霞が関ビルディング
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霞が関ビルディング(かすみがせきビルディング、略称:霞が関ビル)は、東京都千代田区霞が関三丁目にある地上36階、地下3階、地上高147mの超高層ビル(オフィス・商業複合施設)。所有者は三井不動産。
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[編集] 概要
定義にもよるが、一般的に日本最初の超高層ビルとして知られている。設計は山下寿郎設計事務所、施工は三井建設と鹿島建設によるJV(共同企業体)、事業主体は三井不動産である。
東京倶楽部が経営していた旧・東京倶楽部ビル跡と霞会館(旧・華族会館)の敷地に建設され、1965年(昭和40年)3月18日に起工、1967年(昭和42年)4月18日に上棟し、1968年(昭和43年)4月18日にオープンした。耐震設計として鋼材を組み上げた柔構造を採用している。
関東大震災の教訓から東京では31mという高さ制限(いわゆる百尺規制)があったため、当初は9階建てのビルの計画であったが、1962年(昭和37年)8月に建築基準法が改定され、高さ31m制限が撤廃されることとなったために高層ビルへ計画変更された経緯がある。日本においてはじめての高層ビルの建設のため苦労も多く、そのエピソードはNHKのテレビ番組『プロジェクトX〜挑戦者たち〜』[1]でも取り上げられた。竣工当時、36階に展望台があり賑わいをみせていたが、その後オフィスに改装された。東海大学校友会館が入居しているが、卒業生などに限らず、入居社に普段から自由に(会議や一般で言うところの「飲み会」)などに使用されている。
ビルの総容積は約50万立方メートル(総重量約10万トン)あり、東京ドームが竣工する前は莫大な体積を表現する際に「霞が関ビル何杯分」という表現がよく使われていた。
竣工から40年が経過したため、継続的にIT化など設備のリニューアルをしたり、テナントを入れ替えたりしてビルの資産価値を減らさない努力を行っている。近隣には「新霞が関ビル」があるほか、霞が関三丁目エリアにおいて「霞が関コモンゲート」(仮称:霞が関R7プロジェクト)に代表される再開発が行われており、ビル単体に止まらず地域全体の付加価値の向上が図られようとしている。特に、霞が関ビルに隣接する霞が関コモンゲート西館(175.78m)と東館(156.67m)は、霞が関ビルの高さを上回っている。
ビル内のテナント勤務者参加型の情報誌「リエゾン」を発行している。
ビル専用の郵便番号「100-60xx」が設定されている(末尾2桁は階数を示す、地階および階数不明の場合は100-6090)。
[編集] 脚注
- ^ プロジェクトX 挑戦者たち 霞が関ビル 超高層への果てなき闘い~地震列島 日本の革命技術~2001年5月15日放送 - NHKアーカイブス
[編集] 関連項目
- 霞が関地区の超高層ビル
[編集] 外部リンク
- 霞が関ビル(公式サイト)