関東局
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関東局(かんとうきょく)とは、満州国成立により満州国内の日本の出先機関を統合すべく、在満州国日本大使館に設けられた部局である。これに伴い関東庁は廃止された。
[編集] 概要
関東局は新京に置かれた。権限は関東州の統治の他、満鉄附属地を従来の関東庁に代わって直接管理した。
関東局の長は在満日本大使で、関東軍司令官も兼任したため、強大な権力を掌握した。これにより、軍・外交機関・関東州統治機関が一元化されることになった。
関東局の業務について、大使を補佐するために「関東局総長」を置いた。関東州の地方行政を司るため、新たに関東州庁が置かれた。
1945年の日本の敗戦により業務を終了した。
[編集] 組織機構
- 官房
- 秘書課、文書課、審議室
- 司政部
- 行政課、殖産課、経理課、財務課
- 警務部
- 警務課、警備課、高等警察課、衛生課
- 監理部
- 交通課、逓信課
[編集] 関連項目
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樺太 | 樺太民政署→樺太庁(共通法では内地とされ、準内地的位置づけ。唯一正式に内地編入された) |
朝鮮 | 朝鮮総督府: 京畿道 | 江原道 | 忠清北道 | 忠清南道 | 全羅北道 | 全羅南道 | 慶尚北道 | 慶尚南道 | 平安南道 | 平安北道 | 黄海道 | 咸鏡南道 | 咸鏡北道 |
台湾 | 台湾総督府: 台北州 | 新竹州 | 台中州 | 台南州 | 高雄州 | 花蓮港庁 | 台東庁 | 澎湖庁 |
南洋群島 | 臨時南洋群島防備隊民政署→南洋庁 |
関東州 | 関東都督府→関東庁→関東局: 関東州庁 |