連荘
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連荘(レンチャン)とは、麻雀において、1人のプレイヤーが複数の局で連続して親を担当すること。連荘という語における荘の字は、親(荘家)の意味である。連チャンと表記することも多い。
転じて、物事が連続する様に広く使われる。例:「今日で飲み会3日―だよ」。
本記事では麻雀の連荘について述べる。
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[編集] 概要
基本的には、親が和了した場合に連荘が発生する。また、通常のルールでは、荒牌(流局)の際に親が聴牌(テンパイ)していた場合も連荘とする。半荘戦では南場に限って親が不聴でも連荘とすることもある。
麻雀において、親が和了したときの得点は、親でない場合に比べてほぼ1.5倍になる。この点だけを考えれば、親としてプレイできる局面が多いほど有利なため、連荘は親にとって好都合である。ただし、他のプレイヤー(子)がツモ和了したとき、親は通常の倍の点数を支払うため、一概に親が有利とはいえない。
[編集] 輪荘
輪荘(リンチャン、ロンチャン)とは、連荘の対義語であり、局が変わるとともに親が変わることをいう。親流れともいう。特に、輪荘を目的として和了することを親を流すと表現する。
具体的には、親以外のプレイヤー(子)が和了したときに輪荘となる。また、通常のルールでは、荒牌の際に親がテンパイしていない場合にも輪荘となる。
輪荘の場合、直前の親の右側(下家)のプレイヤーが次局の親を担当する。
[編集] 本場
連荘が生じた場合、次の局は「東m局n本場」あるいは「南m局n本場」と呼ばれる。ここで、mは直前の局と同じ数字、nは連荘の回数を示す。連荘の場合、mにあたる数字が変わらないため、半荘全体の局数が増えることになる。
上記のnに相当する数字を本場数という。通常は、目印として親が卓上にn本の100点棒を置く。この100点棒を場棒、積み棒あるいはシバ棒などと呼ぶ。なお、場棒は供託されたものではなく、親の持ち点の一部である。
n本場の局においては、和了したときの点数にn×300点が加算される。ツモ和了の場合には、各自の支払う点数がn×100点だけ増える。
なお、荒牌による輪荘(親がテンパイしていない)の場合にも本場数を1つ増やすのが一般的である。これを流れn本場のように表現する。
[編集] 連荘に関連のあるルール
[編集] 途中流局
荒牌以外の原因で流局した場合、連荘とするか輪荘とするかについて、ルールは統一されていない。事前の取り決めが必要となる。
[編集] 二飜縛り
二飜縛り(リャンハンしばり・リャンシ)とは、役の飜数の合計が最低でも2飜ないと和了できないというルールである。最近では採用されない場合も多い。採用する場合、通常は本場数が一定数以上(5本場以上など)になった場合のみ適用するのが一般的である。
[編集] 八連荘
同じプレイヤーの和了が8回連続した場合を八連荘(パーレンチャン)という。これを役満として扱うことがある。なお、この場合の連荘とは、たんに連続した和了という意味である。詳細は八連荘を参照。