ダグ・ミントケイビッチ

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基本情報
ダグ・ミントケイビッチ Doug Mientkiewicz ピッツバーグ・パイレーツ No.16

国籍	アメリカ合衆国
出身地	オハイオ州トレド
生年月日	1974年 6月19日（34歳）
身長体重	6' 2" ＝約188cm 205 lb ＝約93kg
選手情報
投球・打席	右投左打
守備位置	一塁手
プロ入り	1995年 MLBドラフト5巡目（全体128位）でミネソタ・ツインズから指名
初出場	1998年9月18日タイガース戦
年俸	750,000ドル（2008年）^[1]
経歴
ミネソタ・ツインズ（1998年 - 2004年）ボストン・レッドソックス（2004年）ニューヨーク・メッツ（2005年）カンザスシティ・ロイヤルズ（2006年）ニューヨーク・ヤンキース（2007年）ピッツバーグ・パイレーツ（2008年 - ）
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オリンピック
野球
金	2000	野球

ダグ・ミントケイビッチ（Doug Mientkiewicz, 1974年 6月19日 - ）は、アメリカ合衆国オハイオ州トレド出身の野球選手。フルネームはダグラス・アンドリュー・ミントケイビッチ（Douglas Andrew Mientkiewicz ）。一塁手、右投左打。MLB ピッツバーグ・パイレーツに所属している。

[編集] 経歴

[編集] プロ入りまで

8歳 - 9歳頃まではアイスホッケーばかりしていたが、オハイオ州からフロリダ州へ引っ越した後は本人曰く「アイスホッケーをする場所がなかった」ので野球に打ち込む^[2]。同州マイアミのWestminster Christian High School ではアレックス・ロドリゲスとチームメイトになる。2人は親友となり^[3]、ロドリゲスがミントケイビッチの家に来て庭で一緒に練習したこともあったという^[2]。フロリダ州立大学に進学後、1995年にドラフト5巡目（全体128位）でミネソタ・ツインズから指名され入団する。

[編集] ミネソタ・ツインズ

1998年に、マイナーリーグAA級ニューブリテンで打率.323・45二塁打・96得点の3部門でリーグ1位、162安打・96四球・出塁率.432の3部門でリーグ2位の成績を残し、イースタン・リーグのオールスターに選出される活躍を見せる^[4]。その後メジャーに昇格し、9月18日にタイガース戦でデビューを果たした。

1999年はメジャーで118試合に出場。打率.229・2本塁打・32打点と打撃成績は低迷したが、守備では一塁手としてリーグ1位の守備率.997を記録し、4月6日から8月18日にかけては87試合連続無失策も記録した^[5]。しかしメジャー定着はならず、2000年はAAA級ソルトレイクで開幕を迎えることとなる。

メジャー復帰を目指してソルトレイクで打撃フォームを調整するなど試行錯誤しているときに、ミントケイビッチはシドニー五輪への出場を打診される。これを受諾したミントケイビッチは9月、アメリカ合衆国代表として五輪に出場。.414と高打率を残しただけでなく、準決勝の韓国戦など2試合で決勝打となる本塁打を放つ勝負強さも見せ、金メダルを獲得した。本人は当時のことを「お金や契約といったことにこだわらず、自分の成績がどうこうとか考えず、とにかくゲームにだけ集中していればよかったので、とてもリラックスしてプレーすることができた」と振り返っている^[2]。アメリカ合衆国へ帰国後、メジャーへ再昇格を果たして3試合に出場し、シーズンを終えた。

2001年は開幕メジャー入りし、5月14日の時点で両リーグを通じて最高の打率.410を記録するなど打撃好調。最終的に自己最高となる打率.306・15本塁打・74打点・166安打を記録した^[6]。また守備でも守備率.997を記録し、ゴールドグラブ賞を初めて受賞した。2002年は打率.261・10本塁打・64打点と前年より成績を落とす。2003年は2年ぶりに打率が.300を上回り、出塁率.393（リーグ9位タイ）・38二塁打（チーム最多）を記録した^[7]。

[編集] ボストン・レッドソックスへの移籍とそれ以降

2004年7月31日、4球団・8選手が動く大型トレードが合意。これによりミントケイビッチはツインズからボストン・レッドソックスへ移籍した。このトレードでレッドソックスは守備力の強化を目指しており^[8]、エクスポズから遊撃手のオーランド・カブレラ、そしてツインズから一塁手のミントケイビッチと、2人のゴールドグラブ賞受賞経験者を補強した。ミントケイビッチは移籍後49試合に出場して失策はわずかに1と期待に応え、またポストシーズンでは11試合で打率.444と打撃でも好成績を記録。レッドソックスの86年ぶりのワールドシリーズ制覇に貢献した。

シーズン終了後の2005年1月にニューヨーク・メッツへトレード移籍。しかしメッツでは右のハムストリングを傷めて6月26日から7月16日まで故障者リスト入りし、さらに復帰後には腰を傷めて8月9日から9月2日まで再び故障者リスト入りと、故障欠場が続いた^[9]。同年12月にカンザスシティ・ロイヤルズにFA移籍。2006年は、シーズン途中まで打率.283と2003年以来の高打率を記録していたが、腰痛により7月31日に故障者リスト入り。そのまま復帰することなく8月29日に手術を受けてシーズンを終えた^[10]。

2007年1月にニューヨーク・ヤンキースへFA移籍したが、この年の出場試合数は2001年以降自身最少の72試合にとどまった。シーズン終了後にピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約、その後開幕メジャー入りを果たした。

[編集] 特徴

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守備が得意な一塁手で、2001年にはゴールドグラブ賞を受賞している^[3]。特に柔らかいグラブ裁き、広い守備範囲に定評がある^[要出典]。打撃面では、パワーはないが2003年に打率.300を記録したように、広角に打ち分けるシェアな打撃が魅力^[要出典]。

学生時代は捕手だったが、右肩の故障のために一塁手にコンバートされた^[要出典]。一塁手以外に、三塁手・二塁手・右翼手としてのプレイ経験がある。

[編集] 年度別打撃成績

年度	球団	試合	打数	得点	安打	二塁打	三塁打	本塁打	塁打	打点	盗塁	盗塁死	犠打	犠飛	四球	敬遠	死球	三振	併殺打	打率	長打率	出塁率	OPS
1998	MIN	8	25	1	5	1	0	0	6	2	1	1	0	0	4	0	0	3	0	.200	.240	.310	.550
1999	MIN	118	327	34	75	21	3	2	108	32	1	1	3	2	43	3	4	51	13	.229	.330	.324	.654
2000	MIN	3	14	0	6	0	0	0	6	4	0	0	0	1	0	0	0	0	1	.429	.429	.400	.829
2001	MIN	151	543	77	166	39	1	15	252	74	2	6	0	7	67	6	9	92	10	.306	.464	.387	.851
2002	MIN	143	467	60	122	29	1	10	183	64	1	2	0	7	74	8	6	69	7	.261	.392	.365	.757
2003	MIN	142	487	67	146	38	1	11	219	65	4	1	2	6	74	4	5	55	9	.300	.450	.393	.843
2004	MIN/BOS	127	391	47	93	24	1	6	137	35	2	3	2	2	48	2	4	56	12	.238	.350	.326	.676
2005	NYM	87	275	36	66	13	0	11	112	29	0	1	2	2	32	7	2	39	12	.240	.407	.322	.729
2006	KC	91	314	37	89	24	2	4	129	43	3	0	1	5	35	1	5	50	6	.283	.411	.359	.770
2007	NYY	72	166	26	46	12	0	5	73	24	0	0	6	1	16	0	3	23	3	.277	.440	.349	.789
通算	10年	942	3009	385	814	201	9	64	1225	372	14	15	16	33	393	31	38	438	73	.271	.407	.358	.765

※数字は2007年までのもの。

[編集] 獲得タイトル・表彰

ゴールドグラブ賞　1回：2001年

[編集] 脚注

^ "Pittsburgh Pirates Salaries - 2008," ESPN.com.　2008年5月16日閲覧。
^ ^a ^b ^c 鉄矢多美子「ミネアポリス発直撃インタビュー　ダグ・ミントケイビッチ［ツインズ］」『月刊メジャー・リーグ』2001年9月号、ベースボール・マガジン社、2001年、雑誌08625-9、68-69頁。
^ ^a ^b 村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2007』、廣済堂出版、2007年、ISBN 978-4-331-51213-5、48項。
^ "1998 Career Highlights," The Official Site of The Pittsburgh Pirates.　2008年5月16日閲覧。
^ "1999 Career Highlights," The Official Site of The Pittsburgh Pirates.　2008年5月16日閲覧。
^ "2001 Career Highlights," The Official Site of The Pittsburgh Pirates.　2008年5月16日閲覧。
^ "2003 Career Highlights," The Official Site of The Pittsburgh Pirates.　2008年5月16日閲覧。
^ 江月康友「カウボーイたちの逆襲―レッドソックス」『月刊スラッガー』2004年11月号、日本スポーツ企画出版社、2004年、雑誌15509-11、42-43頁。
^ "2005 Career Highlights," The Official Site of The Pittsburgh Pirates.　2008年5月16日閲覧。
^ "2006 Career Highlights," The Official Site of The Pittsburgh Pirates.　2008年5月16日閲覧。

[編集] 外部リンク

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube

表・話・編・歴ピッツバーグ・パイレーツロースター
投手	56 オリーボ・アスタシオ / 46 ジミー・バースマイヤー / 53 ロナルド・ベリサリオ / 49 ブライアン・ブリングトン / 61 ショーン・バーネット / 55 マット・キャップス / 50 デーブ・デビッドソン / 57 ザック・デューク / 32 フィル・デュマトレイ / 24 トム・ゴーゼラニー / 34 ジョン・グラボウ / 64 ヨスラン・エレーラ / 28 ポール・マホルム / 43 ダマソ・マーテ / 79 ルイス・ムニョス / 52 フランケリス・オソリア / 56 マリーノ・サラス / 58 ロムロ・サンチェス / 45 イアン・スネル / 27 タイ・トーベンハイム / 47 ジョン・バン・ベンスコティン / 33 タイラー・イエーツ
捕手	37 ラウル・チャベス / 41 ライアン・ドゥーミット / 26 ロニー・ポーリーノ
内野手	19 ホセ・ボーティスタ / 10 ブライアン・ビクスラー / 5 クリス・ゴメス / 25 アダム・ラローシュ / 16 ダグ・ミントケイビッチ / 31 ルイス・リーバス / 12 フレディ・サンチェス / 2 ジャック・ウィルソン
外野手	38 ジェイソン・ベイ / 6 クリス・ダフィー / 13 ネイト・マクラウス / 18 ジェイソン・マイケルズ / 3 ナイジャー・モーガン / 22 ゼイビア・ネイディ / 51 スティーブ・ピアース / 15 ケビン・トンプソン
監督・コーチ	7 ジョン・ラッセル（監督） / 86 ヘベルト・アンドラーデ（ブルペン捕手） / 23 ジェフ・アンドリューズ（投手コーチ） / 29 トニー・ビーズリー（三塁コーチ） / 60 ルイス・ドゥランテ（ブルペンコーチ） / 17 ルー・フレイザー（一塁コーチ） / 59 ドン・ロング（打撃コーチ） / 14 ゲイリー・バルショー（ベンチコーチ）
公式サイト(英語)より　40人ロースター　監督・コーチ一覧　2008年 5月15日更新

表・話・編・歴

ボストン・レッドソックス 2004年のワールドシリーズロースター

3 ポーキー・リース / 7 トロット・ニクソン / 11 ビル・ミラー / 12 マーク・ベルホーン / 13 ダグ・ミントケイビッチ / 15 ケビン・ミラー / 18 ジョニー・デイモン / 19 ゲーブ・キャプラー / 24 マニー・ラミレス / 28 ダグ・ミラベリ / 29 キース・フォーク / 31 デイブ・ロバーツ / 32 デレク・ロウ / 33 ジェイソン・バリテック / 34 デビッド・オルティーズ / 38 カート・シリング / 43 アラン・エンブリー / 44 オーランド・カブレラ / 45 ペドロ・マルティネス / 49 ティム・ウェイクフィールド / 50 マイク・ティムリン / 61 ブロンソン・アローヨ
監督テリー・フランコーナ

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