TLC戦
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TLC戦( - せん)は、プロレスにおける試合形式の一種である。ラダー・マッチに公認凶器として組み立て机、パイプ椅子を付加したものである。TLC戦の名称も、Tables(机)、Ladders(梯子)、Chairs(椅子)の3つの凶器の頭文字に由来する。
[編集] 概要
テーブルマッチを得意とするダッドリー・ボーイズ、ラダー上からの危険な技のハイフライムーブを得意とするハーディー・ボーイズ、イスを使ってのダブル攻撃を得意とするエッジ&クリスチャンのタッグ王座をめぐる抗争の試合形式として始められた。 この試合形式を考え出したのは、当時GMを務めていたハードコアの帝王ミック・フォーリーである。
試合に際して、リング内外に凶器が設置され、試合中に自由に使うことができるようになっている。特に、机と椅子は攻撃で利用した際に破壊されることが多く、あらかじめ多くの机や椅子が用意される。対戦相手を机の上に横たえて、机めかげてムーンサルトプレスやスワントーンダイブなどの飛び技を繰り出し、机まで破壊される光景が試合のハイライトの1つである。
2002年にWWEのTV番組、RAWで行われたTLC戦(参加者 : クリス・ジェリコ&クリスチャン、ジェフ・ハーディー&ロブ・ヴァン・ダム、ババレイ・ダッドリー&スパイク・ダッドリー、ケイン)は、1993年から始まったロウの10年間における最高の試合として、2003年のロウ10周年記念番組にて「最高の試合賞」に賞された。(この試合でケインはハリケーン(現グレゴリー・ヘルムズ)と組んで対戦予定だったが、直前にハリケーンはトリプルHとリック・フレアーに襲われて出場不能となり、ケインだけ相棒がいない状態で戦った)
2006年には、エッジと、リック・フレアーがこの形式で初めてWWE王座戦を行った。
また、TNAでジェフ・ハーディーとアビスが、この3つの公認凶器にチェーンを加えたフル・メタル・メイヘム(Full Metal Mayhem)という形式の試合を行った。(が、実際チェーンは全く使われず)
[編集] 歴代試合結果
- ○エッジ&クリスチャン vs ハーディー・ボーイズ(マット・ハーディー&ジェフ・ハーディー) vs ダッドリー・ボーイズ(ババ・レイ・ダッドリー&ディーボン・ダッドリー)
- (エッジ&クリスチャンがWWFタッグ王座を防衛)
- ●ダッドリー・ボーイズ(ババ・レイ・ダッドリー&ディーボン・ダッドリー) vs エッジ&クリスチャン○ vs ハーディー・ボーイズ(マット・ハーディー&ジェフ・ハーディー)
- (エッジ&クリスチャンはダッドリー・ボーイズからWWFタッグ王座を奪取)
- ○クリス・ベノワ&クリス・ジェリコ vs エッジ&クリスチャン vs ハーディー・ボーイズ(マット・ハーディー&ジェフ・ハーディー) vs ダッドリー・ボーイズ(ババ・レイ・ダッドリー&ディーボン・ダッドリー)
- (クリス・ベノワ&クリス・ジェリコWWFタッグ王座を防衛)
- ○ケイン vs クリス・ジェリコ&クリスチャン vs ババ・レイ・ダッドリー&スパイク・ダッドリー vs ロブ・ヴァン・ダム&ジェフ・ハーディー
- (ケイン&ザ・ハリケーンがWWFタッグ王座を防衛)