TAXi2
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本来の表記は「TAXi②」です。この記事に付けられた題名は記事名の制約から不正確なものとなっています。 |
TAXi2 TAXI 2 |
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監督 | ジェラール・クラヴジック |
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製作総指揮 | ベルナール・グルネ |
製作 | リュック・ベッソン ロラン・ペタン ミシェル・ペタン |
脚本 | リュック・ベッソン |
出演者 | サミー・ナセリ フレデリック・ディファンタール マリオン・コティヤール エマ・シェーベルイ ベルナール・ファルシー |
音楽 | アル・ケミア |
撮影 | ジェラール・ステラン |
編集 | ティエリー・オス |
公開 | 2000年3月29日 2000年8月12日 |
上映時間 | 88分 |
製作国 | フランス |
言語 | フランス語 |
前作 | TAXi |
次作 | TAXi3 |
allcinema | |
Variety Japan | |
IMDb | |
TAXi2(タクシー・ツー)はカーアクション・コメディーが中心のフランス映画TAXiシリーズの第二作である。リュック・ベッソンが製作・脚本を、ジェラール・クラヴジックが監督を担当し、2000年に公開された。
目次 |
[編集] あらすじ
サミットのため訪仏した日本の防衛庁長官がマルセイユ警察のマフィア対策を視察しに訪れた。しかし滞在中、長官とエミリアンの恋人のペトラが、カタノ率いる三菱ランサーエボリューションVI(ランエボVI)に乗った日本のヤクザにまんまと誘拐されてしまう。首謀者である北日本の大親分ユキ・ツモトは、日本とフランスで調印される予定の条約に反対し、調印式妨害と日仏の国交断絶を画策。催眠術のプロを2人送り込み、長官をマインドコントロールし、大統領ジャック・シラクを含むフランス政府要人を殺害させようとしていた。エミリアンは、友人のスピード狂なタクシードライバー・ダニエル、長官のSPとして派遣された諜報部員ユリと共に、ダニエルの彼女リリーの父親でもあるフランス陸軍幹部のベルティノー将軍の協力を得て、拉致された二人の救出にパリへと向かう。
マルセイユからパリまで、今回もダニエルのドライビング・テクニックが炸裂する!
[編集] 出演
カッコ内は日本語吹き替え版の声優
- 基本メンバー
- 防衛庁
- 平田晴彦・・・防衛庁長官
- ヤナギサワ・・・長官の通訳
- ランエボ軍団
- コウ・スズキ・・・カタノ
- ヨシ・オイダ・・・ユキ・ツモト
[編集] 逸話
[編集] 改造プジョー406の前作からの変更点
- 車自体が前期モデルから後期モデルへと変わっている(車両ナンバーは2001ZY13)。
- 最高時速300km/hオーバー(そのために高速道路走行シーンでスピード違反取締り中の白バイが風圧で吹っ飛ばされている。ちなみにこのシーンでのスピードは306km/h)
- 高速走行で目的地に到着した際、自動的にエチケット袋が飛び出る。
- ボタン一つで車両の両側から主翼が飛び出し、車内のコントロールレバーを操作して、ジャンプする。パラシュートも搭載。
[編集] ヤクザが乗る黒のランエボVI
- 劇用車は左ハンドル(劇中車は、欧州仕様車「カリスマGT」を使用していたが、日本名が「ランサー」なので)。
- 日本で調達して船で直接持ち込んだという設定のため、ナンバープレートは千葉ナンバーである。本来であれば3ナンバーとなるが、5ナンバーとなっている。
- 各車のナンバー
- 1号車・・・「千葉52 つ 87-92」
- 2号車・・・「千葉52 つ 87-94」
- 3号車・・・「千葉52 つ 87-96」
- 各車のナンバー
- リーダーのカタノは、3号車に乗車していた。
- 最後に戦車に激突して壊れた3号車が、エボVIからエボIVになっていた(ちなみにエボIVは5ナンバーなので壊滅後だったらナンバープレートは間違いではなかったことになる)。
- 車両提供は、三菱自動車工業のドイツにおける販売会社MADGが行った。
[編集] 日本の設定と実際のずれ
欧米映画においてよく日本の設定は、実際の日本とはかけ離れたものであるが、本作でもそれは目立つ。本作は日本を舞台にしたり、日本文化を紹介する映画ではないので、製作者のイメージで作られた日本観が展開する。
- 防衛庁(現・防衛省)が警察の視察を行なっている。実際の日本では警察庁が治安維持を担っているので防衛関係の高官が警察を視察する事は少ない。製作者は日本でもフランスと同様に地方の警察業務を軍が管轄している様に描写をしている。この設定は後に公開されるジャン・レノ主演のWASABIでも見受けられる。
- ヤクザが支配しているのは北日本地域とされているものの、日本では普通、東西で分けている名称が多い。(一部テレビ局の名称で使用しているくらい)。
- 劇中登場した催眠術師の服装や髪型が日本の伝統的な髪型とはずれている。寧ろ他のアジアの国の服装に類似している点がある。
- 劇中、忍者がヌンチャクを使用するが、ヌンチャクの起源は日本と言うわけではなく、実際はいくつかある。