかった。スピット・ファイアらと共に行方不明扱いになっている。
- 左 安良(さの やすよし)(声優:平田広明)
- 通称「時の支配者(アイオーン・クロック)」。技影は時計の歯車。名前の通り左利き。普段は知的な二枚目だが、感情的になり易く、戦闘においてその過激さを見せる時がある。メガネを愛用し、スペアを何個も持っている。炎の道を走っていた為、ホイール熱による光の屈折現象で自身の姿を消す事が出来る上、走・攻・守どれをとっても隙がなく、その中でも特にスピードに関しては群を抜いており、常人には時を止めて動いてるかのように見える。48個の必殺技(と48の宴会芸)を持っていると自称している。小烏丸との戦いでカズに勝利。
- 『ベヒーモス』解散の後も『ジェネシス』に仕え、イッキの世話係兼監視役として小烏丸に派遣されている。勝手に野山野家を改築し、大金を渡してリカを丸め込むほどの金持ちで、高級車を数台所有していたり、現金は持ち歩かずに物を買う際はクレジットカードで支払う。一応、これでも現役大学生である。左家が空の玉璽を手に入れるために、ジェネシスの参謀を務める。『ジェネシス』に移籍後は、ボゥローラーA・Tと呼ばれる車輪が球体式の上級者向けのA・Tを使用している。蛾媚刺と互角に渡り合うなど王に引けを取らない腕を持つ。他人からよくホモの扱いを受けているが、実際その気があるようで女性に触れるのは苦手。だが、美作と蜜柑は平気。
- 昔、スピット・ファイアとコンビ「バーニング・ブラッド」を組んでいたことがある(その時は長髪だった)が、様々な理由から彼と組むのはあまり好きではなかったようだ。スピット・ファイアが「炎の王」に戻った際に離別、炎の王の座を狙っている。2人で“燭の道(アポロン・ロード)”を走ることができる。
- スピット・ファイアと共に武内兄弟と戦い敗れ、行方不明となる。その後、アメリカに現れ再びジェネシスに組みしている。
[編集] グループ・ボルケーノ
Aクラス。『スピット・ファイア』、『コカ・ファイア』、『九尾の狐』の3チームからなる。ジェネシス傘下だったが総長の「炎の王」スピット・ファイアが武内兄弟と決別したことでジェネシスを離脱。スピット・ファイアが行方不明となったため黒炎が総長となり彼の遺志を継いでいる。ヴィジュアル系が多い。炎系の道のチーム。24チーム418名。
- スピット・ファイア(声優:津田健次郎)
- ジェネシスの傘下チーム『グループ・ボルケーノ』、チーム『スピット・ファイア』のリーダー。本名は不明。真面目を装っているがノリは軽い。。"重力子(グラビティ・チルドレン)"で旧・『眠りの森(スリーピング フォレスト)』に「炎の王」として所属していた。旧・『眠りの森』壊滅時に足の腱を切られ王の座を失うが、4年をかけて再び王の座に返り咲いた。カズに炎の玉璽を譲る決心をし、カズに旧・『眠りの森』壊滅について話して聞かせた。昔、アイオーンとコンビを組んでいたことがあり、2人で“燭の道(アポロン・ロード)”を走ることができる。スピット・ファイアという名の由来は、第二次世界大戦のイギリス軍の戦闘機の名前から。職業はカリスマ美容師。旧・『眠りの森』壊滅の時からに自分の驕った考え方が間違っていたと感じており、武内兄弟の横暴を目の当たりにし、空及び宙と完全に決別する。カズに炎の玉璽を託して逃がした後、武内兄弟に敗北し、殺害された。決戦に先駆けて炎の玉璽のメモリーに小烏丸に向けたメッセージを残している。このメモリーはパソコンを介してあらゆる状況に対応できるようになっており、もはや人工知能といえる域にある。
- コーク・イン・マジシャン 黒炎(こくえん)
- チーム『コカ・ファイア』のリーダー。マジックが得意な二枚目。戦レベル78。Bクラス昇格の為にバトルを繰り返していた『小烏丸』の警備を行っていたが、王蟲の餌食となり病院送りに。スピット・ファイアが行方不明になった後は、『グループ・ボルケーノ』の総長を務める。スピット・ファイアの遺志を受け入れカズを次期「炎の王」として育て上げることを誓う。また、現在は子烏丸の警備を『グループ・ボルケーノ』を動かして行っている。
- ホワイトロード 白面(はくめん)
- 構成員全員が女性ライダーというチーム『九尾の狐』のリーダー。
[編集] 道具屋(トゥール・トゥール・トゥ)
ミッション系スクール「青学女子中学校」の地下にある「大撥条(だいぜんまい)ファクトリー」を管理し、玉璽の調律を専門に行う。どのチームにも肩入れしてはいけない、中立的な辛い立場にある。「閃律の道」を歩む。道具屋とも呼ばれる。お金の無い若年層のA・Tユーザーの為に無償でメンテナンスなども行っている。 鳥が歌にその想いを込めるなら、ライダーはA・Tに夢を込めて走っている。トゥール・トゥはその夢の部品(かけら)を一つ一つ組み上げてA・Tとライダーをつなぐ部品(パーツ)である。
- 巻上イネ(まきがみ いね)(声優:寺田はるひ)
- 「大撥条ファクトリー」を管理している、旧契(つむぎ)の王。通称“エロ巻貝”。『トゥール・トゥール・トゥ』のリーダー。かつては旧『眠りの森』に所属していて、スピット・ファイアと同じく空達の時代から契の王を務めている。スピットの調律者でもある。枢達の通っている学校の保健医を勤めているがそれは趣味で、本当は巨大病院チェーンの一人娘で院長らしい。かつて「塔」の研究所の中心的役割を担っていた巻上敏郎教授の娘で天才少女と呼ばれ父の片腕でもあった。
- 現在の「眠りの森」の事情にも精通し、彼等とコンタクトを取る術もあるようである。
- ジェネシスが旧眠りの森と同じく、空の玉璽を手に入れるための、武内空のためだけに存在しているチームであることも知っていた。だが、どちらか一方に加担すれば、加担しなかった方に真っ先に潰されるのが『トゥール・トゥール・トゥ』である為、この二大勢力に対し未だ中立の立場を貫いている。
- 現在は、ルーンとともに塔の中で「鱗の門(グラム・スケイル)」が開く日を一日でも遅らせるため、日々作業を続けている。
- 皇杞 枢(すめらぎ くるる)
- 物語中盤からのヒロイン。大撥条があるミッション系スクールの3期生ラディオキア組。
- イッキの調律者で、イッキに好意を持つ。新しき「契の王」であり、巻上をも上回る調整能力を有している。その実力は本来三日は要する調律の最終調整をわずか一時間で終わらせるほど。また、落下中に3秒以内でA・Tを組み上げるなど超技巧も見せ付けた。服の内側に大量のA・T工具を仕込んでいる。シムカと同じように一瞬でA・Tを組み上げることができる。
- 学校の寮に入っている模様で、はこ、このみと同室。はこやこのみには聞こえない玉璽の性質“無限の音階(インフィニティ・スカーレ)”を聞く能力がある。
- 性格は控えめで、普段から敬語で会話する事が多い。『眠りの森』とジェネシスの真相を知り苦しむイッキを支え、徐々にパートナーとしての信頼関係も築き上げている。かなりの癖毛で、大量の髪留めをしている。ブランコが得意らしく、また重度の方向音痴。
- 石和はこ(いさわ はこ)
- 枢と同じ3期生ラディオキア組。事務次官。武内空の調律師。学校の寮に入っている模様。枢、このみと同室。髪を上の方で2つに束ねて結んでいる。
- 空の王の調律者への執着を見せ、枢の作った玉璽よりも自分の作った玉璽の方が優れていると宣言して、枢の作った玉璽と自分の作った玉璽をすり替えた。登場初期は枢の事を心配したり気遣ったりと仲が良い様子だったが、枢がイッキの調律者になってからはかなり敵視している。枢の作った玉璽と一緒に行方を眩ますが、バグラムと共に再びイッキの元へ舞い戻り、イッキに調律を頼むが断られる。
- ニケ(武内 宙)に風の玉璽共々連れ去られ、武内空と「風の玉璽」を調律し、彼の操り人形と化して戻ってくるが、契の玉璽発動の際に自分がチームに入った理由を思い出すと同時に、目を覚ます。ニケにさらわれた後、言葉使いが悪化した。だが、相変わらず空の陣営とは一緒に行動している模様。空とニケが米海軍の巨大海上戦闘艦を占拠した際にも性行為もかねて、空の調律をしていた。
- 二条このみ(にじょう このみ)
- 同じく3期生ラディオキア組。学校の寮に入っている模様。はこ、枢と同室。イッキが枢の気持ちになかなか気づかない事にイライラする、はこのイッキに対しての気持ちを応援するなど、友達思いの性格。彼女自身はイッキの事は最低で男としてダメだと思っている。空に憧れていた。跳ねた前髪と八重歯が特徴的で男勝りな性格。言葉使いがあまり良くない。
- 奏音(かのん)
- 林檎の調律者。枢のいとこ。林檎にイッキとは敵である事を認めさせようとする。楽器を持つ幽霊がプリントされている服をよく着ている。作中で奏音がイッキと林檎が戦うように仕向けたのは二人の為を思っての発言で、自ら憎まれ役をかって出る優しさを持つ。調律者としては冷静で私情を挟まない。
- イッキを恋敵と認識している。枢の母との会話より林檎への片想いは10年もの長きに及ぶようである。
- 白狼会と小烏丸との戦いに助っ人として参戦した際に、背後に背負うギターケースが変形、ATウェポンへと変化させ「技」を出そうとするが、周囲への被害が大きすぎる為に発動を諦めた。夢は林檎との初デートである。
- 奈々(なな)
- 3期生(しかしTrick179では、はこに対して「後輩の私が・・」とも言っている)。鵺の調律者で、はこやこのみと違い多くの経験や技術も持っている。走行テスト用のタイプライターを持っている。はこが玉璽をすり替えるのを目撃、このみにその事を伝えようとしたがはこに脅され黙っていた。当初は名前は加奈だったが変更された。
- ルーン
- 『トゥール・トゥール・トゥ』の副リーダーで創立時からのメンバー。『トゥール・トゥール・トゥ』の中では一番の大先輩に当たる。"重力子(グラビティ・チルドレン)"。イッキの第一印象は「どこ見てるのか全然わからない目」。強襲してきたニケによって左の腕を切断されてしまうが最初から中身が機械の義手だった。右腕に枢の工具と同じ様にナイフが仕込んである。(右腕が生身の腕かどうかは不明)。
[編集] 白狼会
社長レッドがリーダーのCクラスチーム。メンバーは有限会社『シリウス商会』の社員。攻撃制限があり経験の浅いチームでも戦いやすいBクラスの戦いを得意とする。
- 皇杞増雄(社長レッド)
- 『シリウス商会』社長。旧姓は田中。56歳。枢の父親で、妻は前社長の娘。会社は行き詰まっているため、会社のA・T技術を結集し『白狼会』を結成する。会社の名をあげるため小烏丸に挑戦する。試合では仮面ライダー1号のようなコスチュームを着用する。
- メカ専務
- 白狼会のメンバーで、シリウス商会専務。社長からはタモさんと呼ばれる。前社長の弟。高校生のときに拳法の全国大会で優勝している強者。対小烏丸戦では陳式太極拳(プラグマン曰く)を使用した。宇宙刑事ギャバンのようなコスチュームを着用し、シリウス商会謹製の「アーマードA・T電磁太極崩拳」を使い戦う。「アーマードA・T電磁太極崩拳」には防御機能や無反動機能(アンチフィードバック)が付いている。
- 工場長イエロー
- 白狼会のメンバーで、シリウス商会工場長。社長からはゲンさんと呼ばれる。前社長のいとこ。小烏丸との試合では出番を奏音に譲る。仮面ライダーV3のようなコスチュームを着用する。
- 受付事務ピンク
- 白狼会のメンバー。モモレンジャーのようなコスチュームを着用しており顔は見えないが、素顔は眼鏡をかけた長髪美人。
- パート・アマゾォン
- 白狼会のメンバー。自己紹介ではコスタリカ出身と名乗っているが、仮面ライダーアマゾン風のコスチュームには「ぶらじる」と書かれている。普通に日本語を喋れる。
[編集] 旧・眠りの森(スリーピング・フォレスト)
かつて武内空が立ち上げ、全ての「王」が在籍していたエア・トレックチーム。梨花・イネ以外の王は「重力子(グラビティ・チルドレン)」と呼ばれる塔内で生まれ育った者達。空の玉璽の処遇を巡ってキリクが離別。その後、キリク率いる現『眠りの森』との戦闘により壊滅。実はキリク以外全員が〝処分〟されるはずだった空曰く「できそこない」の重力子(グラビティ・チルドレン)。
- 武内 空(たけうち そら)(声優:宮本充)
- 旧・『眠りの森』の初代総長。梨花とは恋人関係にある。マスターフィンガーの持ち主。詳しくは上記チーム「#創世神(ジェネシス)」を参照のこと。
- 野山野 梨花(のやまの りか)(声優:松井菜桜子)
- 身長172cm、B92/ W61/ H88
- 旧荊の王。野山野家長女でイッキやリンゴ達の親のような存在。"南のおじさま"なる人物からリンゴら3人の"重力子(グラビティ・チルドレン)"を引き取り育てていた。そのため唯のライダーであるが眠りの森にいた。現在はダイナマイトバディで凶悪かつ華麗な技の数々を繰り出す、UWF女子プロ花形マスクレスラー・デスラーバーレット。彼女が使用していた玉璽は元々はガゼルの物であるが、いつの間にか世間に流れ、結果、一般人である梨花の手に渡っていた。武内空がかつて行っていた犯罪まがいの行動を知っているかどうかは不明だが『元風の王と風の玉璽の復活を望まない敵はいくらでもいる』と言っていることから、何かしら知っている可能性はある。
- キリク
- 旧石の王。風の玉璽を奪い、空だけでなくそのチームさえも潰した。シムカの双子の兄。詳しくは上記チーム「#眠りの森(スリーピング・フォレスト)」を参照のこと。
- スピット・ファイア
- 旧炎の王。"重力子(グラヴィティ・チルドレン)"。今より見た目も性格もかなりヤンチャであった。詳しくは上記チーム「#グループ・ボルケーノ」を参照のこと。
- 巻上 イネ
- 旧契の王。当時はかなり背が低かった。現在の特徴である巻いた髪が左右に1つずつあった。詳しくは上記チーム「#道具屋(トゥール・トゥール・トゥ)」を参照のこと。
- ファルコ
- 旧牙の王。"重力子(グラビティ・チルドレン)"。社交的である。
- ドントレス
- 旧轟の王。"重力子(グラビティ・チルドレン)"。ブッチャ並の体格。常にラジカセを担いでいて、戦闘時にはそのラジカセを腕に付けて戦う。彼もまたリカが好きだったようである。
- ブラック・バーン
- 旧雷の王。"重力子(グラビティ・チルドレン)"。常に仮面をつけている。
- ちなみに17巻の旧眠りの森時代の回想の際に、ブラック・バーンの素顔が出ている。
[編集] その他
- コロ爺(声優:西川幾雄)
- 東雲東中の校長先生。ライダーでもある。風の玉璽の起こした死神の痕跡を見て即座に状況を判断した事から、ある程度玉璽の力に詳しいようである。
- ジャ婆(声優:真山亜子)
- 伝説のショップ「グランスラム」のオーナー。コロ爺と一緒にいる場合が多いが、夫婦かどうかは不明。旧眠りの森壊滅後にキリクから預けられていた風の玉璽の核“バグラム”をイッキに渡す。先代の「眠りの森」と面識があり、彼等の行きつけのバーでバーテンダーをやっていた過去がある。キャラクターのモデルはジャバ・ザ・ハット。
- 鰐島海人(わにじま かいと)(声優:緑川光)
- 身長約192cm、体重66kg
- 暴風族を取り締まる「警視庁特殊飛行靴暴走対策室・通称マル風Gメン」室長。イッキ達、暴風族の天敵。暴風族を取り締まる為には手段を選ばず、ゴム弾(デザートイーグルを愛用)と鞭を武器に容赦なく取り締まる。また一般人にも平気で銃を向ける。
- 亜紀人・咢の兄で、亜紀人を牙の王と呼ばれるまでに育て上げた本人である。亜紀人には『お兄ちゃん』、咢には『海人』と呼ばれている。亜紀人・咢と同じく、かなりの美形。亜紀人を檻で“飼う”などの虐待を加えるが、弟に対する愛情は一応持っているようである。亜紀人がイッキ達と居るのを容認しているが、本人は「見逃したのはジェネシスの懐に咢を忍び込ませるための作戦」と言っている。
- 超大型車を何台も乗り回し、普段の生活もキャンピングトレーラーでしている。
- 過去にキリクと接触を持った事がある。
- プラグマン
- テレビを頭に被ったディスクジョッキー。早口で的確、また毒舌な実況で会場を沸かせる。ボゥローラーA・Tを履く。
- 咲 真琴(さくら まこと)
- 身長177cm、AB型
- イッキの喧嘩の師匠でありライバル。イッキが何度戦っても勝てなかった唯一の男であり、仏茶戦でのイッキの回想でも登場している。現在NFA(ナショナル・フット・エアリーグ)、フェイトンズのスーパールーキーとして活躍中。ポジションはSPT(セットポイントトップ)。
- ガゼル
- 詳細不明。かつての"重力子(グラビティ・チルドレン)"の一人で、彼女(彼?)が「塔」から逃げる際に履いていたATが一般に流れ、「荊の玉璽」や「王の証」と呼ばれるようになった。
- 首吊り男(ハングドマン)
- 顔を奇妙なマスクで覆った男。キリクと共に小烏丸VS白狼会の試合を天井に立つよう(特殊なA・Tと思われる)にしながら見ていた。以前ショップ「グランスラム」に来たことがある。
[編集] 東雲東(しののめひがし)中学校の人達
- ヤンス
- イッキ達の同級生で、仏茶の子分。サングラスに出っ歯が特徴。語尾に「ヤンス」と付けるのが癖。情報収集などで小烏丸を支援する。本名は不明。アニメ版ではなぜか出番がない。
- 折原 征也(おりはら まさや)(声優:檀臣幸)
- 東雲東中教師。学年主任で、厳格な性格。空手3段、柔道2段であり、8年間お礼参りを返り討ちにし続けてらしい。彼の手刀はビール瓶を割らずに切 断するほどの鋭さを持つ。かなりのグレートティーチャー。粋な計らいで、8年前当時教え子だった毬(トンちゃん)の危機を救った。イッキと林檎の戦いの痕跡を見た時の校長と の会話から、イッキが竜巻を起こしたと知っているような節があるが、本当に知っているかは不明。一時期オニギリ(今は仏茶)の彼女であった妹がおり、武術 を教えている。また修学旅行では生徒の思い出、夢を大切にするような教師であることを覗かせた。
- 富田 毬(とみた まり)(声優:下屋則子)
- イッキ達の担任。愛称はトンちゃん。天然ボケな性格…の様であるが、自らの保身などに危機が及ぶと、言動が意外とあざとい。かつての折原の教え子。授業で メール語を教えている。若い男性に対して特殊な嫌悪感・危機感を抱いており、時々妄想が暴走し、パニックに陥る事がある。8年前に中学二年生となると 21~22歳と思われる。自動車を持っているが、イッキ達に酷い扱いをされている。クラスの連中(主にイッキ達)が言う事を聞いてくれなくなってくると、 いきなり脱ぎだす(しかしイッキ達はオニギリ以外完全無視してるので効果はいまひとつ)。合宿中の小烏丸を訪れ、保護者的な役割をしようとするも、”アブ ナイ水着”を装備していたりして、むしろ事故率を高めている。
- 信長(のぶなが)
- 東雲東中2年生。”波動砲ヘアー”と称されるほどのバカでかいリーゼントである。上級生のイッキ達に喧嘩を売った際、幽霊騒動に巻き込まれる。その後小烏丸の助っ人メンバーとなるが、戦績はふるわない。最近は出番が少ない。
- しのっぷ
- 信長達のグループで、唯一不良じゃない少年。パソコンが得意で、エンブレムデザインが趣味。
- 信玄(しんげん)
- 信長の子分。歴史教訓マニア。しかしあまりに詳しすぎてその内容はよく省略される。エミリに惚れている。信長の子分はあと二人いたが登場しなくなった。
- 石渡
- 3年3組の学年一の美女。カズの事が好き。エミリのライバル。おしとやかそうな顔とは裏腹に結構卑怯な性格。取り巻き(女子)多数。
[編集] 暴風族(ストームライダー)
- 間垣 浩二(まがき こうじ)(声優:檜山修之)
- Cクラスチーム『髑髏十字軍(スカルセイダース)』リーダー。東中ガンズのヘッドだったイッキに汚辱にまみれた敗北を見舞う。『眠りの森』の力を借りたイッキとエンブレムを賭けて戦い、敗れる。一般レベルでは喧嘩はかなり強い。イッキに復讐を誓った矢先に、マル風Gメンだった咢に瞬殺され逮捕された。
- 犬山(いぬやま)(声優:田中一成)
- Bクラスチーム『レザ・ボア・ドッグス』総長。漢。ドーベルマンのマスクを愛用し、鼻の部分にリーゼントを収納している。固めたリーゼントでブッ叩く「ド魂パチキ」はヘルメットやコンクリートを破壊するほどの威力がある。シムカに奪われたエンブレムを巡って転戦を繰り返し、イッキとも戦うことになる。戦いには敗れたがハンデがあったからということで引き分けとなった。イッキからはA・Tの先輩として慕われており、イッキに何かあるといつも飛んでくる。
- T・ゴンゾー(徳俵 権造(とくだわら ごんぞう))(声優:志村知幸)
- Aクラスチーム『金鉄ブルズ』リーダー。犬山とは幼馴染みで行動を共にすることも多い。バッファローのマスクを愛用している。A・Tの実力はあったがマル風Gメンの咢に敗北、逮捕されかけるもイッキ達に救われる。その後は引退しショップを始めた。読者人気はほぼ0で、イッキにも忘れられていく。
- イリヤ=ナツミ(入谷 夏美)(声優:麻田真由)
- Fクラスチーム『サーベルタイガー』リーダー。「褐色のブラッディソード」の異名を持つ女性。女であることを武器にして戦う。夜王壊滅後の縄張りを巡って『小烏丸』と戦い、敗北する。その後『ピンクパンサー』というチーム名で再結成した。小烏丸のと一戦以降、イッキに惚れている。
- ポチョムキン
- Eクラスチーム『ポチョムキン』を構成する本名不明の8ツ子の兄弟。住民であるホームレスの援護と勝利のために犠牲を厭わない“死出の道(ネクロード)”で絶対的に有利な戦いをする。国の退去処分から住民を守っているが、実は国に軍艦島の所有権を渡したくない業者に雇われたライダー。一度『小烏丸』に敗れたが、再び現れた事から、まだチームは健在の様子。見分けがつかないが、猿を連れてるのがリーダーと思われる。ちなみに猿の名前は悟空。
- 梶 正剛(かじ せいごう)
- チーム『クレイジー・マスク』のリーダーで、“紫電の道”の亜種“轟雷の道(プリッツェン・ロード)”を走る超武闘派Aランクライダー。「狂面」の異名を持つ。鵺とは同期のライバルであるが、能力値には相応の差がある。蛾媚刺によって仮面ごと顔の皮を剥がされた。
- 鵺のライバルであると同時に親友でもある。
[編集] ノベルス版の登場人物
- カロン
- 空白エリア《ワダチ》への案内を務める渡し守。かつては旧・『眠りの森』に組していたが離脱、全ての人に扱える「万能の玉璽」の開発を目指し、「僣王」の異名をとった。
- カッサンドラ
- カロンと共に旧・『眠りの森』を離脱、A・T産業『和達精機』を利用し「万能の玉璽」の開発をすすめていた。生まれつき瞳が細動しており、目を見た者に自由に催眠術をかけられる生まれながらの催眠術師。ソネットのちぎれる「荊の玉璽もどき」を使い《ワダチ》Cエリアの汚水処理施設で侵入者を待ち受ける。
- ヘパイストス
- 《ワダチ》Dエリアの番人で、共同溝の中で小烏丸を迎え撃つ。ホイールが長くもたない「炎の玉璽もどき」の使い手。周囲の気圧を高め、相手に過呼吸を促す事で、戦いを有利に進める。