魔王軍 (ダイの大冒険)
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魔王軍(まおうぐん)は、三条陸(原作)と稲田浩司(作画)による漫画及びそれを原作とするアニメ『DRAGON QUEST -ダイの大冒険-』に登場する架空の軍の名称であり、DRAGON QUEST -ダイの大冒険-の登場人物の一部である。
本項目では便宜上、魔王軍と呼ばれる組織以外の、魔界の諸勢力に所属する人物についても解説している。
なお技・呪文等の説明についてはDRAGON QUEST -ダイの大冒険- の呪文・技を参照。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
目次 |
[編集] ハドラーの魔王軍
地上界を征服しようと目論んでいた魔王ハドラー率いる軍勢。物語開始の15年前、勇者アバン一行によってハドラーが倒されたことにより、魔王の魔力から開放され邪悪さを失った配下の怪物(モンスター)は南海の孤島デルムリン島に移り住む。後の大魔王バーン率いる魔王軍と区別するため「旧魔王軍」と呼称される場合もある。
- ハドラー(魔王)
- 詳しくは、ハドラー (ダイの大冒険)に記載。
- ブラス(鬼面道士)
- 声 - 田の中勇
- 種族は『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』に登場した魔道士属の怪物「鬼面道士」。原作初期やアニメ版ではゲームの通り赤色で描かれていたが、後の原作では薄い青色で描かれる。
- 魔王配下時代
- 連載当初の設定としては、魔王を知る理由として、「ただの鬼面道士ではなく、バーン軍で言うところの妖魔士団長のような役目を担っていた」らしいが、作中にそれが反映した面は少ない。ゴメちゃんがでろりん達に連れ去られた際に、ダイに渡した魔界のモンスター(『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』のモンスター)の入った魔法の筒について「魔王からもらった」と発言していることから、それなりに高い地位にあったであろうとされている。
- 支配開放時代
- 182歳。デルムリン島に住むようになり、島の長老的存在となる。島に流れ着いた赤子に、難破した際に削れた揺りかごのネームプレートに残されていた「D」の字を見て、「せめて頭文字だけでも同じに」との思いから赤子に「ダイ」と名づけて育てた。アバンが島を訪れる時までは、ダイを魔法使いにしようとしていた。
- 魔王復活の影響で、アバンのマホカトールで覆われた島より一歩も外に出られない(出ると魔王の支配下に置かれることになる)。しかし、ダイ達のクロコダインとの戦いで、ザボエラに拉致されてクロコダインに付きダイ達を攻撃するが、ポップのマホカトールにより我に返る。その後はロモス王国の戦士達に守られながらデルムリン島に残る。
- その人柄にはロモス王国の戦士達も感動している。また、ダイの実の父であるバランは死の間際、自分は父親ではなく、ダイを育てたブラスこそが父親であり、自分よりも人間らしい心を持っていたと褒め称えた。[1]
- 〔技〕中級火炎呪文メラミ、解毒呪文キアリー、混乱呪文メダパニ、他回復呪文
- バルトス
- 声 - 平野正人
- 捨てられていたヒュンケルの親代わりとなった地獄の騎士(骸骨剣士属)。ハドラーの間に通じる地獄門を守護していた。魔王軍でありながらも騎士道精神に溢れた優しい性格で、ヒュンケルに可能な限りの愛情を注いで育てた。「アバンによって殺された(ハドラーの死で魔力が途絶え消滅した)」とヒュンケルは考えていたが、実際にはアバンとの対決でヒュンケルが贈った紙の首飾りに気付いたアバンに見逃された事から敗北を認め、ヒュンケルの事をアバンに託して自らはハドラーの死と共に滅びるつもりであった。しかし実際はハドラーは瀕死の状態から生き延びていて、バルトスを失敗作として葬っていた。だが彼はその事に対しても恨み言一つ言わず、ヒュンケルに「思い出をありがとう」とだけ遺言を残して安らかに消滅した。
- 死の間際、自分の死の真相とヒュンケルに対する感謝をメッセージとして、地底魔城の隠し部屋に置かれていた「魂の貝殻」に込めて残す。のちにマァムがこれを発見しヒュンケルに聞かせたことで、ヒュンケルはバルトスの死の真相を知ることになる。
- 登場当時の誌上インタビューでは、「ブラス同様、ハドラー軍の一角(バーン軍で言うところの不死騎団長のような役目)を担っていた」と設定されていた。当初の予定では「もう1体、軍団長を考え、その3体の活躍などを短編として描きたい」としている。
- キラーマシーン
- 作者が「3体目の軍団長」として考えていた存在。物語中には登場しなかった。実際に作中に登場したキラーマシーンはパプニカ王国の司教テムジンによって改造され、賢者バロンが乗り込みその魔法力で操作した。アニメではハドラーが与えたことにされている。
[編集] バーンの魔王軍
魔界の神と称される大魔王バーンが魔王ハドラーを復活させ組織した軍勢。ここでは魔王軍結成以前からバーンに仕えていた者についても述べる。
[編集] 大魔王とその側近
- バーン(大魔王)
- 詳しくは、バーン (ダイの大冒険)に記載。
- ミストバーン(魔影参謀→魔軍司令)
- 声 - 難波圭一
- 後述。
- キルバーン(死神)
- 声 - 田中秀幸
- 後述。
- マキシマム(王)
- 名前の由来は「maximum(最大、最高)」。
- バーンのオリハルコン製チェスのキングの駒から生まれた金属生命体。ハドラーの禁呪法で生み出された親衛騎団とは異なり、元々自らの意思を持つリビングピースという種族のモンスターである。345歳。王らしい髭を生やした風貌と恰幅の良い巨体の持ち主で、一人称は「我輩」。ハドラー親衛騎団分を除いた残りの駒から生み出されたオリハルコン製金属生命体軍団(騎士1、僧正1、城兵1、兵士7、女王なし)を統括する。
- 戦闘方法は周囲の駒を操って戦わせることで、自身の戦闘力は精鋭ぞろいの魔王軍幹部の中ではさほど高くなく、これはチェスの王の特性を反映している。悪魔の目玉から収集されたデータを蓄積しており、相手の体力や内部の状態を読み取るスキャン能力とあわせて戦術を編み出す。
- 「大魔宮最強の守護神」を自称し、絶対勝利を常とすると豪語するが、実際の戦術は魔宮に侵入した敵のうち消耗した者だけを狙ってオリハルコン軍団で始末するというやり方で、味方であるミストバーンからも「掃除屋」と軽蔑されている。さらにヒムからは「ハイエナ」に例えられ、ヒュンケルには「生かしておく価値もない」と罵倒された。
- 最終決戦時、死闘で消耗した直後のヒュンケルとヒムの前に現れ、二人を倒そうとしたが、ヒュンケルの奮戦とラーハルトの参入で手駒を全て失う。自身もラーハルトに切り刻まれており、そのことに気付かず一人逃げようとして飛び上がった瞬間粉々に吹っ飛んだ。ヒムは彼を「正真正銘のバカ」と酷評し、自分が“確率8分の1の幸運”でハドラーの部下に生まれたことに心底感謝した。
- 〔技〕 キングスキャン、スーパースキャン
- ロン・ベルク(伝説の名工)
- 鎧の魔剣や魔槍、ダイの剣を作った「伝説の名工」として知られる魔族。275歳。かつては魔界随一の剣の達人でバーンにも一目置かれていた。斜め十字に走った顔の傷は、バーンの軍団への参加の誘いを断った直後ミストバーンによって刻まれた、大魔王との訣別の証。その剣の実力は、ダイとヒュンケルを同時に相手にして、息一つ切らさず戦えるほどである。また、お互いに切り札を封印した状態ではあったものの、ミストバーンと五分に渡り合えるほど強い。
- ダイたちと初めて出会った当初はポップの故郷のランカークス村近くの森に隠棲し、優れた武器に見合う使い手がめっきり減ったことに悲嘆して酒に溺れていたが、ダイがバランの真魔剛竜剣を、強度の劣る自身の作品「鎧の魔剣」で折った話を聞いて以降はダイ達に自発的に協力するようになる。
- かつてバーンの下に居た時、バーンの護身用として光魔の杖などを作っている。ポップの父ジャンクとは、バーンと決別した自分と似た経歴がある事から意気投合し、親友となっている。
- 最終決戦前にはポップ・マァム・クロコダイン用の武器を作成、本人も用心棒として決戦に参加する。超魔ゾンビザボエラとの戦いの際、ノヴァの勇気に感じ入って封印していた未完成の専用二刀武器「星皇剣」と、本来の戦闘スタイルである二刀流を使用、その結果敵は討ち果たしたが、負荷に耐え切れず剣とともに両腕は使い物にならなくなった。完治には魔族の高い再生力をもってしても最低70年近く必要。鍛冶屋をしていたのは自身が全力で戦えるための武器を生み出すためであった。最終決戦後は、ともに戦ったノヴァを弟子に取り、鍛冶を教える日々を送る。
- 〔技〕 星皇十字剣
[編集] 最高幹部
- ハドラー(魔軍司令)
- ハドラー (ダイの大冒険)を参照。
- ガルヴァス(豪魔軍師)
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ぶちやぶれ!!新生6大将軍の項の映画オリジナルの登場人物を参照。
[編集] 六大軍団
魔王軍に所属する怪物はその性質により六つの軍団に分けられており、それぞれを「軍団長」が統括する。軍団長はそれぞれ何らかの点でハドラーを上回る能力を持っているとされる。軍団長の選定は魔軍司令ハドラーもしくは大魔王バーンが行っており、百獣魔団長クロコダイン、氷炎魔団長フレイザード、妖魔士団長ザボエラはハドラーが、不死騎団長ヒュンケル、魔影軍団長ミストバーン、超竜軍団長バランはバーンが選んでいる(単行本第6巻付録より)。地上消滅という本来の目的を越え、後々まで通用する最強の軍団を構成しようという、バーンの考えから作られた軍団。クロコダインは忠誠心を、フレイザードとザボエラは智謀と出世欲を、バランとヒュンケルは人間を憎む心と覇気を買われ(ミストバーンは数千年前からの側近)、それら異なる個性を揉み合わせ強い軍団を目指した。
六大軍団に属する怪物のうち「ドラゴンクエストシリーズ」本編にも登場する種はすべて『ドラゴンクエスト』(第1作)から『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』、いわゆる「ロト編」に登場する怪物で構成されている。また、デルムリン島に住むモンスターについても同様で、これらのモンスターはすべて地上に住む怪物とされている。それに対し、『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』から、連載期間中の最終作『ドラゴンクエストVI 幻の大地』、いわゆる「天空編」に登場した怪物は魔界に住む怪物とされている。
[編集] 百獣魔団
動植物型怪物の軍団。ロモス王国の攻略を担当する。
- クロコダイン(獣王)
- 声 - 銀河万丈
- 名前の由来は「crocodile(鰐)」+力の単位「dyne(ダイン)」。
- 鰐頭の獣人(リザードマン)で、魔王軍百獣魔団長。年齢は人間の年齢に換算して30歳前後。ダイたちと戦うまでは、勇者を名乗る人間とも星の数ほど(本人談)戦ったが強い人間に出会えず、人間のことをひ弱でつまらない生き物だと軽蔑していた。デルムリン島でダイの底知れぬ力に戦慄したハドラーが、ダイが最初に向かった場所であるロモスをテリトリーとするクロコダインにダイ打倒を命じる。この闘いでダイに片目を奪われたことから、復讐に我を失いザボエラの口車に乗せられて、確実にダイを倒すため彼の育ての親であるブラスを人質にとる奸計を選択してしまう。勝利のために武人の誇りを捨て鬼と化した彼だが、怒りの力で紋章を発動したダイに討たれる。このとき、未熟にも関わらず命を捨て友情にすがるポップの姿に打たれ、力を合わせて強くなることができる人間の素晴らしさに気付く。魔王軍の蘇生液によって死の淵から復活した彼は、ヒュンケルのブラッディースクライドから身を挺してダイをかばう。その際に傷口を広げられ再び生死の境をさまようが、ヒュンケルの部下の手当てにより再び復活し、フレイザードの奇襲によって火山のマグマに沈もうとしていたヒュンケルを救い出す。このとき、過去に犯した罪の意識から自暴自棄になりかけていたヒュンケルに男の生き方を説き、彼に生きて戦い続ける気概をもたらした。そしてヒュンケルとともにバルジ島決戦に駆けつけ、ダイたちの味方になる。怪力と鋼鉄のように頑強な肉体、強靭な生命力を持つ。ハドラーやバランに「手強い相手」と言わしめるほどの強さを持ち、ポップも「鬼のように強い」と評し、獣王激烈掌を開発するなど中盤までは心強い味方であったが、物語が進むにつれてどんどん強くなっていく味方や敵達についていけなくなり、最終決戦ではついに戦力外となった。武人としての誇りと実直な性格の持ち主で、敵味方関係なく評価されている。ヒュンケルとは異なり、当初はバーンやハドラーのためなら死んでもよいと確かな忠誠を誓っていた。
- 化け物が人間と共に酒を飲むわけにはいかないと述べるなど、人間からはモンスターは受け入れられないと諦めているような節がある。そのためか、最終決戦後はダイの育ち故郷のデルムリン島に移住しブラスらと共に生活する。
- 後のコンビニでの安価版コミックスでのインタビューにて、バーン打倒後にも作品が続いていた場合には、5年後の世界で海戦騎としてダイと共に魔界で戦う予定であった事が明かされている。
- 〔技〕 獣王痛恨(会心)撃、獣王激烈掌、焼けつく息(ヒートブレス)
- ザングレイ(百獣将軍)
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ぶちやぶれ!!新生6大将軍を参照。
- ガルーダ
- 『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』に登場した魔鳥属の怪物。本作ではクロコダインの直属部下として登場、彼の直接命令にのみ従う。
- 魔王軍時代から主クロコダインの肩を掴んで空中移動する役割を担い、離脱後もヒュンケルに敗れたダイとポップを逃がしたり地底魔城の崩壊から主とヒュンケルを救ったりした。サタンパピーの魔法を迎撃するなど魔力も高いようである。
- 主が正式にダイ達の仲間になった後も飛行手段として何度か活躍したが、親衛騎団全員との初対決の際に主、ヒュンケル、マァムを一度に運んで疲れ果ててからは登場しなくなった。
- クロコダインはガルーダを「自分の直接命令しかきかぬ怪物の一体」と紹介していたが、ダイの味方として他の怪物を従わせる場面は作中にはない。
[編集] 不死騎団
骸骨やミイラなど、アンデッド系怪物の軍団。旧魔王軍の本拠地だった地底魔城をアジトとし、パプニカ王国攻略を担当する。
- ヒュンケル
- 詳しくは、ヒュンケルに記載。
- デスカール(不死将軍)
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ぶちやぶれ!!新生6大将軍を参照。
- モルグ
- ヒュンケルの執事的存在である、腐った死体系の怪物。モンスターながらも紳士な佇まいを見せる。小柄でスーツを正装し、手に鈴を持っている。ヒュンケルの命で捕らえたマァムの収容と、ダイを庇って負傷したクロコダインの手当てを請け負った。地底魔城がフレイザードの起こした噴火で崩壊する際、せめてヒュンケルの死出の案内になろうと言って鈴を振りながら地底魔城や不死騎団と運命を共にした。
- 名前のモルグは英語で「死体保管所」の意。
[編集] 氷炎魔団
岩石生命体(爆弾岩など)やエネルギー生命体(フレイム、ブリザードなど)など、炎と氷に関連した怪物の軍団。オーザム王国を滅亡させる。
- フレイザード(氷炎将軍)
- 声 - 山口健
- 魔王軍の氷炎魔団長。右半身が氷の岩、左半身が炎の岩で出来たエネルギー岩石生命体で、ハドラーの禁呪法により作られた呪法生命体。当時のハドラーの精神を反映して、残虐非道・権力に固執する性格。「炎のような凶暴さと氷のような冷酷さを併せ持つ」と言われ、人間のことは女であろうと躊躇なく傷つけ殺す残虐さを持ち、ダイに倒されたクロコダインの傷からダイの強さの性質を分析する冷静さも兼ね備える。また、戦うのが好きなのではなく、勝つことが好きであることを豪語するように、氷炎結界呪法など手段を選ばぬやり口で敵を追い詰める。
- 大魔王バーンからの褒美「暴魔のメダル」をつけている。猛火の中からこのメダルを取らせることでバーンは軍団長の忠誠心を試したが、フレイザードは敢えて炎の半身ではなく氷の半身を投じて手に入れた。彼にとってそのメダルは、栄光の象徴であって命よりも大事なものである。ダイたちに追い詰められ自分の無傷を諦めたとき、彼はこのメダルを外し、過去の栄光を捨て新たな栄光を求めた。炎のエネルギーを持つ岩石と、氷のエネルギーを持つ岩石の相反する2つの半身は、それぞれの半身の弱点は見た目通り炎の身体は冷気に弱く、氷の身体は炎に弱いが、お互いの弱点である攻撃を、逆側の身体で受け止めて吸収してしまうので、当てる事は困難。2つの半身は核で繋ぎとめており、核を分断されると相反する2つの身体がお互いを駆逐し合って消滅してしまう。そのためアバン流空の技を会得したダイに核を破壊され、消滅を防ぐため分離したところをポップに右半身を消滅させられる。
- その後、魔影軍団の兵になることを条件に、ミストバーンの力で炎の暗黒闘気「魔炎気」と化し、ミストバーンの持ってきた鎧に入り込み鎧武装フレイザード(後述)となるが、完成したダイのアバンストラッシュの前に敗れ、最期はミストバーンに踏み潰されて散った。
- ダイ達と戦ったのは生み出されてからおよそ1年ほどの頃であったが、経験を積んで炎系と氷系の呪文を極めれば行き着くところは極大消滅呪文メドローアであり、マトリフはフレイザードがその域まで到達していたらおそらく勝てなかったであろうと推測している。
- 名前の由来はフレイム(炎)とブリザード(吹雪)の合成語。また、氷炎魔団の軍団長なのでゲームに登場するフレイムとブリザードも彼の部下である。内部は溶岩魔人と氷河魔人、外部はフレイムとブリザード、顔を爆弾岩からデザインしている。
- 人間であることを理由にヒュンケルを非常に嫌っており、また誕生して1年でありヒュンケルより年下であるにもかかわらず彼を「青二才」呼ばわりしている。彼がダイに敗れた直後には独断で火山を起爆してダイ達もろとも葬ろうとした。先述の通り当時のハドラーの精神を反映しているため、名誉心や功名心に駆られ、大きな手柄を得ようとしていた。
- 五本の指からメラゾーマを同時に放つ「フィンガー・フレア・ボムズ(五指爆炎弾)」を得意技としている。
- 〔技〕 氷系と炎系の呪文全般、フィンガー・フレア・ボムズ(五指爆炎弾)、氷炎爆花散、弾岩爆花散、氷炎結界呪法
- ブレーガン(氷炎将軍)
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ぶちやぶれ!!新生6大将軍を参照。
[編集] 妖魔士団
魔術師、悪魔の目玉、バルログ等、魔法を得意とする怪物の軍団。ベンガーナ王国の攻略を担当していたが、具体的な描写はない。
- ザボエラ(妖魔司教)
- 声 - 龍田直樹
- 魔王軍の妖魔士団長。後にバーン配下の魔軍司令補佐。890歳の魔族。魔王軍団長が集まったときは大きな魔力で一目置かれていた存在。体内に自在に調合できる数百種の毒物を持っており、調合された毒物は爪から分泌される。自分の実子ザムザを含め常に他者を利用し、自分の保身を図るずる賢い性格。ザムザから送られたデータを元にハドラーを完全な超魔生物に改造した。
- ダイたちとの戦いにおいても、ブラスを捕獲してクロコダインに人質作戦を持ちこんだり、ハドラーと組んで夜襲をかけポップを罠に嵌めたりと、自ら手を下すことなく強者に媚び卑劣な手段ばかりを用いていた。このため、敵はおろか味方からも次第に信用されなくなる。最終決戦時でさえ周囲に媚を売り助けを乞うたがついに突き放され、この時に事実上初めて自分の力だけで戦う。それがハドラーに続く超魔生物2号「超魔ゾンビ」である。これは魔物の死骸で自身を覆い魔力でこれを操るというもので、「自分の肉体は一切傷つかずに思い通り動かせ、なおかつ一方的に敵をいたぶれる能力」を実現させた彼の理想の結晶であり、ノヴァ曰く「最低の発想」。その性能はロン・ベルクの斬撃やノヴァのノーザン・グラン・ブレードですら問題にしないほどで、フローラ達を苦しめるもロン・ベルクの捨て身の切り札の前に敗れ去る。
- 本人は辛くも脱出するものの、直後にクロコダインに見つかる。その期に及んでも彼に命乞いを装い毒素で操ろうとしたが見抜かれ、腕を斧の下敷きにされた挙句闘気弾を受け、最期を迎える。高い実力を持ちながら最後まで卑劣さを捨てられなかった彼の姿に、クロコダインは軽蔑を通り越して哀れみすら覚えた。
- バダックから「妖怪ジジイ」のあだ名をつけられている。
- 「成功すれば相手を即死させる」ザキ系の呪文(ザラキ)を作中で使用したのはザボエラだけである。
- 〔技〕 死の呪文ザラキ、変身呪文モシャス、集束呪文マホプラウス、中級閃熱呪文ベギラマ、毒素、魔香気、毒牙の鎖、超魔ゾンビ
- メネロ(妖魔将軍)
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ぶちやぶれ!!新生6大将軍を参照。
- ザムザ(妖魔学士)
- 182歳。ザボエラの息子。自分自身を実験台にして、超魔生物を研究していた。
- 覇者の剣を餌に実験台にふさわしい強者を集めようとしたところでダイと遭遇し、超魔生物に変身して剣を持たないダイを圧倒した。一度は勝利したと思われたが、マァムの閃華烈光拳とダイの残りわずかな力を爆発させたアバンストラッシュの前に敗れ、最後は自分の研究成果が父の力になるであろうと満足しながら灰となって散る。しかし、ザボエラは息子の成果を褒め称えたもののその死を悲しむ様子は無かった。尤もザムザもそうなることも予測しており、それでも父に認められたかったという事に対しダイたちは哀れみを覚えた。
- 父であるザボエラと似て卑屈な性格だが、今際の際で見せた素顔は魔族でありながらも父の愛を求め続けた普通の青年であった。
- [技] 魔族形態時:メラゾーマ、イオラ 超魔生物形態時(呪文が使えないため未完成):闘気弾攻撃、皮膜粘液
- ベルドーサ(幻夢魔道)
- 声 - 平野正人
- 劇場版アニメ「起ちあがれ!!アバンの使徒」オリジナルキャラクター。
- 男性版メデューサの様な容姿の魔物。髪の蛇を放つ事で標的の夢を覗いて慕っている人物に関する記憶を探り、その人物に化けて騙す戦法を得意とする。劇中ではポップとマァムの夢を覗いてアバンに化けた。またその際、アバンの卒業の証を心を操る魔石に代え、操ろうとした。岩石獣化呪文「レゴール」で巨大な大蛇を作り出し、自身も剣術でダイに挑むもアバンストラッシュによって岩石大蛇もろとも一刀両断された。
[編集] 魔影軍団
動く甲冑、スモーク、シャドーなど暗黒闘気生命体の軍団。カール王国の攻略を担当していたが、ハドラーの命により超竜軍団が代わりに担当することになる。
- ミストバーン(魔影参謀→魔軍司令)
- 声 - 難波圭一
- 魔王軍の魔影軍団長として登場したが、後にバーンの最大の秘密の鍵を握り彼の側近であることが判明する。ヒュンケルの命の恩人にして闇の師。強力な暗黒闘気を操る。
- 正体は暗黒闘気の集合体で、普段は着用している闇の衣から覗く部分が黒い影となっており、両目と胸の部分が丸く光って見える。バーンの本来の肉体を預かり、これに纏わりついて正体を隠していた。実体が無いため通常の物理攻撃は一切効かないが、逆にそのままでは他者に攻撃することも出来ないため、他者の肉体を介することで物理攻撃などを可能としている。バルジ島でのダイとの戦闘に於いては、ガントレットをつけた両手で彼を殴りつけている。唯一の能力は「他人を乗っ取る」こと。この能力を見込まれ、バーンに「自分の肉体の管理を任せるもの」として拾われて以降、バーンに絶対的な忠誠を誓う。「凍れる時の秘法」により停止した肉体を動かしているため、肉体は極大消滅呪文メドローアを除いたあらゆる攻撃を受け付けないが、本体である彼は体質上、光の闘気を弱点とし、光の闘気を用いた攻撃ならダメージを与えられる。
- 実体が無く自らを鍛え強くなることが出来ないため、自身を鍛えて強くなった強者を敵味方問わず尊敬する傾向があり、またその反対の性格の者をこれも敵味方問わず軽蔑する。それは袂を分かったハドラーやバラン、クロコダインに対しても、最後まで魔王軍であり後に自分の部下となったザボエラに対しても変わらない。特にハドラーとは一定の親交を築き、彼から礼を述べられたり、その身を案じたりもした。最終的にはハドラーへの情よりもバーンへの忠誠を優先して彼を見捨てたが、敬意そのものは継続した。
- 元々は単に「ミスト」とのみ呼ばれていたが、キルバーンが現れてから彼に合わせてミストバーンと呼ばれるようになった。名前の由来はmyst(霧)+主のバーンの個人名。作中では「影(ミスト)のバーン」という意味でもある。
- 普段はバーンの肉体は纏わり付いて動かしているだけに近いが、バーンの許可を前提に肉体に入り込んでその身体能力を使用できる。この時のミストバーンはバーンの肉体を保存する「凍れる時の秘法」の特性に加え、その高い身体能力を自由に使うことが可能である。「凍れる時の秘法」を唯一打ち破るメドローアでさえもバーンの超必殺技の一つであるフェニックスウイングを使用すれば回避可能。これらのことから、魔王軍六団長はバランが最強とされているが、事実上最強なのは闇の衣を剥ぎ取った状態の彼であり、作中でも魔王軍最強を自負している。最終決戦の時はバーンも苦戦していて許可を得るための会話をすることができなかったのでやむを得ず無断で使用。バーンと対話できるようになった時点で彼がミストに肉体の返却を求めるほど追い詰められていたので事実上不問とされた。
- ヒュンケルを助け師となったのは、バーンに肉体を返した時に彼の肉体をメインボディとして使用するためであり、 ダイに苦戦していたバーンに肉体を返した後、一時期マァムに取り憑き、次いでヒュンケルに乗り移ろうとしたがこれを察知していた彼は魂に光の闘気を溜め込み、ミストはこれを破壊しようとしたために溢れる光の闘気の中に飲まれて最期を迎えた。
- バーンの肉体を借りているという事実を悟られぬよう、バーンと同じ声をみだりに発しないよう、滅多に口をきかないとされていた。が、ストーリーが進むにつれ、かなり口数が多くなった。当初は会話相手を慎重に選んでいた筈が、群集へ死刑宣告を下し、不特定多数へ声を聞かせてしまう場面もあった。そもそも彼は他者の肉体に取り付いている間であっても彼本来の肉声を出す事が出来、肉体がバーンの物だからといって強制的に声までバーンの物となる訳ではない。単に声色を変えれば済む話で、わざわざ発言を控える必要はない(ミスト独自の声については物語終盤で明かされ、序盤からの設定と矛盾している)。キルバーンによれば「ミストバーンは必要がなければ何百年でも黙りっぱなし」とのことである。
- のちに発売されたコンビニコミックではバーン以外のキャラクターに乗り移ったらどうなるかという企画があった。
- 〔技〕(全て肉体に纏わりついている状態の時のもの) ビュートデストリンガー、デストリンガー・ブレード、闘魔傀儡掌、闘魔滅砕陣、闘魔最終掌、フェニックスウイング(闇の衣を取り払った時のみ使用可能)
- ダブルドーラ(魔影将軍)
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ぶちやぶれ!!新生6大将軍を参照。
- 鎧武装フレイザード (アーマード - 、魔炎気巨人)
- 声 - 山口健
- フレイザード(前述)がダイとの戦いで炎の身体のみになった際に、ミストバーンによって魔炎気となって、魔影軍団最強の鎧をまとった姿。かつての体以上のパワーとスピードを持つ上に呪文も受け付けないが、完成したダイのアバンストラッシュによって敗れ、わずかに残った炎の身体をミストバーンに踏み潰されて絶命した。
- 後の戦いで、その鎧に暗黒闘気を吹き込んだ「デッド・アーマー」3体がヒュンケルと戦ったが、ヒュンケルはいとも簡単に3体とも倒した。
- シャドー
- 『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』に登場した影の怪物。本作ではミストバーンの分身とされており、ベンガーナ王の影に紛れ込みサミットの位置を特定、ミストバーンに代わって鬼岩城を操作した。最期はダイの剣による大地斬で鬼岩城ごと消え去った。
[編集] 超竜軍団
ドラゴンやヒドラ、ガメゴンなど竜系怪物の軍団。戦闘能力は最強とされ、リンガイア王国を1週間、カール王国を5日で滅ぼす。その後ダイ一行とベンガーナ王国、テラン王国周辺で戦う。
- バラン(竜騎将/竜の騎士)
- 声 - 石塚運昇
- 魔王軍の超竜軍団長にして最後の純血なる竜の騎士。ダイの父親。年齢は不明[2]。姿は人間に近いが、物語中では竜の騎士である事が公になる以前から人間として扱われていなかった。
- 魔王ハドラーが地上を席巻していた頃、魔界で冥竜王ヴェルザーと死闘を繰り広げ、これを斃す。生死の狭間で人間の娘ソアラと出会い、人間の愛に惹かれ彼女との恋に落ち、息子ディーノ(ダイ)が生まれる。だが、ソアラがアルキード王国の王女であったため、城の人間の嫉妬と陰謀で処刑される事となる。
- 愛する息子や妻の安全と幸せのため、そのまま甘んじて死ぬつもりだったが、処刑のために放たれた呪文は突如バランをかばって立ちはだかったソアラに命中し、泣き崩れるバランの腕の中でその生涯を終える。
- その際にソアラを侮辱した人間の態度に激怒したバランはアルキード国を瞬時に消し飛ばし、流刑された息子を探したが船が難破したためか見つけることは叶わなかった。絶望の淵にいた彼はバーンの呼びかけに応えて人間を滅ぼすことを決意し、これに加担する。そして皮肉にも敵として再会した息子を味方につけ、共に人間を滅ぼしてソアラの仇を取ろうとするも失敗。息子への愛情と復讐心の板挟みになった状態で竜魔人となり暴走してしまうが、ダイによって止められる。正気に戻ったバランは息子の成長を認め、その立場を尊重する形で身を引いた。
- バーンの目的が地上界の消滅にあると知ると、当初単身でバーンに向かい、命と引き換えにバーンに決戦を挑もうとしていた。しかし、チウを気まぐれで助け、その後、ヒュンケルとクロコダインに遭遇する。この際、クロコダインから共に戦うよう説得を受けるが拒否し、部下のラーハルトに鎧の魔槍を託されたヒュンケルとの一騎打ちが始まるが、アルビナスが突如として介入してくる。ヒュンケルがとっさに攻撃の標的をアルビナスへ切り替えて撃退したものの、アルビナスとバランの攻撃を受けたヒュンケルは「二度と戦えない」とバランが評する程の重傷を受ける。ヒュンケルの覚悟を見たバランは負けを認め、彼に何を報えばいいのかとクロコダインに問いかけるが、クロコダインからは心意気を汲んで欲しいと懇願される。
- その後、彼らの意を汲んだバランは一時的にダイたちの仲間に加わり、ダイと共に大魔宮でハドラーと対峙する。序盤の段階でハドラーに黒の核晶が埋め込まれているのを見つけ、その首をはねれば核晶はすぐには作動しないと考えたバランは一騎打ちを仕掛け、ハドラーの奥義・超魔爆炎覇を封じ、必殺のギガブレイクを放つ。しかし、キルバーンを斬ったときの影響で剣の切れ味が鈍っていたため、首を落とすことができなかった。そのため、カウンターを喰らいそうになるがダイがかばい重傷を負う。覚悟を決めたバランはダイを眠らせると竜魔人と化し、ハドラーを全く寄せ付けないほどの強さを見せ付け、さらにバーンの魔力による黒の核晶の爆破も阻止する。しかし、ミストバーンが至近距離で黒の核晶に魔力を放ったことで完全に作動した核晶の爆発規模を抑えるため、竜闘気を全開にしドルオーラの要領で放出するがそれが元で致命傷を負い、ダイ達に看取られて命を落とす。最期にダイがバランの手を握った際、バランの竜の紋章は彼に受け継がれ、後に双竜紋となる。また、死後もその魂はダイとともにあった。
- 左目に付けている飾り「竜の牙(ドラゴンファング)」を握り締めて上空に掲げ、雷をその身に受けることにより、竜・魔族・人の3つの力を持った竜の騎士の最終戦闘形態(マックスバトルフォーム)である人型の魔獣「竜魔人」にその姿を変える。その際血の色が人の赤から魔族の青へと変化する。竜魔人に変身すると相手が全員死ぬまで元に戻れないようであるが、実際には戦闘不能になった時点で元に戻っている。この形態においては竜の騎士は理性を保てなくなり、目の前の敵を殺すことだけを考える。バランも、重傷を負って満足に動けないポップを容赦なく撃ち抜き、実の息子であるダイを平然と殺そうとする魔獣と化した。その力は竜の騎士の名に恥じぬもので、他の生物を寄せ付けない強さを見せ、超魔生物ハドラーを赤子同然に扱っていた。超常的な強さを誇り、大魔王バーンの魔法力すらも跳ね返す。
- キルバーンを胴切りにしただけで倒したと思い込んだり(ハドラーも下半身を失った程度では死んでいない)、フェンブレンの奇襲に完全にやられそうになるなど、戦いにおいてやや詰めや読みの甘い面がある。理知的であるとポップは述べているが、竜魔人形態のときの印象が強いダイにはそのように思ってもらえなかった。
- 戦士としては相当な実力を誇る彼だが、新婚時代にダイの欲求が読めず子守りに失敗しては妻に叱られていた過去を回想しており、日常生活での息子の子守りには「苦戦」していたようだ。
- 〔技〕 幾つかの回復呪文や補助呪文(催眠呪文ラリホーマなど)、電撃系全般を含めた幾つかの攻撃呪文、ギガブレイク、竜闘気砲呪文(ドルオーラ)、紋章閃
- ベグロム(超竜将軍)
- ドラゴンクエスト ダイの大冒険 ぶちやぶれ!!新生6大将軍を参照。
[編集] 竜騎衆
正確には、竜騎衆は竜の騎士に仕える者であるが、バランがバーンの臣下となったことによってバーン軍の一員となった。ラーハルトがダイのためミストバーンと戦う時の台詞でこのことを思い出させ、竜の騎士たるダイが魔王軍に立ち向かう以上自分もそれに従うのだと言った。獅子が兎を倒すにも全力を尽くす心構えにより百戦全勝を保っている。
- ラーハルト(陸戦騎)
- 竜騎衆最強の男。22歳。魔族の父と人間の母の混血で槍術の達人。目にも止まらぬ超高速移動で敵を翻弄し、真空波を使った攻撃を得意とする。父は幼少時に死んだが、かのハドラーの侵攻後は自分のみならず同種族の母まで迫害しだしたことから人間を極めて憎悪していた。孤独を初めて理解してもらえた(おそらくは人間への憎悪で共感もした)バランを父親のように慕い、バランも「もう一人の息子」と手紙を残した。ヒュンケルとは敵同士として出会ったが、戦いを通して戦友と認め合う仲となった。バランとともにダイ達を襲撃した際にヒュンケルと死闘を繰り広げ、最後は「鎧の魔槍」を彼に託して一度命を落とすが、バランが自身の体に流れる竜の血を彼に飲ませたことで最終決戦直前に復活を遂げる。最終決戦ではバランの遺言に従い、ダイに忠誠を誓って共闘する。ポップからはヒュンケルに似た性格と評され、勝利のためならば犠牲も厭わないが思いやりのある優しい一面も見せる。主のためなら命を投げ出し、自分の腕に絶対の自信を持って敵と戦う。正々堂々とした戦いを常に望み、人質を取るなど卑怯な振る舞いをした者はたとえ味方であろうと愛槍を投げ付けるのが流儀。ヒュンケルはそれによって2度も助けられている。
- なお、竜の血は死の淵から生還できるだけの強靭な精神力を持った人物にしか効果が出ないため、同時に与えられた他の竜騎衆(ガルダンディー、ボラホーン)に効果はなかった。ポップとラーハルトはそれに見合うだけの精神力があったので復活できた。竜騎衆の中でもラーハルトだけは、他の二人とは強さが桁違いであるとヒュンケルも述べている。
- 最終決戦後はヒュンケルとともに旅に出ている。
- 後のコンビニでの安価版コミックスでのインタビューによると彼の復活はバーン打倒後も作品が続いた時の為の伏線であり、その時点(5年後)においても陸戦騎として竜騎将となったダイと共に戦う予定であった。
- 〔技〕 ハーケンディストール(大ジャンプから繰り出すタイプと、アバンストラッシュBのように突進して繰り出すタイプがある)
- ガルダンディー(空戦騎)
- 外見は鳥人間のようである(鳥人族)。年齢は人間の年齢に換算して20歳前後。兄弟同然に育ったスカイドラゴンのルードに乗って行動する。刺さると体力を奪う赤い羽・同様に魔法力を奪う白い羽や細身の剣スパイラルソードを武器としている。人間を虫けらの様にしか思っておらず、いたぶり殺す事を好む残忍な性格。更に一度逆上すると見境がつかなくなる。ヒュンケルとポップによって倒された。
- 名はガルダとヴェルダンディの合成語。
- ボラホーン(海戦騎)
- 外見は白熊とトドを足したような感じである(トドマン)。ガメゴンロードにまたがる。年齢は人間の年齢に換算して30歳前後。自称「天下無双の力」が自慢だが、ヒュンケルはそれを軽く受け止め、更にクロコダインはその倍以上の力があると評された。マヒャド級の凍てつく息(コールドブレス)と鋼鉄(はがね)の錨を武器としている。一旦ヒュンケルに敗れた後、隙を狙ってポップを人質に取るが、卑怯な手段を嫌うラーハルトに倒される。
[編集] ハドラー親衛騎団
バーンに授けられたオリハルコン(超金属)製のチェスの駒からハドラーの禁呪法により生み出された、意思を持つ五体の金属生命体達。ハドラーの魔王軍離反後は、その誇りとともに生きることとなる。
- ハドラー(超魔生物)
- 詳しくは、ハドラーに記載。
- ヒム(兵士)
- ハドラー親衛騎団の一体。ハドラーの「闘志」を色濃く受け継ぎ、荒削りな行動が目立つが誇り高く、卑怯な戦法を良しとしない。
- 性格は雄々しく、ある意味人間臭い熱血漢で一人称は「オレ」。武人となったハドラーに一番似ているとも言われ、金属生命体であるにも関わらず、仲間のために涙を流す事もあった。
- 両拳による格闘戦を得意とする。火炎呪文も使えるが飛び道具としてではなく、拳にのせて攻撃力を上げるために使用していた。
- ポーンであるため最下級と見られがちだが、単に能力の違いというだけで強さ自体には単純な優劣は無く、こと近接格闘・肉弾戦においては他親衛騎団員より優れており、ダイ・ヒュンケルと格闘に及んだ。
- 大魔宮の戦いでヒュンケルに敗れて一度死亡したが、不屈の意志とハドラーらの遺志により光の闘気を持つ一個の生命体となる。これはチェスのプロモーションの効果を備えていた為とされる。その際体質が変化しメタルスライム等と同じ「生きた金属体」となったため、体が破壊されても回復呪文で修復されるようになった。呪法生命体は本来、生みの親の魔力でのみ修復する。作中にもフェンブレンに切り落とさせた腕を修復する旨の描写がある。更に本来は呪法生命体にほとんどない痛覚が生じているらしい。また、プロモーションの表現として、能力・体質の他、ハドラ-を思わせる銀髪が生まれており、逆上した際に鉄仮面が砕けて現れた。
- 初めて出会った時からヒュンケルを生涯の宿敵と見定め、ハドラーのダイとの決戦時はヒュンケルを足止めする役を負うが、増幅させた暗黒闘気とせめぎ合い光の闘気を強化したヒュンケルの敵ではなかった。復活した後再びヒュンケルと戦い、一時は圧倒するが最後は闘気拳による渾身の一撃を選び、ヒュンケルのカウンター攻撃の前に敗れる。ここでヒムは死を覚悟したが、ヒュンケルの説得に応じて生きる事を決意、以降は再起不能になった彼の代理としてダイ達の仲間として共闘、光の闘気でミストバーンを圧倒する。
- 味方になった際、無理矢理チウに12と胸に書かれ獣王遊撃隊に入隊させられた。以後チウを「隊長さん」と呼び頭が上がらなくなり、更には「ヒムちゃん」なる呼び名を不本意ながらも賜わることに。口は悪くとも、チウを次第に尊敬するようになる。その後、バーンパレスの魔力炉からヒムが見様見真似でグランドクルスを使用して脱出した際、チウに死んだと勘違いされ永久欠番とされ嘆いていた。
- 最終決戦後はクロコダインやチウらと共に、遊撃隊としてデルムリン島に移り住んでいる。
- 〔技〕 超熱拳(ヒートナックル)、闘気拳(オーラナックル)、見様見真似のグランドクルス、打撃格闘戦
- ブロック(城兵)
- ハドラー親衛騎団の一体。「ブローム」という謎の言葉しか発することが出来ない。ルックの能力を備えた巨体・超重量を活かした圧倒的な突進力で、あの獣王クロコダインをも凌ぐ超怪力の持ち主。
- その巨体を生かして仲間を何度もかばっており、ダイ一行と初めて対決した際にも、完全に虚を突かれて放たれ決定的と思われたメドローアを、自分が覆いかぶさって仲間を地中に埋め込むと言う荒業で回避しており、ポップにも「仲間のために自分の命を捨てる覚悟が無いと絶対に思いつかない方法」と評されている(実際、コアこそ無事だったものの背中側がごっそりと削られて戦闘不能に陥っている)。親衛騎団の他団員から推測すると氷系呪文が使えた可能性もあるが、作中で使用することはなかった。バーンと袂を分かったハドラーをかばうためにキャスリングを使い、最後に仲間にハドラーのことを託す一言だけを発して命を落とす。
- キャスリング時は巨体の中から、ヒム以上に細身な本体が出現し、すさまじいスピードで王=ハドラーと入れ替わる。その後、巨体の「抜け殻」はバリアーに変化し、ハドラーたちを逃がすために使用した。
- バーンパレスがハドラーの体内に埋め込まれた黒の核の爆発によって激しく損傷した際、キャスリングによって仲間達をかばったと見られる描写があるため、本体が無事であればバリアー化した抜け殻は元通りのボディーに戻るようである。この能力は正にチェスのキャスリングに準じたものだが、バーンの指摘にあるように本来キャスリングは攻撃されている、チェック状態の王と入れ替わることはできない。
- 〔技〕 キャスリング、超怪力
- フェンブレン(僧正)
- ハドラー親衛騎団の一体。老人然とした口調で一人称は「ワシ」。
- 普段は他の親衛騎団に合わせているため目立たないが、性格は騎士道精神に溢れた他の親衛騎団と違い、冷酷で残忍かつ弱者を痛めつけることを喜び、執念深い。ただし戦う時はおおむね正攻法を使い、どれだけ痛めつけても仲間のために懸命に戦うチウを見て「立派」だと感じる価値観も持っている。
- 両腕や頭部を始めとして全身が刃物であり彼の武器である。真空呪文も操る。必殺技の「ツインソードピニング」は、全身を高速回転させ鋭いドリルと化し、岩石・地面を貫きながら相手の虚をつくように攻撃する。これは斜め方向に自在移動するビショップの能力を備え、神出鬼没でどこからともなく攻撃してくる事に由来しているため。
- 決戦を前に死の大地へ偵察に来たチウら獣王遊撃隊の前に現れ、隊員を庇うチウを痛めつけて殺そうとしたが、偶々その場に現れたバランに両目を潰され撤退、その屈辱からバランへの復讐心に燃え、彼をターゲットと定める。彼への復讐心を薄れさせないために潰された両目はあえて治さなかった(結果視力は失ったが、生体やオリハルコンの位置を感じることは可能)。
- その後、ハドラーの決戦の邪魔をさせないために死の大地でポップらを迎え撃つはずであった親衛騎団から離脱し(命令無視だけでなく、この際親衛騎団の証であるエンブレムを外し仲間の元に残している)、仲間や主の意向を無視してまでバランを自分の手で屠ろうと海底の死の大地の門の前でダイとバランの前に立ち塞がる。海中でのバギクロスで隙を作りバランを追い詰めたが、紙一重の差でダイのアバンストラッシュで真っ二つに切り裂かれて敗れ去った。ハドラーはフェンブレンの独断行動を、「功名心」や「虚栄心」といった以前の自分に溢れていた側面がいまだにハドラーに残っており、それが受け継がれたためと推測した。
- 〔技〕真空系呪文、ツインソードピニング
- シグマ(騎士)
- ハドラー親衛騎団の一体。馬面。武器は「疾風の槍」と、ハドラ-から授かったあらゆる呪文をはね返す上に物理的防御力も高い伝説の武具「シャハルの鏡」。
- イオ(爆裂)呪文を操り、下中級呪文のイオ・イオラを離れた位置からの牽制攻撃として使用する。また、右手首の内部で圧縮したイオ系エネルギーを相手に押し当て、ゼロ距離で放つ「ライトニングバスター」としても使用する(性質上片腕で放つが、シグマ曰く「イオナズン級の威力」)。
- ナイトの駒の能力を備え、マァムをも圧倒する跳躍力と移動スピードを誇る。ハドラーの心の中の「騎士道精神」を受け継ぎ、紳士然とした雰囲気。一人称は「私」。
- ハドラーのダイとの決戦時は、魔法を跳ね返せるため相性の良いポップの足止めを受け負う。思慮深く慎重な性格の持ち主で、秘められたポップの実力を見抜いて強敵と認め、決して油断せず全力で戦いを挑んだ。それゆえポップから「一番戦いづらい相手」と評される。最後は、ポップとの知力を尽くした頭脳戦の末に敗北、「シャハルの鏡」を彼に託し、満足して散る。後にこの「シャハルの鏡」は、真・大魔王バーンとの戦いにおいて重要な役割を果たしたが、跳ね返したものの直後に砕け散っている。
- 〔技〕イオ(爆裂)系呪文、 ライトニングバスター
- アルビナス(女王)
- ハドラー親衛騎団の一体。女性の姿で、親衛騎団最強の戦士。普段は手足を長いマントに隠し、全力で戦う時はマントを畳み手足を展開させ、シグマをも凌ぐ圧倒的なスピードと突進力で攻撃する。これはクイーンの「1体ゆえ迂闊には動かないが、攻撃に回れば縦横斜めに自在に移動できる」というチェス最強の駒である事に由来している。
- ギラ(閃熱)系呪文を繰り出し、ハドラーとダイとの決戦時にヒュンケル・ダイ・ポップ以外の全員を足止め受け持つが、実際にはレオナを連れる際にゴメちゃんに邪魔された為、結果としてマァム一人を相手にした。
- 密かに自分ひとりで全員を倒し、ハドラーの延命をバーンに頼むつもりでいた。ハドラーの心の中に微かにあった「愛情」を受け継いでおり、自分は駒であり性別など無意味と否定してはいたが、ハドラーの命に背いてでも彼を死なせまいとした行動は彼を愛している女性そのものだった。ヒュンケルとバランが一騎打ちしている際に、どんな罰も受ける覚悟を持ち彼らの妨害に入ったことにもそれは表れている(このときヒムも、「一対一の勝負に水をさすなんて真似をしたらハドラーにどんな罰を受けることか」とアルビナスを制止しようとした。しかし、このときヒュンケルから受けた傷はハドラーに完全に修復されたうえで戦場に戻ってきており、実際に処罰を受けたのかは不明)。
- マァムとの死闘の末に、チェスの「クイーンは迂闊に動かすな」の定石をやぶり、超スピードで突進した為にマァムが砕いた魔甲拳の胸部分の無数の破片をかわせず、カウンターで受けて大ダメージを負ったのち、最後は猛虎破砕拳によってとどめを刺される。そして、自分の代わりにハドラーの最後の勇姿を見て欲しいとマァムに託し、散る。
- 後に発行されたコンビニでの安価版コミックスでは、ハドラー自身も彼女に僅かながら心を寄せていた事が判明している。
- 〔技〕 ギラ(閃熱)系呪文全般、ニードルサウザンド(極大呪文ベギラゴンを針状にして全身から放ち攻撃。手足の展開後は使用せず)、サウザンドボール(ベギラゴン級のエネルギーをボール状に収束して相手に投げつける技で、手足を展開した時のみ使用可能。2発同時でなければ連発もできる)
[編集] 魔力炉管理者
- ゴロア
- 魔力炉の管理を担当するモンスター。「~だムーン」が口癖。上半身はトロルに似て、下半身の太鼓を打つことで出る重力波により魔力炉を操る(正確には暴走を抑制する)が、ミナカトールによりバーンからの魔力の供給を断たれ魔力を欲した魔力炉を押さえ切れずにいた。魔力炉の管理という窮屈な任務に長年従事してきたためか出世に貪欲であり、本来は魔力炉を押さえるためにバーンから与えられたものである重力波操作能力を、ダイを倒すために用いる。その重力波攻撃でダイを思わぬ苦戦においこむが、ダイが双竜紋に目覚めたことによりあっさり形勢逆転される。自らを魔力炉と同化させて反撃を試みるものの、魔力炉ごとドルオーラを受けて敗れ去った。
- 実は小さなドラムのようなモンスター「ドラムーン」にバーンの鬼眼の力を加えた魔物(ゆえにドラムーンのゴロアと呼ばれる)で、ドルオーラによる粉砕の後で登場、逃げ去る描写がある。読者の投稿を元に制作された。
[編集] ヴェルザー一族
- ヴェルザー(冥竜→冥竜王)
- 「真竜の戦い」で雷竜ボリクスに勝利し、「冥竜王」の称号を得た。
- バーンと魔界を二分する勢力であった竜族の王であり、キルバーンの真の主人。最後の知恵ある竜で、地上界支配を目論む。数百年前に「各々に神になるための戦略を進め、成功した方に従う」という協定をバーンと交わし、その際にキルバーンをバーンの元に送った。バーンの地上界消滅計画を察知し(ハドラー軍が地上を征服しようとしていた頃)先手を打って地上に侵攻しようとするが、バランとの死闘で敗れる。本来ならば不死身の魂で時を経て蘇ることができたが、精霊達に魂を封じ込められ、魔界の奥地に幽閉される。
- 竜にしては欲深く、キルバーンに「人間みたいだよね」と陰口を言われた事もある。
- キルバーン(死神)
- 声 - 田中秀幸
- 名前の由来はkill(殺す)+ミストバーンと同じくバーンの個人名。ヴェルザーの命を受けていた事から「バーンを殺せ(Kill Vearn)」の暗号名でもあった。一人称は「ボク」。バーンはヴェルザーとの会話では彼のことを単に「キル」と呼んでいる。本名は作中で明かされることはなかった。ミストバーンは彼に、自分の正体についての詮索は無用と釘を差し、両者共に自分の正体を隠していた。
- バーンの魔王軍の中でも六軍団に属さず、バーン直属のような立場で独自に活動する。常に笑い仮面で顔を隠し、道化師のような服装に身を包む。仮面の形は頭部が扇状の形となっており、その扇状の飾りの先端には星(左目側)、月(右目側)のアクセサリーがあしらわれている。武器は「死神の笛」と呼ばれる大降りの鎌だが、これは風を切る音で相手の自由を奪ってゆく「笛」としても機能する。他人を翻弄するような軽い口調と合わせてまさに道化師といった風情だが、実態は魔王軍における失敗者の始末やバーンパレスへの侵入者を排除する任務を帯びた暗殺者であり、軍団長やハドラーも恐れる実力の持ち主である。
- 実は冥竜王ヴェルザーの部下で、バーンへの協力者として遣わされたが、真の使命はバーンの暗殺であり、彼の計画がしくじろうものならその場で始末する命を任されていた。その真意はバーンに一目で見抜かれたものの、却って気に入られ、部下として迎えられることになる。ミストバーンとは対照的ながら気が合い、互いに「ミスト」「キル」と呼び合う仲となった。
- 最初はダイたちとの戦いにおいてあまり前面に出ることはなかったが、彼らがバーンパレスに乗り込んでからは、バーンパレスに仕掛けた数々の罠を駆使して抹殺にかかる。ダイがハドラーと決着を付けた瞬間の隙をついて最高傑作の罠である「ダイヤ9」に陥れ、助けに飛び込んだポップもろとも焼き尽くそうとしたが、長い沈黙を破って駆けつけたアバンに罠を破られ、自身も斬りつけられて仮面を割られる。そのことに激怒し、以後はその感情を表す憤怒の仮面を被ってアバンを付け狙った。完全決着用の魔界の遺物「ジャッジ」を使ってアバンを亜空間に閉じ込め、激闘を繰り広げたが策に溺れ過ぎ、「14本目のファントムレイザー」にて首を刎ねられて敗れ去る。
- その正体はピロロと名乗っていた本当のキルバーンが操る機械人形。そのため心臓を刺されても胴体を切られても一切痛くも痒くもない。バーンは機械人形キルバーンの首が刎ねられたことをもって、ヴェルザーに対して「キルは死んだ」と述べて勝ち誇っていたことから彼の正体に気付いてはいなかったようだ。人形は遠隔操作も可能であり、その目を通した映像は全て本体に送られる。人形は胴体を切断されるような激しい損傷を受けると機能を停止するが、本体が持つ粉を振りかければ修復されて再び動き出す。アバンに敗れて首を刎ねられた際には完全に修復不可能になったというが、それでも本体が触れていれば動かすことは可能なようである。全身を巡る魔界の強酸性を持つ高温のマグマ成分が原動力となっており、生半可な氷系呪文では凍りつかないため、実質氷系呪文が無効である。またこのマグマ成分により、攻撃した武器はオリハルコン製といえど腐蝕する(ダイの剣や真魔剛竜剣には再生能力がある為、一時的に切れ味が鈍るだけ)。仮面の下には黒の核晶が隠されており、ヴェルザーからは先述の条件を満たしたときにこれを用いてバーンを始末するよう指示を受けていた。また、黒の核晶の弱点である「凍結による停止」が、前述のマグマ成分の影響により事実上不可能に近いため、回避手段が大幅に限られることになる。
- 〔技〕 死神の笛、キル・トラップ、ファントムレイザー、バーニングクリメイション
- ピロロ(使い魔)
- 声 - 江森浩子
- キルバーンと常に行動をともにする、一つ目ピエロタイプの使い魔。しかし実は彼が本物のキルバーンで、通常の腹話術とは逆にピロロとして話す時に声色を使っていた。バーンとの戦いを終えて安堵したダイ一行の前で正体を明かし、仮面の下の黒の核晶を爆発させようとしたが、アバンのゴールドフェザーとマァムの閃華裂光拳により死亡する。
[編集] その他の勢力
- ボリクス(雷竜)
- かつてヴェルザーと魔界の竜族の覇権を争った強力な竜。「真竜の戦い」で冥竜ヴェルザーに敗北する。実力が伯仲していた両者の戦いは魔界でも語り継がれるほど激しいものだった。バーンが「真竜の戦い」を実力が限りなく均衡した強者同士の鬩ぎ合いで周囲に迸っていたエネルギーが均衡の崩れた敗者に流れ込み必ず決着が付く死闘と称していた事から、おそらく死亡している。