荻原浩
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荻原 浩(おぎわら ひろし、1956年6月30日-)は、日本の小説家。埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒。
広告製作会社、コピーライターを経て、1997年『オロロ畑でつかまえて』で第10回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。その後はなかなかヒット作が出ず鳴かず飛ばずの時期が続いたが、若年性アルツハイマーをテーマに2004年に発表された『明日の記憶』が、翌年(2005年)の第2回本屋大賞の第2位にランクインする。そしてその1か月後の同年5月、第18回山本周五郎賞に輝く。同作品は俳優渡辺謙が『SAYURI』の撮影中ハリウッドの本屋で知りその内容に深く感動、渡辺自ら原作者の荻原に「映画化させてほしい」と手紙で懇願、監督に堤幸彦を迎え、セルフプロデュースで2006年5月に映画化された。なおこれが渡辺自身にとって初主演作品となる。ちなみに、当初渡辺謙から手紙が来た際には「まさか本人ではないだろう」と思っていたが、これが本人のものだと知り仰天したというエピソードが残っている。また、2006年12月にはWOWOWで『神様からひと言』が俳優の伊藤淳史主演でドラマ化された。
上質なユーモアに富む文章には定評がある。他に、『コールドゲーム』『メリーゴーランド』『僕たちの戦争』など。
[編集] 作品リスト
- オロロ畑でつかまえて
- なかよし小鳩組
- ハードボイルド・エッグ
- 噂
- 誘拐ラプソディ
- 母恋旅烏
- コールドゲーム
- 神様からひと言
- メリーゴーランド
- 僕たちの戦争
- 明日の記憶
- さよならバースディ
- あの日にドライブ
- ママの狙撃銃
- 押入れのちよ
- 四度目の氷河期
- 千年樹
- サニーサイド・エッグ
- 愛しの座敷わらし