アベフトシ
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アベ フトシ(1966年12月16日 - )は、広島県出身のミュージシャン。かつてthee michelle gun elephantのギタリストとして活動していた。身長186cm。血液型A型。広島工業大学高等学校卒業。
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[編集] 音楽活動
- STRAWBERRY JEANに所属。インディーズで音源を幾つか発表するが、音楽性の違いにより脱退。
- 1994年に知人の紹介でthee michelle gun elephantに加入。
- 同年7月9日、下北沢屋根裏にてワンマンライブ。チケットは完売であった。
- 1996年、シングル「世界の終わり」でメジャーデビュー。
- 2003年10月11日、thee michelle gun elephant解散。
- thee michelle gun elephant解散後、元SNAIL RAMPのAKIOのソロプロジェクトKOOLOGIに参加。
- 2006年、CARRIEに参加(2006年12月21日に解散を発表)。
[編集] 演奏・音楽性
- 敬愛するミュージシャンはザ・クラッシュ、ザ・フー、ザ・ドアーズ、ダムド、ドクター・フィールグッド、ジミ・ヘンドリックス等。
- パイレーツのギタリストであるミック・グリーンやドクター・フィールグッドのギタリストであるウィルコ・ジョンソンに影響を受け、激しいカッティング(ブラッシング)奏法が特徴。リフ主体の曲や3コード進行の曲を好んだ。
[編集] 使用機材
[編集] ギター
- メインギター、サブギター共にウィルコ・ジョンソンも使用しているテレキャスター。松下工房製seen テレキャスター・カスタムモデル(seenは松下工房のブランド)。
メインギター
- 彼が使ったギターの中で最も有名なものが、黒ボディに赤鼈甲(べっこう)柄ピックガードのseenTEカスタム。
thee michelle gun elephantの4thアルバム「ギヤ・ブルーズ」の頃から解散までに使用。 「スモーキン・ビリー」や「G.W.D」のPVでも用いられ、解散ライブでも使用された代名詞ともいえるメインギター。
- 本体はボディ材:アッシュ、ネック材:メイプル、指板材:ローズで構成。
- ピックアップはフロント:フェンダー製ハムバッカー、リア:フェンダー製シングルコイル。
- ブリッジはフェンダー製6セクション・ビンテージ。
- ピックアップスイッチが通常の位置ではなく、ボディの下部、トーンツマミ周辺に設置されている。これは、通常の位置だと激しいストロークで手がスイッチに当たってしまう為。
- マスタートーンのノブをドクロ型のものに交換している。
- フェンダージャパンからアベフトシモデルも発売されていた。
サブギター、その他
- 黒ボディーにホワイトパール柄ピックガードの配色。2006年現在のサブギターはメインギターと同スペックの色違いモデル。(暴かれた世界)のPVでも使用され、主に2001年頃に使用。
- seen製テレキャスターカスタム
ナチュラルボディに黒鼈甲(べっこう)柄ピックガードのseenTEカスタム。96年12月のハイタイムツアーよりメインになり、主にChiken Zombiesの頃に使用。「アウト・ブルーズ」や「ゲット・アップ・ルーシー」のPVでも用いられたサブギター。ピックアップセレクターがリア・ピックアップのトーンノブの位置にあり、ボディがヘヴィ・アッシュ、ネックがメイプル、指板はローズ。ピックアップは、リア、フロントともにフェンダー。
ギターアンプ
- 初期はフェンダー ザ・ツイン
- sunn Model T
- 後期はマーシャル JCM900
- エフェクターは使わず、ギターとアンプのセッティングのみで音作りをしている。
[編集] 人物像
- ライブ時でもボーカルマイクは置いてあるが、後期はMCもコーラスも殆どしなかった。
- 186cmの長身ながら極端な痩せ型体型であること、黒を基調としたファッションを好むことから、ファンからは「細長い」「黒い」と称される。
- 「ELECTRIC」というロック系ブランドの服を好んで着る。
- ギターの演奏の評価は高く、印象的なリフや超人的なカッティングが魅力。
- 以前ドラムのクハラカズユキに「どうなったらあんなにギターが上手くなるんだよ!」と言われたり、かつて布袋寅泰に誉められたりしたことがある。
- グループ行動が苦手。
- 運転免許を持っていない。
[編集] 「鬼」の呼称について
- アベフトシを評する時に「鬼」という表現が使われることがある。これは1997年~1998年に行われたthee michelle gun elephantのライブツアーにおいて、アベフトシの鬼気迫る演奏を見たROCKIN'ON JAPAN編集長山崎洋一郎氏(当時)が「鬼。鬼がいた。」と評したことから。そして解散特集の場でも「日本のロックバンド史上、あれほどまでにロックに取り付かれたギタリストは見たことがない」とまで言われた。