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銀牙伝説WEED - Wikipedia

銀牙伝説WEED

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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銀牙伝説WEED』(ぎんがでんせつウィード)は、週刊漫画ゴラク1999年より2008年5月現在まで連載中の高橋よしひろ原作の漫画作品。また、それを原作としたテレビアニメ。『銀牙 -流れ星 銀-』の続編であるが、前作とは差異が生じる(詳しくはこちらを参照)。

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目次

[編集] ストーリー

主人公のウィードは、生き別れたまだ見ぬ父・銀を探すために旅に出発する。道中、様々な猛者と闘うが、ウィードの熱い正義と勇気に共感し、そして仲間を増やしていく。

[編集] 登場キャラクター

[編集] ウィードとその仲間

ウィード(國立幸
かつて赤カブトを倒した銀の息子。母は桜。本作の主人公。熊狩りに最適な虎毛の秋田犬。生後6ヶ月。名前の『ウィード』とは英語で雑草という意味。外見は銀とうりふたつ。奥羽軍の総大将となり、持ち前の勇気と俊敏な動きで仲間とともに悪の権化・法玄を撃破し、人質となった父・銀を救うべく戦いに出る。戦いの中で、父・銀の必殺技、絶・天狼抜刀牙を習得する。戦いのセンスは天性のもの。幼い故に仲間の軍、敵軍問わず他人の命を思いやる優しさを持っており、いかなる状況でもたったひとつの命を軽視する者を憎しむ心を持つ。アニメでは16話から心理的な動きにより一人称が「僕」から「俺」に変わっている(原作でも途中から)。父、銀から奥羽軍総大将の座を譲り受けたが、まだ大将のあり方を諭されることも。小雪と結ばれ、北海道で多数の仲間を率い、ロシア軍と戦って帰順させた。
総大将として飼い犬たちにも大いに慕われ、彼が一声かければ1000をも超える仲間が集まる絶大なカリスマ性を有する。
GB(声:川本成
小心者でお人好しのイングリッシュセッター。足の速さはかなりのもの。もともとは裕福な家の飼い犬だったが、飼い主が破産し、山奥に捨てられた。飼い主はその後首吊り自殺し、救急車に搬送される。その後を追ったことでトラックに轢かれるところをスミスに救われ、それが縁でスミスを尊敬している。作業犬であるため、戦うことよりも鳥の捕獲、牙城の周りの偵察、傷ついた犬を運ぶ、嗅覚による探索と言った感じの役目が多いが、小心者ながら敵軍から仲間を体を張って助ける勇気も持ち備えている。また、ウィードの名付け親である。
佐助(サスケ)(声:植木誠
かつてはGBと共にネロに使い走りにされていた柴犬。かつての飼い主と再会するが、法玄の招集を受けて法玄軍に加わり、フックと出会い、法玄の人質となっていた銀達を助けた後に、奥羽軍に加わる。アニメでは飼い主と再会できぬまま法玄軍に加わるが、クライマックスあたりでGBと出会って奥羽軍に加わる。
メル(声:小林晃子
ウィードと同年代のゴールデンレトリバー。飼い主に捨てられ、捨てられたあたりで悪巧みをしていたブルーの使い走りにされていたところをウィードに助けてもらった。使い走りで鍛えられており、能力は成犬に劣らない。レトリバー種なので泳ぎが得意。原作では母親のレニーと再会を果たしたが、母の死後ウィードの元に向かう。アニメでレニーの登場がない。なお本名は『メルセデス』であるが、これは車好きの作者の飼い犬の名前と同じであり、メルセデス・ベンツが元である。
フック(声:田中完
元は兄と共にブルーの手下だったが、兄はブルーに逆らって殺された。ラブラドールの雑種。ブルーの居場所を脱走し、保健所で捕獲される。その後は飼い犬となり、ブルーを憎みながらも怯えるだけの日々を送っていたが、ウィードに触発され、戦う事を決意する。
剣(ケン)(声:小川輝晃
奥羽の戦士・ベンとクロスの息子。グレートデンとサルーキーの雑種。兄弟は弟の譲二と妹のミニー(死亡)。外見はベンに似ている。楽園の盗賊討伐隊長を務めていたが、幹部領域には入れなかった為、楽園を脅かす怪物の正体を知らず、人間を襲った犬として影虎を疑い、対立していた。ウィードやGBと出会い、真実を知るや、彼らと共に怪物に立ち向かう。
影虎(カゲトラ)(声:竹本英史
奥羽の戦士・黒虎の息子。楽園が崩壊したのは中央の腐敗にあるとみて、今の政権を倒す為、反乱を起こしたが、真実を知ったのちの怪物との戦いでは甲斐犬としての男気を見せる。兄弟は弟の信虎と晴虎。
ジェロム(声:高塚正也
元は研究施設の警備犬だった。シェパード。P4討伐のためウィード達と共闘し、以後ウィードの仲間になった。P4討伐の際部下を死なせ、P4の逃亡を許してしまったことを悔い、いつも死に場所を求めている。殺し屋として名を馳せており、戦闘能力は高く、水にも適応している。奥羽軍の参謀格として若いウィードをサポートする。紀州での騒動の際にロン(アニメではカマキリ)との戦いで右耳を失った。また人間の銃撃によって散弾を食らい、原作では弾を哲心に除いてもらうも、アニメでは戒めの為に残しておく。往復で再び南アルプスに至った時、ウィードの首を狙っていたレクターとサンダーに遭遇するが、命を重視するウィードの命令に背き二者を殺害してしまったことから奥羽軍を追放されるが、その後故郷である四国に行き援軍集めに貢献を果たす。アニメの最終回にウィードが激流に飲まれたところを助けるが、ウィードの仲間が駆けつけてくれたところで力尽きてしまった。原作ではその後大輔・秀俊の手によって一命を取り留め、旅に出る。北海道編では彼が死に場所を求めて北海道まで来た事で、白狼達の危機が奥羽にまで伝わるきっかけとなる。北海道編終了後、ロシア軍で生き残ったマクシームの妹リディアと共に結婚かと思われる新婚旅行に出発する。
ロケット(声:前田剛
元・法玄の傘下。紀州を縄張りに十数頭の部下を率いていた。犬種はボルゾイ。自身の速度を生かしてウィードをさらうが、奥羽軍の姿を見て絶対不利を承知で奥羽に帰参。後に豪雪の中で崖から落ちそうになったウィードとGBを命を張って助けたことで奥羽軍から真の信頼を得た。弟はミサイルとジェットで、【ロケット三兄弟】と呼ばれたが、彼の奥羽帰参のために弟は2匹とも法玄に殺され、法玄に対する復讐の念を持つこととなる。兄弟揃って法玄に「あれが同じ犬か。」と呆れさせる程の俊足の持ち主。
ヒロ(声:乃村健次
広島出身、通称「玉取りのヒロ」。グレートピレニーズ
敵の睾丸をむしりとるというえげつない必殺技を持つ。かなりの怪力で長老・ウィード・ジェロム・剣を自分だけで引っ張り上げたり、木を頭突きでへし折るなどしている。広島のボス・ユキマサの息子だが、カマキリの反逆にあい、父と片目を失う。その後暴れん坊の流れ者となっていたが、アルプスで法玄の大軍と戦う銀・ジョンの助太刀に入ったことがきっかけで奥羽軍に加わる。奥羽での戦いで、壮絶の戦いの末カマキリを倒し、父の仇を討った。後に麗華と結婚し、4頭の子をもうける。現在の奥羽では部隊長の役目。すぐ熱くなる性格で口より先に手が出るが、一方で部下に良心を説くようにもなっている。
麗華(声:中川里江
元は飼い犬だったが、銀に助けてもらったことから、奥羽軍に加わることになった数少ない女犬。和犬である。父は奥羽の戦士だった。原作では後にヒロの妻となり、「猿編」での将軍との戦いの後に、4匹の子を産む。毅然とした性格で、暴れん坊のヒロも頭が上がらない。
白銀 狂四郎(シロガネ キョウシロウ)(声:増田裕生
わずか1歳にして10年分を生きたという幼犬。赤目と同じ紀州犬であるが、体中に傷痕がある。上に3人の兄がいたが、父からの暴力で長兄と母を失い、次兄と三兄は母の仇討ちに父と共に崖から転落死する。自分と同様に親の愛を知らずに育ち、親に見捨てられて育った一歳未満の若い不良犬軍団50頭を束ねて滋賀のボスとなり、法玄にも屈することはなかった。ジャンプしての必殺技のほか、石つぶてを用いることもある。レクターとサンダーとの凄烈な戦いの末にウィードの仲間となる。ウィードとは正反対に猪突猛進で殺しを惜しまない性格のため、時に馬が合わずに一時は奥羽軍を脱退しようと試みるが、群れから放逐されたジェロムにウィードの正しさを諭され、精神面の向上と共に再び奥羽軍に戻った。自身の過去を勝手にウィード達に話した子分に対して、ライダーキックのような、自称【人間飛び蹴り】を見舞った事がある。
テル(声:伊藤実華
父親に虐待されていた子犬。一時狂四郎から幸太という名前をもらっていた。リーダーの狂四郎に従って奥羽軍についたが、幼かったので甲賀忍犬の長老に預けられる。後、長老のおかげで忍犬となる。『北海道編』で、ヴィクトールの攻撃から銀を庇い、頚椎を砕かれたが大輔らの治療によって復活、奥羽に戻された。
タケシ
狂四郎の子分。狂四郎と共に奥羽に向かったが、川に落ちた上にカマキリ部隊に発見されてしまう。
譲二(ジョウジ)
剣の弟。力量は兄を凌ぐどころか父ベンにも迫る。外見は母のクロスに似る。妹ミニーを失って関西に流れたが、戦乱を知って奥羽に復帰。気が短く血気盛んなところがある。
信虎、晴虎
影虎の弟。
昭治(声:乃村健次)、武流(声:内藤玲)、土怒(声:下崎紘史)、時雨(声:竹本英史
既に他界した中虎の子(黒虎の甥)である甲斐の四兄弟。時雨以外は玄婆軍に殺された。
以蔵(声:赤城進)、周作(声:河本邦弘)、晋作(声:武藤正史)、慎太郎(声:下崎紘史)、小五郎、吉之助
陸奥の四天王・如月の息子達。熊を狩るほどの実力者。
モール
前作でクロスを助けたオリバーの息子。父親同様、穴掘りが得意。
哲心(声:竹内幸輔
甲賀忍犬軍団の総帥だった黒邪鬼の息子。現在は哲心が忍犬軍団を束ねている。奥羽にいたこともあり、楽園の継承者と謳われていた。銀の統率力・ジョンの牙・赤目のスピードを持つと言われる、奥羽でも屈指の実力者。剣や影虎からは「チビ兄ちゃん」と呼ばれる。原作ではスナイパーに嘘を吹き込まれ一時敵対するが、真実を知り後に復帰する。「絶・天狼抜刀牙」を、ウィードに伝授した(ただし、伝授した哲心自身は使えない)。
甲賀忍犬
哲心の部下として7頭が奥羽に帰参した。機動力で右に出る者はおらず、そのほかさまざまな能力を使いこなす。

・敏光 法玄に一騎討ちを挑んで敗れ、崖から転落したものの無事だった。ロシア軍に包囲されたとき奥羽軍本隊への伝令役として脱出した。

・月影 ロシア軍との戦いの際、伝令役として敏光と共に脱出をしたが、樹上に追い詰められ、殺されかけたところを狂四郎が助ける。

・左武 ロシア軍との戦いの際、二度目の包囲網をぬけ、ウィード達への、伝令役として、脱出した。

・甲兵衛 ロシア軍との戦いの際、ウィード達への、伝令役として左武と一緒に脱出を試みたが、殺されてしまった。

ロン
和歌山の警察犬。シェパード。カマキリの策略により、人間達の犬狩りの道具として利用され、ジェロムと対決するも敗れ去り、ジェロムの男気に惹かれ奥羽軍に加わる。
闘兵衛(声:松本大
通称「鬼の闘兵衛」。土佐の闘犬の横綱で法玄軍の元幹部犬。闘犬で武蔵に唯一黒星を付けた男である。闘犬界敵なしだったが、最強になるべく奥羽の大将を倒そうと旅に出て、法玄軍に加わっていた。玄婆と共にウィード達と戦った際に玄婆を守れなかった事から法玄に処刑されかけるも、片目を失いつつ生き延びる。自分を助けた奥羽軍の情に触れて改心し、仲間を守る為の盾となってカマキリ軍26匹を倒したが、カマキリの必殺技に倒され、立ったまま成仏する。
ブルゲ(声:遊佐浩二
通称「夜叉森のブルゲ」。法玄軍の元幹部犬。原作では、狂四郎とウィードの説得により、法玄軍を去る。アニメでは「夜叉森」の異名を持つ理由が明確に描かれており、幹部候補の金太郎を倒すが、狂四郎との戦いに敗れて奥羽軍に降る。北海道で、ロシア軍との戦闘中に負傷し、狂四郎に自分を食ってくれと言い遺して死亡した。
抜人(声:岩崎征実
通称「心眼の抜人」。法玄軍の元幹部犬。両目を失明しているが心眼でものを見る為、他の犬に後れを取る事はなく、スパイを見抜くこともできる。原作では、これまでの遺恨を捨てた銀の心の広さに感服し、銀に降る。アニメでは剣・影虎との戦いに敗れて奥羽軍に降る。
カイト(声:小野大輔
通称「風神のカイト」。法玄軍の元幹部犬。越中で名を挙げていたようだ。原作ではブルゲと抜人の説得により、銀に降った。アニメでは人間によって暗殺犬に作られた為、人間を深く憎んでおり、同じく人間を敵とする法玄についたが、哲心との戦いに敗れて奥羽軍に降る。原作のスナイパーの代わりなのか、両前脚が鉄で出来ている。
ムック
飼い犬。亡き父ビンゴは奥羽の戦士。牙城爆破計画の存在を知り、奥羽軍に伝える。その後銀が集めた飼い犬の義勇軍に加わる。
リディア 
元はロシア軍用犬の中尉。マクシームの妹。女ではあるが実力は高い。ロシア軍ではあったが、女子どもまで容赦ない殺戮を嫌い、朱雀に脱出ルートを教え、その命を救った。ヴィクトール謀反後はマクシームとともに奥羽軍に身を寄せ、命がけでロシア軍と戦った。北海道編終了後、ジェロムと共に新婚旅行かと思われる旅に出発するということを銀に報告している。
奥羽軍
銀やウィードの呼びかけに応じて集まり、総軍集まれば1000にもなる。野犬はもちろん飼い犬もおり、奥羽軍の一員であることを誇りに思う者ばかりである。結束力や仲間を思う心は皆が持っている。

[編集] 奥羽の軍団

銀(声:東地宏樹
前作の主人公。赤カブトを倒して奥羽に平和な犬の楽園を築き総大将となった。その後は赤目、ジョンと共に日本各地を巡行して回っていた。ウィードの父親である。今はウィードに総大将の座を譲って、しばらくは隠居の身であったが北海道の戦乱に先発隊の大将として赴く。抜刀牙を用い、著しい疲労で生死の淵をさまよったが、大輔の声に息を吹き返した。
ジョン(声:大川透
銀の側近。南アルプスでレフティ達と共に法玄軍と戦い、壮絶な最期を遂げた。後にベンの元飼主により埋葬される。
赤目(声:松山鷹志
銀の側近で、元・伊賀の忍犬の総帥であり脚は速く使命感、責任感に厚く鍛錬されてきたようである。南アルプスで、敵の法玄一派に包囲された銀に、奥羽にいるウィードに遺言を伝えるよう使命を受けた。銀より年上にもかかわらず、容姿が前作と全く変わっていない。
ベン(声:宝亀克寿
元奥羽軍団一班小隊長。前作では闘将ベンとして、銀、赤目がかなわぬ相手も一人でたおし、奥羽軍最強と謳われたが、現在は目をすっかり悪くしており、一線を退いている。連載初期は隠居しただけで、普通の会話もしていたが、ジョンの亡骸に出会った辺りから呆けの描写が強調されるようになった。
クロス(声:水内ケイコ)
ベンの妻。奥羽軍に唯一男と認められた犬。ババア呼ばわりされるのが大嫌い。目つきが前作より女らしくなっている。
黒虎(声:宮澤正
甲斐の三兄弟の末弟。長距離を走る際には甥に背負われねばならないほど年老いたが、かつての強さと気性の荒さは健在。甲府に隠居していたが、奥羽の危機を知り駆けつける。
スミス(声:中尾隆聖
銀の盟友で奥羽決死隊のメンバー。今現在は15歳の老犬。行方不明になった桜を探していた際に野良犬になったばかりのGBがトラックに轢かれそうになるところを助け、自らは右前足を失った。だがなぜかコミック13巻のGBの回想シーンでの動物病院を脱走しようと頭突きをしていたシーンでは右足ではなく左足になっている。前作では本作におけるGBのような役どころで時にはコミカルな場面もあったが、数々の戦いの経験や年齢的な落ち着きの成せる業か、土佐闘犬を脅えさせるほどの貫禄も身に付けた。ウィードたちを助けるためにP4と刺し違えて死亡。
桜(声:佐久間レイ
ウィードの母。病を負いながらもウィードを養育してきたが、GBに(アニメではスミスに)後を託して事切れる。
時宗(声:郷田ほづみ
銀の影武者。原作では人間に射殺されるが、アニメではウィードをかばった際にP4によって殺された。スミスによれば銀本人も彼の存在そのものを知らなかったらしい。
トニー
ジョンの影武者。
レフティ(声:五味隆典
元奥羽の戦士。楽園崩壊後、法玄軍に下っていたが、ジョンと共に法玄軍と戦い、戦死する。
如月
陸奥の四天王最後の一人。現在は隠居している。他のメンバーの卯月・葉月・水無月は既に他界。
武蔵(声:宗矢樹頼
元土佐闘犬横綱。前作で、銀が四国まで仲間にしに行った男。闘兵衛の力を認め、自分の後継者に選んだ。北海道編でロシア軍と戦い骨折、片目の視力を失うが、大輔らに保護され、現在は奥羽軍に戻された。
モス(声:斎藤志郎
元奥羽の戦士で、銀の戦友。「霞岳の閻魔大王」と呼ばれていた男。大の子供好き。人に飼われていたが、奥羽の危機を知って武蔵などの仲間を連れ駆けつける。「北海道編」で敵の猛攻から仲間を救う為に、自らの命を犠牲にする事も厭わない勇猛果敢な奮闘を見せつけた。前作で既に老犬となっていて、苛烈な敵の猛攻から仲間を救って力尽き、「御前の最期は俺達の誇りだ」という黒虎の追悼の言葉に象徴された仲間たちの思いに看守られながら、戦いに明け暮れた生涯を閉じた。
ジャガー
モスの息子。父には似ず、わりとスマート。北海道編では、父の敵、ボズレフとロシア兵数頭を倒し、その代償に瀕死の重傷を負うも、ウィードを追って北海道に駆けつけた大輔らの手により治療を受け一命を取り留め、現在は奥羽軍に戻されている。
リキ
奥羽軍の初代総大将。全国から約1000もの兵を集め、巨熊赤カブトを倒したが、死んだと思われた赤カブトの一撃で致命傷を負い、銀にその後を託し、この世を去る。牙城のとある場所で生前そのままの姿でミイラと化して安置されていたが、牙城がダイナマイトで爆破された事でスミスの遺体と共に吹き飛んだと思われる。(前作の八犬士編で出てきたミイラは本作では登場しないが、本作開始後に外伝として刊行された「銀牙伝説RIKI(リキ)」の冒頭でその姿が出てくる(「銀牙伝説RIKI」では、リキの幼い頃の姿が描かれている)。)
シロ
熊犬シロと恐れられた、秋田犬。リキの父、銀の祖父、つまり、WEEDの曽祖父である。赤カブトと谷底に落下し、その生涯を閉じた。リキ同様、「銀牙伝説RIKI」に、登場する。

[編集] 法玄軍

法玄(声:石井康嗣
かつては、日本アルプスを制していたが、全国統一のため手段を選ばず残虐なことを平気でする性格をもつ野心家のグレートデン。人に飼われていたが、玄婆ともども極限状態に追い詰められて他の仲間を殺して食べ、飼い主をも殺した過去を持つ。桜を追ってアルプスを訪れた銀一行を襲い、卑劣な手段で銀を人質に取り、奪還を試みるウィード率いる奥羽軍との全面戦争に発展する。モスを軽々と持ち上げる程の怪力を誇り、老いたとはいえ、黒虎やジョンを全く寄せ付けない無類の強さを持つ。弟玄婆を唯一信頼していた。が、玄婆が哲心との戦いで脳を損傷したため、自らの手で葬った。これは冷酷な法玄が唯一愛情のようなものを見せたシーンでもある。
玄婆(声:岩崎征実
法玄の弟。法玄がこの世で唯一信頼する男。法玄曰く「自分と比べてオツムは弱いが、キレると自分でさえ手におえない。」法玄軍の先陣として二子峠を襲撃し、黒虎の甥達を倒す。その後、闘兵衛達を引き連れて奥羽軍と戦った際に、雪山で哲心と揉み合っているうちに岩根で脳にダメージを受け、自我も崩壊。自分の尿を水と間違えて飲むなど、無様な姿を見かねた法玄の涙の牙でとどめを刺され、息絶えた。
マーダーS(スナイパー)
奥羽軍の元司令官。かつての部下・ハイエナに裏切られて右耳、右目、両後ろ足を失う。人間に助けられ一命を取りとめたが、後にその人間を殺している。登場時には車輪をつけていたが、その下には金属製の義足が隠されており、その義足を武器に大木さえへし折ってしまう。ただしその分機動力には劣る。宿敵・銀への怨みは消えず、銀を殺して二子峠を手中に収めようとする為、法玄に加担する。アニメでは登場しなかったが、義足を持つ犬というのは別のキャラに受け継がれた。銀との戦闘中に激流に落ち死亡する。
レクター(声:小川輝晃)、サンダー(声:赤城進)
スナイパーの一番弟子。「キラーファング」の異名を持つ、兄弟の殺し屋。ウィードと狂四郎に敗れた末、ウィードに助命されるが、その後の消息は不明。アニメでは再度ウィードと戦い、またも助命されるも、彼らを危険視するジェロムによって容赦なく殺されてしまう。
ネロ(声:内藤玲)
GBと佐助が仕えていた山賊犬。手下を使い威張って暮らしていたが、法玄には頭が上がらないほどの小心者。通りすがりの銀一行に蹴散らされた事で法玄の怒りを買い、処刑された。
ゴン
法玄の部下。銀一行と遭遇して捕らわれるが、銀の温情で助命される。その恩を仇で返し、銀や麗華の居所を法玄に密告する。その後、アルプスに残ったスナイパーの直属の部下になっていたが、奥羽軍との乱戦で倒されたと思われる。
マツ
法玄の部下。初期の法玄軍における幹部クラスだったが、ジョンとヒロと麗華に逃げられたことで法玄の怒りを買い、家族を殺すと脅されて決死の追撃を行う。
金太郎
法玄軍の幹部候補。安房出身。一度に五匹の敵を倒せると豪語するも、幹部には選抜されずに消える。アニメではブルゲによって倒された。
ジョー
法玄軍の幹部候補。大月出身。150匹の大群のリーダーだったが、闘兵衛との力比べに敗れて殺される。
ミルコ
法玄軍の幹部候補。イタリア産。原作・アニメ共に全く出番のないまま消える。
ミサイル(声:武藤正史)、ジェット(声:下崎紘史)
ロケット三兄弟の次男と三男。兄と分かれて法玄軍に残るも、裏切ったロケットへの見せしめのため、法玄に処刑される。ロケット同様、すばらしい足の持ち主。
カマキリ(声:海津義孝)
備後からやってきた、元はヒロの父・ユキマサの部下であったアイリッシュ・ウルフハウンド。牙の威力は法玄を上回ると自称する。人間の手により狼以上に強く凶暴に育てられており、行き倒れていた自分を救ってくれたユキマサに謀反を起こし、ユキマサの命とヒロの片目を奪う。作中では法玄以上でも以下でもないと評される程の悪党。法玄軍のマーダーSと自軍のストーンの代理決闘でストーンが敗死した事でやむなく法玄の下に付くが、いずれは法玄を倒し、天下を取るつもりでいた。、

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ストーン(声:河本邦弘)
カマキリの第一の部下。元々はユキマサの部下だったようだ。スナイパーとの力比べで首をはねられ即死する。アニメではカマキリの失態を法玄に報告した際に処刑される。
ユウスケ・ヒロシ・ユウジ
法玄軍・カマキリ部隊の残党。奥羽近辺で悪事を働いていた。卑劣な作戦でウィードを追い詰めるが奥羽軍本隊に囲まれ、ほうほうの体で逃走した。
法玄軍
野犬や飼い犬らもいる。一時700ほどにも膨れ上がっていたが、多くは法玄が恐ろしいあまりに付き従っていただけで、法玄死亡のデマが流れて戦意を失い、雲散霧消した。
カマキリ部隊
カマキリに備後からついてきた部隊。法玄の下についた後も法玄よりカマキリを支持している者が多い。法玄軍きっての精鋭(悪党)部隊であるが、奥羽本隊との全面衝突に敗れ、カマキリの負傷に彼を見捨てて逃走した。

[編集] その他

レニー
メルの母親。病気(ジステンパー)でありながら横須賀からメルを探していたが、無事に再会する。原作では後に更生したメルと再会後、病死している。
ブルー(声:咲野俊介
三河(アニメでは上州)の山賊犬。かつて奥羽を訪れた事があり、奥羽の戦士を自称している。フックの兄を殺し、メルを使いっ走りにしていたが、ウィードの正義感とレニーとメルの親子愛に敗れる。復讐に燃えるフックに追われて逃げるところをトラックに轢かれ、さらに別のトラックに轢かれそうになる自分を助けようとしたウィードに心を打たれ、ウィードを庇って死ぬ。実は彼が訪れた時、奥羽は既にP4により崩壊しており、楽園を夢見てやって来た彼らは期待を大きく裏切られたという事情がある。
P4(声:コング桑田
遺伝子操作により異形の化け物と化した犬。(正体が明らかになる前に登場したシルエットはライオンにしか見えない)名前は彼の実験に使われた建物の棟に由来。ジェロムとは立場の違いを越えた友情があったが、植え付けられた遺伝子により、正気を失っていった。研究所から逃走し、奥羽山へ逃れ、かつて赤カブトの住処だった牙城を占領する。奥羽山の麓で人間を襲った事から、銀の仲間達の仕業と見た人間による犬狩りが始まり、楽園が崩壊する。生き残った奥羽の戦士達と研究所から追跡してきたジェロム達と死闘を繰り広げ、ウィ―ドと共に崖から落下した直後に丸木の枝の串刺しとなって、壮絶な最期を遂げた。
ホイラー(声:赤城進)、ノース(声:植木誠)、ロバート(声:下崎紘史)、ロッカ(声:?)
ジェロムの部下。副官はホイラー。ホイラーはホイスと呼ばれる事がある。P4討伐の際に全員が討死。名前の由来は格闘技・プロレス関係から。
長老(声:田中完)
甲賀忍犬軍の総帥であった黒邪鬼の部下(片目がつぶれているため、黒邪鬼本人という説もある)。全身に大火傷を負っている。奥羽の軍団を憎んでいたが後に改心する。その後狂四郎の部下であるテルたちを忍犬として育てる。
力也
紀州で赤沢のグループのボス。カマキリ軍に襲われ負傷。ロケットの群れを助けるため伝令に走ったがロケットともども包囲され、命と引き換えにロケットを脱出させた。
ルーシー
かつての奥羽の戦士テリーの妻。夫を失った嫉妬心から桜に嘘の情報を伝え北アルプスへ向かわせてしまう。自暴自棄になりながらスミスらに事を話すが、その後の消息は不明。
小雪
ウィードの恋人である飼い犬。紀州犬。外見は桜とうりふたつ。他所にもらわれかかったがウィードにより脱出、夫婦となる。
小鉄
小雪の弟。ウィードを尊敬している。法玄軍の残党(正式にはカマキリ隊)の襲撃に遭い、尻尾を千切られた為、短くなっている。
チャコ
佐助と付き合っていた、佐助と同じ柴犬。父親が別種のため犬種が違うが、小雪の姉でもある。佐助が奥羽軍の幹部犬だと嘘をついていたが、その嘘をGBから知り佐助をフッた。(復縁の可能性を示唆する描写もある)

[編集]

惨猪
通称「犬喰いの惨猪」。犬を襲って食うイノシシ。好きな部位は脳みそ。湯治をしていた奥羽軍を襲うが、ウィードの抜刀牙を受けて倒された。
抹猪・武猪
惨猪の弟。惨猪が倒されて逃走した。

[編集] 人間(アニメでは登場しない)

大輔
竹田のじっ様と一緒に銀を育てた。銀に命を救われたこともあり、今なお銀を気にかけている。ハンティングボウを用いることができる。北海道編では、ウィードを追って秀俊と共に北海道を訪れ、ロシア軍との戦いにより負傷した銀達や、ヴィクトールに見捨てられたロシア軍の負傷兵らの手当てをし、久しぶりに銀達と再会した。なお、両親が経営していると思われる民宿の名から名字は「藤原」と思われる(21巻を推奨)。
秀俊
ジョンの元飼い主。医師だが獣医もでき、奥羽軍の犬を何度か治療している。散弾銃で狩りをする。現在、大輔と共に北海道にいる。なお、診療所の看板から名字は「関口」であることが判明している。
須藤章治
元刑事。法玄に部下を殺され、自らも片目を失った。仇討ちの為に二子峠に現れた。原作では法玄を射殺し、無念を晴らした。
竹田 五兵衛
熊撃ちに生涯をかけた、伝説のマタギ。通称「竹田のじっ様」。銀、リキの飼い主で共に、赤カブトを倒した。69歳で、最愛の銀のぬくもりを感じ、この世を去る。

[編集] 『猿編』

[編集] 幸村達

佐平治
幸村と誠の育ての親。幼い幸村を庇い、猿達に背骨を砕かれ半身不随になる。
幸村
猿と敵対する群のリーダー。かつては素直な性格であったが、弟の誠を猿達に連れ去られてから性格が変わってしまった。ジェロムを子ども扱いするほどの実力者で、法玄にも従うことはなかった。抜刀牙と似た「ネック ザ キリング」という技を使う。実は生き別れたウィードの兄。将軍に致命の一撃を食らわせるもその代償に命を落とす。
幸村軍
身内を猿に殺された者ばかりで、猿に激しい憎悪を燃やしている。幸村に対する支持は厚い。

[編集] 猿(何故か犬達と普通に会話している)

ペペ
先代のボスの息子。幸村の部下に襲われている所をウィード達に助けられた。又、飛猿にさらわれるがウィードに助けられる。
御猿
反将軍の群れの中心的な存在の老猿。
石猿
反将軍の群れの若い猿。ぺぺの父から次代ボスとされていた。飛猿を説得しようとする。

[編集] 将軍達

将軍
新しい猿達のボスのアルビノゲラダヒヒ。もともとアフリカにいたが、なぜか日本に現れた。人間の作った斧を振り回す。恐怖で猿達を支配し、仔犬、子猿の肉を好む。1匹でウィード達を苦戦させたが、幸村のネック・ザ・キリングを受けてその場に崩れ落ち、復讐に燃える猿達によって止めをさされ絶命した。
飛猿
将軍の力に魅せられ配下となる。鎌やさすまたを用いる。ペペにとって兄の様な存在だが、ぺぺを将軍の餌に差し出す。その後、自らの過ちに気付き、償いのために、将軍に従うふりをして殺そうとするも、その事を見抜かれ計画は失敗し、壮絶な最期を遂げた。
赤猿
将軍の部下だったが、子供を将軍に食われている。将軍に必死で立ち向かう御猿らに心を動かされ、将軍に戦いを挑み、善戦するも致命傷を受け、死亡したと見られる。

[編集] 『北海道編』

[編集] 白狼軍

白狼 
ヒグマ殺しの白狼と恐れられた道北の荒くれ者。右の前足を失っている。前作では、総勢700もの部下を引き連れ、北海道から海を渡ってきたほど。息子や孫と平和に過ごしていたが、ロシア軍によって惨殺される。その最期は、それまで死に場所を求めていたジェロムの心に、生きる決意を与えた。
青竜 
白狼の長男。ロシア軍に殺される。
白虎 
白狼の次男。ロシア軍に殺される。
朱雀 
白狼の三男。奥羽への伝令役となり、妻ヒロミと子を連れ、奥羽へ渡る。白狼の息子4頭の中で唯一生き残った。ロシア軍に激しい憎悪を燃やし、奥羽についたマクシームも白狼や兄弟の仇として我を忘れる程憎んでいたが、戦いの中で彼を仲間と認めた。ロシア軍の兵たちも憎んではいるが、復讐などはせず北海道に居続けることを認めた。
玄武 
白狼の四男。ロシア軍に殺される。
ラム 
白狼軍と親しい飼い犬の牧羊犬。ロシア軍の殺戮を知り奥羽に伝令に走った。北海道に不案内な奥羽軍の道案内をつとめる。
白狼軍 
北海道全域に300以上いた野犬の軍団。心が広くよそ者にも寛大だが、道北はロシア軍に各個撃破された。白狼が残った仲間を集めてロシア軍との決戦に挑むが敗れ、皆討死してしまった。

[編集] ロシア軍

ヴィクトール 
ロシア軍用犬の少佐。北海道を制圧せんとロシアより海を渡って来る。白狼はじめ多くの殺戮を行い、本国の元帥をも裏切り、自ら元帥を名乗る。元帥の息子マクシームを放逐し、彼の部隊を殲滅する。殺戮を全くためらわず、数々の計略を用いる。最北に追い詰められた挙句ウィードとの一騎討ちに敗れ、部下を見捨てて逃げようとしたところをアラムにつかまり溺死。
アラム 
ロシア軍用犬の少佐。第2部隊隊長。性格は残忍で女子どもも容赦しないが、小細工は嫌い。中尉のときに人間に耳と鼻を切られ、温厚で優しい性格から一変したが、部下たちからの信頼は厚い。ヴィクトールの命令で朋友マクシームに手をかけたことを悔い、部下をウィードに委ねてヴィクトールを道連れに北の海に沈む。ヴィクトールと沈む前、意地でもついてこようとした部下に対し「ついて来てみろ――俺が噛み殺す」と言うなど、慕われているだけあり部下思いな一面が見て取れる。
マクシーム 
ロシア軍用犬の少佐。第3部隊隊長。本国にいる元帥の息子。かつて朋友アラムを助けようとして隻眼となったが、その実力は赤目にもひけを取らない。女子どもまで対象にした殺戮には反対していたが、階級の同じヴィクトールやアラムを止める事はできなかった。ヴィクトールに裏切られ、妹リディアを連れて奥羽軍に付いた。アラムに殺されたかに見えたが、奥羽先発隊とロシア軍の戦いの際に蘇った。戦いの後樺太に戻り、元帥には豊穣な土地に渡ったことを伏せてヴィクトール・アラム・リディアは餓死したと報告。厳しい環境の中でも楽園を築く決意を固めた。
ボズレフ 
ロシア軍用犬の中尉。ヴィクトールの弟。本国から援軍120を連れてきた。ヴィクトールにより中佐に昇進。モスの仇討ちに燃えるジャガーに敗れ、討死。
元帥   
ロシア軍用犬を統率する樺太にいる指揮官。マクシーム、リディアの父親に当たる。捨てられた軍用犬を軍隊のあり方で纏め上げ、豊穣な土地を捜すよう指令を下したが、マクシームの報告を受けて諦めた。部下に先に食事をさせるなど部下思いな描写がある。
ロシア軍用犬 
革命後のロシアで極寒の大地に捨てられた軍用犬の若者が豊穣な北海道にやってきた。それぞれに伍長・軍曹などと階級がつけられ、軍隊同様に上官の命令に絶対服従している。一匹一匹が訓練された精鋭で、3頭でヒグマを殺し、60頭余で150頭いた白狼軍を大した損害も受けず壊滅させてしまった。
侵略を悪事と思う者などいない集団だったが、心根はまっすぐな者ばかりで、ヴィクトールの死後涙を流して朱雀に謝罪し、和解。現在は奥羽軍の一員として戦いで負傷した奥羽軍を助けている。
なお、老犬や幼犬は今なお樺太にいる。
アラム隊
アラム直属の部下。ロシア軍最強の部隊を自称する。アラムへの忠誠は強く、アラムから自由を認められたが自らの意思でアラムに付き従った。
マクシーム隊
マクシーム直属の部下。マクシームが奥羽についた際、マクシームの救出に向かおうとするがヴィクトールに粛清される。

[編集] ハイブリッド編

誠(ジョー)
生き別れたウィードの兄弟。外見はウィードに似ている。猿達に連れ去られ、死んだと思われていたが、北海道編終了後にウィードと再会。人に飼われて猟犬をしていて、人間たちには「チャンプ」と名付けられている。彼自身も「ネック ザ キリング」を用いる。幸四郎という名の息子がいる。妻ヒトミと幸四郎を除く3匹の子供をハイブリッドに殺された挙句自身も背中に重傷を負い、仇討ちに燃えている。また、理由は不明だが、銀を憎んでいる様である。
幸四郎

誠の息子でただ一匹の生き残り。他の子の分も幸せになってほしいというのが名の由来。ウィードを慕っている。

ヒトミ
誠の妻。元々は飼い犬であったが、人間から虐待を受けたことがトラウマとなり、人間を信用しなくなった。誠との間にできた4匹の子を出産したところをハイブリッドに襲われ、幸四郎を除く3匹の子供とともに命を落とす。
誠の飼い主
会社社長をしていて、射撃の腕が抜群。誠を拾い、育てた。ハイブリッドを仕留めるべくその行方を追っている。
野犬軍団
ハイブリッドに飼い主を殺された犬たちの集まりで、ハイブリッドを強く憎んでいる。奥羽軍にハイブリッド討伐を求めようとハイブリッドに特攻を仕掛け、多数が負傷・討死する。
ハイブリッド

ホッキョクグマと他種との雑種のクマ。岩を落とすなどして人間を襲い、犬を食べる。誠の妻子も牙にかけた。かなりの巨体で、体の半分近くが白いらしい。どのようにして日本にやってきたかは不明。また、その存在を知るのは一部でしかない。ジェロム・リディアに片目を、ウィードに指2本を奪われている。シベリアの同種の実力はロシア軍でさえ滅多に手を出さないほど。どうやら複数いるらしい。

[編集] 備考

[編集] ストーリーの矛盾点

本作では前作の天狼星八犬士編はほぼなかった事になっており、赤目の『襲・突槍抜刀牙』、ベンの『撃・閃通臂抜刀牙』、黒虎の『乱・蛇龍身抜刀牙』等は登場せず、銀の必殺技である『絶・天狼抜刀牙』が登場するのみである(しかし「過去二度の大戦」という台詞が作中に何度か出てくるため、赤カブト編の後、時系列的に八犬士編に相当する戦いはあったらしい)。前作で奥羽軍に加入したはずの烈牙、氷魔らの行方も語られる事はない。 また、本編自体においても「銀は死んでいる」という認識のはずの大輔が、北海道で銀の名前を呼びながら探し回り、再会しても生存の事実に驚かない描写や、秀俊の職業が獣医に変わってしまっているなど、矛盾が生じている。

[編集] 単行本について

単行本は現在(2008年5月)までに51巻が刊行されている。主として2ヶ月に一巻ずつ、1月や3月などの奇数月の第2金曜日(掲載誌の『漫画ゴラク』の発売日でもある)に刊行される。また、文庫版も22巻が刊行されている。

[編集] アニメ版

全26話。

[編集] 放送時間

放送が早い順に掲載

  • アニマックス   2005年11月3日~2006年5月11日、毎週木曜日22:30~23:00(リピート有)
  • テレビ静岡    2005年11月4日~2006年5月26日、毎週金曜日26:40~27:10(1日遅れ→2週遅れ)
  • 東京MXテレビ   2006年1月18日~2006年7月5日、毎週水曜日18:30~19:00(10週遅れ)、最終2回に限り7月5日(水曜日)19:00~20:00(2話連続放送)
  • 秋田朝日放送   2006年1月19日~、毎週木曜日16:00~16:30(10週遅れ)

なお、秋田県は原作者高橋よしひろの出身地である。

[編集] スタッフ

[編集] 主題歌

  • OP『銀牙伝説WEED』(作詞:増子直純 作曲:上原子友康 編曲・歌:怒髪天
  • ED『つきあかり』(作詞:増子直純 作曲:上原子友康 編曲・歌:怒髪天

[編集] キャスト

登場キャラクターを参照。

その他

[編集] 放映リスト

  1. その名はウィード
  2. 大将の器
  3. 二子峠の真実
  4. 受け継がれし魂
  5. 放たれた決意
  6. 迫りくる野望
  7. 新たなる鳴動
  8. 絆の向こう
  9. 砕けえぬ誓い
  10. 二つの正義
  11. ウィード覚醒
  12. 漢の約束
  13. 永遠の誇り
  14. 蠢く凶刃
  15. 絶 天狼抜刀牙
  16. 決別
  17. 雪上の死闘
  18. 友への叫び
  19. 愚か者の意地
  20. 奥羽決死隊
  21. 牙城潜入
  22. 父と子と
  23. 開戦 二子峠
  24. 炎雪の決戦
  25. 激流
  26. 真・銀牙伝説

[編集] 関連作品

  • 『銀牙 -流れ星 銀-』
  • 『銀牙伝説RIKI(リキ)』
  • 『銀牙伝説ウィード外伝』
    • 『夢見る戦士たち』
    • 『メルの旅立ち』

[編集] 外部リンク

TOKYO MX 水曜18:30枠
前番組 番組名 次番組
不明
銀牙伝説WEED
他の言語


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