ヨーロッパクサリヘビ
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?ヨーロッパクサリヘビ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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ヨーロッパクサリヘビ Vipera berus |
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Vipera berus (Linnaeus, 1758) |
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和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
ヨーロッパクサリヘビ | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
European adder |
ヨーロッパクサリヘビ(欧羅巴鎖蛇、Vipera berus) は、動物界脊索動物門爬虫綱有鱗目クサリヘビ科クサリヘビ属に分類されるヘビ。特定動物。有毒。
目次 |
[編集] 分布
イギリス、フランス、イタリア北部の辺りから、東ヨーロッパ、ロシア、スカンジナビア半島、中央アジア、モンゴルを経て、東はサハリン、北朝鮮、中国北部にまで達する。本種は最も北に生息するクサリヘビで、スカンジナビア半島では、北緯60度の北極圏付近にも見られる。なお日本には生息しない。
[編集] 形態
全長は60cmほどで、最大は104cm。背面に暗色の鎖状の斑紋が入る。
オスの体色は灰色で、メスの体色は褐色。
[編集] 毒
本種の毒は、アスプクサリヘビに比べるとそれほど強くはなく、現地ではそれほど恐れられていない。死者も極めてまれである。 その主成分は出血毒で、神経毒は少ない。そのため、咬まれると激痛と共に患部が腫れあがる。そのため、毒は強くないとは言えども、一刻も早い治療が必要である。
[編集] 生態
草原や森林に生息し、ステップ地域にも見られる。また、アルプス山脈など、標高の高い地域でも見られる。夜行性。
食性は動物食で、小型哺乳類や小型爬虫類等を食べる。
繁殖形態は卵胎生で、2-20頭の幼蛇を産む。