いっこく堂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
いっこく堂 いっこくどう |
|
本名 | 玉城(たまき)一石 |
---|---|
生年月日 | 1963年5月26日(45歳) |
出生地 | 日本・沖縄県沖縄市 |
民族 | 日本人 |
血液型 | A型 |
ジャンル | 腹話術 |
活動期間 | 1998年 - |
活動内容 | 腹話術師 |
受賞 | |
*「平成11年度文化庁芸術祭」新人賞受賞
|
|
いっこく堂( - どう)は腹話術師である玉城一石(たまき いっこく、1963年5月26日 - )を座長とする人形劇団。
「玉城一石がいっこく堂という芸名で活動し腹話術をしている」と言われることが多いが、玉城本人も「誤解されるが、私と人形でいっこく堂という劇団を組んでいる」と言っている。
目次 |
[編集] メンバー
- 玉城一石。沖縄県沖縄市出身。沖縄県立北谷高等学校卒業。血液型はA型。
[編集] 人形
使用する人形の種類は様々で、人形によって声を変えている。下記の他に、玉城自らを人形にしたのもある。
- ジョージ(吉助氏)
- 中年男性を模した人形。恥ずかしがり屋という設定。
- サトル(サトル・シアトル・トンデール)
- 鳥の人形。二種類の顔がある。
- スカーレット
- ダン (ダン・ヤマト)
- 欧米人風の顔をした人形。人形の中ではもっとも実際の人間に近い顔だが登場回数は多くない。
- オペーラ (オペーラ・にんげん・ジャ・ねえ)
- クマを模した人形。
- アインストーン
- アルバート・アインシュタインのパロディー。ビーカーでビール飲む癖がある。
- カルロス (カルロス・セニョール・田五作)
- さるのすけ
- サトリ
- 鶏がモチーフ
- 師匠
- 玉城より100歳年上の老人(姓が師、名が匠という設定)
- ブーちゃん
- 豚がモチーフ
- カンちゃん
-
- 近年主にテレビに出るときは師匠、サトル、ジョージと共演することが多い。
[編集] 来歴
- 高校在学中はものまねをしていた。
- 高校卒業後、日本映画学校に入学。同校卒業後、1986年に劇団民藝に俳優として入団。劇団の宴会の場で腹話術を披露したところ、民藝の中心俳優・米倉斉加年から腹話術師への道を勧められ、海外留学し修行を積んだ。
- 1998年、『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』(ニッポン放送)のライブ企画「第11回OWARAIゴールドラッシュII」優勝をきっかけにブレイク。
- 片手あるいは両手に人形を持って腹話術をする。たまにコップなどを使って腹話術をする事もある。歯が1本欠けているので声が歯の隙間から出る為、唇を全く開けずに声を出す事が可能。破裂音も難なく発することが出来る数少ない腹話術師(本人曰く、破裂音を発する際に必要な下唇の代わりに舌を使っているという)。人形の声を入れ替えたり、唇が動いた後に声を出す事も可能。英語も堪能で、アメリカでも口演した。
- 「腹話術=高音」というイメージを破る自在な声と地声での腹話術の喋りは、毎日鏡に向かい練習した賜物。時には口を切り血まみれになることもあった。
- 「腹話術でパ行を出すことは不可能」とされてきたが、いっこく堂は難なくパ行を出すことができ、これまでの常識を根底から覆した。
- 舞台公演等で通常ならマイクを用いて声を拡声させるが、マイクを一切使わない舞台公演を行った事もある。
- マネージャーの小久保隆也は、プロ野球・福岡ソフトバンクホークスの小久保裕紀の実弟である。
- 伊集院光は玉城のことを尊敬する人の一人として挙げている(逆に義家弘介や神田うののことは嫌っている)。その伊集院とは2008年2月1日に放送されたプレミアム10で共演した。
- 課外授業 ようこそ先輩の中で、母校の後輩たちと腹話術を披露している。また、2006年には芝富士にある小学校で腹話術を披露している。
[編集] 大和魂出演時
テレビ東京で2007年9月21日に放送された企画番組『大和魂』のなかで日本の有名人が海外で自らの得意技を披露することになった。この時玉城は中国の番組『超級明星』に出演し、発音が難しい中国語で腹話術を披露している。尚。この時彼の年齢が47歳と紹介されたが、正しくは44歳であった。
この時の対戦相手は次のよう人たちであった。
- シ・シェンゲン - 口笛名人。玉城と一緒に食事をするほどの自信家だったが、予選で敗退。
- ジュ・ジェン - ピアノ王子と称された。
- ジョウ・ファン - 創作手品師。
- チェン・シェンピン - 対戦相手では唯一の女性。回転しながら様々なことをこなした。
- ラン・グアンピン - 前回の王者。バケツを載せたテーブルを口でくわえながら缶の上に置いた板に乗るなどの演技を見せた。
玉城は予選で審査員全員を魅了することに成功し、予選を突破。さらにランの防衛戦にも勝ったため、この日の放送では見事優勝を果たした。
[編集] 賞詞
- 「平成11年度文化庁芸術祭」新人賞受賞
- 「第16回浅草芸能大賞」新人賞受賞
- 「第37回ゴールデン・アロー賞」芸能新人賞受賞
[編集] テレビ出演
- トゥナイト2(ゲスト出演。テレビ朝日)
- 笑点(今日の演芸。日本テレビ)
- うたばん(スペシャルの「とくばん」にてゲスト出演。石橋貴明に絶賛された)
- 森田一義アワー 笑っていいとも!(フジテレビ) - テレフォンショッキングゲスト
- にんげん日本史(NHK教育)
- さんまのまんま(関西テレビ系)
- バニラ気分!(フジテレビ)
- ニュースステーション(ゲスト出演。テレビ朝日。久米宏から『本物の芸人さん』と評価してもらったことが、心に残っているという)
- おしゃれカンケイ(ゲスト出演。日本テレビ。昔、下積みの頃、番組関係の大道具の仕事をしていたことがあった)
- ライオンのごきげんよう(フジテレビ)
- いまどき!ごはん(テレビ朝日)
- 速報!歌の大辞テン(日本テレビ)
- エンターテイナー 華麗なる技の秘密Ⅱ(BS2)2007年5月26日
- 超・人(BS-i)2007年11月4日[1]
[編集] CD
- 虹の向こうに(1999年8月11日)
- 傷だらけの私鉄沿線(2002年8月21日)
- いっこく堂版 老人と子どものポルカ(2005年7月30日)
- 生きてるだけで それだけで(2007年5月26日)