TRICERATOPS
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
TRICERATOPS(トライセラトップス)は、日本のスリーピース・ロックバンド。
目次 |
[編集] メンバー
- ほぼ全ての楽曲の作詞作曲を行っている。鼻にかかった甘い声が特徴。その独特のボーカリゼーションからデビュー当時は「日本のビリー・コーガン」と称されていた。また、初期にはデビュー同期のGRAPEVINEの田中和将と声質が似てるという声が多かった。ソングライターとして非凡な才能を見せ、デビュー当時の若さでの楽曲の完成度の高さで評論家を唸らせた。歌詞においても定評があり、独特な言い回しと、日常のありふれた題材やアイテムをモチーフに切実にラブソングを連ねる姿勢はファンから絶賛されている。また、ギターコレクターであり、かなりの数のギターを所有している。レスポールの使い手で有名。公式サイトでその一部を本人の解説付きで公開している。
- 父はイラストレーターの和田誠、母は料理研究家でシャンソン歌手の平野レミ。ちなみに、両親とB-DASHのGONGONの両親は、彼らが生まれる前からの友人であったと、共演したイベント「Dinosaur Rock'n'roll」(2007年7月5日)で語っている。
- 母親譲りのマシンガントークと、オーバーアクションで、失笑を買ったり、MCでカミカミになることもしばしば。
- かつてMr.Childrenの桜井和寿、フジファブリックの志村正彦、奥田民生、寺岡呼人らと弾き語りのユニットを組んでいた。
- 大のマイケル・ジャクソン好き。少年時代から原宿・竹下通りの当時あったマイケルショップに足繁く通っていた。NONA REEVESの西寺郷太とは「マイケル友達」である。他にもスガシカオ、ゆず、モデルのSHIHOなどと親交が深い。
- 趣味はマウンテン・バイクの改造、インターネット・オークション。
- 歌詞の内容どおり、買い物好きで、オフには買い物をしている姿がファンによく目撃されている。デビュー当初はMEN'S NON-NOなどのファッション誌にも度々登場した。デビュー当初は古着スタイル、近年は冬は必ずと言っていいほどモンクレーのダウン・ジャケットを着ている。
- スニーカーはadidas派。
- 初恋の相手はヤマザキさん(PATI-PATIより)。
- クールな風貌とは裏腹にメンバー内でいちばんギャグを言い、ライブMCでもよく笑いをとっている。
- 松本人志や横浜Fマリノスの松田直樹に似ているとよく言われる。
- 基本的に夜型の人間で、ブログのアップは基本的に真夜中である。
- TRICERATOPS結成前は「バーニッシュストーン・レコーディングスタジオ」のスタジオミュージシャンであった。当時CHAGE and ASKAのプロデューサーであった山里剛のアシスタントに付き、CHAGE and ASKAのアルバムなどの製作に参加したことがある。
- メンバー唯一の既婚者であり、一児の父である。また、幼稚園時代から、彼女歴が途絶えたことがない。
- その経験に裏打ちされたドラミングに定評があり、山下達郎や吉井和哉などから賞賛の声が上がっている。
- 初めて観た映画は『エマニエル夫人』。
- 建築塗装技士2級。スタジオミュージシャン時代、音楽の道を諦め、実家に帰り、ペンキ屋の道に進もうと考えていた矢先、知人の紹介で和田と林に出会い、TRICERATOPSに加入した。
- ヘビースモーカーである。
[編集] バンド名の由来
メンバーの数が3人で、恐竜のトリケラトプスのもつツノの数と一緒であることにより付けられた。
また、「トライセラトップス」と英語読みのカナ表記をされることから、音楽業界でトップに立つという意味も込められていると考えられる。
[編集] 音楽性
アメリカンロックやブラックミュージックに多く見られるリフレインを多用しながらも、通常それらの音楽をルーツに持つロックバンドでは見られないような、ジャズ的なコード進行や、意表を突くようなコード進行(具体的には、サビの部分で maj 7、m7、7 sus 4 等を多用)、耳に残る印象的なメロディを一つの1つ楽曲の中で同居させるのが大きな特徴として見られる。
また、4つ打ち(バスドラムが4/4拍子の拍毎にアタックされるリズム)のディスコ的リズムを用いた楽曲が多いのも特徴。代表曲「Raspberry」「FEVER」「GROOVE WALK」「ROCK MUSIC」などでもそのリズムが用いられている。
2004年にリリースされた6枚目のオリジナルアルバム「LICKS&ROCKS」の頃から、度々メンバーが「踊れるロック」というフレーズを口にするようになった。これはそれ以前からあった「今の時代、ロックは主流の音楽ではないことは分かっている。踊るといえばクラブミュージックやヒップホップになってしまうだろう。だがそれでも、ロックは元々踊れる音楽であり、今の時代にこそ自分たちのロックで多くの人たちに踊って欲しいんだ。」というメンバーの信念に起因したものである。
余談だが、メンバーのそれらの思いについてはライブ中にもMCで熱く語られ(語るのは主に、というかすべて和田)、10分以上の演説になってしまうことも少なくない。
[編集] ディスコグラフィー
[編集] シングル
- Raspberry(1997年7月21日)
- Raspberry/Star Jet/Milk(限定盤のみ)
- 当時、佐野元春から「『Raspberry』は名曲だ!」と賞賛されたデビュー曲。しかし、メンバーはC/Wの「Star Jet」や1stアルバム収録の「プレゼント」といった曲をA面候補として推していた。
- 彼女のシニヨン(1997年10月22日)タワー・カウントダウンオープニングテーマ。
- 彼女のシニヨン/買い物へ行こう
- ライブ終盤に演奏される事が多い、セックス・ピストルズの「Bodies」をモチーフに作られたR&Rナンバー。C/Wの「買い物へ行こう」はWEEZER好きの林を意識して、パワー・ポップ的要素を取り入れたと和田は話している。
- ロケットに乗って(1998年1月21日)CDTVオープニングテーマ。
- ロケットに乗って/僕が欲しいもの
- デビュー前からのライブでの定番曲で、ファンからの人気度も高い。現在のライブでの演奏と比べると、CD音源のテンポが遅く聴こえる。
- マスカラ&マスカラス(1998年7月15日)
- マスカラ&マスカラス/KISS ME BABY
- ゴシックリング(1998年10月7日)
- ゴシックリング/キャラメルティー
- FEVER(1998年11月21日)
- FEVER/SMOKE
- タイトル曲は初期の代表曲。
- Guatemala(1999年2月24日)
- Guatemala/STAR JET/MILK
- タイトル曲はメンバー全員のお気に入り。メンバーはシングルでのリリースを望んだが、キャッチーさやCMでのインパクトを考慮し、「FEVER」が先行シングルに選ばれた経緯がある。しかし、アルバムツアー後、満を持してリカット。アナログ盤(限定)もリリースされた。
- GOING TO THE MOON(1999年5月19日)ポカリスエットCMソング。
- GOING TO THE MOON/OVER THE WALL
- 彼らを一躍スターダムに押し上げた一曲。
- if(1999年9月8日)
- if/TOP OF THE WORLD
- タイトル曲はそれまでの彼らのイメージにはなかったソウルバラード。
- SECOND COMING(1999年10月20日)
- SECOND COMING/BEAUTIFUL HOLIDAY
- UNIVERSE(1999年12月8日)
- UNIVERSE/GOOD TIMES
- GROOVE WALK(2000年6月21日)
- GROOVE WALK/LET ME OUT/SUN AND STARS
- Fall Again(2000年10月25日)フジテレビドラマ編集王の主題歌。
- Fall Again/Silly Scandals
- (with LISA)Believe the Light(2001年)
- Believe The Light/I Can't Tell You Anymore
- ロックのトライセラとソロとしてはR&Bが中心のLISAでどういうサウンドとなるのか注目されたが、タイトル曲はファンクである。
- 2020(2002年5月1日)
- 2020/Phenomenal Eyes /Life Goes On!(限定盤のみ)
- Fly Away(2002年7月31日)
- Fly Away/Standing In The Shadow/Anywhere
- TATTOO(2003年11月19日)CCCD※
- TATTOO/BE
- ROCK MUSIC/赤いゴーカート(2004年1月28日)
- ROCK MUSIC/赤いゴーカート
- Jewel(2004年10月20日)
- Jewel/Custard Cream
- THE CAPTAIN(2005年1月26日)
- THE CAPTAIN/エベレスト
- トランスフォーマー(2006年3月22日)
- トランスフォーマー/WARP/ロケットに乗って(Live)2005.11.12@福岡IMS
- 33(2006年6月21日)
- 33/ハンマー/SOMEONE IN THE DARK(Live/マイケル・ジャクソンのカバー)
- 僕らの一歩(2006年9月21日)AOKIのCM曲。
- 僕らの一歩/ブレーカー/2020(Live)
- ※『TATTOO』のみCCCDなのは、リリース後ファンからCCCDの問題点について指摘された和田が自らのCCCDの特性に対する認識不足を認め、ブログでファンに謝罪し、以降CCCDでのリリースをしないことを約束した為。
[編集] アルバム
- TRICERATOPS(1997年5月25日)
- Snow white/Special.K/Raspberry/Future shock/Dr.Frankenstein
- TRICERATOPS(1998年3月21日)
- Two Chairs/彼女のシニヨン/オレンジライター/ロケットに乗って/復刻ジーンズ/Rasberry/Star Jet/プレゼント/アイ・ラブ・エスカレーター/My Skywalker's T-Shirt/
- THE GREAT SKELETON'S MUSIC GUIDE BOOK(1998年12月2日)
- PARTY/MIRROR/GUATEMALA/FEVER/GREEN/GOOD TIMES/GOTHIC RING/MASCARA & MASCARAS/CARAMEL TEA/LIP CREAM/SHORT HAIR
- A FILM ABOUT THE BLUES(1999年11月10日)
- GOING TO THE MOON/VERTIGO/PRETTY WINGS/ANOTHER TRAVEL/SECOND COMING/if/CHILDHOOD/DANCE/YOU'RE MY GASOLINE/FUNKY TALK/UNIVERSE
- KING OF THE JUNGLE(2001年2月21日)
- King Of The Jungle/Silly Scandals/摩天楼/エメラルド/Hotter Than Fire/Fall Again/Rain/Listen/Touch Me/万華鏡へ/Groove Walk/New World
- DAWN WORLD(2002年10月9日)
- Fly Away/2020/Couple Days/New Lover/Heaven/Change Your Life/Broken/スカルの柄/Be My Baby/Waiting For You/Driver/Old Lighter/Finally/Diamond Girl
- TRICERATOPS GREATEST 1997-2001(2003年1月22日)ベストアルバム
- Raspberry/彼女のシニヨン/ロケットに乗って/My Skywalker's T-Shirt/Mascara & Mascaras/Gothic Ring/Fever/Lip Cream/Short Hair/Going To The Moon/if/Pretty Wings/Groove Walk/Silly Scandals/Fall Again/Believe The Light/Ramble
- LICKS&ROCKS(2004年2月18日)
- MECHANICAL FRIEND/1000 LOVE/TATTOO/世界は燃えている/何気ないSUNDAY/ROCK MUSIC/赤いゴーカート/JOHNNY DEPP/CAROUSEL/夜のSTRANGER
- THE 7TH VOYAGE OF TRICERATOPS(2005年3月2日)
- Favorite St./Parachuter/Ace/エベレスト/THE CAPTAIN/Now I'm Here/It/Big Bag Blues/Jewel/ラストバラード/Any Day
- LEVEL 32(2006年11月1日)
- トランスフォーマー/Scar/Warp/Walk In The Park/Vine/ホログラム/ベル/僕らの一歩/ハンマー/33/アンブレラ/ブレーカー
- DON'T STOP THE NOISE!The Best Singles & B-Sides 1997-2007(2007年7月25日)全曲リマスタリングの2枚組みベストアルバム
- 【DISC-1】Going To The Moon/Rock Music/Fever/2020/ロケットに乗って/Jewel/Gothic Ring/トランスフォーマー/Fly Away/Chewing Gum(新曲)/if/The Captain/Raspberry/Groove Walk/赤いゴーカート/僕らの一歩
- 【DISC-2】Milk/Custard Cream/僕が欲しいもの/Phenomenal Eyes/Smoke/Life Goes On!/Kiss Me Baby/Standing In The Shadow/エベレスト/Let Me Out/Over The Wall/Be/買い物へ行こう/Beautiful Holiday/I’ll See You In My Dreams
- SHAKE YOUR HIP!!(2008/2/20)TRICERATOPS初のライブ盤
- Warp/Believe The Light/Groove Walk/if/ハートのショップ/Jewel/水溜まりの向こう/Touch Me/Smoke/トランスフォーマー/Raspberry/Rock Music~Medley~/Fever/僕らの一歩
[編集] DVD
- LIVE! ”A FILM ABOUT THE BLUES”TOUR(2000年6月21日※VHSからの移植再発)
- マスカラ&マスカラス~TRICERATOPS SHORT FILMS~(2001年2月21日※同上)
- TRICERATOPS SHORT FILMS II(2001年2月21日※同上)
- TRICERATOPS SHORT FILMS III(2001年2月21日)
- TRICERATOPS GREATEST 1997-2001 LIVE HISTORY(2003年1月22日)
- LIVE WARP!!!(2006年1月25日)
- SHORT FILMS IV(2006年11月1日)
[編集] 参加・楽曲提供作品
- 野宮真貴「Lady Miss Warp」(2002年11月7日)
- 10.YOU ARE MY STAR(和田唱 作詞作曲)
- YOSUI TRIBUTE(2004年)
- 1.夢の中へ
- LONDON PUNK 1977 Tribute Album(2004年3月17日)
- 5.I'm so bored with the U.S.A
- FM802 HEAVY ROTATIONS J-HITS COMPLETE’99~’01(2004年12月8日)
- 2.GOING TO THE MOON
- 松たか子「僕らがいた」(2006年4月26日)
- 2.水溜まりの向こう(作詞・作曲・コーラス・メンバー全員による演奏)
- 松たか子「Cherish You」(2007年4月25日)
- 3.惑星(作詞・作曲・コーラス・アコースティックギター演奏(和田唱))
- Radiohead Tribute-Master’s Collection-(2006年11月22日)
- 10.No Surprises
- SPARKS GOGO「Good Fellas」(2007年9月5日)
- 1.ハートのショップ(作詞・作曲・ギター・バッキング・ボーカル(和田唱))
- ユニコーン・トリビュート(2007年10月24日)
- 3.ヒゲとボイン
[編集] 出演
[編集] コンサート
- Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ 2001 (和田唱のみ)
- Dream Power ジョン・レノン スーパー・ライヴ 2004
[編集] 外部リンク
- TRICERATOPS公式サイト
- TRICERATOPSビクターエンタテインメントによるサイト
- TRICERATOPSavex/tearbridgeによるサイト
- 和田唱日記和田唱の公式ブログ
- 真夜中のフランベ林幸治の公式ブログ(TSUTAYA online)
- 吉田佳史のブログよしふみ吉田佳史の公式ブログ
- 無修正版!トライセラトップス Season3ポッドキャスト