いわき平競輪場
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いわき平競輪場(いわきたいらけいりんじょう)は、福島県いわき市にある競輪場。1951年(昭和26年)2月5日に開設された。主な主催はいわき市。競技実施は日本自転車競技会東日本地区本部北日本競技部。
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[編集] 概要
開設当初は平競輪場であったが、1991年4月から現在の名称になった。東北地方に位置する競輪場だが、冬季の降雪の影響が小さい浜通りの最南端に位置するいわき市は東北地方の中でも気温が高いため、通年で本場開催されている。なお以前は地理的に日没が早かったため、冬季は最終競走の発走時間を早めに設定していたが、リニューアル工事(後述)により走路の照明設備が充実したため、現在は他場同様の発走時間を設定することが可能になった。
いわき平で開催されたビッグレースは、1978年には日本選手権競輪が、1980年・1983年・1986年・1994年にはオールスター競輪が、1997年・2006年には全日本選抜競輪が、2003年には東王座戦が、それぞれ開催された。ちなみに1978年の日本選手権競輪は、山口国男の「脚が三角に回った」という現在でも語り継がれる珍言が生まれた大会としても知られる。
記念競輪(GIII)として、いわき金杯争奪戦が開催される。また現役時代は「3強」時代の一人でもあった阿部道を称え、阿部道杯が開催されている。
[編集] バンク
現在、施設及びバンクは大幅なリニューアル工事を実施しているが、一部施設の完成により2006年10月よりプレオープンした。ビルの3階にあたる所までバンクを持ち上げたため、日本で唯一バンクの内側からも観戦可能な構造になっている。全ての施設が完成するグランドオープンは2008年6月を予定している。
工事の概要は以下の通り。
- バンクを2階に上げ、その下を駐車場スペースとした二層式構造。一周400m。
- 収容人数1万人、冷暖房完備の観戦スペースを2500席設置。(現在工事中)
- ナイター競走開催のための設備を設置。(現在工事中・一部稼動)
旧バンクはカントがやや緩く、比較的直線が短めだったため、先行タイプの選手に有利とされていたが、新バンクはクセのない標準的なバンクとなり、400mバンクでは3番目に長い直線となった。ややカントがあるせいか捲りが決まりやすく逃げ選手には厳しいが、ギリギリまで仕掛けを渋ると逃げきれることも。バンクが軽くなり走りやすいのか捲りが決まるのは中団からの仕掛けで、7番手あたりに置かれると本命選手でも入着出来ない程のスピードレースが多くなった。
ゴール前ではイエローラインのやや内と外に伸びるコースがあり、大外強襲を狙う追い込み選手には有利。
[編集] アクセス
[編集] 関連施設(場外車券売場)
- 平場外 - いわき駅近くの国道6号沿い
- 郡山場外 - (福島県郡山市)
- 上記はいわき平競輪場の専用場外である。
- サテライト大和(宮城県大和町)
- サテライト宮城(宮城県村田町)
- サテライト朝日(山形県朝日町)
- サテライトかしま(福島県南相馬市)
- サテライト福島(福島県福島市)
- サテライトあだたら(福島県二本松市)
[編集] 歴代記念競輪優勝者
年 | 優勝者 | 登録地 |
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2004年 | 高木隆弘 | 神奈川 |
2005年3月 | 伏見俊昭 | 福島 |
2005年9月 | 伏見俊昭 | 福島 |
2007年 | 山崎芳仁 | 福島 |
- ※1節4日間制開催となった、2002年4月以降の歴代記念競輪優勝者を列記。
[編集] 外部リンク
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