面堂終太郎
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面堂 終太郎(めんどう しゅうたろう)は高橋留美子の漫画およびそれを原作としたアニメ『うる星やつら』の登場人物。アニメでの声優は神谷明。
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[編集] 設定・特徴
4月1日生まれ。強大な財力(本人曰く「たかだか資産5兆円(原作では500億円)」)と軍事力(私設軍隊、ホーカー・シドレー ハリアー、レオパルト1等)を持つ面堂財閥の跡取り息子。作中で友引高校へ転入してくる。容姿端麗かつ秀才で女性には優しく、モテるが、男に対しては非常に性格が悪い。登校の際は自家用のツインローター式大型ヘリコプターや重爆撃機等の飛行機を使ってパラシュートで降りてくることもある。
諸星あたるのライバルで、あたるに馬鹿にされる度に日本刀(アニメでは刀名は村雨)で何の遠慮も無しに斬りかかるが、真剣白刃取りされる等して一度も成功したことはない。ちなみに、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』では、昼間に折れたはずなのに夜になると刀が元に戻っている事から、あたるに「トカゲの尻尾だな、まるで」と言われるシーンがある。
髪型は常時オールバックで、スポーツなどで髪が乱れた時には欠かさずポケットから櫛を取り出し整えている。あたるが組野おと子とデートする時に髪形を変えようとして、「この年でオールバックというのもいやらしいな」と言ったのを聞き逃さずに「ほっとけ!」と怒りの声をあげている。
また、初めはクラス委員長に立候補し、その公約として「遅刻・授業エスケープ・仮病による早退・ズル休みをした男子を徹底的に処罰する」という優等生ぶりを発揮したが、その後、友引高校(主に2年4組)に流されていき、あたるやコースケのアホに付き合うようになった。
部下として従えている黒メガネ部隊(私設軍隊)はあたるにも同情される程のマヌケ集団。ラムが黒メガネの格好をしていても、女と見抜けなかったり、「野球の練習」と聞くと、黒板を持ち出して「これは何だ!?」「バットだ!」などという俗に言う言い当てゲームをしたりと、ホントにひどい集団である。
面堂家の家紋はひょっとこ。それにちなんでタコをペットとして大切に飼っている。なお本人の前でたこ焼きを食べると怒られる。
暗所恐怖症・閉所恐怖症で、よく狭くて暗い場所に閉じ込められては「暗いよ狭いよ怖いよーっ」と叫び錯乱状態に陥る(ただし女性の視線がある場合は平気)。恐怖症を克服しようと特訓を重ね、結局直らなかったものの、鍛え上げられた腕力を元に秘技「釣鐘割り」をあみ出した。実はこの恐怖症は、過去へ閉暗所恐怖症の原因を探しに行った際に終太郎が幼い頃の終太郎に抱かせてしまったものであるため、ある意味自業自得と言えよう。
家族は両親と妹の了子、および祖父がいる。
オールバックで日本刀を携えた学生ということで「少年サンデー」の『男組』(おとこぐみ)の神竜剛次も参考にしていると言われることがある。
[編集] 恋愛関係
数多くの女性から好意を抱かれているが、殆ど目もくれず、ラムに惚れている。紳士らしく彼女を「ラムさん」と呼ぶ。だがラムはあたるに心底惚れており、そのためあたるを目の敵にしている。金と権力、容姿端麗で秀才である事を除けば本質はあたると全く同じ。つまり、面堂から金と権力を取り上げるとあたるになる。しかしその事は互いに認めたがらない。
[編集] 名前の由来
名前は元々作者が「トラブルシューター役」を彼に努めさせる為に「トラブル = 面倒 = 面堂」「シューター = 終太郎」からつけた。しかし実際にはあたると共に結構なトラブルメーカーだった。
[編集] その他
- 特技はつり鐘割り。秘技はつり鐘捕り。
- 日本刀をたとえ海パン姿でもどこからともなく取り出せる。更に刀が折れると瞬時にもう一本取り出せる。この妙技は、作中でも周囲から度々突っ込まれている。
- 彼の日本刀使用の初出は、原作で夢邪鬼がゲストキャラとして登場する第31話「目覚めたら悪夢」で、あたるに寝言で侮辱されたことに切れた時からである。それまでは、頭に来ても抜刀はしなかった。