FARCRY
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FARCRY(邦題:ファークライ)とはドイツのCRYTEK社が開発したサバイバルFPS。販売元はUBISOFT。(なお、国内においては現在、フロンティア・グルーヴより販売されている)
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[編集] 概要
南国の架空の島を舞台としたサバイバルFPS。また、同作はCRYTEK社の処女作でもある。
CRYTEKから実質的な続編のCrysisが2007年11月に発売。
UBISOFTからは名前や設定を引き継いだ続編のFARCRY2が製作中。
[編集] 評価
FARCRYに使われているゲームエンジンはCryENGINEというものであるが、これはもともとNVIDIAのグラフィックカードのデモンストレーション用に開発されたものであった。したがって最初のころはゲーム内容よりもグラフィックが注目されていた。しかし発売後は、練られたゲーム内容も評価されることになる。
広大なフィールドがロード時間もなく表示できるCryENGINEによって、ゲームを進める上でのルート選択が比較的自由になっている。例えばA地点に行くことがわかっているがその正面に敵がいるとき、そのまま敵をなぎ倒して正面突破してもよいし、遠回りして敵を迂回してもよいし、違う場所にある乗り物を奪って強行突破してもよいのである。
AIの賢さもかなり評価されている。普段はお喋りをしていたり釣りをしていたりする人間型の敵は、いつも同じ動きをするのではなく、プレイヤーの起こした行動によって微妙に違う行動を行うので、非常に人間らしくなっている。 またFPSにしては主人公の耐久力がとても低いので、必然的にステルスを重視したプレイになる。つまりは敵に見つからないようにして有利な地点から攻撃したり、敵に発見される前に攻撃を加えたりしなければならない。このゲーム面白さは高度なAIを持つ敵をどのように欺くのかにある。 ルート選択の自由と高度なAIによってプレイごとに新たな場面を体験できるため、リプレイ性はかなり高い。
しかしFARCRYはゲームバランスの悪さを指摘されることが多い。ゲーム後半に耐久力の高い敵が出てくると、とたんに難易度が跳ね上がるためである。もともと耐久力がない主人公はたくさんの敵と真正面から戦えない。だからこそステルスを心がける必要があったのだが、そういうわけにはいかなくなってしまっている。また、PCゲームなら普通は装備されている「ゲーム中ならどこででもセーブできるシステム」ではなく、チェックポイント制にしていることも難易度を増加させている原因になっている。最後のクイックセーブについては、パッチで追加されたものの自分で設定ファイルを書き換える必要がある。
大作のハーフライフ2やDOOM3にうずもれてしまっているが、2004年を代表するFPSとして評価されている。
[編集] ストーリー
[編集] 登場人物
[編集] ジャック・カーヴァー
[編集] ヴァレリー・コンスタンチン
[編集] ハーランド・ドイル
[編集] クリーガー
[編集] リチャード・クロウ大佐
[編集] マルチプレイ
[編集] 家庭用ゲーム機への移植
日本では発売されていない。移植するにあたり、ストーリーやゲーム内容を大幅に変えている。
- Far Cry Instincts (2005年 Xbox) - Ubisoft Montreal, Ubisoft
Far Cryのゲームバランスを改良。海外の大手ゲームレビューサイトではかなり高い評価を得ている。リージョンフリーなので日本のXBOXでも動く。
- Far Cry Instincts: Evolution (2006年 Xbox) - Ubisoft Montreal, Ubisoft
Far Cry Instincts の追加ミッション的な内容のゲーム。PCゲームでいうところの拡張版。リージョンフリーなので日本のXBOXでも動く。
- Far Cry Instincts: Predator (2006年 Xbox 360) - Ubisoft Montreal, Ubisoft
Far Cry Instincts 、Far Cry Instincts: Evolution をひとまとめにして画質を向上させたもの。リージョンフリーなので日本のXBOX360でも動く。
- Far Cry Vengeance (2006, Wii) - Ubisoft Montreal, Ubisoft
[編集] 関連項目
- CRYSIS
- Cryエンジン
[編集] 外部リンク
- CRYTEK社ホームページ(英語)
- FARCRY公式ホームページ(英語)
- FARCRY国内公式ホームページ(日本語)