聖霊機ライブレード
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『聖霊機ライブレード』(せいれいきらいぶれーど)は、ウィンキーソフトのシミュレーションRPGゲームである。2000年3月23日にプレイステーションで発売。また、同年9月28日に不都合箇所の修正とシナリオとイラストの追加、ホームページ上のスペシャルページ(現在は終了している)に入るためのパスワードを追加してドリームキャストでも発売された。2007年11月28日よりプレイステーション版がゲームアーカイブスで配信されている。
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[編集] 概要
スーパーロボット大戦シリーズを開発していたウィンキーソフトにより『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』の2として企画された作品。実際の作品では無関係なオリジナルとなった。システム、キャラクター、その他設定が魔装機神と非常に似ていたため、盗作だと間違えられることもあった(女性キャラクターの3サイズの一致など)。
新たに、複数のヒロインとの信頼度が戦闘に影響するという『サクラ大戦』のようなシステムを追加している。
ウィンキーソフトの公式サイトではかなり早い時期から続編『聖霊機ライブレードII』、『聖霊機ライブレード ディスタンス オブ ディザイア』の発売が告知されているが、発売日未定のまま動きがなく詳しい情報は明らかになっていない。
[編集] システム
ゲームの流れは戦術パートとプライベートパートの二つに分別されている。
[編集] 戦術パート
攻撃方向によるダメージ修正や高さの概念,ZOC(ゾーンオブコントロール)の存在など、大体は『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』と同一のシステムを採用している。その他で魔装機神と大きく異なる点を上げる。
- 「精神ポイント」が存在せず、信頼コマンド(精神コマンドと同一)を使用するにもプラーナを使用する(タイトルから放置して見られるデモでは仕様変更のためか信頼ではなく、プラーナとなっていた)。
- 資金を使ってユニットを強化することが出来るがその値は微々たる物で、主役機でさえ背後から数度攻撃されると破壊される。
- 中盤から使用できるライブレードは二人乗りで同乗者によって使える必殺技が異なる。(キャラによりワイド兵器(スパロボでいうマップ兵器)にもなる)
[編集] プライベートパート
リーボーフェンの艦内で様々な場所で各キャラとの信頼度と好感度を上げていくパート。ほぼサクラ大戦のアドベンチャーパートと同一。パラメータを上げることで各キャラのプラーナ補正値を上げることができるなど重要である。
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[編集] ストーリー
友人達とごく普通の高校生活を送っていた主人公・風見透夜であったが、4月8日の金曜日の放課後、学校の校庭に二体のロボットが落ちてきて戦闘を始める。偶然にもその一方に乗り込んだ彼はそこから今までの平凡な日常と別れることとなる。
[編集] 登場人物
[編集] リーボーフェンクルー
[編集] 聖霊機操者
- トウヤ・カザミ(風見 透夜)
- 飼い猫と共に異世界アガルティアへと導かれたゲームの主人公。容姿性格やキャラクター設定は方向音痴をのぞいてほぼ、魔装機神のマサキ・アンドーと一緒。トランクス派。
- 搭乗機:ゼイフォン→ライブレード
- ヤマト
- トウヤが中学の時に拾った猫(雌)で。トウヤと一緒に異世界に行くが、トウヤの初陣で戦闘に巻き込まれ瀕死の重傷を負う。手術の結果身体の8割が人工臓器となり、またおまけとして会話機能とパーソナルセンサー等追加された。その手術成功祝いにアルフォリナから赤いリボンをプレゼントされる。その後約2名による改造強化手術が計画されていたとか・・・
- アイ・テンノージ(天王寺 亜衣)
- トウヤより前に導かれた女子高生。アガルティアに来てすぐは周りを距離をとっていたが、女王と友人関係を築くことでうってかわって誰とでも友達関係を作る事が出来るようになった。性格はお気楽極楽で特技はお菓子作り。「パティシエアイちゃん」を自称するとおりに味は悪くは無いようだが、作る為には甚大なる犠牲が必要。服装はセーラー服のみで彼女のクローゼット内はこれしかない。おばあちゃん子で食べ物を粗末にしない等の一面を持つ。パッケージイラストやオープニング等から一応メインヒロインの扱いのはずだが、完璧幼馴染や壮絶な過去を持つ女性、悲劇のヒロインがいる為に意外と影が薄い。ちなみにスリーサイズは魔装機神のミオ・サスガとどっこいどっこい。
- 搭乗機:ビシャール
- カスミ・スオウ(蘇芳 佳澄美)
- トウヤの小学校の時からの幼馴染でトウヤを追ってアガルティアにやってくる。黒髪ロングでストレート、眼鏡属性、内気で家庭的で献身的。さらには幼馴染としてのお約束はもちろんキレたら怖かったり再登場時にいきなりバルアミーに襲われたり、止めとしてファーストキスは主人公とこれでもかと言う位にヒロイン属性を詰め込められたキャラ。登場時から好感度が高いため、ある意味他のヒロインを攻略する際の一番のボスキャラ。
- 搭乗機:オルベスト
- クロビス・カミリオン
- トウヤより前に導かれた元ブラジル空軍パイロット。性格は陽気で人懐っこく、女性には手が早い。ときどき色々な意味で弾けることがある。なぜか猫(特に黒猫)が苦手。こちらも設定についてはほぼリカルドと一緒だが、まったく酒が飲めないなどの相違点がある。
- 搭乗機:バルドック
- アーサー・ヌコモ
- ジンバブエ出身でクロビスの次にアガルティアへやって来た。冷静沈着で頭脳明晰なことから暴走するメンバーを抑える役目になっている。アイ曰く「ナンバー2の席にいてこそ光るキャラ」。艦内にいるときには主に読書で過ごしていて、その知識を生かしての講釈は非常に長い。ちなみに下着はシルクを愛用。
- 搭乗機:ドライデス
- フェイン・ジン・バリオン
- 珍しく、アガルティア側から聖霊機装者となった騎士。性格はとても思い込みが激しく、そのせいかやや暴走気味。(聖霊機操者にも一度搭乗したという既成事実を利用する強引なやり方でなった。)淑やかや女性が好み。艦内では何時も身体を鍛えている。
- 搭乗機:デュッセルドフ
- コォウ・シィウチェン(郭秀健)
- 2年半前にアガルティアにやって来た中国人。当初は他人とよくいざこざを起していたが、同時期にやって来たメリッサの取り成しによりようやく周囲に溶け込む。その後、メリッサとは恋人関係になるが戦闘時にメリッサが行方不明となってしまい、それ以降、寡黙にしている。本来は礼儀正しく、人に対しても自分に対しても厳しい。艦内では武術の鍛錬をしている。
- 搭乗機:ホンシェンコワン(紅閃光)
- オーレリィ・パンダボアヌ
- フランス出身。冷たく近寄りがたい雰囲気を醸し出しているが、実は料理上手という一面を持つ。また、極度の動物好きでヤマトを幾度も無く拉致監禁したりもする。攻略可能ヒロインの中で一番大人に見えるため、実年齢よりも高めに見られていた。実はクロビスに惚れている。
- 搭乗機:パリカール
- ゲンズバリオレッド・メルセーヌ
- 後述のロザリーの弟。名前が長いのでゲンと皆から呼ばれる。クルー最年少でちょっと生意気な性格をしている。フェインと同じく強引にゼイフォンに乗り込み、出撃してしまったことがきっかけで聖霊機操者となる。<ゼ=オード>の一体、ゴーデリウスの攻撃を初陣ながら回避するなど操者として非凡な才能を持つ。
- 搭乗機:ゼイフォン
- メリッサ・グールド
- シィウチェンと同時期にアガルティアに導かれたオーストラリア人。シィウチェンと他の人の間を取り持っている内に二人に愛が芽生えるが、演習の際に偶然にもジグリム軍と遭遇し、そのまま戦闘に入ってしまった際にシィウチェンを庇い行方不明となる。その後ジグリムの研究者のベイオに助けられるが記憶喪失となり、そのままベイオの元でテストパイロットとして生活するが、バイン・ダーガのテストでシィウチェンと戦った際に記憶の一部を取り戻す。そしてベイオとの賭けに勝利することでシィウチェンの元へと戻ることになる。
- 搭乗機:アハティ、バイン・ダーガ
- メルヴィ・クラシオ
- 聖地の学者であるフォルゼンとパルディアの娘。控えめで甘えん坊な性格で、人見知りの気も少しある。マサキレベルの方向音痴でリーボーフェンはもちろん聖地でも迷子になっていた。母親には内緒で聖霊機開発計画のテスト操者をしていた。リーボーフェンに隠れて搭乗した事がきっかけで聖霊機操者となる。
- 搭乗機:フォルスティン
- クルル・バーグリー
- ジグリム共和国の少佐であるグラード・バーグリーの一人娘。普段はハキハキして明るいが寂しがりな一面を持つ。「やらしー」が口癖。アイの体型が幼いのか、クルルの発育がいいのかスリーサイズがアイとあまり変わらない。ルートの選択によってメルヴィとの二者択一で聖霊機操者となる。
- 搭乗機:フォルスティン
[編集] ブリッジクルー
- ロア・ジン・クランクハイト
- 某艦長にそっくりなリーボーフェンの艦長。元ヨークの軍人でなうての名将との事。全て「うむ」としか言わない変わり者。
- ユミール・エアル・クラシオ
- “錬金学聖協会一等学士主席”の肩書きを持つ優秀な錬金学士。“聖霊機開発計画”にも加わっている。大人びた風貌だが子供じみた一面も持つ。ロアの「うむ」を理解できる数少ない一人。109年前にゼ=オードの研究を止めたウェニマスとゼ=オードのライルとの子。ライブレードの起動の条件が共鳴結晶とレニス・エンロードの遺伝情報とのことから、実はトウヤと血縁関係にある。設定はウェンディとほとんど同じである。
- ガボン・ジン・ボレイショ
- リーボーフェンの機関士兼船医。ガンコ親父。ヤマトの手術の主治医でもありこれまた更なる改造を行おうとしている。また既婚だが妻子とは死別している。
- バレン・ジン・ヨークル
- リーボーフェンの操舵手。大きな身体と強面を持つが臆病でシャイな一面を持ち、頭脳労働派。無口であまり喋らない。ロアの「うむ」を多少は理解できる。
- バート・ジン・ガッキョク
- リーボーフェンの主計士で経理担当。怪しいコネがあり、彼の手に掛かれば補給物資や地上の中々手に入りにくいもの、さらには露天風呂の見取り図まで調達できるすごい人。
- デロック・ジン・エイカク
- リーボーフェンの航海士兼砲術士。でっぷりとした巨体で怪しい趣味を持つが射撃技術は超一流。またシィウチェンも驚くくらいに素早く動くことができる。驚くべきことにセフィアという幼馴染と婚約している。
- シスク・テオラ・レトレス
- リーボーフェンの観測手兼料理人。外見は幼く見えるが実は20歳。実は良家のお嬢様であったが、ローディスに一目惚れしその立場を捨ててでも傍にいたい一心から内部工作と努力の末、参加する。しかし、リーボーフェンにはローディスは同乗しなかった。
- ミヤスコ・ジニア・ブランブレ
- リーボーフェンの通信士で医者の資格もあるため、ガボンの助手としても働く。穏やかで人当たりが良く、優しい性格。だがジグリムの人体強化計画の実験体だったという過去を持ち、首の裏には実験体の証である印が刻まれている。
[編集] 整備士チーム
- セリカ・ラニアード・メスティナ
- アガルティア王国第一王女。王位継承権がないため自由奔放に育ち、超がつくほどのメカフェチになってしまう。コンピュータのプログラムは元より聖霊機の設計までこなす優秀な頭脳の持ち主でメカニックの整備長的存在。完全にセニアとキャラと設定が一緒。
- 搭乗機:セルフィン
- 整備士A~F
- セリカの下で働く整備士。名前は無いが一応全員異なる顔グラフィックを持つ。
[編集] その他
- ロザリー・テオラ・メルセーヌ
- アガルティア王国内で小さな店をゲンと一緒に経営していた。そのせいもあり厳格で押し付けがましい所もある。“働かざるもの食うべからず”を信念にしているらしく、お客が忘れていったぬいぐるみを保管すると称して店前で看板を持たせようとしていた。王国内の戦闘で偶然トウヤに店を半壊させられ、住み込みで働く形でリーボーフェンの料理人となる。
[編集] ゼ=オード
- バフレッド・デビッシュ
- 搭乗機:ゴーデリウス
- シャール
- 搭乗機:パルテノス
- ライル・エンロード
- ウェニマスの紹介で人の精神構造の研究をしていたゼ=オードの一員。ウェニマスとは恋人であったが109年前の<ゼ・オードの恐怖>の際に弟のレニスとウェニマスがライブレードを奪取して対立した事により二人の関係を疑う。
- 搭乗機:レイオード
- ベルンスト
- 「人の感情」を研究する科学者であり、ゼ=オードの一員。迷っているトウヤにアドバイスをしたり、レオーネをトウヤに託す等奇妙な行動が多い。立ち回り的にシュウ=シラカワに酷似。
- 搭乗機:ガイオゾン
- レオーネ
- ゼ=オードの研究に参加していたデビッシュの娘。実はベルンストによって作り出された人造人間でそのせいか常人をはるかに上回る運動神経と筋力を持ち、空腹時にはヤマトですら食料として食べられかける程自我が無くなる。トウヤと水浴びの最中で出会い、その際自分の服が川に流されてしまう。その後女性陣によるコーディネート大会で様々な洋服を着せられ、最終的にリューネ風の衣装(オーレリィのコーディネート)を着ることになる。PS版では必ず死んでしまう悲劇のヒロインであったが、DC版では複雑なフラグではあるが生存ENDが追加された。
- 搭乗機:エレアナ
[編集] その他の人々
[編集] 地上
- 西園寺 晃一郎
- トウヤの友人。二枚目だがWデートの自分の相手を忘れたり、ロボットマニアでマジンガーZやゲッターロボの存在を信じてるなどちょっと変わっている。出番が少ない割には昔は荒れていたりトウヤと親友となるきっかけとなる事件があったりと設定が多い。
- 皇 綾香
- トウヤのクラス担任。こちらも出番がわずかしかないが、実は実家が神社で巫女をしていたり、占いと利き酒(地酒限定)が得意だったり、趣味は遠泳だったりと設定が豊富。
[編集] ヨーク
- アルフォリナ・エル・イスターシュ
- ヨーク国の女王。弱冠14歳で女王の立場となっているが、お菓子作りが趣味という普通の女の子の一面もある。ローディスを寵愛しており、国を挙げて聖霊機開発計画を協力する。「先見」という予知能力を持っていて、その力でトウヤの未来に関心を持ちライブレードの起動のキーとなる共鳴結晶を渡すが、自分はカインの力によって操られた宰相の刃によって命を落とす。
[編集] アガルティア王国
- ローディス・ラング・メスティナ
- アガルティア王国皇太子第一王位継承者で聖霊機開発計画を発動させた人物。責任感が強く行動力もあるが型式には余りこだわらない性格で本人は自覚はないが女性に対しては節操が無い。また、12の特技を持っているがそのうち11は不明。
- ティックス・ラング・メスティナ
- 頭脳優秀で穏やかな性格をしたアガルティア王国皇太子第二王位継承者。兄ローディスに尊敬と同時に嫉妬をしていて、そこをカインにつけ込まれる。
以上で物語・作品に関する核心部分の記述は終わりです。
[編集] 関連商品
- 攻略本
- 『電撃攻略王 聖霊機ライブレード 公式攻略ガイド』(メディアワークス、2000年5月5日刊行) ISBN 4-8402-1549-9 PS版対応
- 『ドリームキャスト必勝法スペシャル 聖霊機ライブレード』(勁文社、2000年11月10日刊行) ISBN 4-7669-3648-5 DC版対応
- CD
- 『聖霊機ライブレード オリジナルサウンドトラック』(コナミ、2000年11月22日発売) KMCA 81~82
[編集] 関連項目
- 魔装機神サイバスター
- 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL(スーパーファミコン版)
- 真・魔装機神 PANZER WARFARE(プレイステーション版)
- 魔装機神サイバスター (テレビアニメ)