藤村信子

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藤村 信子（ふじむら のぶこ、現姓：比護信子（ひごのぶこ）、1965年（昭和40年）12月18日 - ）は、京都府亀岡市出身の元女子陸上競技およびマラソン選手。大阪体育大学出身、現役時はダイハツ工業所属。バルセロナオリンピック女子マラソン代表の小鴨由水、シュツットガルト世界陸上女子マラソン金メダリストの浅利純子、パリマラソン優勝の吉田光代等とはかつてダイハツのチームメートであった。

[編集] 経歴

もともと高校時代までは短距離専門の選手であったが、大学入学後に中・長距離ランナーへ転向し、社会人入りしてからはフルマラソンに挑戦へと、年を経るにつれて距離を少しずつ伸ばしていった。

女子マラソンでは、1993年1月の大阪国際女子マラソンが初マラソンで、4位だった。同年8月の北海道マラソンで、30度を超す猛暑の中レース前半から独走、フルマラソン初優勝を果たした。

1994年1月の大阪国際女子マラソンでは、当時の日本女子最高記録となる2時間26分09秒をマークしたが、優勝した安部友恵と同タイムながらもわずかに及ばず2位だった。この成績で同年10月の広島アジア大会女子マラソン代表となる。そのアジア大会本番レースでは、中間点を過ぎた23Km付近、突然下痢に襲われるというアクシデントに見舞われる。その影響でレース後半大幅にペースダウンしながらも、途中棄権せずに完走し、銅メダルを獲得した。

1995年11月の東京国際女子マラソンで優勝し、アトランタオリンピック女子マラソン代表となったチームメートの浅利純子に続いて、藤村自身も1996年1月の大阪国際女子マラソンで五輪代表を目指したが、30Km過ぎで優勝争いから脱落して8位と敗北、念願の五輪選出はならなかった。

同年11月の東京国際女子マラソンでは、復活を賭けての出走となったが、途中アトランタ五輪女子マラソン金メダリストのファツマ・ロバらを抜いて逆転、約3年ぶりのフルマラソン優勝となった。翌1997年8月のアテネ世界陸上女子マラソン代表に選出、本番レースでは10位に終わったが、女子マラソン団体戦では日本代表の優勝に貢献し、金メダルを獲得した。

1998年1月の大阪国際女子マラソンでは15位に終わり、これが藤村の現役選手として最後のフルマラソンとなる。翌1999年3月にダイハツを退社し、第一線から退いた。その後暫くは一市民マラソン選手として、名古屋国際女子マラソンや東京国際女子マラソン等への出走や、マラソン大会のゲストランナーとして活動していた。

2005年4月、藤村の母校である京都府立南丹高等学校の陸上部顧問に就任。若き選手達への指導に力を入れる傍ら、全国各地へランニング教室の講師としてのイベント活動などを行っている。

[編集] 主な記録（マラソンのみ）

1993年1月31日	大阪国際女子マラソン	2時間30分02秒 4位（初マラソン）
1993年8月29日	北海道マラソン	2時間33分10秒 優勝
1994年1月30日	大阪国際女子マラソン	2時間26分09秒 2位（当時日本女子最高記録、自己ベスト）
1994年10月2日	広島アジア競技大会女子マラソン	2時間37分03秒 3位（銅メダル獲得）
1995年4月23日	パリマラソン	2時間35分09秒 3位
1996年1月28日	大阪国際女子マラソン	2時間30分04秒 8位
1996年4月15日	ボストンマラソン	2時間29分24秒 3位
1996年11月17日	東京国際女子マラソン	2時間28分58秒 優勝
1997年8月9日	アテネ世界陸上選手権女子マラソン	2時間36分51秒 10位（団体戦で日本女子は金メダル獲得）
1998年1月25日	大阪国際女子マラソン	2時間35分20秒 15位（現役最後のマラソン）
1999年12月5日	NAHAマラソン	2時間57分44秒 2位
2000年3月12日	名古屋国際女子マラソン	3時間12分30秒 124位
2002年11月17日	東京国際女子マラソン	2時間53分20秒 33位
2003年1月26日	大阪国際女子マラソン	途中棄権