銀山温泉
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銀山温泉(ぎんざんおんせん)は、山形県尾花沢市(旧国出羽国、明治以降は羽前国)にある温泉。村山総合支庁管内に位置する。
NHK連続テレビ小説「おしん」の舞台となったことで一躍脚光を浴び、全国的にその名を知られることになった。
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[編集] アクセス
- 鉄道:山形新幹線大石田駅よりバスで約40分。
- 車で銀山温泉に来る場合は、温泉街は狭小と景観保全を理由に、車両通行禁止。宿泊客は宿が指定した駐車場に、日帰り客は温泉街入口の未整地に車を止めて徒歩で温泉街に向かうこと。徒歩5分程度で着く。繁忙期は、多くの人がいる中で温泉街の車止まで入り込んだ車による難渋や、心ない日帰り客の無断駐車によるトラブルが多発している。
- 宮城県方面からカーナビで銀山温泉に向かう際には、国道347号(鍋越峠)、村山市方面から向かう際には山形県道29号尾花沢関山線(背炙峠)経由の経路検索結果で出ることがある。いずれも狭小の規制区間。安全に銀山温泉に向かうには、必ず尾花沢市中心部を通ること。
[編集] 泉質
- 含食塩硫化水素泉
[編集] 温泉街
銀山川の両岸に大正から昭和初期にかけての建築の旅館が立ち並ぶ。多くの旅館は、建築された当時としては非常にモダンな三層四層の木造バルコニー建築であり、外装には鏝絵が施されている。川には橋が多くかかり、また歩道にはガス灯が並んでいる。
銀山側下流側から温泉街を眺めた大正ロマン漂う光景は、温泉のシンボル的な風景である。この光景を守るため、町並みを保存する条例が定められている。
当地にある旅館「藤屋」の白人女将藤ジニー(1966年3月26日生まれの米国人、旧名ジニー・ビュー)は公共広告機構のCMに出演するなど、メディアに出る機会も多い。
温泉街には古くからの「大湯」近年できた「しろがね湯」2軒の共同浴場が存在する。温泉街の遊歩道には足湯もある。
[編集] 歴史
開湯は寛永年間に、かつてこの地にあった延沢銀山の工夫が銀山川の中に湧いている温泉を発見したことによる。
1689年に銀山が閉山した後は湯治場として賑わったが、1913年の大洪水により温泉街は壊滅した。その後、地元財界の力で復興し、その時に現在の温泉街の光景が作られた。