アローエクスプレス

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アローエクスプレス
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現役期間：	{{{時}}}
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品種：	サラブレッド
性別：	牡
毛色：	鹿毛
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生誕：	1967年 4月10日
死没：	1991年3月5日　（24歳没・旧25歳）
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父：	スパニッシュイクスプレス
母：	ソーダストリーム
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生国：	日本（北海道静内町）
生産：	三澤牧場
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馬主：	伊達秀和
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調教師：	高松三太（白井）
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厩務員：	{{{厩}}}
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競走成績
生涯成績：	14戦7勝
獲得賞金：	6323万2800円
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アローエクスプレスは日本の競走馬。朝日杯3歳ステークスを制し1969年最優秀3歳牡馬に選ばれた。阪神3歳ステークス勝ち馬タニノムーティエと1970年のクラシック戦線で戦い、「AT対決」と騒がれるなど、2頭はライバルと目された。

また、種牡馬としても多くの重賞優勝馬を輩出した^[1]。

[編集] 戦績

中山競馬場で新馬戦をレコード勝ちデビュー。朝日杯3歳ステークス（現・朝日杯フューチュリティステークス）を含む6連勝を飾る。当時の主戦騎手はデビュー3年目の「花の15期生」の一人であった柴田政人（現・調教師）。雄大な馬格からも人気を集めた。しかし、皐月賞トライアルのスプリングステークスで関西のエース、タニノムーティエと激突。早めに先頭に立つも、34秒台の脚を使われて^[2]2着に敗れる。その後、柴田は特別なミスがあったわけでは無いにも関わらず、馬主の意向もありアローエクスプレスの鞍上を降ろされてしまう^[3]。代わって乗ったのは朝日杯でコンビを組んだ当時関東リーディングジョッキーで、闘将と呼ばれた加賀武見（のち調教師）であった。

その後、皐月賞でもタニノムーティエに頭差差されて2着に敗れるが、後年、加賀はこの皐月賞については自分の騎乗ミスで負けたと語っている。しかし、次走東京優駿（日本ダービー）トライアルのNHK杯では逆に押し切り、対タニノムーティエ戦初勝利を収める。しかし、本番の日本ダービーでは距離の壁に泣いて5着に敗れ、タニノムーティエのクラシック二冠達成を見る事になってしまう。

秋はセントライト記念から始動予定だったが出走取消。続く京都杯^[4]では2着になり、喘鳴症（喉鳴り）に悩むタニノムーティエに先着する。こうして臨んだ菊花賞で、アローエクスプレスは1番人気に支持された。ところが、やはり距離の壁なのかダテテンリュウの9着と敗れる^[5]。

続く有馬記念ではスピードシンボリの引退前最後の激走の前に4着と好走したが、脚部不安もあり9ヶ月空いた後のスプリンターズステークスでも1番人気4着となり、結局このレースを最後に引退する。鞍上強化までしながら結局無冠に終わった事で、アローエクスプレスの競走馬としての地位は「トライアルホース」、あるいは当時の短距離軽視の犠牲者だったとも言え、もし現代のように3歳戦でもマイル・短距離戦の整備がなされていれば、アローエクスプレス自身の重賞勝ちももっと多かったであろう。

[編集] 種牡馬として

種牡馬になると、タニノムーティエとアローエクスプレスは再び立場が逆転する。

1976年牝馬クラシック二冠馬テイタニヤ・1982年桜花賞優勝馬リーゼングロス・1985年優駿牝馬優勝馬ノアノハコブネといった牝馬クラシックの優勝馬を輩出しただけでなく、多くの重賞優勝馬を輩出し、1980-81年には中央・地方を合わせた日本リーディングサイアーになった。これは地方競馬の成績統計が整備された1974年以降では唯一の内国産による快挙である^[6]。

しかしながら、輩出した重賞馬の多くは牝馬^[7]であり、僅かにきさらぎ賞を勝ったリードワンダー位しか後継種牡馬を残せなかった事が悔やまれる。一方タニノムーティエは其処までの活躍馬には恵まれなかった。ただし、アローエクスプレスとタニノムーティエの産駒数は初年度産駒及び2年目産駒数では前者の方が倍近く多かったので、その辺のハンデも大きい。

アローエクスプレスの内国産種牡馬としての活躍は、シンザンと並び称されても良いものであろう。その後にマルゼンスキー・トウショウボーイらが出てくるまで、内国産種牡馬の有力な一頭として支え続けたのであった。

1991年3月5日、アローエクスプレスはその生涯を閉じたが、奇しくも、かつてのライバル・タニノムーティエがこの世を去ったほぼ1ヶ月後のことであった。

[編集] 血統表

アローエクスプレスの血統（グレイソヴリン系／Precipitation5×3=15.62% Fairway4×4=12.50%）
父 *スパニッシュイクスプレス Spanish Express 1962　鹿毛	Sovereign Path 1956　芦毛	Grey Sovereign	Nasrullah
			Kong
		Mountain Path	Bobleigh
			Path of Peace
	Sage Femme 1954　栗毛	Le Sage	Chamossaire
			Miss Know All
		Sylvia's Grove	Fairway
			Trustful
母 *ソーダストリーム Soda Stream 1953　栃栗毛	Airborne 1943　芦毛	Precipitation	Hurry On
			Double Life
		Bouquet	Buchan
			Hellespont
	Pangani 1945　栗毛	Fair Trial	Fairway
			Lady Juror
		Clovelly	Mahmoud
			Udaipur F-No.3-e