ゲーブ・キャプラー
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ゲーブ・キャプラー Gabe Kapler ミルウォーキー・ブルワーズ No.33 |
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レッドソックス時代のキャプラー(2004年) |
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基本情報 | |
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国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | カリフォルニア州ロサンゼルス |
生年月日 | 1975年7月31日(32歳) |
身長 体重 |
6' 2" =約188cm 190 lb =約86.2kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
守備位置 | 外野手 |
プロ入り | 1995年 57巡目 |
初出場 | 1998年9月20日(MLB) 2005年4月1日(NPB) |
経歴 | |
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ゲーブ・キャプラー(Gabriel Stefan "Gabe" Kapler、1975年8月31日 - )は、アメリカ合衆国の元日本プロ野球の外野手。現在はメジャーリーグのミルウォーキー・ブルワーズに所属している。カリフォルニア州ロサンゼルス・ハリウッド出身。読売ジャイアンツでの背番号は22。
目次 |
[編集] 経歴
1995年にデトロイト・タイガースにドラフト指名され入団。テキサス・レンジャーズ、コロラド・ロッキーズを経て、2003年シーズン途中にトレードでボストン・レッドソックスに移籍。2004年はレッドソックスで136試合に出場、打率2割7分2厘、6本塁打、33打点を記録。左投手要員と外野全てを守れる選手として広い守備範囲と強肩には定評があり、2004年のレッドソックスのワールドシリーズ制覇へとつながった快進撃に貢献した。
- 来日時
2004年シーズンオフに守備力を期待し、読売ジャイアンツ(巨人)はセンターラインの補強として契約した。キャンプでは外野の深い位置から目の覚めるような送球を見せ、ファンを期待させたが、来日する数年前から、足の故障もあって右翼手・または左翼手として多く出場していたこともあってか、ホームへのダイレクト返球向きの大きな送球モーションをつかれ、走られることが多かった(2005年4月24日、センター前のシングルヒットで1塁ランナーの中日・荒木雅博が生還[1]など)。開幕から17打席ノーヒットを含め111打数で打率.153と打撃面も低迷したものの、我慢強く使われたのは守備面を期待していたからであり、キャプラー解雇後中堅に戻ったタフィー・ローズの守備が緩慢とされ首脳陣に「表立って」批判されたため、「守備だけならキャプラーは良かった」と記憶している野球ファンも多い。しかし大きなモーションを改めたところ送球が手投げ同然になってしまい最後は左翼手で起用されるなど、最後まで日本野球に適応することはできず、7月8日、持病の腰痛を再発させた事を理由に2005年7月8日に契約解除を球団に申し出ると、球団も了承した。
- MLB復帰後
帰国後の7月15日に古巣レッドソックスとメジャー契約を結んだが、15日間の故障者リスト入りし、3Aでプレー。同じ元巨人のロベルト・ペタジーニとともに本塁打を放ち、対左投手要員という元のサヤに収まっていたが、アキレス腱断裂のため出場試合機会が減少。2005年オフにレッドソックスから戦力外通告を受けた。レッドソックスでの成績は36試合出場で打率.282、1本塁打、9打点だった。レッドソックスとの再契約の際にも生活スタイルの違いを食生活の中であげ「日本ではハンバーガーを注文した際、トマトを抜いてもらうといったように、注文を変えることはあまり受け入れられない」」「ブルックリンで朝食を取ることをどれだけ願ったか分からない」(ボストン・ヘラルド紙より)。2006年からは再びレッドソックスでプレーしたが、72試合出場で打率.254、2本塁打、12打点と満足な成績を残せず、この年のオフに一旦引退し、2007年はレッドソックス傘下のマイナーで監督を務めた。
日本へ行ったことについては深く後悔しているようで、「金が理由で日本に行ったのは間違いだった。もう2度とああいうことはしたくないね。今後は自分や家族、世の中の人たちの助けになったり、もっと価値のあることをしたい」と語った。
2007年9月20日にレッドソックスは現役復帰の意向を示したと発表し、その後ミルウォーキー・ブルワーズと1年契約を結んだ。
[編集] 年度別打撃成績
年度 | 球団 | 背 番 号 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
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1998年 | DET | 51 | 7 | 26 | 25 | 3 | 5 | 0 | 1 | 0 | 7 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 4 | 0 | .200 | .231 | .280 |
1999年 | 23 | 130 | 468 | 416 | 60 | 102 | 22 | 4 | 18 | 186 | 49 | 11 | 5 | 4 | 4 | 42 | 2 | 74 | 7 | .245 | .315 | .447 | |
2000年 | TEX | 18 | 116 | 491 | 444 | 59 | 134 | 32 | 1 | 14 | 210 | 66 | 8 | 4 | 2 | 3 | 42 | 0 | 57 | 12 | .302 | .360 | .473 |
2001年 | 19 | 134 | 556 | 483 | 77 | 129 | 29 | 1 | 17 | 211 | 72 | 23 | 6 | 2 | 7 | 61 | 3 | 70 | 10 | .267 | .348 | .437 | |
2002年 | 18 | 72 | 214 | 196 | 25 | 51 | 12 | 1 | 0 | 65 | 17 | 5 | 2 | 7 | 3 | 8 | 0 | 30 | 3 | .260 | .285 | .332 | |
COL | 19 | 40 | 128 | 119 | 12 | 37 | 4 | 3 | 2 | 53 | 17 | 6 | 2 | 0 | 0 | 8 | 1 | 23 | 2 | .311 | .359 | .445 | |
2003年 | 39 | 75 | 67 | 10 | 15 | 2 | 0 | 0 | 17 | 4 | 2 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0 | 18 | 3 | .224 | .307 | .254 | ||
BOS | 29 | 68 | 172 | 158 | 29 | 46 | 11 | 1 | 4 | 71 | 23 | 4 | 2 | 0 | 0 | 14 | 0 | 23 | 5 | .271 | .349 | .449 | |
2004年 | 19 | 136 | 310 | 290 | 51 | 79 | 14 | 1 | 6 | 113 | 33 | 5 | 4 | 1 | 2 | 15 | 2 | 49 | 2 | .272 | .311 | .390 | |
2005年 | 読売 | 22 | 38 | 120 | 111 | 11 | 17 | 1 | 1 | 3 | 29 | 6 | 2 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0 | 19 | 4 | .153 | .217 | .261 |
BOS | 44 | 36 | 104 | 97 | 15 | 24 | 7 | 0 | 1 | 34 | 9 | 1 | 0 | 1 | 1 | 3 | 2 | 15 | 1 | .247 | .282 | .351 | |
2006年 | 72 | 147 | 130 | 21 | 33 | 7 | 0 | 2 | 46 | 12 | 1 | 1 | 0 | 0 | 14 | 3 | 15 | 3 | .254 | .340 | .354 | ||
NPB通算 | 38 | 120 | 111 | 11 | 17 | 1 | 1 | 3 | 29 | 6 | 2 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0 | 19 | 4 | .153 | .217 | .261 | ||
MLB通算 | 850 | 2691 | 2425 | 362 | 655 | 140 | 13 | 64 | 1013 | 302 | 68 | 26 | 17 | 20 | 216 | 13 | 378 | 51 | .270 | .331 | .418 | ||
日米通算 | 888 | 2811 | 2536 | 373 | 672 | 141 | 14 | 67 | 1042 | 308 | 70 | 26 | 17 | 20 | 225 | 13 | 397 | 55 | .265 | .326 | .411 |
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
[編集] 外部リンク
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube
- THE Gabe Kapler Foundition
- 2005/4/25/15:41大阪日刊スポーツ[2]
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投手 | 31 デイブ・ブッシュ / 39 クリス・カプアーノ / 40 ランディ・チョート / 45 マーク・ディフェリス / 48 ティム・ディラード / 38 エリック・ガニエ / 49 ヨバニ・ガヤルド / -- リッチー・ガードナー / 47 ザック・ジャクソン / 73 セス・マクラング / 58 ギレルモ・モタ / 43 マニー・パーラ / 62 ルイス・ペーニャ / 54 デビッド・リスキー / 15 ベン・シーツ / 51 ブライアン・シャウス / 57 ミッチ・シュテッター / 37 ジェフ・スーパン / 16 サロモン・トーレス / 12 カルロス・ビリャヌエバ |
捕手 | 18 ジェイソン・ケンドール / 64 ルー・パルミサーノ / 11 マイク・リベラ / 10 ビニー・ロティーノ |
内野手 | 14 ラッセル・ブラニアン / 30 クレイグ・カウンセル / 27 ジョー・ディロン / -- アルシデス・エスコバー / 28 プリンス・フィルダー / 2 ビル・ホール / 7 J.J.ハーディ / 61 ヘルナン・イリバレン / 65 ブラッド・ネルソン / 23 リッキー・ウィークス |
外野手 | 8 ライアン・ブラウン / 25 マイク・キャメロン / 14 ゲーブ・グロス / 22 トニー・グウィン・ジュニア / 1 コーリー・ハート / 33 ゲーブ・キャプラー |
監督・コーチ | 3 ネッド・ヨスト(監督) / 35 ビル・カストロ(ブルペンコーチ) / 56 ジョー・クロフォード(コーチ補佐) / 55 マーカス・ハネル(ブルペン捕手) / 36 マイク・マダックス(投手コーチ) / 6 エド・シーダー(一塁コーチ) / 9 テッド・シモンズ(ベンチコーチ) / 32 ジム・スカーレン(打撃コーチ) / 29 デール・スワイム(三塁コーチ) |
公式サイト(英語)より 40人ロースター 監督・コーチ一覧 2008年6月19日更新 |
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3 ポーキー・リース / 7 トロット・ニクソン / 11 ビル・ミラー / 12 マーク・ベルホーン / 13 ダグ・ミントケイビッチ / 15 ケビン・ミラー / 18 ジョニー・デイモン / 19 ゲーブ・キャプラー / 24 マニー・ラミレス / 28 ダグ・ミラベリ / 29 キース・フォーク / 31 デイブ・ロバーツ / 32 デレク・ロウ / 33 ジェイソン・バリテック / 34 デビッド・オルティーズ / 38 カート・シリング / 43 アラン・エンブリー / 44 オーランド・カブレラ / 45 ペドロ・マルティネス / 49 ティム・ウェイクフィールド / 50 マイク・ティムリン / 61 ブロンソン・アローヨ 監督 テリー・フランコーナ |