1969年のワールドシリーズ
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1969年のワールドシリーズはアメリカンリーグがボルチモア・オリオールズ。ナショナルリーグがニューヨーク・メッツの対戦となった。結果は4勝1敗でニューヨーク・メッツが初優勝。MVPはドン・クレンデノン。
[編集] 結果
NL ニューヨーク・メッツ (4) vs. AL ボルチモア・オリオールズ (1)
Game Score Date Location Attendance --------------------------------------------------------------------------------- (1) メッツ - 1, オリオールズ - 4 10月11日 メモリアル・スタジアム 50,429 (2) メッツ - 2, オリオールズ - 1 10月12日 メモリアル・スタジアム 50,850 (3) オリオールズ - 0, メッツ - 5 10月14日 シェイ・スタジアム 56,335 (4) オリオールズ - 1, メッツ - 2 10月15日 シェイ・スタジアム 57,367 (10回) (5) オリオールズ - 3, メッツ - 5 10月16日 シェイ・スタジアム 57,397
[編集] エピソード
- この年より東西二地区制となり、各リーグの東西二地区の優勝チームによるリーグチャンピオンシップシリーズ(当初は5回戦制、1985年より7回戦制)を戦い、リーグ優勝を決める方式となった。この方式は、東中西三地区となる前年の1993年まで続く。
- 戦前の予想はオリオールズ有利であったが、後述のように幸運に次ぐ幸運で、メッツが大方の予想を覆し4勝1敗でシリーズを制し、球団創設8年目で初のワールドチャンピオンに輝く。
- 第1戦はエースのトム・シーバーがドン・ビュフォード(のち太平洋クラブ等でプレイ)に本塁打を浴びる等良いところなく敗れたメッツだったが、第2戦ではジェリー・クーズマンの好投で勝つ。
- 第3戦では一番・センターのトミー・エイジーが初回先頭打者本塁打、さらに2つのファインプレイを演じて勝利に導く。
- メッツは1973年にはウェイン・ギャレット(のち中日)が、1986年にはレニー・ダイクストラが、いずれもワールドシリーズ第3戦で初回先頭打者本塁打を放っている。
- 第4戦では、ストライク・ボールの判定に不満を持ったオリオールズの監督アール・ウィーバーが審判に抗議して退場処分。ワールドシリーズで監督の退場は34年ぶりであった。
- この試合の延長10回裏に、オリオールズの左翼手ビュフォードが太陽で打球を見失い(記録はヒット)、続く打者J.C.マーチンの送りバントを捕った投手が一塁に送球したところ、打者走者マーチンの腕に当たって悪送球となり、メッツがサヨナラ勝ちを収めた。ただし、この際マーチンはビデオリプレイで見る限り、3フィートラインを越えており、本来なら無条件でアウトとなるところであった。
- 第5戦も序盤に3点のリードを許すが、シリーズMVPに選ばれたクレデノンの本塁打等で逆転し、クーズマンが完投勝利を収め、本拠地シェイ・スタジアムを埋めた大観衆の前で、「ミラクル・メッツ」がワールドチャンピオンに輝いた。
- シリーズの最後の打者となったデーブ・ジョンソンは、後年メッツの監督となり、1986年のワールドシリーズでメッツを2度目のワールドチャンピオンに導いた。
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