観音駅
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観音駅(かんのんえき)は、千葉県銚子市前宿町36番地1にある銚子電気鉄道銚子電気鉄道線の駅。
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[編集] 駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。駅員配置駅。硬券入場券・乗車券、記念切符、各種鉄道グッズなどが購入可能である。清涼飲料、アイスクリームの自販機有。駅舎内に水洗トイレ・多目的トイレ有。
スイスの登山鉄道風の大屋根を有する駅舎で、沿線住民や鉄道ファンの間では、電鉄会社直営のたい焼き屋が併設されていることで有名である。道路寄りに設置されている駅入口の看板も、駅名より「たい焼」の文字のほうがはるかに目立っている。
たい焼き屋は1976年(昭和51年)、当時大ヒットを記録した童謡「およげ!たいやきくん」にちなんで始められたもの。たい焼きは餡子とクリーム味の2種類が1枚90円で販売され、他たこ焼き(4個入り170円、8個入り340円)やフライドポテト(小100円、大150円)なども販売されている。なお、電話や犬吠駅などの駅員を通して、事前にたい焼きの注文個数と、乗車する電車の時間を連絡しておくと、観音駅のホームにて乗車している電車まで駅員がたい焼きを届けてくれるサービスを実施している。
またかつてはたい焼きの材料(餡子)が入っていた一斗缶を廃物利用したちりとりを作成し、これも1個100円で販売していた。
[編集] 駅周辺
駅周辺は銚子の元々の中心街である。
- 飯沼観音・円福寺(銚子観音)
- 真言宗の寺院。坂東三十三箇所第二十七番札所。境内には観音堂の他、大仏、大銀杏、古帳庵句碑(ほととぎす 銚子は国の とっぱずれ)などがある。毎月18日に開かれる縁日は多くの参拝者で賑わう。なお、観音堂は本堂より北に少し離れたところにある。
- 銚港神社
- 祭神は闇淤加美神(くらおかみのかみ)。観音堂境内に鎮座。銚子の産土様として崇敬を集める。社殿正面の額は元首相、吉田茂が揮毫したもの。
- 銚子漁港第一卸売市場(漁協直販所、鮮魚直売所)
- 特定第3種漁港に指定される水揚げ量全国屈指の漁港。第一市場は主にマグロなどの大型魚が揚がる。隣接して新鮮な魚が買える直販所などのみやげ物店が軒を連ねている。
- 銚子市立総合病院
- 銚子市体育館
- かつては、体育館前にSL18688が静態保存されていたが、塩害のため2003年に解体された。
- 銚子市営球場
- 銚子市青少年文化会館
[編集] 利用状況
1日平均乗車人員 159人(2004年度)
[編集] 歴史
- 1923年(大正12年)7月5日 - 開業。
- 1925年(大正14年) - 現在地に移転。
- 1976年(昭和51年)2月 - たい焼き屋(直営売店)開業。
- 1991年(平成3年)12月27日 - 駅舎をスイスの登山鉄道風に改装。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
銚子電気鉄道線 |
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