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リッキー・ウィークス - Wikipedia

リッキー・ウィークス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

リッキー・ウィークス
Rickie Weeks
ミルウォーキー・ブルワーズ No.23

基本情報
国籍 アメリカ合衆国
出身地 アメリカ合衆国フロリダ州デイトナビーチ
生年月日 1982年9月13日(25歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9cm
195 lb =約88.5kg
選手情報
投球・打席 右投右打
守備位置 内野手二塁手
プロ入り 2003年 一順目(全体二位)
初出場 2003年9月15日
年俸 1,320,000ドル(2007年)[1]
経歴
Template  ウィキプロジェクト 野球選手

リッキー・ウィークスRickie Darnell Weeks , 1982年9月13日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州デイトナビーチ出身の野球選手内野手二塁手)、右投右打。現在はMLBミルウォーキー・ブルワーズに所属している。

目次

[編集] 経歴

ウィークスはアマチュアのときから5ツールプレーヤーとして高い評価を受けていた。サウザン大学ルイジアナ州)一年時の2001年サウスウェスタン・アスレチック・カンファレンスのオールスター(外野手)に選出され、同カンファレンスのフレッシュマン・オブ・ザ・イヤーに輝いた。

2002年は順調に成長を続け、全米大学代表チーム(指名打者)に選出された他、同カンファレンスのプレーヤー・オブ・ザ・イヤーとヒッター・オブ・ザ・イヤーをダブル受賞している。

大学三年目の2003年には、50試合打率.500 ・ 16本塁打 ・ 67打点出塁率.619 ・ OPS 1.606 ・ 27盗塁(成功率100パーセント)を記録し、ベスト・アスリート、ベスト5ツール・タレント、ベスト・ピュアヒッター、ベスト・パワーヒッター、ファステスト・ベースランナーの五部門に挙げられ[2]、前年に引き続き全米大学代表チーム(二塁手)に選出された他、同カンファレンスのプレーヤー・オブ・ザ・イヤーとベースボール・アメリカ誌が選ぶカレッジ・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー、更にはアマチュア野球で最も優れた選手に贈られるゴールデンスパイク賞と全米大学野球年間最優秀選手を称えるロータリー・スミス賞、並びにディック・ハウザー・トロフィーの五賞を受賞している。

同年6月3日ミルウォーキー・ブルワーズから1巡目(全体2位)でドラフト指名を受け、8月7日契約を結びプロ入り。契約金360万ドルは、現在も球団史上最高額である[3]。この年からルーキー級とA級でプレーを始め、21試合 ・ 打率.358 ・ 出塁率.476 ・ OPS 1.028の好成績をマーク。プロ入りからおよそ1ヶ月後の9月15日カージナルス戦において早くもメジャー・デビューを果たす。八回の表、ウェス・ヘルムズ三塁手打席代打として登場。デビュー戦は1打数安打(セカンドフライ)に倒れたが、9月20日アリゾナ・ダイヤモンドバックス戦においてレフト前に初安打を放った。

2004年は、ベースボール・アメリカ誌の有望株リストでは5位にランクされたが[4]、AA級で133試合 ・ 打率.259 ・ 出塁率.335 ・ OPS.742と平凡な成績に終わり、メジャー再昇格ならず。

プロ三年目の2005年は、AAA級で55試合 ・ 打率.320 ・ 12本塁打 ・ 48打点 ・ 出塁率.435 ・ OPS 1.090 ・ 10盗塁の好成績を残し、6月11日メジャー昇格。以後、レギュラー・ポジションを獲得。守備では21失策を犯し、打率も低かったものの13本塁打 ・ 15盗塁を記録したことなどが評価され、新人王投票では3ポイント獲得、6位にランクされた。また、オフのウィンターリーグでは、オールスターに選出されている。

レギュラー二年目の2006年は、7月24日の練習中に右手首を痛め、8月に手術。以降は全休してシーズンを終え、不安定な守備も相変わらずであったが、ダグ・メルビンGMは、「彼は日々進歩しており、正二塁手として必要な戦力である」と擁護する発言をしている[5]ワシントン・ナショナルズチャド・コルデロ投手とのトレード話も、同GMが断っている[6]

2007年も、6月に右手首痛で故障者リスト入りしているが、本塁打と盗塁はキャリアハイ。特にケガから復帰した9月は、9本塁打 ・ 10盗塁と絶好調。前年比打率は.044ダウンしたが、ボールの見極めが上達し[7]、出塁率はアップ。死球数はリーグ4位、盗塁成功率は92.6パーセントと、来季に向けて望みを繋いだ。また、野球普及のための啓発活動も行っており、同年オフには地元ミルウォーキーの子供らを、カンザスシティにあるニグロ・リーグ博物館に招待するツアーに参加している。これは、今やMLB全選手の10パーセントを切ると言うアフリカ系アメリカ人の競技者人口を増やすための企画で、おおむね子供らのウケも良く、確かな手応えを感じたと言う[6]

2008年3月2日、一年間の契約延長が成立。

[編集] 選手としての特徴

空を切り裂くスイングはゲイリー・シェフィールドを彷彿とさせ、加えてスピードと盗塁技術、選球眼と粘り強さを兼ね備えるアスリート。四球死球が多く、出塁率は高水準[8]ジョー・モーガンに比肩する俊才と目されているが、三振とケガが多いことと、守備が雑なことがネック。中堅手の方がより適正がある、と指摘する声もある[9][10][11][12][13]

2005年から2年連続で二塁手としての出場が100試合に満たないのに対して失策数が20を超えていた(2005年は95試合21失策、2006年は92試合22失策)が、2007年は115試合で13失策まで減らし、その反面併殺数は大幅に増やすなど、改善の兆しがうかがえる[13][14]

マイナー4年間の通算成績は、打率.289 ・ 出塁率.404 ・ OPS.897。

[編集] 年度別打撃成績

年度 球団



























O
P
S
2003 MIL 7 12 1 2 1 0 0 3 0 0 0 0 0 1 0 1 6 0 .167 .286 .250 .536
2005 MIL 96 360 56 86 13 2 13 142 42 15 2 2 1 40 2 11 96 11 .239 .333 .394 .727
2006 MIL 95 359 73 100 15 3 8 145 34 19 5 2 3 30 1 19 92 6 .279 .363 .404 .767
2007 MIL 118 409 87 96 21 6 16 177 36 25 2 3 2 78 5 14 116 3 .235 .374 .433 .807
通算 4年 316 1140 217 284 50 11 37 467 112 59 9 7 6 149 8 45 310 20 .249 .357 .410 .767
  • 数字は2007年までのもの。太字はリーグ1位。
  • 2004年は未出場。

[編集] 参考資料

  1. ^ "Milwaukee Brewers 2007 Salaries," ESPN.com. 2007年11月1日閲覧。
  2. ^ "Player Information : Biography (英語)" MLB.com. 2008年3月30日閲覧.
  3. ^ "LARGEST BONUSES IN CLUB HISTORY (英語)" baseball america.com. November 26, 2007. 2008年3月10日閲覧.
  4. ^ "All-Time Top 100 Prospects (英語)" baseball america.com. February 28, 2007. 2008年3月10日閲覧.
  5. ^ 『月刊スラッガー 2006年12月号』 92頁。
  6. ^ a b 『月刊スラッガー 2008年3月号』 29頁 , 82頁。
  7. ^ "BB% GRAPHS (英語)" FAN GRAPHS. 2008年3月10日閲覧.
  8. ^ "OBP GRAPHS (英語)" FAN GRAPHS. 2008年3月10日閲覧.
  9. ^ "Top 10 Prospects: Milwaukee Brewers: Rickie Weeks, 2b (英語)" BaseballAmerica.com. December 2, 2003. 2008年3月30日閲覧.
  10. ^ "Scouting Report , Transactions / Injuries / Suspensions (英語)" sportsnet.ca. 2008年3月30日閲覧.
  11. ^ "PECOTA , Rickie Weeks (英語)" BaseballProspectus.com. 2008年3月30日閲覧.
  12. ^ 『月刊メジャー・リーグ 2008年3月号』 ベースボール・マガジン社、65頁。
  13. ^ a b 『ウェルカム・メジャーリーグ 2008』 白夜書房〈白夜ムック 315〉、182 - 185頁。ISBN 978-4861913983
  14. ^ 『月刊スラッガー 2008年4月号』 76 - 77頁。

[編集] 外部リンク

他の言語


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