Kseries
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Kseriesとは、ケンウッドが販売しているミニコンポのブランド名である。「アコースティックサウンドシステム」とも表記される。発売の経緯からはかつて販売されていたAvinoシリーズの後継であると考えられるが、それよりも高価な価格帯の製品もラインナップされており、実際はAvinoおよび1993年発売のK'sシリーズを合わせたものの後継ブランドとして位置づけられている。
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[編集] 概要
2003年に発売されたAvino「SL-3MD」は、プリアンプにアナログ・デバイセズ社製の「ΣDSP」を搭載し、既存のミニコンポとは一線を画すイコライジング性能を有していた。Kseriesではこのデジタル処理に加えてAvino「SK-7PRO」に代表される音質技術を搭載し、また新たなる試みとして「AUTO ROOM EQ」という自動音場補正機能が実装された。これは設置環境が理想的でない場合においても「左右のスピーカーの音の到達時間の調整」「左右のスピーカーの音圧レベルの調整」「周波数特性の補正」を付属のマイクによる測定結果に基づき自動で行うものである。この機能は「Kseries Esule」およびそれを基礎とした限定モデル以外の全ての機種に搭載される。
また「Kseries Esule」からはCD再生における高域補間技術として「Supreme EX」という機能が追加された。これはCDはその原理上ナイキスト周波数以上の高さの音は再生できないから、それを独自のアルゴリズムにより推定し再現しようというものである。さらに「R-K711」と「R-K1000(「DP-K1000」との接続時)」には「音楽ファイルモード」が搭載された。これはMP3、WMA、AACなどの不可逆圧縮フォーマットにおいて問題となる可聴帯域内の音声信号の欠落を補間するものである。
[編集] 製品
- Kseries Esule
- R-K1(CDレシーバー)
- LS-K1(3way スピーカーシステム)
- Kseries(第二世代)
- R-K1000(レシーバー)
- DP-K1000(CDプレーヤー)
- LS-K1000(2way スピーカーシステム)
- R-K711(CDレシーバー)
- LS-K711(2way スピーカーシステム)
- LS-K703(2way スピーカーシステム)
- Kseries(第一世代)
- R-K801(CDレシーバー)
- LS-K800(2way スピーカーシステム)
- R-K700(CD/MDレシーバー)
- LS-K701(2way スピーカーシステム)
- LS-K707(2way スピーカーシステム)
- オプション
[編集] 限定モデル
- ハイコンポ15周年限定モデル
- Kseries Silver Limited(CDレシーバー、2way スピーカーシステムのセット)
- TRIOモデル
- K-TR60(CDレシーバー、3way スピーカーシステムのセット)