まるマシリーズ
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本来の表記は「㋮シリーズ」です。この記事に付けられた題名は記事名の制約から不正確なものとなっています。 |
「まるマシリーズ」は、角川ビーンズ文庫(角川書店)から刊行されている喬林知著、松本テマリ挿絵のライトノベル。
2004年に『今日からマ王!』としてテレビアニメ化され、2005年6月号より「月刊Asuka」(角川書店)で松本テマリによる漫画が連載されている。2006年にプレイステーション2用ゲーム『今日からマ王! はじマりの旅』、2007年には『今日からマ王! 眞魔国の休日』の計2本がバンダイナムコゲームスよりリリースされている。
目次 |
[編集] 概要
正義感と負けん気が人一倍つよい、平凡な高校生・渋谷有利は、ある日、公園で中学時代の同級生を助けようとしたが不良高校生たちに返り討ちにあい、公衆トイレの便器に顔を突っ込まれそうになる。そして目を開けると、異世界に流されていた。自分が王の魂を持って生まれ、「眞魔国」の王であること、魔族の長として人間と戦わなければならないことを告げられ、文化や価値観の違いに戸惑いながらも、持ち前の正義感と平和主義で、新米魔王として成長してゆく、ファンタジー小説。
[編集] 既刊一覧
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[編集] 本編
- 今日から㋮のつく自由業!
- 略して「今日マ」。アニメ版では第1話〜第3話、漫画版では第1話〜第10話(単行本第1巻〜第2巻)にあたる。(2000年12月、ISBN 4044420017(角川ティーンズルビー文庫) / 2001年9月、ISBN 4044452018)
- 今度は㋮のつく最終兵器!
- 略して「今度マ」。再び眞魔国に呼ばれた有利は、人間の国との戦争を防ぐために、伝説の最終兵器「モルギフ」を手に入れるべく、シマロンのヴァン・ダー・ヴィーア島へ向かうが…。アニメ版では第3話〜第7話、漫画版では第11話〜第22話(単行本第2巻〜第4巻)にあたる。(2001年5月、ISBN 4044420024(角川ティーンズルビー文庫) / 2001年9月、ISBN 4044452025)
- 今夜は㋮のつく大脱走!
- 略して「今夜マ」(以下同じ)。三たび眞魔国に呼ばれた有利に告げられたのは、人間の国スヴェレラに『魔王の偽者』が現れたという知らせ。アニメ版では第12話〜第15話にあたる。(2001年12月、ISBN 4044452032)
- 明日は㋮のつく風が吹く!
- 略「明日マ」。血盟城にやってきた『魔王の隠し子』と名乗る人間の少女。出迎えた有利に少女は刃を向けた!アニメ版では第21話〜第24話にあたる。(2002年2月、ISBN 4044452049)
[編集] カロリア編
夏休み、村田の親戚の海の家を手伝っていた有利は、またまた眞魔国に呼ばれるが、迎えに来たコンラッドたちの様子がおかしい。地球に帰ろうとするが、着いたところは人間の国・小シマロン領カロリア自治区。おまけに隣にいたのはなんと…!アニメ版では第27話〜第36話にあたるが、原作とは結末が異なる。
- きっと㋮のつく陽が昇る!
- 略「きっとマ」。(2002年9月、ISBN 4044452063)
- いつか㋮のつく夕暮れに!
- 略「いつかマ」。(2002年12月、ISBN 4044452070)
- 天に㋮のつく雪が舞う!
- 略「天マ」。(2003年5月、ISBN 4044452087)
- 地には㋮のつく星が降る!
- 略「地マ」(2003年7月1日、ISBN 4044452094)
[編集] 聖砂国編
- めざせ㋮のつく海の果て!
- 略「めざマ」(2004年4月、ISBN 4044452117)
- これが㋮のつく第一歩!
- 略「これがマ」。本編の他、番外編「マ王陛下の優雅な一日」を収録。(2004年9月、ISBN 4044452131)
- やがて㋮のつく歌になる!
- 略「やがてマ」(2004年12月、ISBN 4044452148)
- 宝は㋮のつく土の中!
- 略「宝マ」(2005年9月、ISBN 4044452155)
- 箱は㋮のつく水の底!
- 略「箱マ」。本編の他、番外編「マ王陛下の花嫁は誰だ!」を収録。(2006年5月、ISBN 4044452162)
- 砂は㋮のつく途の先!
- 略「砂マ」。本編の他、番外編「恋に落ちて」を収録。(2007年12月、ISBN 4044452186)
- 故郷へ㋮のつく舵をとれ!
- 略「故郷マ」。聖砂国編完結巻。タイトルの本来の読みは「こきょうへ…」だが、略称は「くにマ」と読む(作者の希望)。(2008年6月、ISBN 4044452209)
[編集] 番外編
- 閣下と㋮のつくトサ日記!?
- 略「閣下マ」。ギュンターが書いた日記が出版されることになって…。番外編3篇を収録。うち「じゃじゃクマならし」は、アニメ版第18話「その愛のために」の原作。タイトルは土佐日記から。(2002年5月、ISBN 4044452056)
- 息子は㋮のつく自由業!?
- 略「息子マ」。渋谷家が舞台の番外編3篇を収録。うち「弟」はアニメ版第42話「遠い約束」の原作。(2004年4月、ISBN 4044452124)
- 今日から㋮王!?
- 略「マ王」。原作者の喬林が㋮ニメ人気にあやかろうと、アニメのタイトルに似せた書名をつけた(アニメ版と異なることを示すために「?」をつけている)。番外編5編を収録した通常版(2006年12月、ISBN 4044452179)と、付録として書き下ろしの番外編1篇を収録した小冊子とクマハチの人形を同梱した先行限定版「クマハチ・スペシャル」(同年11月、ISBN 4049007824)がある。
- 眞㋮国より愛をこめて
- まるマシリーズ過去編の隠れた主人公・眞魔国創国の英雄、初代魔王の『眞王』とその軍師『大賢者』の物語をはじめ、珠玉の短編を多数収録。(2008年7月、ISBN 4044452193)
[編集] 外伝
- お嬢様とは仮の姿!
- 略「お嬢様」。舞台は第2次世界大戦中のドイツ。お嬢様とは仮の姿、裏稼業はトレジャーハンターであるエイプリル・グレイブスは、ナチスに奪われた「鏡の水底」という名の箱を取り返すよう依頼を受ける。その箱はエイプリルの祖母であるヘイゼル・グレイブスの遺品だったのだ。箱の調査を進めるうちにエイプリルは、箱の「鍵」の持ち主と名乗るナチス将校のリヒャルト・デューターと知り合う。エイプリルとともに箱を追うリヒャルトの目的は?
- シリーズ中唯一タイトルに「マ」がつかない(前作「地マ」の「ムラケンズ的関白宣言」で村田が「じゃあいっそ、次はマのつかないことしてみるか」と提案している)。そのため、発売当初はシリーズと無関係と思われたようで、一部の書店ではシリーズから離れた所に置かれていた。聖砂国編のエピソードと多大にリンクしている。(2003年9月、ISBN 4044452100)
[編集] 漫画版
あすかコミックスDX刊
- 今日から㋮のつく自由業! 1巻(2005年12月、ISBN 4048539128)
- 今日から㋮のつく自由業! 2巻(2006年7月、ISBN 4048539746)
- 今日から㋮のつく自由業! 3巻(2007年4月、ISBN 4048540872)
- 今日から㋮のつく自由業! 4巻(2007年12月、ISBN 4048541411)
- 今日から㋮のつく自由業! 5巻(2008年4月、ISBN 4048541664)
[編集] 登場人物
詳細はまるマシリーズの登場人物を参照