OS/400
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
OS/400は、IBMのミッドレンジコンピュータであるAS/400用のオペレーティングシステムである。
ハードウェアであるAS/400はi Series、System i、Power Systems i Editionに、またオペレーティングシステムであるOS/400はi5/OS、IBM iに名称変更されて拡張されたが、基本機能は同一である。
[編集] 概要
OS/400(i5/OS、IBM i。以下同様)は、System/36やSystem/38などのIBMの過去の汎用ビジネスシステム(ミッドレンジコンピュータ)との互換性を提供するサブシステムを組み込まれている。
IBMは OS/400 を "ターンキー"オペレーティングシステムとして設計した。すなわち、通常動作中はほとんどオペレータを必要としないシステムである。たとえば、OS/400 は、(強力な)DB2データベースを内蔵しているが、これは別途インストールする必要もないし、メンテナンスも必要としない。システム管理はウィザード方式を採用している(言葉が生まれるずっと前から)。OS/400 はまた、最適化されたJavaを実装しており、ハードウェアもJava用に最適化している。
それ自体はグラフィカルなオペレーティングシステムではないが、クライアントとしてアクセスできる製品としてiSeries Navigatorがあり、Webベースのグラフィカル管理システムとなっている。
OS/400 はSystem iやSystem p上でAIXおよびLinuxと共存できる。
OS/400 プログラム開発環境は、本来ライブラリにリンクするという概念がなくコンパイル時にリンクすることがなかった。1995年にIBMは"ILE"(Integrated Language Environment)というパラダイムを導入し、モジュールという概念が導入された。これにより様々なプログラミング言語で書かれたモジュールをリンクすることが可能となった。
[編集] 外部リンク
|
|
---|---|
専用機 | 701 - 702 - 704 - 709 - 7030 - 7090 - 650 - 1401 - 1620 |
メインフレーム | S/360 - S/370 - 30x0 - 4300 - 9370 - ES9000 - zSeries - System z |
ミッドレンジ | S/1 - S/3 - S/34 - S/36 - S/38 - AS/400 - iSeries - System i - Power Systems |
UNIXサーバー | RT PC - RS/6000 - pSeries - System p - Power Systems |
PCサーバー | NetFinity - PC Server - xSeries - System x - BladeCenter |
デスクトップPC | IBM PC - XT - AT - 5550 - PS/2 - PS/55 - PS/ValuePoint - IBM PC Series - NetVista - ThinkCentre(Lenovo) - IntelliStation Pro |
家庭用PC | PCjr - JX - PS/1 - PS/V - Aptiva |
ノートPC | ThinkPad(Lenovo) |
参照 | IBMコンピュータ一覧(英語) - 各社メインフレーム一覧 |
現行とベースが別系統のシリーズは斜体 |