FIRE (コーヒー)
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FIRE(ファイア)はキリン(発売元はキリンビバレッジ)の缶コーヒーのブランド。1987年-1998年に製造されていた「JIVE」の後継商品として1999年より発売開始。「直火焙煎」がウリで、パッケージには品名に因んだ炎のマークが描かれている。 2008年現在の主力商品は、「挽きたてシリーズ」である。
キリンの缶コーヒーのシェアは「JIVE」時代まで業界中位程度であったが、「FIRE」は発売当初からの効果的な広告戦略と、本格製法を前面に打ち出した商品ラインナップ(TVCMの曲でスティービー・ワンダーのフィール・ザ・ファイア(To Feel the Fire)」を起用したことなどもあるが)でシェアを伸ばし、現在は「ジョージア」(日本コカ・コーラ)、「BOSS」(サントリーフーズ)に次ぐ3位グループにつけているとされる。
目次 |
[編集] 現在の商品ラインナップ
- 挽きたて工房
- 挽きたてブラック
- 挽きたて微糖
- 挽きたて炭焼き
- 挽きたてカフェラテ
- 挽きたて工房 贅沢ラテ
- ブラック<挽きたてダブルロースト>
- FIRE Special<挽きたて高級豆使用>
- カフェゼロ<キリマンジャロ100%>(砂糖ゼロ)
- 昭和喫茶
- ゴールドラッシュ・・・5代目ファイア。現在も生産が継続されている。
- アイスコーヒー<淹れたて瞬間冷却>(夏限定)
- ミルク珈琲(関西限定)
- ミルクテイスト(北海道限定)
- オンリーワン(現在は紙パックのみ)
- カフェオレ(現在は紙パックのみ)
[編集] ラインナップの歴史
[編集] 1999~2000年 初代
- 深煎りレギュラー(シルバー缶)
- 深煎りコク・ダブル(ゴールド缶)
- 深煎りビター(ブルー缶)
- 深煎りオレ(ホワイト缶)
- 原種豆 ブラック(ブラック缶)
が追加された。
[編集] 2001~2002年 2代目
第一弾として発売された4品が、
- 深煎り「香ばし」レギュラー(シルバー缶)
- 深煎り「コク」・ダブル(ゴールド缶)
- 深煎りビター・こだわりの味(ブルー缶)
- 深煎り「贅沢」オレ(ホワイト缶)
としてリニューアル。
- 原種豆 ブラック(ブラック缶)
はそのまま並行販売。
2001年に、
- SUPER FIRE ストーンウォッシュ(水色缶)
- アイスコーヒー
2002年に、
- FIRE HEART 戻り香焙煎(ホワイト&レッド缶)
- SUPER FIRE アイスコーヒー
の新商品が加わる。
また、2001年には、女性向けの、「FIRE CAFE」シリーズとして、変形ペットボトルを使用した2品種
- FIRE CAFE カフェラテ(白ボトル)
- FIRE CAFE カプチーノ(緑ボトル)
が発売されて、後に
- FIRE CAFE アイリッシュカフェ(赤ボトル)
も追加された。
他にも「FIRE HEART」シリーズで、ペットボトルの「戻り香オレ」・チルド製品の「FIRE ROYAL 戻り香焙煎」と次々に多くの新商品が発売され、一番大幅にラインナップが増えた時期だった。
[編集] 2003年春 3代目
- ファイア クラシコ(ブラウン缶)
- バニラ ファイア(ホワイト缶)
- アイス ファイア(ブルー缶・アイスコーヒー)
発売。2代目ファイアも並行して販売された。製造コスト削減のため今までのエンボス缶を取りやめて、普通の缶になったが、これにより売り上げが2代目よりも落ちこんだので、このシリーズは短命に終わった。
2004年6月 ホワイトコーヒー発売 大ヒット商品になったが2006年秋に製造を終了した。
[編集] 2003年秋~2005年 4代目
- レギュラー(ブルー缶)
- デミタス(赤缶)
- ブルーマウンテン 加糖ブラック(緑缶)
- モカ・オレ(ホワイト缶)
- ブラック(ブラック缶)
それまでの製品を地域限定品を除き全て製造中止にし、4代目の5品に一本化された。(当時、地域限定品を除くと2代目・3代目ファイアを並行販売していたため、多くの商品が乱立気味になっていた。そこで一旦増えすぎた商品を整理する狙いもあったと思われる)
コンセプトを「辛口珈琲」FIREとし、前回の失敗をもとに、エンボス缶を復活させる。ラインナップも大幅に変わり、最大のリニューアルとなった。しかし、その後大ヒット商品が出てしまったため(5代目参照)、新商品が一度も出なかった。ただし、シリーズとしては2005年まで細々と生産されていた。
[編集] 2004年~2005年 5代目
単独の新商品として、
- ゴールドラッシュ(ゴールド缶)
発売。非常に売れ、大ヒット商品になったため、しばらくの間新商品のパターンは、全てゴールドラッシュのデザインに沿ったものだった。4代目は早くも新作ストップ。ゴールドラッシュのみ現在でも生産されている。発売当初はゴールドラッシュだけの単品だったが、シリーズ化され、
- アイスコーヒー
- 鍛造MASAMUNE(シルバー缶)
- 牛乳割り(ホワイト缶)
- 天然水ブラック(ブラック缶)
が増えた。この他の製品は2006年初めまで生産された。
[編集] 2005年~2006年秋 6代目
- オンリーワン(現在は200ml紙パックのみ製造)
- スカイマックス
- ブレンド オブ ファイア
- ミルク&ビーンズ
- カフェオレ
- スカイマックス ブラック微糖(アイスコーヒー)
- 「喫茶店品質シリーズ」4部作
- サイフォン式
- 粗挽き
- シアトルロースト
- モカ・ブラック
大幅リニューアルをし、「オンリーワン」と「スカイマックス」を2本柱として、他にも連続して次々と新作が出ていた。また、一時期「喫茶店品質シリーズ」という品質にこだわった樽型缶のプレミアムラインも出していた。「オンリーワン」が出た直後に、4代目のファイアが消えて、2006年には5代目も消え、このシリーズに一本化した。また、CMソングもFIRE発売当時のもの(スティーヴィー・ワンダーの「To Feel The Fire」)を復活させるなど、宣伝にもかなり力が入っていたが、他社との明確な差別化が出来なかったこともあり短命に終わった。また2007年5月には、小岩井乳業が生産していた「オンリーワン」の一部ロットで乳酸菌混入による凝固が発生したと発表、自主回収した。
[編集] 2006年~ 7代目
- 挽きたて工房
- 挽きたてブラック
- 挽きたて微糖
- 挽きたて炭焼き
- 挽きたて工房 贅沢ラテ
- 挽きたてカフェラテ
- コク樽
- 水出し珈琲
- アイスコーヒー <淹れたて瞬間冷却>
- スペシャル
- カフェゼロ
2006年5月に発売した「挽きたて工房」の大ヒットにより、従来からあった商品も全て「挽きたて」シリーズにリニューアルした。コーヒー豆を挽いてから24時間以内に抽出しているのがウリで、缶のデザインもむき出しの金属にラベルを貼ったようなデザインでユニークである。販売は今現在も非常に好調である。2007年3月、挽きたて工房、挽きたてブラック、挽きたて微糖の三品が18時間以内抽出になった。同9月、挽きたて工房がリニューアルされ、同時に挽きたてカフェラテが発売された。
また、CMはキャラクターに大泉洋を起用し、CM曲に爆風スランプ「無理だ!~YOU CAN NOT DO THAT~」(作詞:爆風スランプ/作曲:はひふへほーじん)の替え歌「挽きたての歌」を使用するなど、インパクト重視となっている。
2008年5月、砂糖0%の「カフェゼロ」が新たに発売。CMキャラクターには黒人演歌歌手のジェロを起用。CMソングはジェロ自らが歌う「氷雨」(作詞・作曲:とまりれん)。