MiG-7.01 (航空機)
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MiG-7.01(ロシア語:МиГ-7.01)は、ソ連のミコヤン設計局が計画した迎撃戦闘機である。MiG-701とも。計画のみで、実機の製作はされなかった。
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[編集] 概要
[編集] MDP計画
1980年代にソ連は第5世代戦闘機計画としてMFI計画とLFI計画をスタートさせるが、 その一方で第5世代迎撃機計画(MDP)というのがあった。ミコヤンがそれに合わせて開発たMiG-7.01は、MFI計画で開発したMiG-1.44似のカナード付きデルタ翼で、Tu-22の派生型Tu-106のように胴体後方上部に双発のエンジンを1つのナセルに納めた形状をしていた。しかし1990年代に入ってソ連経済が悪化して開発は下火となり、更にソ連崩壊の打撃を受けて1993年に開発中止となった。
[編集] その後
MDP計画以降の次世代迎撃機計画としてはPAK FAに相当する迎撃戦闘機MAP計画が存在するが、2020年の初飛行を予定しており、ロシアはその繋ぎをMiG-31性能向上型で2025年頃まで対応するとした。
[編集] 派生型
- MiG-7.01P
- 超音速ビジネスジェット型。コックピットはタンデムではなく並列複座に変更されている。1993年以降も研究は続けられたと言われているが、現在では行われていない様子。
[編集] スペック (計画値)
- 全長:30m
- 全幅:19m
- 最大離陸重量:65,000kg
- 最大速度:2,300~2,500km/h
- 航続距離:7,000~11,000km
- エンジン:ターボファンエンジン 2基
[編集] 外部リンク
- ミコヤンMiG-701迎撃機 (日本語)
- тип 701 (ロシア語)
- МДП 70.1 (ロシア語)
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軍用機 | MiG-1 - MiG-3 - MiG-5 - MiG-7 - MiG-9 «IKh» - MiG-9 - MiG-11 - MiG-13 - MiG-15 - MiG-17 - MiG-19 - MiG-21 - MiG-23 - MiG-25 - MiG-27 - MiG-29 - MiG-31 - MiG-33 - MiG-35 |
その他 | MiG-8 - MiG-105 - MiG-110 - MiG-125 - MiG-AT - I-270 - Ye-2 - Ye-8 - Ye-150 - 1.44 - 7.01 - 23-01 - 41 - MFI - LFI - LFS - PAK FA |
備考 | 設計局紹介 - アルチョム・ミコヤン - ミハイル・グレーヴィチ - NATOコードネーム |