金曜日の妻たちへ

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テレビドラマ
表・話・編・歴

金曜日の妻たちへ（きんようびのつまたちへ）は、1983年にTBSと木下プロダクション（現・ドリマックス・テレビジョン）が製作し、TBS系列で金曜22時から1時間枠（金曜ドラマ枠）で放送された、核家族間の交流とそこに起きる不倫を題材にした連続テレビドラマである。

大ヒットし、「不倫ドラマ」ブームを巻き起こしただけでなく、社会現象ともなり、このドラマの略称·金妻（きんつま）は「不倫」の代名詞ともなった。これを受けて翌年には、同じ金曜ドラマ枠において第2シリーズ、翌々年には第3シリーズが作られ、いずれも反響を呼ぶ。脚本は、すべてのシリーズを鎌田敏夫が書いており、鎌田の代表作でもある。

ドラマの舞台となった、東京都の多摩地区や、神奈川県の東急田園都市線沿線の新興住宅地も話題となった。

目次 1 俳優の設定など 2 シリーズ一覧 2.1 金曜日の妻たちへ 2.1.1 出演 2.1.2 サブタイトル 2.1.3 主題歌 2.1.4 関連リンク 2.2 金曜日の妻たちへII 男たちよ、元気かい? 2.2.1 出演 2.2.2 サブタイトル 2.2.3 主題歌 2.2.4 挿入歌 2.2.5 関連リンク 2.3 金曜日の妻たちへIII 恋におちて 2.3.1 キャスト 2.3.2 サブタイトル 2.3.3 主題歌 2.3.4 関連リンク 3 スタッフ 4 関連項目

[編集] 俳優の設定など

• シリーズ第2作目は板東英二のドラマ初出演の作品で、俳優としての地位を築く一作となった。また、長塚京三も第2作目と第3作目に出演しているが、第2作目では出版社の編集長役、第3作目では仙台に単身赴任中の夫役と、主演だった板東とは違いいずれも脇役での出演であった。

• また第2作目では、『サザエさん』（フジテレビ）で、長期にわたって波野ノリスケの声を担当してきた声優の村越伊知郎（故人）が刑事役で、同じく声優の堀之紀も中小企業の若社長役で脇役出演していた。

• 板東が元プロ野球選手だったためか、よくプロ野球ネタが出ていた。第3作が製作された1985年は、阪神タイガースが21年ぶりの優勝へ進んでいたため、主軸を打っていたランディ・バースや掛布雅之の名前が、板東、小川の口からよく出ていた。

• 第2作で、西村家のテレビで流れていた中日VS巨人戦は、木俣達彦が解説していた。その試合は中部日本放送製作のもので、TBSがやっているはずなのだが、子どもたちがチャンネルを変えると、なぜか裏番組もTBSの『ぴったし カン・カン』であり、現実であれば矛盾している部分もあった。

• 第2作目で、佐野夫妻を演じた伊武雅刀と高橋惠子は、1994年に放映されたドラマ『サザンスコール』（NHK）でも夫婦役（沖間夫妻）を演じている。

• 役柄の設定が、実際の出演者の経歴に近いものにしていたのも、このドラマの特徴である。一例を挙げると、以下のものがある。

金曜日の妻たちへ

• • 中原宏は大学時代ラグビーをやっていた（古谷一行は大学時代ラグビーをやっていた）。
  • 中原久子は大阪出身（いしだあゆみは大阪出身）。
  • 泉たか子は山形出身（あき竹城は山形出身）。

金曜日の妻たちへII　男たちよ、元気かい?

• • 小山隼人は和歌山出身で西京大学卒業、会社では一時期名古屋支社に配属されていた（小西博之は和歌山出身で中京大学卒業、大学時代は名古屋に住んでいた）。
  • 西村信行は大阪出身、野球好きで家ではよくプロ野球中継を見ている。ドラマ中に流れていた試合はいずれもナゴヤ球場での中日VS巨人戦。（板東英二は大阪在住で元中日の選手）。
  • 西村洋子は仙台出身（篠ひろ子は仙台出身）。
  • 小山みどりは杉並区高円寺出身（岡江久美子は世田谷区出身）。

金曜日の妻たちへIII　恋におちて

• • 悲劇のヒロインとなった秋山彩子は仙台出身（篠ひろ子は仙台出身）。

[編集] シリーズ一覧

[編集] 金曜日の妻たちへ

全14回、1983年2月11日 - 5月13日放送。物語の舞台は町田市つくし野（自宅周辺、ただし、つくし野はドラマの設定上の場所であり、自宅周辺のロケは、すべて多摩市の多摩センター駅南方にあるタウンハウス落合とその西側の鶴牧団地で行われた）、鎌倉。

[編集] 出演

• 古谷一行
• いしだあゆみ
• 小川知子
• 竜雷太
• 泉谷しげる
• 石田えり
• 佐藤友美
• 加藤健一
• 佳那晃子
• あき竹城
• 直江喜一

[編集] サブタイトル

1. 侵入者
2. 遊びでいいのに
3. 風に吹かれて
4. 昔みたいに
5. 喧嘩だらけの夜
6. 誘い
7. 蒼い炎
8. 情事の章
9. 深みへ
10. 目撃されて
11. 密告
12. 揺れる女
13. むかし唄った歌
14. 小さな屋根の下で

[編集] 主題歌

「風に吹かれて」（ボブ・ディラン）

[編集] 関連リンク

• 中原家としてロケで使用された民家（緑の矢印の棟の5世帯のうち一番北側の世帯）

[編集] 金曜日の妻たちへII 男たちよ、元気かい?

全14回、1984年7月6日 - 10月5日放送。物語の舞台は中央林間（ただし、実際に中央林間で撮影したのは駅前のシーンだけであり、自宅周辺のロケは町田市南大谷で行われた）、草津町。

[編集] 出演

• 高橋惠子
• 伊武雅刀
• 小西博之
• 岡江久美子
• 板東英二
• 篠ひろ子
• 竜雷太
• 田中好子
• 香坂みゆき
• 志穂美悦子
• 佐藤友美
• 長塚京三（脇役出演）
• アパッチけん（脇役出演）
• 矢野有美
• 内海光司（当時・イーグルス）
• 宇治正高（当時・イーグルス）
• 新井紀一（当時・ジャニーズJr.）

[編集] サブタイトル

1. 男たちよ元気かい?
2. ALMOST PARADISE
3. 昔の歌は忘れない
4. 恋愛は情熱、結婚は制度?
5. 近所づきあいの限度
6. 妻が女を宣言する日
7. 翔んで飛んで跳んで
8. 隣りの女隣りの男
9. 熱く激しかった夏
10. わたしの白い家
11. それぞれの秘密
12. 終わってしまったこと
13. 後悔なんかしない
14. それでも、白い家

[編集] 主題歌

• 「パラダイス〜愛のテーマ」（マイク・レノ&アン・ウィルソン）

[編集] 挿入歌

• 「『いちご白書』をもう一度」（バンバン）、「イニシャルレター」（尼崎勝司）

[編集] 関連リンク

• ロケで使用された民家（緑の矢印の公園がロケで使用された公園。そのすぐ北にある黄緑色の住宅から左順に小山家、川久保家、西村家として、その手前の道路を下って曲がり角北側にある灰色屋根の住宅が佐野家としてロケ使用された）

[編集] 金曜日の妻たちへIII 恋におちて

全14回、1985年8月30日 - 12月6日放送。物語の舞台は町田、仙台。

[編集] キャスト

• 古谷一行
• 小川知子
• いしだあゆみ
• 篠ひろ子
• 板東英二
• 奥田瑛二
• 森山良子
• 長塚京三（脇役出演）
• 原真祐美

[編集] サブタイトル

1. 夏の終わりに
2. 昔の匂い
3. いっちゃん好きや!
4. 歌い始めた街で
5. 危険への誘い
6. 終電車
7. 風も樹も空も
8. 秋の章
9. 誰かが見ている
10. 昔の男、昔の女
11. 激情
12. 有情の雨
13. そして、冬
14. 華やかの終章

[編集] 主題歌

• 「恋におちて -Fall in love-」（小林明子）

[編集] 関連リンク

• オープニングの冒頭や番組の中で頻繁にでてきた坂道通り
• 稔と有紀（山下家の長男・長女）が頻繁に訪れていた貝がら公園

[編集] スタッフ

• 作：鎌田敏夫
• プロデューサー：飯島敏宏、阿部祐三
• 演出：飯島敏宏、松本健
• 協力：東通

[編集] 関連項目

• 金曜日には花を買って
• 男たちによろしく
• 中居正広の金曜日のスマたちへ
• トレンディドラマ
• 東急田園都市線