アロナ・ボンダレンコ
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アロナ・ボンダレンコ |
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基本情報 |
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ラテン文字名 | Alona Bondarenko |
国籍 | ウクライナ |
出身地 | 同・クリヴィー・リフ |
生年月日 | 1984年8月13日(23歳) |
身長 | 168cm |
体重 | 59kg |
利き手 | 右 |
バックハンド | 両手打ち |
ツアー経歴 |
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デビュー年 | 1999年 |
ツアー通算 | 4勝 |
シングルス | 1勝 |
ダブルス | 3勝 |
4大大会最高成績 |
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全豪 | 3回戦(2007) |
全仏 | 2回戦(2007) |
全英 | 3回戦(2005・07) |
全米 | 3回戦(2007) |
キャリア自己最高ランキング |
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シングルス | 19位 |
ダブルス | 14位 |
Template |
アロナ・ボンダレンコ(Alona Bondarenko, Альона Володимирівна Бондаренко, 1984年8月13日 - )は、ウクライナ・クリヴィー・リフ出身の女子プロテニス選手。2人の姉妹、バレリア・ボンダレンコ(1982年生まれ)とカテリナ・ボンダレンコ(1986年生まれ)とともに「3人姉妹のプロテニス選手」として活動している。2008年の全豪オープン女子ダブルスで、アロナとカテリナの姉妹ペアが初優勝を飾り、ウクライナ出身のテニス選手として史上初の4大大会優勝を達成した。3人姉妹の次女であるアロナは、これまでにWTAツアーでシングルス1勝、ダブルスで2008年全豪オープンを含む3勝を挙げ、シングルス自己最高ランキングでウクライナ女子選手の最高位を更新した。
ボンダレンコ家の3姉妹は、ともにテニスコーチである両親の手ほどきでテニスを始めた。次女のアロナは1999年に15歳でプロ入りし、2002年に女子テニス国別対抗戦・フェドカップのウクライナ代表選手に初選出された。アロナは2003年全豪オープンから4大大会の予選会に挑戦を始めたが、2年後の2005年全豪オープンにようやく本戦初出場を果たし、この年のウィンブルドンでナタリー・ドシーとの3回戦まで勝ち進んだ。2006年、ボンダレンコはWTAツアーでシングルス・ダブルスとも初優勝を飾り、ダブルスで5月のトルコ・イスタンブール大会を制した後、シングルスでも10月初頭のルクセンブルク大会で初めてのタイトルを獲得した。
2007年全豪オープンで、アロナ・ボンダレンコは初めて「第29シード」を与えられ、3回戦でキム・クライシュテルスに敗退した。全仏オープンは2回戦で止まったが、ウィンブルドンで2年ぶり2度目の3回戦に進み、第15シードのパティ・シュナイダー(スイス)に 4-6, 6-3, 6-8 で競り負けた。ウィンブルドン選手権終了後、ボンダレンコは7月23日付でシングルス自己最高ランキング「21位」をマークし、それまでナタリア・メドベデワ(アンドレイ・メドベデフの姉)が持っていた、ウクライナ女性としての女子テニスツアー最高ランキング「23位」を更新した。全米オープンでは、3回戦でビーナス・ウィリアムズに敗れている。
2008年全豪オープンで、第21シードのボンダレンコはシングルス2回戦でキャロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)に敗れたが、妹のカテリナと組んだダブルスで活躍する。姉妹ペアは準々決勝で第1シードのリーゼル・フーバー(アメリカ)&カーラ・ブラック(ジンバブエ)を 6-3, 6-2 のストレートで破ると、準決勝でスペインペアのビルヒニア・ルアノパスカル&アナベル・メディナ・ガリゲス組に勝ち、決勝戦ではビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)&シャハー・ピアー(イスラエル)組に 2-6, 6-1, 6-4 の逆転勝利を収めた。
ウクライナのテニス界からは、これまで4大大会のタイトルを獲得した選手はいなかった。過去には1999年全仏オープン男子シングルス準優勝者アンドレイ・メドベデフ、1999年ウィンブルドン女子ダブルス準優勝者エレナ・タタルコワ、2005年ウィンブルドン混合ダブルス準優勝者タチアナ・ペレビニスの3人が4大大会決勝戦に挑戦したが、いずれも準優勝に終わった。それだけに、アロナとカテリナのボンダレンコ姉妹による2008年全豪オープン女子ダブルス優勝は、当地のテニスの歴史に残る大きな記念碑となる。
テニスの歴史の中には様々な「姉妹テニス選手」が活動してきたが、3人姉妹のテニス選手としてはブルガリアの「マレーバ3姉妹」(マニュエラ、カテリナ、マグダレナの3人)がよく知られている。これまで女子テニス選手が少なかったウクライナにおいて、ボンダレンコ3姉妹は際立った躍進を見せており、次女のアロナにはシングルス・ダブルスともに大きな期待が寄せられている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- アロナ・ボンダレンコ - WTAツアーのプロフィール(英語)
- フェドカップ成績表