ウレアーゼ
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ウレアーゼ (urease; EC 3.5.1.5 ) は尿素を加水分解により二酸化炭素とアンモニアに分解する酵素。
反応:
- (NH2)2CO + H2O → CO2 + 2 NH3
1926年にジェームズ・サムナーがナタマメのウレアーゼをタンパク質としては初めて結晶化することに成功し、酵素の主成分がタンパク質であることが明らかになった。その後、ウレアーゼは活性中心にニッケルを含む酵素であることが判明し、現在では完全な結晶構造も明らかになっている。
胃潰瘍の原因菌として知られるヘリコバクター・ピロリは本酵素を発現してアンモニアを産生し、局所的に胃酸を中和することで胃内での生息が可能となっている。
[編集] 出典
- IUBMB entry for 3.5.1.5(英語)
- BRENDA references for 3.5.1.5 (英語)
- PubMed references for 3.5.1.5(英語)
- PubMed Central references for 3.5.1.5(英語)
- Google Scholar references for 3.5.1.5(英語)