4年1組起立!
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『4年1組起立!』(よねん いちくみ きりつ)は、浜岡賢次のギャグ漫画。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] 概要
1990年から1992年まで週刊少年チャンピオンで連載され、全11巻出した。その後に連載される浦安鉄筋家族と同じく舞台は浦安市である。登場人物の性質などを見れば浦安鉄筋家族とあまり変わらないようだが、主人公が少々かっこよかったり終末に推理問題を出したりと、謎解き要素があってクールな一面がある。
[編集] 登場人物
[編集] 小学生
- 委員長(いいんちょう)
- 4年1組の委員長。通称「長さん」。まとめる事が出来ないまとめ役。父親が医師であり、金持ちである。
- 神奈川健(かながわ けん)
- 主人公。浦安第1小学校の4年1組出席番号6番(以後4番)。4年1組軍団のリーダーで、「遊びの天才児」と呼ばれている。父はイタリアンマフィアの大ボス、母は国家機密扱いの超能力者だそうである。最初は自動車やスクーターを運転し、飲酒喫煙を平気でし、超能力まで扱う、といった設定だったが、これらの設定はすぐに廃止された(これらの設定変更は連載後期になって、ネタとして扱われている)。身長も連載後期には大人と変わらなくなっている。
- 清(きよし)
- 巨人ファンで、頭の中の90%は野球の事。口癖は「-ぽん」。実家は「ぽん吉」という名の米屋で、健からもよく「ぽん吉」と呼ばれている。未来でも子供のままであったりする。
- 彼の口癖は作者のデビュー作『のりおダちょ~ん』の主人公、丸米のりおのそれと同じである。
- コージ(こうじ)
- 頭がよく、4年1組の優秀生。母親の言いなりになっている。将来の夢は小説家だが、小説の内容に於いて自己美化があまりにもひどく、その上他者をおとししめているため、ひんしゅくを買っている。人の心がわからない無神経な性格で、空気も読めず、口も軽い。名前の由来はドリフの仲本工事。
- 里美(さとみ)
- 清のことが好き。おっとりしている。
- 高花園一(たかはな そのいち)
- 相撲部。高花家の兄。見る物全てを「好きなの」と言う。
- 高花園二(たかはな そのじ)
- 相撲部。高花家の弟。後に角界入りし、大関に昇進した。
- 秀ノ屋文太(ひでのや ぶんた)
- 関西から浦安に転校してきた小学生。健を「アニキ」と呼ぶが、実は4年1組の支配を企んでいる。阪神タイガースファン。
- ひとみ
- 4年1組の活発な女子生徒。ブーにほれている。
- ブー(ぶー)
- 情報集めがうまい汗かきデブ少年。自転車に乗れず、走るのも遅く体育全般が苦手のようだが連載初期ではバクテンを得意としていた。名前の由来はドリフの高木ブー。
- まぁぁ坊(-ぼう)
- 4年1組の小学生。「まぁぁ」としか言わない。犬のディグビーを連れている。好物(※食べる物と言う意味で)は粘土。後の日本国内閣総理大臣。
- みどり
- 委員長を嫌い、周囲をふり回す超わがまま少女。言行不一致は常態化している。
[編集] 教員
- イカリヤ長介(いかりや ちょうすけ)
- 浦安第1小学校の教頭。健の悪戯で入院したこともある。独自の武術を編み出す。
- 大谷暑司(おおたに あつし)
- 浦安第1小学校の教師。危ない信者が多々いる。大仁田厚のパロディ。
- 栗田正伸(くりた まさのぶ)
- 浦安第1小学校の用務員。酒に酔うと「やだ~」を連呼し、パイプ椅子を振り回し無差別に人を襲う。栗栖正伸のパロディ。
- 長崎屋先生(ながさきや せんせい)
- 4年1組の担任。それなりの美人だが、男運は無いに等しい。得意技は「アックスちんぽ」(※のちに「アックスちんげ」)。『浦安鉄筋家族』の奈々子先生と同一人物とされているが、それは彼女主演の単行本未収録作「君にさようなら」が増刊号に掲載された時に煽り文にてそのように紹介されたのが最初である。
- 深川丼平(ふかがわ どんべい)
- 浦安第1小学校の顔に自信があるブサイク教師。長崎屋に好意を抱いている。
[編集] プロレス系
- アブドラー・ザ・ブッチャン
- プロレスラー。アブドーラ・ザ・ブッチャーのパロディ。
- アントニオ猪鬼(あんとにお いのき)
- アントニオ猪木のパロディ。
- ジャイアント場馬(じゃいあんと ばば)
- ジャイアント馬場のパロディ。
- スタン・ハンスン
- プロレスラー。ウエスタンラリアットを操る不沈艦。スタン・ハンセンのパロディ。長崎屋の「うえすたんつぼ」の前に轟沈。
- 超州力(ちょうしゅう りき)
- 進日プロレス(新日本プロレスのパロディ)のレスラー。健にラリアットをした。長州力のパロディ。公式戦では健に敗れている。
- 富士原(ふじわら)
- 藤原喜明のパロディ。乗っていた飛行機が墜落した島でゾンビに食われて死ぬ。
- 古立一郎(ふるたち いちろう)
- ワールドプロレスリングの実況。他にも様々な実況をこなす。
- 山本私鉄(やまもと してつ)
- ワールドプロレスリングの実況。健と超州力の対決も実況した。山本小鉄のパロディ。
- 若手新一(わかて しんいち)
- 超州力の付き人。
[編集] 漫画系
- 岩山東吉(いわやま とうきち)
- 『週刊少年チャンピオン』で「短気(「男旗」のパロディ)」を連載する売れっ子漫画家。必殺東吉パンチを操る。石山東吉のパロディ。
- 高木注(たかぎ ちゅう)
- 漫画家志望の男。自称、漫画の天才だが、画力もストーリー構成も小学生レベルで、バカ呼ばわりされている。連載を持った事もあるが、わずか3週で打ち切られた。その後、ホームレスとなり右手を負傷、左手で「わんぱくファミリー」を描き、火口さんに見せて笑わせて死亡させ、殺人犯として逮捕される。服役後、健を主人公としたプロレス漫画をブランクにより画力を失った手の代わりに鼻で描き、原稿の完成直後燃え尽き灰と化す(その日は偶然にも健の命日だった)。代表作「世木末伝設!それいけヒゲ番長」「Go!Go!もみあげ番長」「毛玉番長」「花子とぅわいらいと」「宇宙天才ヒゲスター」など。モデルは作者の元アシスタントで漫画家のほづみ・みずほ(市川みなみ)。
- 火口(ひぐち)
- 高木注の『週刊少年チャンピオン』担当編集者。高木が描いた漫画で死亡。作者の担当編集者・樋口さんのパロディ。
- アントニオ馬場(あんとにお ばば)
- 高木注の後輩。その資質は高木を上回る。自身で描いた「地獄爆裂人喰いウンコ」が好評を博したため、高木注が週刊少年チャンピオンへの掲載を勧めるが、部数が圧倒的に多い「週刊少年ジャンボ」(週刊少年ジャンプのパロディ)に持ち込むことに。
[編集] その他
- いたずら君( - くん)
- 作者がオチに困ったときに出すキャラ。無言でイタズラをするふんどし一丁の男の子。
- 一郎、二郎、三郎(いちろう、じろう、さぶろう)
- 三つ子。
- 尾中満子(おなか みちこ)
- 日本一不味いギョーザ屋で100皿食べた女。
- 加藤茶太郎(かとう ちゃたろう)
- 極楽コンビの一人。ドリフの加藤茶のパロディ。
- 清の父(きよしのちち)
- 清のお父さん。眉毛が厚い。口癖は「アホ」。
- 清の母(きよしのはは)
- 清のお母さん。眉毛が厚い。口癖は「バカ」。
- 小林大介(こばやし だいすけ)
- 輪ゴム飛ばし早撃ち0.3秒のガンマン。その上義理堅く頼りになる男。次元大介のパロディ。
- 佐竹雅昭(さたけ まさあき)
- 空手家。佐竹雅昭のパロディで、名前が同じだ。
- 志村健吉(しむら けんきち)
- 極楽コンビの一人。ドリフの志村けんのパロディ。
- 十三代目大塚五右ェ門(じゅうさんだいめおおつか ごえもん)
- 古の大泥棒石川五右衛門とは全くの無関係。斬鉄定規を操る、怒らせると怖い男(山田三世談)。石川五右ェ門のパロディ。
- スピードキング
- チャリンコで80km毎時近く出す驚異のドライバー。交通法規にはうるさい。
- 銭肩巡査(ぜにがたじゅんさ)
- 浦安交番勤務の警官。銭形警部のパロディ。
- 中本(なかもと)
- 長介の同志。ドリフの仲本工事のパロディ。棒術の達人。
- 二階堂不二子(にかいどう ふじこ)
- 山田三世が惚れている女。高木注に想いを寄せている。峰不二子のパロディ。
- バッドさん
- 世界平和を守るために日々戦っているらしいが、かえって平和を乱している。長崎屋先生と組んで行動したこともある。バットマンのパロディ。
- 東村山けん(ひがしむらやま けん)
- 長介の元弟子。ドリフの志村けんのパロディ。
- 本沢(ほんざわ)
- 長崎屋先生の高校時代の同級生。久しぶりに会った時はやせたが, 一年後クリスマスに20キロ太った.
- 山田三世(やまだ さんせい)
- かの名高き漁師、山田兵吉の孫。小林大介と共に牛乳泥棒を生業としている(自称 牛乳逆配達人)。ルパン三世のパロディ。
- 横井(よこい)
- ヤクザ。居酒屋「づり八」にて全国の小学生代表、神奈川健に対し全国の暴力団代表として日本酒を飲み比べた。結果は双方痛みわけ。