JCBクラシック
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JCBクラシック(じぇーしーびー・くらしっく)は、仙台放送主催、JCBの特別協賛で毎年6月初旬に開催されていた日本ゴルフツアー機構公認の男子プロゴルフツアーの大会である。
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[編集] 概要
1972年に東北で初めて、かつサーキット大会(メジャータイトルなど)を除けば唯一の東北地方でのプロゴルフツアー大会として「東北クラシック」という名称でスタート。その後、1988年より「仙台放送クラシック」、1990年より「JCBクラシック仙台」と名称変更され、2007年は「JCBクラシック」となった。
大会が開かれる時期の仙台都市圏は、日照時間も長く最も過ごし易い初夏にあたるが、朝夕が涼しく、時に海からの冷たい北東風「やませ」が入り込んで日中の気温が平年値より大きく下がる日もある。2006年まで大会が開かれた柴田町(仙台都市圏南部)の丘陵地にあるゴルフ場(表蔵王国際GC)では、さらに残雪が覆う奥羽山脈からの吹き降ろしの風が吹く年もあるため、既に夏日が続いている東京方面からの出場者には体調管理が難しい大会でもあった。
2007年は、会場と名称を変更して、大衡村(仙台都市圏北部)の花の杜ゴルフクラブ(アコーディア・ゴルフ系)において開催された。仙台放送主催であるため、他の在仙台テレビ局での告知や大会の経過などが放送されることは基本的にないが、県内で女子プロゴルツアーの大会を主催するミヤギテレビのローカルニュースのスポーツコーナーでは、大会ロゴマークを使用して試合の映像を放送していた。
2007年実績、賞金総額1億円、優勝賞金2000万円。
[編集] 歴代優勝者
- ●東北クラシック
- 1972年 村上隆
- 1973年 尾崎将司
- 1974年 尾崎将司
- 1975年 尾崎将司
- 1976年 安田春雄
- 1977年 青木功
- 1978年 安田春雄
- 1979年 中村通
- 1980年 安田春雄
- 1981年 杉原輝雄
- 1982年 前田新作
- 1983年 羽川豊
- 1984年 井上幸一
- 1985年 デビッド・イシイ
- 1986年 杉原輝雄
- 1987年 金井清一
- ●仙台放送クラシック
- 1988年 倉本昌弘
- 1989年 尾崎将司
- ●JCBクラシック仙台
- 1990年 ロジャー・マッカイ
- 1991年 上野忠美
- 1992年 ロジャー・マッカイ
- 1993年 水巻善典
- 1994年 倉本昌弘
- 1995年 川岸良兼
- 1996年 尾崎将司
- 1997年 佐藤信人
- 1998年 水巻善典
- 1999年 片山晋呉
- 2000年 佐藤信人
- 2001年 小達敏昭
- 2002年 鈴木亨
- 2003年 友利勝良
- 2004年 神山隆志
- 2005年 S・K・ホ
- 2006年 谷原秀人
- ●JCBクラシック
- 2007年 近藤智弘
[編集] 中継
仙台放送の製作で最終日のみFNN系列(ただしクロスネット局のテレビ大分とテレビ宮崎を除く)に全国放送されていた。予選ラウンド(以下・予選R)は当日の夕方に1時間枠で放送し(2006年より2日目からの放送)決勝ラウンド(以下・決勝R)は土曜日が宮城県のみ13:00~15:55(天気予報など数分間の中断)で生中継。中断後の放送は東海テレビで当時ネット、フジテレビで当日深夜に放送される。最終日は16:05~17:45の放送で本来17:30から放送されるニュースは短縮版での放送となる。
実況は長年、仙台放送の浅見博幸が担当していたがここ数年、自身の担当番組異動により出演せず予選Rは同局の下田恒幸(現フリー)、金澤聡が担当し、決勝Rはゴルフキャスターの戸張捷が実況・解説を担当していた。また、ラウンドリポーターは決勝Rに入ると予選R実況者と系列局から1名が務め過去に塩原恒夫、松井みどり、竹下陽平、加藤晃が担当していた。
[編集] 大会打ち切り
- 2007年12月、日本ゴルフツアー機構が2008年のツアー日程を発表。その中に当大会の名前はなく打ち切りが発表された、仙台放送広報室によると特別協賛のJCBから打ち切りが申しだされ新たな協賛企業を模索したが手を上げる企業がなくしかも、男子ツアーの視聴率の低下も影響した。東北唯一の男子大会が終了となり初夏の風物詩が一つ消えてしまった。
- そのテレビ放送権をもっていた仙台放送も毎年6月にバラエティ特番(大会同様、FNS系列全国ネット(16:05~17:20))を制作することとなった。
[編集] 関連項目
東北地方で開催される(された)他のゴルフトーナメント