RDS-1
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RDS-1(ロシア:РДС(エル・デー・エス)-1)とは、1949年8月29日午前7時(現地時間)にソ連で行なわれた初の核実験である。
この実験は現在のカザフスタンにあるセミパラチンスク核実験場で行なわれ、10ヶ月の準備期間の上で37メートルの鉄塔に仕掛けて爆発させた。9月23日、アメリカのトルーマン大統領により核実験確認が公表され、翌日にはソ連もこれを認めた。
名称は、実験後の開発責任者イーゴリ・クルチャトフの発言『わが国は自力で成し遂げた』(ロシア語:Родина делала сама)から取られた(一般には、『スターリンのロケットエンジン Реактивный двигатель Сталина』の略称だと信じられている)。この名称は、以後のソ連の核実験の名称となる。なお、アメリカ側の呼称はジョー1(Joe-1)だが、これはヨシフ・スターリンの愛称にちなむ。
この実験は爆縮型プルトニウム原子爆弾の爆発実験で、トリニティ実験で使われたガジェットや長崎市に投下されたファットマンと同型である(爆縮レンズの情報は、スパイおよびマンハッタン計画に参加した学者たちから提供された)。ファットマンとは、その形状まで酷似していた。
この実験による核出力は22キロトンの TNT の爆発と同規模だった。この実験の成功によってアメリカの核の独占は終わり、冷戦が本格化することとなった。
実験によって生じた死の灰は東北に流れ、ロシアのアルタイ地方辺りまで汚染された。
なお、現在では爆心地には記念碑が建てられているが、セミパラチンスク実験場では放射能除去は行われていないため、みだりに近づくべきではない。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 実験の映像 - YouTube
- Information about Joe 1 from Carey Sublette's NuclearWeaponArchive.org
- http://www.atomicmuseum.com/tour/coldwar.cfm
- http://www.kazakhembus.com/Nuc_gp.html