お気に召すまま
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『お気に召すまま』(おきにめすまま、As You Like It)は、イングランドの劇作家ウィリアム・シェイクスピア作の喜劇。初演は1600年ごろ。
作品の元ネタはトマス・ロッジ作『ロザリンド』という物語。原作の舞台はフランスとベルギーの国境付近アルデンヌだが、それを自分の故郷ウォリックシャー州エイボンの田園をモチーフとしたアーデンの森に設定。また母の旧姓がアーデンでもあった。『ロザリンド』にはなかった感情を巧みに表現する台詞回しが多用され彼の技量が出されている。
[編集] 主な登場人物
- ロザリンド 前公爵の娘
- シーリア 公爵の娘
- フレデリック 公爵
- タッチストーン 道化
- 前公爵 フレデリックの兄
- ジェイクイズ 前公爵の廷臣
- オーランドー ド・ボイス家の三男
- オリヴァー ド・ボイス家の長男
[編集] あらすじ
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
フレデリックは兄である公爵を追放してその地位を奪ったが、兄の娘ロザリンドは手元に置き、自分の娘シーリアと共に育てていた。オーランドーは、父の遺産を相続した長兄オリヴァーによって過酷な生活を課されている。公爵主催のレスリング大会で優勝したオーランドーはロザリンドに出会い、2人は互いに一目惚れする。
公爵から突然の追放を言い渡されたロザリンドは、男装してシーリアと道化を連れ、追放された父が暮らしているというアーデンの森へ向かう。オーランドーもまた、自らの運命を切り開くために兄の元を離れ、行き着いたアーデンの森で前公爵に助けられる。
男装したロザリンドは森に暮らす羊飼いたちの恋愛騒動に巻き込まれる。また、オーランドーは男装したロザリンドの正体に気づかずに、彼(彼女)に恋の告白の稽古相手になってもらう。
森で危ないところをオーランドーに救われた兄オリヴァーは改心し、土地の娘に身をやつしたシーリアと結婚して羊飼いとして暮らすことを決意する。兄を討つため森に入ったフレデリック公爵もまた改心し、奪った地位と領地をすべて返上する。ロザリンドは女の姿に戻り、結婚の神ハイメンからの祝福を受け、何組もの恋人たちの結婚式が行われる。
[編集] 映像化
他のシェイクスピア作品のように、これまで何度か映画化されている。著名なものは1936年制作のローレンス・オリヴィエ主演作品と、2006年にケネス・ブラナーが監督した作品(日本公開は未定)である。
ウィリアム・シェイクスピアの作品 | |
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悲劇: | ロミオとジュリエット | マクベス | リア王 | ハムレット | オセロー | タイタス・アンドロニカス | ジュリアス・シーザー | アントニーとクレオパトラ | コリオレイナス | トロイラスとクレシダ | アテネのタイモン |
喜劇: | 夏の夜の夢 | 終わりよければ全てよし | お気に召すまま | シンベリン | 恋の骨折り損 | 尺には尺を | ヴェニスの商人 | ウィンザーの陽気な女房たち | 空騒ぎ | ペリクリーズ | じゃじゃ馬ならし | 間違いの喜劇 | テンペスト | 十二夜 | ヴェローナの二紳士 | 二人のいとこの貴公子 | 冬物語 |
史劇: | ジョン王 | リチャード二世 | ヘンリー四世 第1部 | ヘンリー四世 第2部 | ヘンリー五世 | ヘンリー六世 第1部 | ヘンリー六世 第2部 | ヘンリー六世 第3部 | リチャード三世 | ヘンリー八世 |
詩とソネット: | ソネット集 | ヴィーナスとアドーニス | ルークリース凌辱 | 不死鳥と雉鳩 | 恋人の嘆き | 情熱の巡礼者 | 死んでみようか |
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