幕張車両センター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
幕張車両センター(まくはりしゃりょうセンター)は、千葉県千葉市花見川区にある東日本旅客鉄道(JR東日本)の車両基地である。同社千葉支社の管轄。
総武快速線・津田沼駅~幕張駅間の上下線に挟まれる形で位置し、両駅に入出区線がつながっている。
目次 |
[編集] 配置車両の車体に記される略号
「千マリ」 - 千葉支社を意味する「千」と、幕張を意味する「マリ」から構成される。
[編集] 歴史
- 1967年11月 - 用地買収開始。
- 1969年2月 - 着工。
- 1972年7月5日 - 総武快速線の運行開始に先立ち、幕張電車区として開設。
- 2004年10月16日 - 幕張車両センターと改称される。また久留里線の車両が所属する幕張電車区木更津支区は千葉運転区に移管され、千葉運転区木更津支区となった。
- 2007年3月18日 - 千葉運転区と館山運転区が統合して木更津運輸区が発足、同時に千葉運転区木更津支区の検修部門が移管され、幕張車両センター木更津派出となった。
[編集] 配置車両
電車は2007年4月現在、貨車は2006年4月現在の配置車両である。
[編集] 電車
- 211系電車
- 3000番台5両編成14本、計70両が配置されている。
- 総武本線・成田線・外房線・東金線・内房線の普通列車で運用されている。
- 宇都宮線・高崎線の普通列車のグリーン車連結拡大に伴い、高崎車両センター所属の211系A編成が余剰になったため、当センターの113系6両編成のうち特に古い編成の置き換え用として転属してきたものである。2006年10月21日から11月4日にかけて、順次運用を開始した。
- 113系の6両編成で運行していた普通列車を5両編成で置き換えたため、列車単位では1両少なくなった。最終的には、113系6連13本78両を211系5連14本70両で置き換えたため、当センター全体では都合8両減となった。なお、普通列車が4両編成のみの鹿島線での運用予定はない。2007年3月18日のダイヤ改正以降、内房線・外房線の朝夕一部列車で2編成併結の10両編成となる運用を開始している。
[編集] 貨車
越中島貨物駅にある東京レールセンターよりレールを首都圏の各地へ輸送するために、多くの長物車が配置されている。
- チ1000形
- 7両が配置されている。レール輸送用長物車。
- チキ5200形
- 36両が配置されている。レール輸送用長物車。
- チキ5500形
- 43両が配置されている。レール輸送用長物車。
- チキ6000形
- 25両が配置されている。レール輸送用長物車。
- ホキ800形
- 16両が配置されている。バラスト輸送・散布用ホッパ車。
[編集] 過去に配置された車両
- 153系電車
- 山陽本線や東海道本線で余剰となった車両が転入し房総各線の急行列車で使用されたが、1982年11月15日ダイヤ改正による総武・房総急行廃止(特急格上げ)によって余剰になり、廃車された。
- 国鉄時代末期、合理化により急行列車のヘッドマークは廃止されつつあったが、総武・房総急行においては廃止時まで健在であり、有終の美を飾っている。
- 165・169系電車
- ジョイフルトレイン「なのはな」
- 一般車(湘南色)